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作戦決行!届け、この思い!
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──ある日のお昼ご飯
僕たちの高校は一年生が三階、三年生が一階と階級が上がる事に下の階へと下がっていくシステムだ。
そして高校の購買は一階にあり、お昼にしか出ない限定メニューや数量限定の飲み物まで販売される事もあって、お昼の購買は戦場と化す。
そんな購買争奪戦争に三年生になると、いち早く参加することが出来る。
でもΩの僕は身体の作りも華奢で体格のいい生徒には、三年生になっても敵いっこがなく買えない時もしばしばあったんだ。
そんな時に力を貸してくれるのが親友の駿だ。
今日だって「あれが飲みたい!」と言えば「ほらよっ!」と駿が手に入れてくれていた。
いいな…僕もこんな風に強くなりたいな…
僕にとって、力のある駿は輝いて見えたんだ。
そして、そのまま僕たちは一階のフリースペースで食事を摂ることにした。
今日のお昼ご飯は、駿が手に入れてくれた僕の大好きな焼きそばパンといちごオレ!
紙パックのいちごオレはお昼時にしか姿を現さず、この高校でなぜだか大人気ですぐに売り切れてしまう…
僕は駿が手に入れてくれた大人気のいちごオレにストローを刺し、満足気に口へと運んだんだ。
「裕翔、うまいか?」
「う~んっ!うんまいっ!駿、ありがとぉ!」
喜ぶ僕に駿も満足そうに『フンっ!』と鼻息を荒くしながらドヤ顔で喜んでくれて、そんな駿も焼きそばパンを頬張りながら、僕にある言葉を紡いできた。
「ってかさ、お前いつまで続けるんだ?」
「なにを~っ?」
「あれだよ、山際の背中、振り向かせたい作戦」
駿も駿で、僕が頑張っている姿を見守ってくれていて、その分、心配もしてくれていたんだ。
「山際くんが振り向いてくれるまで続けるよ?」
「なぁ、なんでそこまでして、アイツを振り向かせたいんだ…?」
駿のその問いに、僕は頬張ろうとした焼きそばパンをそっと下ろし…
「一人は辛いから…そして、寂しいから…」
僕はそのまま続けた。
「駿に一度だけ話したことがあるでしょ?僕、高校に入るまで一人だったって…山際くん、どことなくあの時の僕に似てるんだ…」
「うん、前に話してくれたよな…」
「本当はもっと話がしたいんじゃないかな…本当は笑いたいんじゃないのかな…あはっ、僕…あの時、笑えなかったからさ…」
「そうか…なんか、すまんな…」
駿は僕に対して申し訳なさそうな顔をしている。
駿?君がそんな顔をする必要はないんだ…
だって、僕の傍にはずっと君がいて、支えてくれたじゃんか…
なら今度は、僕が僕の力で閉じ込めてしまっただろう山際くんの心を開いてあげたい…そう思ったんだよ…?
「駿、謝らないで?僕、彼を絶対に振り向かせてみせるから!もしさ、仲良くなれたら駿も彼と仲良くしてあげてね?」
僕はニコッと駿に返した。
その答えに駿は「まぁ考えておく、ただ無理はすんなよ?」とだけ残し、僕の背中をポンっと叩いてくれたんだ。
僕はもう、一人じゃない…
でも、彼は今、独りなんだ…
僕の手で、絶対に振り向かせてやる…!!
その後、焼きそばパンを食べ終わり、僕たちは教室へと戻ることにしたんだ。
僕たちの高校は一年生が三階、三年生が一階と階級が上がる事に下の階へと下がっていくシステムだ。
そして高校の購買は一階にあり、お昼にしか出ない限定メニューや数量限定の飲み物まで販売される事もあって、お昼の購買は戦場と化す。
そんな購買争奪戦争に三年生になると、いち早く参加することが出来る。
でもΩの僕は身体の作りも華奢で体格のいい生徒には、三年生になっても敵いっこがなく買えない時もしばしばあったんだ。
そんな時に力を貸してくれるのが親友の駿だ。
今日だって「あれが飲みたい!」と言えば「ほらよっ!」と駿が手に入れてくれていた。
いいな…僕もこんな風に強くなりたいな…
僕にとって、力のある駿は輝いて見えたんだ。
そして、そのまま僕たちは一階のフリースペースで食事を摂ることにした。
今日のお昼ご飯は、駿が手に入れてくれた僕の大好きな焼きそばパンといちごオレ!
紙パックのいちごオレはお昼時にしか姿を現さず、この高校でなぜだか大人気ですぐに売り切れてしまう…
僕は駿が手に入れてくれた大人気のいちごオレにストローを刺し、満足気に口へと運んだんだ。
「裕翔、うまいか?」
「う~んっ!うんまいっ!駿、ありがとぉ!」
喜ぶ僕に駿も満足そうに『フンっ!』と鼻息を荒くしながらドヤ顔で喜んでくれて、そんな駿も焼きそばパンを頬張りながら、僕にある言葉を紡いできた。
「ってかさ、お前いつまで続けるんだ?」
「なにを~っ?」
「あれだよ、山際の背中、振り向かせたい作戦」
駿も駿で、僕が頑張っている姿を見守ってくれていて、その分、心配もしてくれていたんだ。
「山際くんが振り向いてくれるまで続けるよ?」
「なぁ、なんでそこまでして、アイツを振り向かせたいんだ…?」
駿のその問いに、僕は頬張ろうとした焼きそばパンをそっと下ろし…
「一人は辛いから…そして、寂しいから…」
僕はそのまま続けた。
「駿に一度だけ話したことがあるでしょ?僕、高校に入るまで一人だったって…山際くん、どことなくあの時の僕に似てるんだ…」
「うん、前に話してくれたよな…」
「本当はもっと話がしたいんじゃないかな…本当は笑いたいんじゃないのかな…あはっ、僕…あの時、笑えなかったからさ…」
「そうか…なんか、すまんな…」
駿は僕に対して申し訳なさそうな顔をしている。
駿?君がそんな顔をする必要はないんだ…
だって、僕の傍にはずっと君がいて、支えてくれたじゃんか…
なら今度は、僕が僕の力で閉じ込めてしまっただろう山際くんの心を開いてあげたい…そう思ったんだよ…?
「駿、謝らないで?僕、彼を絶対に振り向かせてみせるから!もしさ、仲良くなれたら駿も彼と仲良くしてあげてね?」
僕はニコッと駿に返した。
その答えに駿は「まぁ考えておく、ただ無理はすんなよ?」とだけ残し、僕の背中をポンっと叩いてくれたんだ。
僕はもう、一人じゃない…
でも、彼は今、独りなんだ…
僕の手で、絶対に振り向かせてやる…!!
その後、焼きそばパンを食べ終わり、僕たちは教室へと戻ることにしたんだ。
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