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アイされる彼氏 その2
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それは、一目惚れに近い。
幼い頃、僕を助けてくれた、運命の人が、現れたのだ。
間違えるはずはない。
僕は、この再会のために、彼の名前、住所、年齢、家族構成、好きなものから嫌いなものなど、隅々まで調べ尽くした。
親も引くぐらいの、その執念は彼への愛だと宣言したくらいだった。
部屋に張り巡らされた彼の写真。
色々と手を回して手に入れたコレクション。
そして、僕は、やっと彼と再会することを許された。
そして、あの日。
高校の入学式のとき、僕は優羽と再会した。
「え?再会?」
灯の会話を止める。
「そうだよ。優羽は、僕の王子様なんだよ」
色々と、ツッコミ処満載な灯の過去の記憶。
この際、今に始まったことでもないし、置いておこう。
「で、本当の出会いはいつ?」
「えっと、7歳くらいだよ。確か」
小学生の頃。
俺は、物覚えは悪くない方だと思うが、灯と会った記憶は、一切ない。
「間違えてないか?」
「それは、ない!僕は、始めて優羽の後を付けた日だし、間違いないよ」
7歳にして、ストーカーに目覚めてしまった灯をいたたまれなく思う。
「ほら、笹田さんちの凶暴な犬のこと覚えてる?」
笹田。
確か、頑固なお爺さんで拳丸とかいうデカい犬を飼っていた事を思いだす。
そういえば、
ふと、あることを思い出す。
昔、その犬が鎖をちぎって追いかけて来たことがあった。その時は、確か、お爺さんが間一髪のところで助けてくれたんだっけ。
そうだ。
俺は、誰かの手を握って逃げていた。
まさか、
「あの犬に襲われた時、サッと手を握って僕を助けてくれたんだ!」
そのまさか、だった。
「そ、それだけ?」
「うん。最初はね」
後ろから抱きしめられる。
「でも、学校で優羽と過ごして、優羽のことを知っていく内にどんどん好きになったんだ」
話す息が首にかかる。
「そうか」
なんだか、恥ずかしい。
でも、少し、嬉しく思う。
「それから、僕の中で感情が止まらなくて、優羽がいないと死んじゃうとか、優羽が他の人の物になるなら、いっそ殺してやろうとか、変なこと考えることが多くなって、」
撤回。
「こ、怖いな!」
「うん。自分でもそう、思った」
ぎゅう、と抱きしめる。
灯の腕は優しい。
俺への執念は、異常だけど。
「だから、告白したんだー優羽がいないと死んじゃう!て」
あれは、違う。
俺が受け入れないと死ぬ、て言ってたと思うけど。
なんだか、美化されている気がする。
「ね、優羽」
甘えた声。
この声は、灯がキスをせがむ時の声だ。
俺は、迷わず灯と向き合うと、唇を重ねる。
「愛してる」
なんて、平気な顔をして言う。
その後に、
「優羽が、僕のことを嫌いになっても離してあげない。優羽の一生に僕を刻み込んで、忘れないようにしてあげる」
なんて、やはり怖ろしいことを言うから、俺は、少し躊躇う。
あの時、俺が灯を受け入れてなかったら、灯はどうなっていただろうか。
もし、あのまま落ちていたならば、俺は、
一生、灯の存在を刻み込まれていたのだろうか。
二人の熱が高まって、俺は、考えることを止めた。
幼い頃、僕を助けてくれた、運命の人が、現れたのだ。
間違えるはずはない。
僕は、この再会のために、彼の名前、住所、年齢、家族構成、好きなものから嫌いなものなど、隅々まで調べ尽くした。
親も引くぐらいの、その執念は彼への愛だと宣言したくらいだった。
部屋に張り巡らされた彼の写真。
色々と手を回して手に入れたコレクション。
そして、僕は、やっと彼と再会することを許された。
そして、あの日。
高校の入学式のとき、僕は優羽と再会した。
「え?再会?」
灯の会話を止める。
「そうだよ。優羽は、僕の王子様なんだよ」
色々と、ツッコミ処満載な灯の過去の記憶。
この際、今に始まったことでもないし、置いておこう。
「で、本当の出会いはいつ?」
「えっと、7歳くらいだよ。確か」
小学生の頃。
俺は、物覚えは悪くない方だと思うが、灯と会った記憶は、一切ない。
「間違えてないか?」
「それは、ない!僕は、始めて優羽の後を付けた日だし、間違いないよ」
7歳にして、ストーカーに目覚めてしまった灯をいたたまれなく思う。
「ほら、笹田さんちの凶暴な犬のこと覚えてる?」
笹田。
確か、頑固なお爺さんで拳丸とかいうデカい犬を飼っていた事を思いだす。
そういえば、
ふと、あることを思い出す。
昔、その犬が鎖をちぎって追いかけて来たことがあった。その時は、確か、お爺さんが間一髪のところで助けてくれたんだっけ。
そうだ。
俺は、誰かの手を握って逃げていた。
まさか、
「あの犬に襲われた時、サッと手を握って僕を助けてくれたんだ!」
そのまさか、だった。
「そ、それだけ?」
「うん。最初はね」
後ろから抱きしめられる。
「でも、学校で優羽と過ごして、優羽のことを知っていく内にどんどん好きになったんだ」
話す息が首にかかる。
「そうか」
なんだか、恥ずかしい。
でも、少し、嬉しく思う。
「それから、僕の中で感情が止まらなくて、優羽がいないと死んじゃうとか、優羽が他の人の物になるなら、いっそ殺してやろうとか、変なこと考えることが多くなって、」
撤回。
「こ、怖いな!」
「うん。自分でもそう、思った」
ぎゅう、と抱きしめる。
灯の腕は優しい。
俺への執念は、異常だけど。
「だから、告白したんだー優羽がいないと死んじゃう!て」
あれは、違う。
俺が受け入れないと死ぬ、て言ってたと思うけど。
なんだか、美化されている気がする。
「ね、優羽」
甘えた声。
この声は、灯がキスをせがむ時の声だ。
俺は、迷わず灯と向き合うと、唇を重ねる。
「愛してる」
なんて、平気な顔をして言う。
その後に、
「優羽が、僕のことを嫌いになっても離してあげない。優羽の一生に僕を刻み込んで、忘れないようにしてあげる」
なんて、やはり怖ろしいことを言うから、俺は、少し躊躇う。
あの時、俺が灯を受け入れてなかったら、灯はどうなっていただろうか。
もし、あのまま落ちていたならば、俺は、
一生、灯の存在を刻み込まれていたのだろうか。
二人の熱が高まって、俺は、考えることを止めた。
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