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103話 俺達の秘密基地
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「コイツが管制用のAIだって!?」
「はいっ! この子だけで10式なら三輌を自動で動かせます!」
どう見ても、ラジコンを飛ばしているようにしか見えないそれを見た三戸が驚いて声を上げるが、逆にアンジーはドヤ顔でその能力を誇る。
「ちなみに飛行機やヘリコプターみたいな空を飛ぶものは負荷が高すぎて無理なんですぅ……」
その直後にテンションを急降下させながら弱点を暴露するアンジーだが、三戸は全く問題ないと考えていた。あくまで基地及びアダムとエヴァの防衛という観点ならば、空中からの攻撃にはciwsとミニファントムが制御する陸上対空火器で対処できると考えている。
それに――
「やあ! 終わったよ!」
イケメンスマイルを浮かべながらアスキーがテントに入ってきた。その後ろにはナイチンゲールが続く。
「流石に言葉による意思疎通は残念ながら無理だった! でもこちらからの問いかけに、イエスかノーで反応する事は出来るようにはなった!」
「それは既に意思疎通できていると思うのですけれどね」
アスキーとしては不満だったのだろう。イケメンスマイルを浮かべているが、いつものサムズアップがない。しかしナイチンゲールの方はそれで十分だという満足気な笑みを浮かべている。
「ああ、十分だよ。ありがとな、アスキー、ナイチンゲール」
そう、先程捕獲して支配下に置く事が出来た飛行型のデーモン三体。これが大きい。ナイチンゲールの負荷は増えるし、仲間の治癒に割くパワーが減ってしまうデメリットもあるが、三戸はこれで基地の守りはかなり固くなると考えていた。
そうしてしばらくの間、捕獲したデーモンの運用について、ナイチンゲールとアスキー、それにアダムとエヴァを含めたテント内にいるメンバーで話し合いをしていたが、外で基地の外殻部を作っていたリチャード、関羽、それに立ち合いの藤井達が戻って来た。
「隊長、それにアンジーさん。リチャードさんが縄張り張ってくれたんで、確認お願いします。あと、砲台もいい感じに出来てますんで、大和の四十六センチ砲とかも置けますよ!」
「お前、あんなモンぶっ放したらテントが全部吹き飛ぶわ!」
一体何を砲撃するつもりなのか岡本、と言いたげな顔で三戸が盛大に突っ込む。実際に戦艦大和の主砲なんぞ置いた日には、冗談抜きでそうなってしまう可能性がある。
しかし、そんな岡本の一言は思わぬヒントになった。
大戦中の兵器もアンジーのデータベースにある限り、設置させる事は可能だろう。だが、速射性能や砲塔の旋回速度、命中精度や汎用性を考えると、大戦時の戦艦の主砲よりも海自の護衛艦の装備の方が現実的だ。
「……こんごう型あたりの速射砲なら有効かもな」
127mm単装速射砲。俯仰範囲はマイナス15度からプラス83度。旋回角度330度。旋回速度毎分40度。発射速度は毎分45発。
対地対空双方に対応でき、速射性も問題ない。ciwsでは致命打を与えられないような大型の魔物にも有効打を期待できそうだ。
「俺が死海上空で戦ったボスには、ファントムの20mm機関砲じゃ効き目が薄くてな。ミサイルを何発かブチ当ててやっと落としたんだ。そういうヤツが複数出現する可能性も考慮すると、岡本の案も悪くはない。そんな訳で、アンジー、行こう」
「はいっ!」
三戸がアンジーを伴ってテントを出ていくと、それなら自分達も、と全員が付いて行った。
テントから出て、三戸は周辺を見渡す。今までは滑走路とテントがあるだけの殺風景な基地だったが、周囲には防壁が張り巡らされており、岡本が言う通り、戦艦の主砲が置ける程の大きさの砲塔スペースも随所に用意されていた。
しかし、それも関羽と青龍の能力によって異常に成長した樹木が上手くカモフラージュしており、秘密基地と呼ぶにふさわしい。
そしてそれとは別に、三戸の目を引くものがあった。
いつの間にか、土で出来た格納庫とでも言うべきか、巨大な屋根付きのスペースが出来ていた。
「何だありゃ?」
そしてその中では四体のデーモンが、それぞれ寝そべったり座ったりして寛いでいるのが見える。
「デーモン達の家ですよ。私の支配下にある以上、彼らも仲間ですからね。リチャード陛下にお願いして造って貰ったのです」
「なるほど。あいつらと話はできるのかな?」
デーモンを仲間と呼ぶナイチンゲール。彼女自身も可笑しかったらしく、聞いていた三戸と共に苦笑する。
「ええ。この基地にいるメンバーは全員味方だと言い聞かせていますし、リーダーはミトだという事も刷り込んでいますので」
なんとも手回しのいい事だ。三戸は内心苦笑しながらデーモン達の家に向かった。
「はいっ! この子だけで10式なら三輌を自動で動かせます!」
どう見ても、ラジコンを飛ばしているようにしか見えないそれを見た三戸が驚いて声を上げるが、逆にアンジーはドヤ顔でその能力を誇る。
「ちなみに飛行機やヘリコプターみたいな空を飛ぶものは負荷が高すぎて無理なんですぅ……」
その直後にテンションを急降下させながら弱点を暴露するアンジーだが、三戸は全く問題ないと考えていた。あくまで基地及びアダムとエヴァの防衛という観点ならば、空中からの攻撃にはciwsとミニファントムが制御する陸上対空火器で対処できると考えている。
それに――
「やあ! 終わったよ!」
イケメンスマイルを浮かべながらアスキーがテントに入ってきた。その後ろにはナイチンゲールが続く。
「流石に言葉による意思疎通は残念ながら無理だった! でもこちらからの問いかけに、イエスかノーで反応する事は出来るようにはなった!」
「それは既に意思疎通できていると思うのですけれどね」
アスキーとしては不満だったのだろう。イケメンスマイルを浮かべているが、いつものサムズアップがない。しかしナイチンゲールの方はそれで十分だという満足気な笑みを浮かべている。
「ああ、十分だよ。ありがとな、アスキー、ナイチンゲール」
そう、先程捕獲して支配下に置く事が出来た飛行型のデーモン三体。これが大きい。ナイチンゲールの負荷は増えるし、仲間の治癒に割くパワーが減ってしまうデメリットもあるが、三戸はこれで基地の守りはかなり固くなると考えていた。
そうしてしばらくの間、捕獲したデーモンの運用について、ナイチンゲールとアスキー、それにアダムとエヴァを含めたテント内にいるメンバーで話し合いをしていたが、外で基地の外殻部を作っていたリチャード、関羽、それに立ち合いの藤井達が戻って来た。
「隊長、それにアンジーさん。リチャードさんが縄張り張ってくれたんで、確認お願いします。あと、砲台もいい感じに出来てますんで、大和の四十六センチ砲とかも置けますよ!」
「お前、あんなモンぶっ放したらテントが全部吹き飛ぶわ!」
一体何を砲撃するつもりなのか岡本、と言いたげな顔で三戸が盛大に突っ込む。実際に戦艦大和の主砲なんぞ置いた日には、冗談抜きでそうなってしまう可能性がある。
しかし、そんな岡本の一言は思わぬヒントになった。
大戦中の兵器もアンジーのデータベースにある限り、設置させる事は可能だろう。だが、速射性能や砲塔の旋回速度、命中精度や汎用性を考えると、大戦時の戦艦の主砲よりも海自の護衛艦の装備の方が現実的だ。
「……こんごう型あたりの速射砲なら有効かもな」
127mm単装速射砲。俯仰範囲はマイナス15度からプラス83度。旋回角度330度。旋回速度毎分40度。発射速度は毎分45発。
対地対空双方に対応でき、速射性も問題ない。ciwsでは致命打を与えられないような大型の魔物にも有効打を期待できそうだ。
「俺が死海上空で戦ったボスには、ファントムの20mm機関砲じゃ効き目が薄くてな。ミサイルを何発かブチ当ててやっと落としたんだ。そういうヤツが複数出現する可能性も考慮すると、岡本の案も悪くはない。そんな訳で、アンジー、行こう」
「はいっ!」
三戸がアンジーを伴ってテントを出ていくと、それなら自分達も、と全員が付いて行った。
テントから出て、三戸は周辺を見渡す。今までは滑走路とテントがあるだけの殺風景な基地だったが、周囲には防壁が張り巡らされており、岡本が言う通り、戦艦の主砲が置ける程の大きさの砲塔スペースも随所に用意されていた。
しかし、それも関羽と青龍の能力によって異常に成長した樹木が上手くカモフラージュしており、秘密基地と呼ぶにふさわしい。
そしてそれとは別に、三戸の目を引くものがあった。
いつの間にか、土で出来た格納庫とでも言うべきか、巨大な屋根付きのスペースが出来ていた。
「何だありゃ?」
そしてその中では四体のデーモンが、それぞれ寝そべったり座ったりして寛いでいるのが見える。
「デーモン達の家ですよ。私の支配下にある以上、彼らも仲間ですからね。リチャード陛下にお願いして造って貰ったのです」
「なるほど。あいつらと話はできるのかな?」
デーモンを仲間と呼ぶナイチンゲール。彼女自身も可笑しかったらしく、聞いていた三戸と共に苦笑する。
「ええ。この基地にいるメンバーは全員味方だと言い聞かせていますし、リーダーはミトだという事も刷り込んでいますので」
なんとも手回しのいい事だ。三戸は内心苦笑しながらデーモン達の家に向かった。
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