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ルイジェルドの推理
しおりを挟む「つまりレイモンド殿とタニヤの母親に薬を盛った奴がいて、その時の夜会がロックハート男爵邸だったと。」
「はい」
「今頃になってどうしてタニヤの母親に関わったんだろう…。計画的だったらもっと前にやるだろう。
タニヤの母親を見かけて突発的にやった可能性が高い気がするな。
でも、レイモンド殿を巻き込んだのが分からんな…たまたまその時一緒にいたからか…。あんま、よく考えないでやったのかもしれないな。
今でもロックハート家はタニヤの母親が息子を殺したと思ってるんだろう?
だったらその…「殿下、タニヤの母親の名前はロザンナです。」」
「あ~ロザンナな。そのロザンナは息子を殺した憎い相手だ。その相手が自分のとこの夜会にノコノコ現れたら…いや、態と呼んだのか?・・・違うなあ~だったら男爵が生きてる時に招待するよな。
やっぱりたまたま、現れたロザンナに腹を立てた…。
ロザンナが見目の良いレイモンド殿を誑し込んだように見え、
ロザンナに籠絡されたレイモンド殿も一緒に辱めようとした。
こんな感じか?」
「殿下って名探偵風に推理を組み立てるんですね、意外です。」
「お前ね…。まあいいや、そんなとこじゃねえの。調べなきゃ分からんがその辺から探ればなんとかなるかもな。
おい、誰かいるか?」
「はい」
「サイモン、ロックハート家を調べてくれ。夜会の日の事も。」
「分かりました。
ところで殿下。ウチの妹に何かしました?」
「え?な、なんで?」
「あの妹が今朝、薄く化粧をしていました。」
「化粧くらいするだろう」
「化粧は匂いがするので極力しません。
な・の・に、化粧をしていました。」
「へえ~知らなかった。」
「殿下、妹を泣かせたらイーガー家総出で潰しますから。では。」
「泣かせねえよ!」
とすでにいないサイモン殿に言っていた。
「殿下って、なんか可哀想ですね。」
「可哀想とか言うなよ、悲しいだろ。
お前、折角ロザンナの問題解決してやろうってのに、もっと感謝しろよ。」
「物凄く感謝しています。ありがとうございます。」
「はいはい、こちらこそタニヤの件、ありがとう。助かった。」
「なんか楽しかったので構いません。」
「良いなあ、オレも混ざりたかったなぁ。」
「貴方が隠密と二人になりたいから始めた事なのに混ざってたらダメでしょ。」
「そうだけど、どうやってタニヤ妨害してたの?」
「見張り組、伝達組、殿下の位置確認組を編成し、授業終了次第それぞれ配置についてました。タニヤは神出鬼没なのでタニヤ自身には見張りが出来ないので、生徒全員が見張りました。」
「うわあ…本格的。」
「一次防衛線で撃退出来ない事がほとんどでしたね~最終防衛線は大概昆虫シリーズで撃退してましたね。」
「昆虫シリーズ?いろんなもの使ってくれたんだね・・・ありがとう…。」
「最後の食堂は全ての防衛線が突破されました。なので最終兵器の淑女科の先生を召喚しました。」
「なんか、ありがとう。それにしても生徒全員って・・・
あれ?お前以外の生徒全員オレとカトリーヌの事知ってんの?」
「そりゃあそうでしょ、殿下の位置確認してたんですから。」
「・・・良かった~変なことしないで…。」
「しようと思ってたんですか?いやらしい!」
「お前だっていつもリリーちゃんに抱きついてるだろ」
「あれが普通なので。抱きついていないと『愛でる会』メンバーが心配するそうです。」
「『愛でる会』ってなんだよ!何人いるんだよ、いつからあるんだよ!」
「知りませんよ、でもこの間は『殿下とトリーちゃんを守る会』に一時変更してました。」
「そんな名前つけたら、モロばれだろ!誰だ、そんな名前付けたの!」
「リリーです。」
「リリーちゃんかぁ…付けそう…」
「とても愛らしいです、リリーが。」
「はいはい、もう帰ろう、二人が待ってる。」
「そうです、待ってます!早く行きましょう!」
教室に行くと、隠密の訓練の話しに興奮したリリーが虫たたきを短剣に見立て、一人何かと戦っていた…
可愛かった。
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