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ニゲられない彼氏
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それは、突然だった。
自宅に帰ると、そこには土下座する灯がいた。
何が起こっているんだ?
そして、俺の家族は、のんびりしているが、今日は何か違う。
そして、口を開いた。
「分かったわ。灯くんなら、任せられると思うし」
何を任せられるんだ?
母さんは、俺が帰ってきたのを確認すると、にこやかに言った。
「今日は、お赤飯ね」
赤飯?
そして、灯の土下座。
にこやかな母親。
振り返る、灯。
「良かったです。これで、優羽とずっと一緒に暮らせます」
そう言った灯は、これまでにない、最高の笑顔だった。
まさか。
「さぁ、荷物をまとめないと!」
と、妹の美羽。
「荷物?」
それに対して、
「大丈夫です。もう、ほとんど終わってます」
と、灯。
まさか、まさか!
てか、もう終わってる!?
不安を感じた俺は、二階の自分の部屋へと駆け上がる。
そして、扉を開けると、
そこには、何も残っていなかった。
あるのは、ベッドと何も物がない机のみだ。
本当に、終わっていた。
「わぁ、すごい!用意周到だね!お兄ちゃん」
お兄ちゃんも、びっくりだよ。
「灯!これは、何だ!!」
追いかけてきた灯に告げる。
灯は、首を傾げる。
「何、て。僕たち、同棲を許してもらったんだよ」
「ど、同棲!?」
そんな話しは聞いていない。
それは、大学に入ってからだと思っていた。
まさか、こんな早い話だとは思わなかった。
「だって、やることやってるし、僕は優羽を離す気はないし、いずれは一緒になるんだから、いっそ、と思って。思い切ったの」
しかも妹の前で、とんでもないことを言う。
まだ小学3年の美羽は『やることはやってる』て何?とか聞いてくるし。
母親は、さっさと買い物に出掛けていくし。
「どうせ、週末からはずっと僕たちの家じゃない?変わりないよ」
変わる。
俺の逃げ場は失われていく。
そして、家族までついに、味方に付けたようだ。
外も中も全てを支配されていく。
「逃げられないよね」
そう言われて、ハッとする。
逃げられない。
大きな、囲いができている。
それは、抜け出せないような囲いだ。
「僕たちは、ずっと一緒だよ」
そう言って、部屋の扉を閉める。
妹は、いつの間にかいなかった。
母さんに付いていったのだろうか。
スッと伸びた手が俺を包む。
いつもの温もりに、戸惑う。
「だから、いつか言ってね」
愛してる。
その言葉を言ったとき、俺は、全てを認めてしまう。
この大きな囲いと、異常な愛を、全てを愛しいと認めてしまうこと。
俺も犯されているのかも、しれない。
灯の異常な愛に。
自宅に帰ると、そこには土下座する灯がいた。
何が起こっているんだ?
そして、俺の家族は、のんびりしているが、今日は何か違う。
そして、口を開いた。
「分かったわ。灯くんなら、任せられると思うし」
何を任せられるんだ?
母さんは、俺が帰ってきたのを確認すると、にこやかに言った。
「今日は、お赤飯ね」
赤飯?
そして、灯の土下座。
にこやかな母親。
振り返る、灯。
「良かったです。これで、優羽とずっと一緒に暮らせます」
そう言った灯は、これまでにない、最高の笑顔だった。
まさか。
「さぁ、荷物をまとめないと!」
と、妹の美羽。
「荷物?」
それに対して、
「大丈夫です。もう、ほとんど終わってます」
と、灯。
まさか、まさか!
てか、もう終わってる!?
不安を感じた俺は、二階の自分の部屋へと駆け上がる。
そして、扉を開けると、
そこには、何も残っていなかった。
あるのは、ベッドと何も物がない机のみだ。
本当に、終わっていた。
「わぁ、すごい!用意周到だね!お兄ちゃん」
お兄ちゃんも、びっくりだよ。
「灯!これは、何だ!!」
追いかけてきた灯に告げる。
灯は、首を傾げる。
「何、て。僕たち、同棲を許してもらったんだよ」
「ど、同棲!?」
そんな話しは聞いていない。
それは、大学に入ってからだと思っていた。
まさか、こんな早い話だとは思わなかった。
「だって、やることやってるし、僕は優羽を離す気はないし、いずれは一緒になるんだから、いっそ、と思って。思い切ったの」
しかも妹の前で、とんでもないことを言う。
まだ小学3年の美羽は『やることはやってる』て何?とか聞いてくるし。
母親は、さっさと買い物に出掛けていくし。
「どうせ、週末からはずっと僕たちの家じゃない?変わりないよ」
変わる。
俺の逃げ場は失われていく。
そして、家族までついに、味方に付けたようだ。
外も中も全てを支配されていく。
「逃げられないよね」
そう言われて、ハッとする。
逃げられない。
大きな、囲いができている。
それは、抜け出せないような囲いだ。
「僕たちは、ずっと一緒だよ」
そう言って、部屋の扉を閉める。
妹は、いつの間にかいなかった。
母さんに付いていったのだろうか。
スッと伸びた手が俺を包む。
いつもの温もりに、戸惑う。
「だから、いつか言ってね」
愛してる。
その言葉を言ったとき、俺は、全てを認めてしまう。
この大きな囲いと、異常な愛を、全てを愛しいと認めてしまうこと。
俺も犯されているのかも、しれない。
灯の異常な愛に。
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