2 / 6
パスタが食べたい僕
しおりを挟む
パスタが食べたい。そう思ってしまった。
御覧の通り。具材がない。
買ってくるか。
…。外に出るのか…。
仕方ない。身だしなみを整えよう。
-------------------
鏡の前に立つ。顔がぶちゃいく。
うつろな目。半開きの口。
機嫌でも悪いんですか。
なんとなく笑ってみる。
ボサボサの髪が目立つ。まずはここから。
僕は天パよ!聴いてくれ。
これが現代アート。社会の混沌。
この髪が過去を向いていて。この髪が未来を向いている。
人それぞれの行く方向を表している。
なわけあるか。
これを直すのは社会ぐらい複雑だけど。
とりあえず、シャワーを浴びよう。
お風呂場はカラオケボックス。
マイク片手に大熱唱。水が出るけど。
響きがちょうど良い。上手く聞こえる。
--------------------
ふう、すっきり。髪が落ち着いている。
このままなら、いけるな。乾けばね。
ここからが問題。面倒な問題。
ドライヤーとの共同戦線。
方向性の違いを起こさせないように。
ドライヤーがまとめてくれる。
右に乾かして。左に乾かして。
髪を押さえて。風を当てて。
よし。どうだ。鏡を見る。
前髪「僕は上を目指します!」
殺意を覚える。
お前が上を目指したところで、こっちは下を向くしかないねん。
前髪の意志は固い。何を言っても折れないようだ。
僕「上だけ見てると足下に転がる大事なものを見逃してしまうよ」
・・・。少し自分に響いてくる。
僕「足元を見てごらん」
前髪が下を向く。
僕「大切なものは意外と身近に広がっているものさ」
前髪「確かに・・・。でも!」
僕「こーら。」
前髪が上を見るのを抑える。そして続ける。
僕「でも気付くことはできたよね。ほら見て、神様から頑張ったご褒美だよ。」
天パ神、ヘ・アスプレーの降臨。振りまかれる純白な神からのお恵み。
前髪も神の尊厳さに頭があがらない。今も尚、祈りを捧げている。
神をセットした。これで髪をセットした。
--------------------
・・・。なにをしているのだろうか。
風邪を引いてしまう。服を着よう。
服選びとは非常にめんどくさい。
おしゃれに興味がない。組み合わせがわからない。
常にくじを引いている感覚。
そこにある服を適当に引っ張ってくる。
正解のないパズルはきらいだ。
自由でいいんだよ。その通り。
でも、正解を心の拠り所として、そこから昇華させたい。
だから、悩んでいるのだ。
単に面倒だからじゃない。
よし。考え抜いた。
いつもの服でいいや。
後は。歯を磨いてと。
これで口臭の公衆衛生が保たれた。
さて、出かけるか。
玄関で座って靴を履く。
さて、出かけるか。
体に力を入れる。
さて、出かけるか。
重い腰を上げる。
さて、出かけるか。
重い腰を下ろす。
さて、出かけるか。
・・・。
めんどくさくなってきた。
こういうときは勢いに乗らないと。
足を前に出せ。パスタ食べるんだろう。
パスタ。パスタ。
せーの、パスタ。
我ながらやばいな。
ご褒美はパスタだ。
帰ったら、パスタが待っている。
今日は頑張った。せっかくだし楽しもうではないか。
そう、僕の怠惰が言っている。
怠惰を自負している癖に、どこか大人になれないその怠惰と共に。
今日も僕は生きる。
御覧の通り。具材がない。
買ってくるか。
…。外に出るのか…。
仕方ない。身だしなみを整えよう。
-------------------
鏡の前に立つ。顔がぶちゃいく。
うつろな目。半開きの口。
機嫌でも悪いんですか。
なんとなく笑ってみる。
ボサボサの髪が目立つ。まずはここから。
僕は天パよ!聴いてくれ。
これが現代アート。社会の混沌。
この髪が過去を向いていて。この髪が未来を向いている。
人それぞれの行く方向を表している。
なわけあるか。
これを直すのは社会ぐらい複雑だけど。
とりあえず、シャワーを浴びよう。
お風呂場はカラオケボックス。
マイク片手に大熱唱。水が出るけど。
響きがちょうど良い。上手く聞こえる。
--------------------
ふう、すっきり。髪が落ち着いている。
このままなら、いけるな。乾けばね。
ここからが問題。面倒な問題。
ドライヤーとの共同戦線。
方向性の違いを起こさせないように。
ドライヤーがまとめてくれる。
右に乾かして。左に乾かして。
髪を押さえて。風を当てて。
よし。どうだ。鏡を見る。
前髪「僕は上を目指します!」
殺意を覚える。
お前が上を目指したところで、こっちは下を向くしかないねん。
前髪の意志は固い。何を言っても折れないようだ。
僕「上だけ見てると足下に転がる大事なものを見逃してしまうよ」
・・・。少し自分に響いてくる。
僕「足元を見てごらん」
前髪が下を向く。
僕「大切なものは意外と身近に広がっているものさ」
前髪「確かに・・・。でも!」
僕「こーら。」
前髪が上を見るのを抑える。そして続ける。
僕「でも気付くことはできたよね。ほら見て、神様から頑張ったご褒美だよ。」
天パ神、ヘ・アスプレーの降臨。振りまかれる純白な神からのお恵み。
前髪も神の尊厳さに頭があがらない。今も尚、祈りを捧げている。
神をセットした。これで髪をセットした。
--------------------
・・・。なにをしているのだろうか。
風邪を引いてしまう。服を着よう。
服選びとは非常にめんどくさい。
おしゃれに興味がない。組み合わせがわからない。
常にくじを引いている感覚。
そこにある服を適当に引っ張ってくる。
正解のないパズルはきらいだ。
自由でいいんだよ。その通り。
でも、正解を心の拠り所として、そこから昇華させたい。
だから、悩んでいるのだ。
単に面倒だからじゃない。
よし。考え抜いた。
いつもの服でいいや。
後は。歯を磨いてと。
これで口臭の公衆衛生が保たれた。
さて、出かけるか。
玄関で座って靴を履く。
さて、出かけるか。
体に力を入れる。
さて、出かけるか。
重い腰を上げる。
さて、出かけるか。
重い腰を下ろす。
さて、出かけるか。
・・・。
めんどくさくなってきた。
こういうときは勢いに乗らないと。
足を前に出せ。パスタ食べるんだろう。
パスタ。パスタ。
せーの、パスタ。
我ながらやばいな。
ご褒美はパスタだ。
帰ったら、パスタが待っている。
今日は頑張った。せっかくだし楽しもうではないか。
そう、僕の怠惰が言っている。
怠惰を自負している癖に、どこか大人になれないその怠惰と共に。
今日も僕は生きる。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる