83 / 90
獣国編 英雄の受難
見慣れた景色 語られる心情
しおりを挟む
意識が浮上していく。これはいつもの感覚だ。目を開け、視界に広がるのはどこまでも続く暗闇。俺が現実で眠りに落ちた先に待っている謎空間に他ならない。
仰向けになっていた上体を起こせば、いつも通り、謎の紋様が出迎えてくれた。
「……今回は流石に死んだだろうなぁ」
意識を失う前の出来事をザッと思い出してみても、もはや助かる見込みは皆無に等しいだろう。拐われた時とは違い、今回は明確な死を感じた。
別に驚きはしない。体に何ヶ所も風穴空けられた状態で生きている方がおかしいのだ。如何にドラゴンの体とはいえ、致命傷を受ければ普通に死ぬ。俺が殺めたデモンズドラゴンだって、剣を突き立てる部位によっては一撃なのだから。
それに、死んだ事を後悔してもいない。
獣人達の多くを救い、何よりも大恩人であるコアちゃんへの恩返しも果たせたのだから。達成感というか、やり遂げたぞっていう誇りを感じている。
叶うならもう一度だけコアちゃんが笑った顔を見たかったけど……まぁ、いいか。きっと今頃、お父さんであるガラルさんと仲睦まじく過ごしているだろうし。うん、良い事した。
ただ、未練があるとするならば、やはり母様達の事だ。あれだけ生きて帰ってやると意気込んでいたにも関わらず、蓋を開けてみればアッサリ死んじゃいましただもんなぁ。やるせない。
「ま、前世の死に方に比べれば遥かに素晴らしい死に方だ。毎日を怯えたまま過ごして親に殺された俺じゃなく、誰かの為に死ねた今回の俺は凄く恵まれているじゃないか」
……なんて、口ではそう言ってても、やっぱり引き摺るのが人ってもんだ。ドラゴンだけど。
コアちゃんには恩返し出来た。でも、母様達には何も返せていない。産んでくれた事、育ててくれた事、愛してくれた事、何も――。
「死にたくないな……」
『酷い独り言ですね』
「どわあぁっ!!?」
いきなり耳元で聞こえてきた声に間抜けに叫びながら飛び退いた。
ここで俺以外に喋る存在と言えば1人しかいない。なんの真似だデーモン様よぉ! ビックリしたぞ! というかまた生首だけだし、それ地味に怖いからやめろ!
『自分語りは寒いだけですよ。悲劇の主人公気取りですか? 気色悪い』
「う、うるさいな。こっちは本当に死んじまって落ち込んでるとこなんだ、茶化さないでくれ」
『……此処に居る時点でそれはあり得ないのですが』ボソ
「ん? なんだって?」
『自殺未遂といい今回といい、貴方の心は随分とクソザコなのですね、と言ったのです』
相変わらず容赦がない。普通傷心中の相手に追い打ちなんてかける? 恐ろしいよまったく。俺じゃなかったら泣き喚いてるかキレ散らかしてるぞ。
『今回は何に巻き込まれたのですか? 暇つぶしがてら聞いてあげます』
「人の必死な頑張りを暇つぶしで処理しないでくれよ」
『頑張りとは、他者が認めて初めて頑張ったと言えるのです。労ってほしくば話してみる事ですね。絶対に言いませんが』
言い返そうとしたが、やめた。確かにデーモン様の言っている事も正しい。自分が頑張ったと思う基準は、だいたい他人とは違うものだ。
とは言え文字通り死ぬほど頑張ったんだから、もう少しこう……あるだろ。
いろいろとデーモン様に思うところはあるものの、気付けば俺はポツリポツリと語り始めていた。獣国リィベレーナに飛ばされた事、1人の女の子に出会った事、バジリスクと激戦を繰り広げた事、結果的に皆を救えた事。
俺が話している間もデーモン様は特に口を挟むような真似はせず、黙っていた。もっと何かを言われるものとばかり思っていたのに意外である。
「終わり。これ以上の頑張りがあるなら教えてくれ、少なくとも俺は知らん」
『……』
あれ? デーモン様の反応が薄い、てっきり小言の1つや2つは飛んでくるものとばかり。何やら神妙な面持ちだし、深く考え事をしているようにも見える。どしたん?
『理解できません』
返答を待ち続けていると、不意にそんな言葉がデーモン様の口から零れた。
『貴方には確かに、生前から他者との交流を大切にする特徴がありました。ですが、実の母親に絞め殺されても尚、他者を救おうとするのは何故ですか?
普通ならば、誰も信じられず疑心暗鬼になるのでは? それこそ貴方は仲間達からも迫害を受けてきたのですから、そうなってもおかしくはないはずです』
「何故って……何故だろ? 俺もよく分かってないんだけどさ、たぶん信じたいんじゃないかな」
『信じたい?』
「人は1人のままだと凄くツライもんなんだよ。だから信じられる人を1人でも多く作りたい、そうやって無意識に考えてるんじゃないかな。
少なくとも俺は、その孤独がどれだけツライものかは知ってるし。たとえ裏切られる可能性があっても、心の拠り所ってのは大事だ」
確かに俺は仲間内で酷い扱いを受けていたし、殺されかけ、生き残った先で結局は母親に殺された。普通なら精神を病んでしまっても何もおかしくはないのだろう。
でもそれ以上に、俺は前世で多くの善人と関わり合ってきた。任務先で出会った人達の多くが、誠意を持って接すればそれに応えてくれた。大人も子供も、その当たり前を持っていたんだ。
だからまだ信じられる。今回だってそうだ。生まれて間も無い赤ん坊を攫うクズも居れば、コアちゃん達のような人達も居る。何も信じられないと切り捨てるにはあまりに早計ってもんだろ?
「それにさ、分かりやすく恩を受けておいて何もしないじゃ、俺を迫害してきた奴等と変わらない。俺はあいつ等のようにはなりたくないんだよ。
だから力不足だったとしても助けたくなっちゃうんだろうな」
『……そうですか。もう一つ、聞きましょう』
「なに? どうせもう死んじゃってるし何でも答えるぞ?」
『あの時、デモンズドラゴンにとどめを刺す瞬間、何故貴方は謝ったのですか?』
へ……? 謝ったって……あぁ、確かに謝ったっけ。
「本当なら、死ぬべき存在じゃないと思っちゃったから」
『……?』
「多勢に無勢、しかもドラゴンは傷だらけで満足に戦える状態じゃなかったにも関わらず、こっちは袋叩きにしようとしてただろ? 実際そうしてたし。
それを見てさ、自分と重ねちゃったんだよ。今のコイツは、普段理不尽な扱いを受けてる俺と一緒だって。どれだけ凄い存在でも、こんな手で殺されるのはあまりに報われないだろって。ははは、天災級の相手に同情とか身の程知らずにも程があるよな」
『……』
デーモン様は何も言わない。ただ、いつもの無表情とは違って、どこか寂しそうな顔で俺を見つめていた。
「このままコイツ等に嬲り殺されてしまうくらいなら、いっそ俺が苦痛なく命を断ってやれないか、そう思った。
途中までは間違いなく単純に討伐目的だったけどな……殺したくて殺す訳じゃない。だから謝ったんだ。
悪いドラゴンじゃないのかもしれない。あそこに散らばってた死骸とかも、本当にデモンズドラゴンがやったのかなって思ったりもしてさ。って、それはさすがに想像が過ぎるか」
『……そうですか。悪意があった訳ではないのですね』
「結果的には殺してしまったし、悪意もクソもないんじゃない?」
どんな思惑があったにせよ、命を奪った事には変わりない。あの時デモンズドラゴンは何を思ってたんだろうな。
…………ん? あれ? 何か会話に違和感が……おかしくない?
「ってちょっと待った! 何でデーモン様が俺の生前の事を知ってるんだ!?」
『今更気が付いたのですか、鈍い男。別におかしな事ではありません。言った筈ですよ、私と貴方は一蓮托生で一心同体だと。ので、記憶の共有も思いのままです』
記憶の共有だって!? じゃあ俺が生前で体験してきたこと全部まるっとデーモン様に筒抜けなの? 恥ずかしっ!!!
別にやましい事してた訳じゃないから後ろめたくはないけどさ、何か嫌じゃん!
「共有するなよ! というか、デーモン様が見てるんだったら俺にもそっちの記憶を知る権利があるだろ!」
『呪いに向かって記憶を見せろなんて、ついに狂いましたか? いえ、狂ってるのはいつも通りでしたね、すみません』
こ、コイツはホントにもぉぉぉぉぉぉっ!!
「はぁぁぁ……にしても、今日はよく喋るじゃん」
『そういう気分なのです』
「さいですか。で、これから俺ってどうなるんだ? 前にデーモン様が言ってた通り、このまま此処に居続ける訳じゃないんだろ?」
『現実の貴方が生きていようが死んでいようが私の関与するところではありませんが……手っ取り早く此処を出れば分かる事です』
「まぁ、それもそうか」
振り分け時間を終了すれば、また意識が暗転していくのだろう。でも、死んでいた場合はどうなるんだ? 目覚める事はなく、そのまま魂的なものになって彷徨い続けるのかな。
仮にそうだとしても、何故だろう……不思議と恐怖は感じない。
「振り分け時間終了」
自分でも驚くほどに、一切の躊躇なくその言葉を口にしていた。そんな俺にどこか驚いた表情を浮かべるデーモン様を見て、内心で「してやったり」なんてバカなことを考えながら、意識は闇の中へ。
……3度目の人生ってあるのかな。
仰向けになっていた上体を起こせば、いつも通り、謎の紋様が出迎えてくれた。
「……今回は流石に死んだだろうなぁ」
意識を失う前の出来事をザッと思い出してみても、もはや助かる見込みは皆無に等しいだろう。拐われた時とは違い、今回は明確な死を感じた。
別に驚きはしない。体に何ヶ所も風穴空けられた状態で生きている方がおかしいのだ。如何にドラゴンの体とはいえ、致命傷を受ければ普通に死ぬ。俺が殺めたデモンズドラゴンだって、剣を突き立てる部位によっては一撃なのだから。
それに、死んだ事を後悔してもいない。
獣人達の多くを救い、何よりも大恩人であるコアちゃんへの恩返しも果たせたのだから。達成感というか、やり遂げたぞっていう誇りを感じている。
叶うならもう一度だけコアちゃんが笑った顔を見たかったけど……まぁ、いいか。きっと今頃、お父さんであるガラルさんと仲睦まじく過ごしているだろうし。うん、良い事した。
ただ、未練があるとするならば、やはり母様達の事だ。あれだけ生きて帰ってやると意気込んでいたにも関わらず、蓋を開けてみればアッサリ死んじゃいましただもんなぁ。やるせない。
「ま、前世の死に方に比べれば遥かに素晴らしい死に方だ。毎日を怯えたまま過ごして親に殺された俺じゃなく、誰かの為に死ねた今回の俺は凄く恵まれているじゃないか」
……なんて、口ではそう言ってても、やっぱり引き摺るのが人ってもんだ。ドラゴンだけど。
コアちゃんには恩返し出来た。でも、母様達には何も返せていない。産んでくれた事、育ててくれた事、愛してくれた事、何も――。
「死にたくないな……」
『酷い独り言ですね』
「どわあぁっ!!?」
いきなり耳元で聞こえてきた声に間抜けに叫びながら飛び退いた。
ここで俺以外に喋る存在と言えば1人しかいない。なんの真似だデーモン様よぉ! ビックリしたぞ! というかまた生首だけだし、それ地味に怖いからやめろ!
『自分語りは寒いだけですよ。悲劇の主人公気取りですか? 気色悪い』
「う、うるさいな。こっちは本当に死んじまって落ち込んでるとこなんだ、茶化さないでくれ」
『……此処に居る時点でそれはあり得ないのですが』ボソ
「ん? なんだって?」
『自殺未遂といい今回といい、貴方の心は随分とクソザコなのですね、と言ったのです』
相変わらず容赦がない。普通傷心中の相手に追い打ちなんてかける? 恐ろしいよまったく。俺じゃなかったら泣き喚いてるかキレ散らかしてるぞ。
『今回は何に巻き込まれたのですか? 暇つぶしがてら聞いてあげます』
「人の必死な頑張りを暇つぶしで処理しないでくれよ」
『頑張りとは、他者が認めて初めて頑張ったと言えるのです。労ってほしくば話してみる事ですね。絶対に言いませんが』
言い返そうとしたが、やめた。確かにデーモン様の言っている事も正しい。自分が頑張ったと思う基準は、だいたい他人とは違うものだ。
とは言え文字通り死ぬほど頑張ったんだから、もう少しこう……あるだろ。
いろいろとデーモン様に思うところはあるものの、気付けば俺はポツリポツリと語り始めていた。獣国リィベレーナに飛ばされた事、1人の女の子に出会った事、バジリスクと激戦を繰り広げた事、結果的に皆を救えた事。
俺が話している間もデーモン様は特に口を挟むような真似はせず、黙っていた。もっと何かを言われるものとばかり思っていたのに意外である。
「終わり。これ以上の頑張りがあるなら教えてくれ、少なくとも俺は知らん」
『……』
あれ? デーモン様の反応が薄い、てっきり小言の1つや2つは飛んでくるものとばかり。何やら神妙な面持ちだし、深く考え事をしているようにも見える。どしたん?
『理解できません』
返答を待ち続けていると、不意にそんな言葉がデーモン様の口から零れた。
『貴方には確かに、生前から他者との交流を大切にする特徴がありました。ですが、実の母親に絞め殺されても尚、他者を救おうとするのは何故ですか?
普通ならば、誰も信じられず疑心暗鬼になるのでは? それこそ貴方は仲間達からも迫害を受けてきたのですから、そうなってもおかしくはないはずです』
「何故って……何故だろ? 俺もよく分かってないんだけどさ、たぶん信じたいんじゃないかな」
『信じたい?』
「人は1人のままだと凄くツライもんなんだよ。だから信じられる人を1人でも多く作りたい、そうやって無意識に考えてるんじゃないかな。
少なくとも俺は、その孤独がどれだけツライものかは知ってるし。たとえ裏切られる可能性があっても、心の拠り所ってのは大事だ」
確かに俺は仲間内で酷い扱いを受けていたし、殺されかけ、生き残った先で結局は母親に殺された。普通なら精神を病んでしまっても何もおかしくはないのだろう。
でもそれ以上に、俺は前世で多くの善人と関わり合ってきた。任務先で出会った人達の多くが、誠意を持って接すればそれに応えてくれた。大人も子供も、その当たり前を持っていたんだ。
だからまだ信じられる。今回だってそうだ。生まれて間も無い赤ん坊を攫うクズも居れば、コアちゃん達のような人達も居る。何も信じられないと切り捨てるにはあまりに早計ってもんだろ?
「それにさ、分かりやすく恩を受けておいて何もしないじゃ、俺を迫害してきた奴等と変わらない。俺はあいつ等のようにはなりたくないんだよ。
だから力不足だったとしても助けたくなっちゃうんだろうな」
『……そうですか。もう一つ、聞きましょう』
「なに? どうせもう死んじゃってるし何でも答えるぞ?」
『あの時、デモンズドラゴンにとどめを刺す瞬間、何故貴方は謝ったのですか?』
へ……? 謝ったって……あぁ、確かに謝ったっけ。
「本当なら、死ぬべき存在じゃないと思っちゃったから」
『……?』
「多勢に無勢、しかもドラゴンは傷だらけで満足に戦える状態じゃなかったにも関わらず、こっちは袋叩きにしようとしてただろ? 実際そうしてたし。
それを見てさ、自分と重ねちゃったんだよ。今のコイツは、普段理不尽な扱いを受けてる俺と一緒だって。どれだけ凄い存在でも、こんな手で殺されるのはあまりに報われないだろって。ははは、天災級の相手に同情とか身の程知らずにも程があるよな」
『……』
デーモン様は何も言わない。ただ、いつもの無表情とは違って、どこか寂しそうな顔で俺を見つめていた。
「このままコイツ等に嬲り殺されてしまうくらいなら、いっそ俺が苦痛なく命を断ってやれないか、そう思った。
途中までは間違いなく単純に討伐目的だったけどな……殺したくて殺す訳じゃない。だから謝ったんだ。
悪いドラゴンじゃないのかもしれない。あそこに散らばってた死骸とかも、本当にデモンズドラゴンがやったのかなって思ったりもしてさ。って、それはさすがに想像が過ぎるか」
『……そうですか。悪意があった訳ではないのですね』
「結果的には殺してしまったし、悪意もクソもないんじゃない?」
どんな思惑があったにせよ、命を奪った事には変わりない。あの時デモンズドラゴンは何を思ってたんだろうな。
…………ん? あれ? 何か会話に違和感が……おかしくない?
「ってちょっと待った! 何でデーモン様が俺の生前の事を知ってるんだ!?」
『今更気が付いたのですか、鈍い男。別におかしな事ではありません。言った筈ですよ、私と貴方は一蓮托生で一心同体だと。ので、記憶の共有も思いのままです』
記憶の共有だって!? じゃあ俺が生前で体験してきたこと全部まるっとデーモン様に筒抜けなの? 恥ずかしっ!!!
別にやましい事してた訳じゃないから後ろめたくはないけどさ、何か嫌じゃん!
「共有するなよ! というか、デーモン様が見てるんだったら俺にもそっちの記憶を知る権利があるだろ!」
『呪いに向かって記憶を見せろなんて、ついに狂いましたか? いえ、狂ってるのはいつも通りでしたね、すみません』
こ、コイツはホントにもぉぉぉぉぉぉっ!!
「はぁぁぁ……にしても、今日はよく喋るじゃん」
『そういう気分なのです』
「さいですか。で、これから俺ってどうなるんだ? 前にデーモン様が言ってた通り、このまま此処に居続ける訳じゃないんだろ?」
『現実の貴方が生きていようが死んでいようが私の関与するところではありませんが……手っ取り早く此処を出れば分かる事です』
「まぁ、それもそうか」
振り分け時間を終了すれば、また意識が暗転していくのだろう。でも、死んでいた場合はどうなるんだ? 目覚める事はなく、そのまま魂的なものになって彷徨い続けるのかな。
仮にそうだとしても、何故だろう……不思議と恐怖は感じない。
「振り分け時間終了」
自分でも驚くほどに、一切の躊躇なくその言葉を口にしていた。そんな俺にどこか驚いた表情を浮かべるデーモン様を見て、内心で「してやったり」なんてバカなことを考えながら、意識は闇の中へ。
……3度目の人生ってあるのかな。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
37
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる