私の婚約者の苦手なもの

jun

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ロナルドvsシェリル

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“ローリー”が登場した日から数日経つが、結局シアの婚約はまだ解消されていない。
マシューは説得に失敗したらしい。
でも、あのカフェで毎日“ローリー”を待ち続けているマシュー・・・・・・。

思いっきり浮気する気満々で、何故解消されないのか、
それは結局領地の事があるからだ。
それをなんとかしないと解消はされないのだろう。
さて、どうするか…。


「どうしたらいいのかなあ、領地の事なんて私達ではどうしようもないもの…」

「やれる事に限度があるからな。見に行けば何か分かるかも。」

「ロイ、行こうか、休みに入ったら。」

「え?二人で?だったら行く!」


シアに領地に行ってもいいか聞いたら、泊まる所はあるにはあるが、王都にあるようなものではなく、庶民的な宿らしい。
温泉もあって人気だそうだ。

小さな宿なので大勢で行っては返って迷惑をかけるので、私、ロイ、お母様、シェリルおば様の四人で行く事になった。

トリーと殿下も行きたがったが、流石に王族を迎えるには急だと断られた。


行きの馬車に四人で楽しく乗って行こうと奥様コンビが言えば、
「普通、婚約者同士で乗って、大人は別の馬車でしょ!あっちに乗って下さいよ!」

「あら、女同士の方が楽しいわ、ねえリリーちゃん!」

「母上はマリア母様と楽しくリリーの結婚式の話しをしてて下さい。まだ招待客決まってないんですから。」

「だったら四人の方がいいじゃない。」

「四人も乗ったらリリーが疲れるでしょ、母上達はずーーーーーーっと喋ってるんだから!」

「マリア様、息子ってどうしてこんなに可愛くないのかしら…子供の時はあんなに可愛いらしかったのに…怪我した時も心配で心配で…」

「もうーーーーーわかりました!四人で行きましょう!」

とシェリルおば様は乗車権利を勝ち取った。


その後、
「マリア様、ロナルドへの嫌がらせはもう飽きたから、あっちに乗りましょ。」

途中の休憩で移動していた。


「クソ!リリーを存分に堪能出来ると思ってたのに!」
と言っていたが、後半は抵抗虚しくロイのやりたい放題の為、私がクタクタになった…


シアの領地は急げば一日で着けるがお母様達がいるので今日は途中の宿に泊まることになる。


宿に着いた時、ロイの満面の笑みを見て、
おば様は
「あの顔見てたら明日も邪魔したくなるわよね、マリア様」
と言っていたので明日は大丈夫そうだ。


宿は小さく素朴な感じだ。掃除が行き届いていて、料理も美味しく満足出来る宿だった。

馬車もそうだが、部屋割りもロイvsおば様となり、結局軍配はおば様に上がって私はお母様と一緒の部屋になった。
お母様が
「あの親子は仲が良くて良いわね~そういえば、ウチの息子は全く連絡ないけど、生きてるのかしら?」

そうなのだ、全く話しに出てこないが、
お兄様は領地に籠り、領地経営に専念している。
お父様には領地の事で連絡はしてるのだろうが、全くこちらには来ない。
おそらく面倒なんだろう。
でも、来ればロイとケンカしている。
ケンカすると言っても二人で出掛けたりお兄様の部屋で遊んでいたりと仲は良いのだ。

「しばらくお兄様に会ってないなあ、元気なのかな。」

「あの子は元気よ!帰ってきたら帰ってきたで、お義父様並みの五月蠅さだから、悩みどころよね。」

「…そうだね、結婚式には会えるしね。
でもお兄様もそろそろ結婚じゃないの?」

「そうなのよね~婚約者も作らないし、する気あるのかしら。もししなかったらリリーの子供に継いでもらうしかないわね~子沢山になりそうだし。」

「お、お母様、そんなに作りません。」

「リリーはそう言ってもロイ君はどうだろう、ミニリリーを製作し続けそう。」

「怖い事言わないで!明日もあるんだから今日は早く休もう!」

「そうね、明日もあるものね。」

私達は寝る準備をし、早々にベッドに入った。






〈一方、ロイ達〉


「明日は邪魔しないで下さいよ、母上!」

「私は邪魔なんてしていないわ。邪魔なのはロナルドでしょ?」

「どうして僕が邪魔なんですか!
父上が来てくれたら良かったのに!」

「あら、マリア様が行くって聞いたから私になったのよ。アラン様だったらカイルだっただけだもの。文句があるならリリーちゃんに言えば。」

「ぐっ…。ああ言えばこう言う…。」

「今日は楽しかったわね~やっぱり女性同士だと話しが弾むわ~明日も楽しみね!」

「マリア母様と楽しんで下さい。」

「ふぅ~ん、そんな事言うのね~だったらリリーちゃんに言っちゃおうかしら?」

「何も言われて嫌な事なんて無いですから、どうぞお好きに。」

「ド・レ・ス。あの色似合ってたわよ、この間のドレスとは違う色で。一人でどうやって着たのかしら~」

「母上、今日は反抗的な態度を取り、大変申し訳ありませんでした。明日も楽しくお過ごし下さい。」

「あら、ありがとう。さあ、そろそろ寝ましょ!おやすみなさい、ロナルド。」

「はい、おやすみなさいませ、母上。」


グランディ家の二人もベッドに入った。


と思ったら、
「ロナルド、ドレスは大変だからワンピースにしたら?」

と言って、シェリルは眠りについた。













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