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再出発
土壌改良進行中
にぃにが修練に励む間に、わたしも日課になりつつある聖域の土壌改良にとりかかる。
毎日たっぷりの水と闇魔法で発酵させたワラを撒き、土魔法で撹拌し続けたおかげで、少しずつだけど植物魔法に反応して雑草が芽吹くようになってきた。
牧草地にまだ時間がかかりそうだけど、目に見えて成果が出るのは気分がいい。
――にぃにの頑張りも、コレくらい分かりやすいと焦らないんだろうなぁ……
一朝一夕で成果が出るものでもないのだから、コレばっかりは仕方がない。
なので今日だけと言わず、満足いくまで鍛えてくれてもいいと個人的には思います。たぶん、移動中に大型魔獣に遭遇してしまったときのことを考えると不安だろうし。
わたし? わたしとしては、強い魔獣に出会った挙げ句にミントが敵わなかったなら、手遅れになる前に聖域にとびこめばいいかな~……なんて思ってる。そもそもが、簡易神殿セットがあるので出会いづらいはずだし。
きっと聖域に逃げ込んでしばらく籠城していれば、諦めていなくなると思うんだよね。
――あ、盗賊さんの場合は諦めてくれないかな?
いつまでも引きこもるってこともできるだろうけど、やりたいことがあって引きこもるのと、やむにやまれず引っ込んでるのでは気分が違う。やっぱり、何かがあってもなんとかできるように備えるに越したことはないね。
わたしにとってのその準備は、所有ミントちゃんによる戦力&機動力UPだった。
そっちは達成したので、あとはにぃに次第でいつでも出発できる。なので今日は、思う存分鍛錬してもらうために、ミルギューたちのお世話は一人でやりますっ。(普段が甘えすぎともいう)
いつものように、地面いっぱいにワラをばら撒く。
最初のウチは領域の端から端までまんべんなく敷き詰めるのが大変だったけれど、今はミントのお仕事になったので楽ちんチンだ。
「ミント、ありがとね~!」
きっちりとお仕事をして畜舎にもどってきたミントに抱きつき、頭や首元をガシガシ撫でる。
もう、頭の位置がはるか高い場所にあるから、伏せてもらわないと撫でられない。毛足の長いサラサラの触り心地は大きくなった今も健在――むしろ、パワーアップしてるかも。
ワシャワシャするのが、とてもとても気持ち良い。
ミントとわたし、双方が満足するまで撫でくりまわして一息つくと、日課を再開っ。
撒き散らしたワラに雨を降らせてから発酵させつつツラツラと思考を巡らせつつ、魔力の回復を待つあいだに畜舎でミルギューのお世話に勤しんだ。
一人で乳搾りを含めたお世話を終わらせる頃には、すっかりお日様がたか~い場所に上ってて、やっぱりミルギューを増やすのは無理だと理解しなおした。
増やすのはランチュウだけにしよう。そうしよう。
ランチュウなら、必要なお世話もそれほど多くない。同じようにお世話をあまりしなくてもよい、ドルチェブーンやサルトラーニョは増やしてもいいかも。ただこの子達の難点は、冬に休眠しちゃうことなんだけどねぇ……
聖域内の気温を春に固定できればいいんだけど、しばらくは奉納ポイントが足りなくて無理無理無~理~なのだ。
むしろ、新規でフルーツトレントの導入を検討するほうがいいかも。
アレも、水と魔力をあげておけばほとんどお世話が必要ない。
「んでは、そろそろすき込み作業にとりかかりますかぁ~」
畜舎の窓から顔を出し――何故か、別の窓からミルギューたちの首も生えた。
地の精霊さんに『撹拌お願い~!』と伝えて、魔力を渡す。
グッと親指を立てた精霊さんが潜るのと同時に地面が波立ち始め、完熟し終えた堆肥を巻き込みはじめた。
毎日見てるけど、やっぱりなんか、迫力がある。
ボヘ~っと口を開けて眺めるのも日課の一つになってきている。
ひとしきり撹拌作業をしたあとは、踏んでも足が沈まない程度に地面を固めてもらってから最後の工程へ。畜舎から外に出てから地面に触れつつ、植物魔法を流すことによって地質診断をしてやっと終了だ。
――進捗は、やっと半分ってとこかな……
地の精霊さんが多めに渡している魔力をもとに、撹拌後も堆肥が土に馴染むように励んでくれてるけれど牧草地にするのにはまだ時間がかかりそう。
毎日たっぷりの水と闇魔法で発酵させたワラを撒き、土魔法で撹拌し続けたおかげで、少しずつだけど植物魔法に反応して雑草が芽吹くようになってきた。
牧草地にまだ時間がかかりそうだけど、目に見えて成果が出るのは気分がいい。
――にぃにの頑張りも、コレくらい分かりやすいと焦らないんだろうなぁ……
一朝一夕で成果が出るものでもないのだから、コレばっかりは仕方がない。
なので今日だけと言わず、満足いくまで鍛えてくれてもいいと個人的には思います。たぶん、移動中に大型魔獣に遭遇してしまったときのことを考えると不安だろうし。
わたし? わたしとしては、強い魔獣に出会った挙げ句にミントが敵わなかったなら、手遅れになる前に聖域にとびこめばいいかな~……なんて思ってる。そもそもが、簡易神殿セットがあるので出会いづらいはずだし。
きっと聖域に逃げ込んでしばらく籠城していれば、諦めていなくなると思うんだよね。
――あ、盗賊さんの場合は諦めてくれないかな?
いつまでも引きこもるってこともできるだろうけど、やりたいことがあって引きこもるのと、やむにやまれず引っ込んでるのでは気分が違う。やっぱり、何かがあってもなんとかできるように備えるに越したことはないね。
わたしにとってのその準備は、所有ミントちゃんによる戦力&機動力UPだった。
そっちは達成したので、あとはにぃに次第でいつでも出発できる。なので今日は、思う存分鍛錬してもらうために、ミルギューたちのお世話は一人でやりますっ。(普段が甘えすぎともいう)
いつものように、地面いっぱいにワラをばら撒く。
最初のウチは領域の端から端までまんべんなく敷き詰めるのが大変だったけれど、今はミントのお仕事になったので楽ちんチンだ。
「ミント、ありがとね~!」
きっちりとお仕事をして畜舎にもどってきたミントに抱きつき、頭や首元をガシガシ撫でる。
もう、頭の位置がはるか高い場所にあるから、伏せてもらわないと撫でられない。毛足の長いサラサラの触り心地は大きくなった今も健在――むしろ、パワーアップしてるかも。
ワシャワシャするのが、とてもとても気持ち良い。
ミントとわたし、双方が満足するまで撫でくりまわして一息つくと、日課を再開っ。
撒き散らしたワラに雨を降らせてから発酵させつつツラツラと思考を巡らせつつ、魔力の回復を待つあいだに畜舎でミルギューのお世話に勤しんだ。
一人で乳搾りを含めたお世話を終わらせる頃には、すっかりお日様がたか~い場所に上ってて、やっぱりミルギューを増やすのは無理だと理解しなおした。
増やすのはランチュウだけにしよう。そうしよう。
ランチュウなら、必要なお世話もそれほど多くない。同じようにお世話をあまりしなくてもよい、ドルチェブーンやサルトラーニョは増やしてもいいかも。ただこの子達の難点は、冬に休眠しちゃうことなんだけどねぇ……
聖域内の気温を春に固定できればいいんだけど、しばらくは奉納ポイントが足りなくて無理無理無~理~なのだ。
むしろ、新規でフルーツトレントの導入を検討するほうがいいかも。
アレも、水と魔力をあげておけばほとんどお世話が必要ない。
「んでは、そろそろすき込み作業にとりかかりますかぁ~」
畜舎の窓から顔を出し――何故か、別の窓からミルギューたちの首も生えた。
地の精霊さんに『撹拌お願い~!』と伝えて、魔力を渡す。
グッと親指を立てた精霊さんが潜るのと同時に地面が波立ち始め、完熟し終えた堆肥を巻き込みはじめた。
毎日見てるけど、やっぱりなんか、迫力がある。
ボヘ~っと口を開けて眺めるのも日課の一つになってきている。
ひとしきり撹拌作業をしたあとは、踏んでも足が沈まない程度に地面を固めてもらってから最後の工程へ。畜舎から外に出てから地面に触れつつ、植物魔法を流すことによって地質診断をしてやっと終了だ。
――進捗は、やっと半分ってとこかな……
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