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その日のお昼休み……ミスティアの件で生徒会室を訪ねた私に対し、ライオス様は冷めた表情でそんな事を言った。
「ど、どうして私がミスティアに続き休学処分なのです!?」
「そんなの、お前がナナリーを陰で虐めた悪女だからだ。」
「わ、私が……?」
「ナナリーが教科書を盗まれたと俺に泣きついて来てな。可哀そうで一緒に探したんだが……そんな時、彼女と仲良くして居る男子生徒が、お前の机の中からナナリーの教科書を見つけたと言って持って来たんだ。」
「そんな馬鹿な……。私と彼女はクラスも違いますし……大して仲良くも無い彼女の元に、私は一度だって言った事はありません!」
そう私が否定するも、ライオス様は全く信じてはくれなかった。
と言うのも、私がこっそり彼女のクラスに進入する所を見たと言う目撃証言があった為だ。
「まさか……。あの、それは身間違いでは?それか、もしくは出鱈目──」
「言い訳をするな!どうせお前もあのミスティアと言う女生徒同様、ナナリーに醜い嫉妬心を抱いたのだろう?だから、彼女に対しそんな意地の悪い事を──。シルビア、お前とは父に言われるまま婚約関係を結んで居たが……今回の件で、それを破棄する事にした。お前のような悪女、俺の婚約者には相応しくない!」
「わ、私を捨てようと言うのですか……?」
「その通りだ。俺はお前と別れ……いずれはナナリーの心を俺だけのものにし、彼女を新たな婚約者に迎えるんだ!お前も気付いて居るだろうが、お前は俺の父に好かれて居なかったし……このまま結婚し俺の家に入っても、きっと上手く行かなかったはずだ。その点、ナナリーは可愛らしい顔をして居るし性格も愛嬌があるから……きっと気難しい父も、そんな彼女だったら大歓迎だろう。」
「そう、ですか……。そこまで言われては、こちらもそれを受け入れるしかありませんね。」
私は悔しさに思わず涙が出そうになったが……それをライオス様に見られたくなくて、それだけ言うと生徒会室を後にした。
今迄、あなたが誇れる婚約者で居ようと魔力を上げたり学力を高めたり何かと努力して来た私を……あなたの父親から百周年祭の為に魔法書を探し持ち帰れと言う難題を命じられても、婚約者としてそれに一生懸命応えた役目を果たした私をこうも簡単に捨てるなど、余りに酷い……とても許せないわ。
何が悪女だから婚約破棄よ、何が休学処分よ……婚約者である私の話を何も聞かず、他人の言葉を鵜呑みし悪女呼ばわりするあなたには失望したわ。
あなたと……そしてあの女が居るこんな学園など、休学どころか私の方から喜んで出て行くから──!
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何が悪女だから婚約破棄よ、何が休学処分よ……婚約者である私の話を何も聞かず、他人の言葉を鵜呑みし悪女呼ばわりするあなたには失望したわ。
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