私の婚約者の苦手なもの

jun

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寂しいカトリーヌ

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カトリーヌ視点


・・・・・・わたくし、怒っています。

最近、全く、、学院でのリリー様達との楽しそうなイベントに関わっていません。
ロナルド様の女装も見れず、シンシアさんの領地にも行けませんでした。
我が家勢揃いだったというのに!
陛下が襲われた事は許せない事ですが、イーガー家が活躍したと聞けば、私だってと思ってしまいます。

ルイ様は私に一言も言わずに領地に行かれたのです。
後で聞かされ、わたくし、泣きました…
大泣きしました…。

王子妃教育は大事です、私なりに頑張って参りました。もうすぐ終了となります。
大事な時でもあります。
ですが、私だけ…と思ってしまうのです…。

家に帰り、お気に入りのリリー様の姿絵を見ても、ルイ様の姿絵を見ても、頂いたロナルド様の女装の姿絵を見ても、気分が上がらないのです…。

そんな私を心配し、お父様もお母様もお兄様もお声をかけて下さりますが、尚悲しくなります。
お父様などは、
「カトリーヌ、今回は危険だったのだ。
殿下はそれを見越して声を掛けなかったのだろう。
お前が結婚する前に家族で行こう!
あそこの露天風呂は良かったぞー、混浴だからな!それに空気も良いし、景色も良かった!
バタバタしてゆっくりは出来なかったが、久しぶりにジュリアの勇姿も見れたし、今度はカトリーヌも行こうな!」
と傷口に塩を塗り、

お母様は、
「カトリーヌは行かなくて正解よ。あなたに何かあったら、どうするの?
殿下は立派だったわよ~陛下の片腕として的確な指示を出し、私の事も労る優しさがあり、良い婿様だわ~。リリーちゃんとも仲良くなったし、リリーちゃんのお父様のアラン様とも友達になれたのよ!凄いでしょ!」
と自慢し、


お兄様は、
「カトリーヌ、お前は行かなくて良かった。あそこの露天風呂は混浴なんだぞ!絶対、殿下は一緒に入ろうと誘ったぞ!
僕はロナルド君、ハンスと入っていたんだが、途中でリリーちゃん達が入って来た時のロナルド君は凄かったぞー。
そして、そこの宿の…シンシアは…とても可愛かった…。」
とほざきましたの!

家族全員、浮かれておりまして、
私だけが見てもいない、
知りもしないのです…。

とても…寂しいのです…。


そして、今日は王子妃教育の最終試験になります。
これに合格出来れば、また皆さんと一緒にいられます!
頑張ります!

試験は休憩を挟み、十時間かかりました。
終わった時は夜でした。

なんとか合格は貰えそうですが、一人王宮の廊下を歩いているのが、悲しくて涙が出そうです。
下を向いてトボトボ歩いていると、
「カトリーヌ!」
とルイ様の声がします。
顔を上げるとすぐ側にルイ様がいて抱きしめて下さいました。

「カトリーヌ、お疲れ様。今までよく頑張った!さっき聞いてきた、合格だ!」

「本当でございますか!これで学院に通えますか?」

「ああ、一緒に通える!さあ、お祝いしてあげるから行こう!」

「ルイ様、これからですか?もうこんな時間ですよ。」

「いいんだ!本当は皆もお祝いしたいと言っていたのだが、オレが今日は二人で祝いたいとお願いしたのだ。」

「そうなのですか、お祝いとは何をするのですか?」

「とにかく部屋へ行こう」

とルイ様の私室に連れて行かれました。


部屋に入ると、たくさんのプレゼントの山がありました。
もちろんリリー様のもあります。

ルイ様と一緒に開けていきます。



先ずはリリー様から。
「リリー様は何を下さったのでしょう、楽しみです!」

ワクワクして開けました。

「・・・これは…何でしょう…人形…でしょうか…何か呪術的な物でしょうか…ぬいぐるみ?」

「リリーちゃんの話では、代理の領地の新しいお土産らしいぞ。
リリーちゃんは絶賛していたんだがな…」

「いえいえ、大変良い物を頂きました。あの、その、独特で驚きましたが、これは何かルイ様は知っていますか?」

「確か、ネズミの一種なんだ。毛がなくてな、土の中にいるから目もよく見えないらしい。」

「・・・・ネズミ…」

「リリーちゃんは、“めっちゃ可愛い”と言っていた。カトリーヌとお揃いで持つと言っていた。」

「…そうですか…そうですね、リリー様とお揃いです、嬉しいです。」


次はロナルド様のにしましょう。
「これは服…ですね…何の服でしょう?とても可愛らしいですが、丈が短過ぎますね…」

「あ!・・・これは、その、あれだ、ロイが女装にハマっていてな、可愛い服を押し付けて来るんだ!カトリーヌにも似合うだろうってな。」

「そうですか…もっと入っていますよ、コレは何処の学院の制服でしょう、これはサイズが小さいのでしょうか、おへそが見えてしまいそうですね、可愛らしいですが…」

「カトリーヌが着たらなんでも可愛いと思うぞ、今度試しに着てみよう。さて、次は、誰のかな?」

「そうですね、たくさんありますからどんどんいきましょう。次はシンシアさんですね。これは…紐?リボン?何でしょう?小さな布が紐に付いていますが…ルイ様分かりますか?」

「うーーーーーーん、これはな、なんだ、アレだ、カトリーヌが身体につける物かなぁ・・・・ナンダロウナー」

「身体?私の身体に身につける物なのですか?どうやってつけるのですか?
腕に巻くんでしょうか?それとも足?」

「足が近いかなぁーと思う、知らんが。」

「今度聞いて見ましょう。」 

「・・・そうしてくれ…」


次はお兄様ですね。
「・・・・お兄様のはリリー様と色違いです…。最近お兄様はシンシアさんの事ばかり話します。なのでシンシアさんの領地のお土産なのですね…ネズミが二体…それも毛無し…」

「カトリーヌ、ほらほら、まだあるぞ、次だ!」


「…そうですね、なんだか素直に喜べなくなっていますが、皆さんの気持ちが篭っていますものね、どれも嬉しいです。
次はお父様です。
お父様のは・・・・・やっぱりネズミですね…それも親子ですね…私が勉強してる間にネズミが流行ってるんでしょうか…何故皆さんネズミなんでしょう…私知らぬ間にネズミ好きと噂されているのでしょうか…」

「ハロルド殿は買った時を見てたので分かるぞ!あの温泉地を出発する時に、急いで買っていた。カトリーヌが喜ぶからと。」

「・・・・何故私が喜ぶと思ったのでしょう…家に帰り次第聞きたいと思います!」

「そ、そうだな。」

「もうどんどん開けましょう!もう分かりましたよ、お母様もネズミです、きっと!」


お母様のプレゼントを開けました。



「これは…赤ちゃんの服ですね…靴もなんて小さいのでしょう…ルイ様、靴下を見て下さい、なんて可愛らしい…こんなに小さい物なんですね…可愛い…ルイ様との赤ちゃんが出来たら着せましょうね…・・・・ルイ様との・・・・・赤ちゃん・・・・・」


「カトリーヌ、どうした?恥ずかしいのか?」

「…恥ずかしいです…まだ結婚もしていないのに赤ちゃんなんて…申し訳ございません、はしたなかったです…。」

「何を恥ずかしがる?ロイ達の後だが、もう少しで結婚するんだ。」

「でも…」

「今日はな、カトリーヌはここに泊まっていいと許可を取った。
嫌か?」


「それは…」

「カトリーヌが嫌なら何もしない。でも隣りで寝てくれ。」

「ルイ様…」



その夜、ルイ様に大切に大切にしてもらいました。
痛くて、恥ずかしくて…ですが、幸せでございました。

途中、シンシアさんの紐の正体を知り、ルイ様につけさせられて、気を失いそうなほど、恥ずかしい姿を晒しました。
隠すべき所はほんのちょっとしか隠れず、驚いてしまいました。

ルイ様は興奮しており
「代理はどこで買ったんだ、今度聞かねば!」と張り切っておりました…。


そういえば、私の怒りは何処にいってしまったのでしょう…

結局、ルイ様に抱きしめて貰えれば私などすぐ機嫌が良くなるんですよね。


なので、ずっと側にいて下さいませね、
ルイ様。















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