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隣国との国境を越えてから三日。
リリアンナとミナは、大陸の端にある辺境の村『エデン』に辿り着いた。
そこは、まさに名前通りの楽園だった。
雄大な山々に囲まれ、清らかな小川が流れ、空気はどこまでも澄んでいる。
王都の喧噪も、夜会の足の引っ張り合いも、ここにはない。
「……空気が、美味しいですわ」
リリアンナは村の入り口で大きく深呼吸をした。
肺いっぱいに広がるのは、自由の味だ。
「師匠! 見てください! 野菜が大きいです! あのカボチャ、ダンベル代わりにちょうど良さそうですよ!」
「ミナ、野菜は食べるものです。トレーニング器具ではありません」
はしゃぐミナを適当にたしなめつつ、リリアンナは村の不動産屋(といっても、よろず屋の片手間だが)へと向かった。
彼女の目的はただ一つ。
安住の地となる「マイホーム」の購入である。
「へえ、空き家を探してるのかい?」
よろず屋の店主である老婆は、リリアンナたちを珍しそうに見た。
「村外れの丘の上に、一軒だけボロ家があるよ。何年も人が住んでないから幽霊が出るって噂だけど、それでもいいなら格安だよ」
「幽霊? 生きている人間(特に宰相)に比べれば可愛いものです」
リリアンナは即決した。
手持ちの資金は心許ないが、幽霊物件なら底値で買える。
これはチャンスだ。
「買います。現金一括払いで」
「あんたも物好きだねえ。じゃあ、鍵はこれだよ」
こうして、リリアンナは念願の城を手に入れた。
村外れの丘の上に建つ、小さなレンガ造りの家。
屋根は傾き、壁には蔦が絡まり、庭は雑草でジャングルのようになっている。
「……想像以上に廃墟ですね」
「師匠! やりがいがありますね!」
ミナが腕まくりをする。
「この程度の荒れ地、私の筋肉にかかれば更地にするのに一時間もかかりません!」
「更地にしてどうするんですか。リフォームです」
リリアンナは指示を出した。
「ミナ、貴女は庭の草むしりと、傾いた柱の補強をお願いします。私は家の中の掃除と、結界魔法の設置を行います」
「ラジャー! 柱の補強ですね! 物理的に押し込めばいいですか?」
「加減をしてくださいね? 家を破壊したら野宿ですよ」
二人は作業を開始した。
ミナの働きぶりは凄まじかった。
「ふんぬっ!」という掛け声とともに、庭に生い茂る大木(雑草ではない)を引っこ抜き、傾いた屋根を素手で持ち上げて水平に戻す。
大工道具など不要。彼女自身が重機だった。
一方、リリアンナも負けていない。
悪役令嬢時代に培った『証拠隠滅スキル(掃除)』を駆使し、家中の埃や蜘蛛の巣を瞬く間に消し去っていく。
夕暮れ時になる頃には、廃墟同然だった家は、見違えるような「小綺麗な古民家」へと変貌を遂げていた。
「素晴らしい……! これぞ私の求めていた『隠れ家』です!」
リリアンナはテラスで麦茶(ミナが井戸水で冷やしてきた)を飲みながら、感涙にむせんだ。
眼下には、平和な村の灯りがぽつぽつと灯り始めている。
王都からの追っ手もない。
借金の取り立て(宰相)もない。
あるのは静寂と、虫の声だけ。
「ミナ、乾杯しましょう。私たちの新しい門出に」
「はい! プロテインで乾杯ですね!」
二人はグラスを合わせた。
その夜、リリアンナは泥のように眠った。
悪夢も見ず、誰かに追われる夢も見ず、ただただ深い眠りに落ちた。
……そして、翌朝。
チュンチュン、という小鳥のさえずりで、リリアンナは目を覚ました。
「んぅ……」
窓から差し込む朝日が眩しい。
彼女は伸びをして、ベッド(床に干し草を敷いただけだが)から起き上がった。
「最高です。目覚まし時計(執事のノック)のない朝が、これほど快適だとは」
リリアンナは顔を洗い、着替えてテラスへと出た。
今日もいい天気だ。
隣の敷地(といっても森だが)の方から、トントントン、と何かを叩くような音が聞こえてくる。
「あら? 誰か大工仕事でもしているのでしょうか」
リリアンナは優雅にコーヒー(昨日の残り)を啜りながら、音のする方へ視線を向けた。
そこには、昨日までは何もなかったはずの空き地に、立派なログハウスが建っていた。
しかも、一夜にして。
「……は?」
リリアンナは目を擦った。
幻覚ではない。
木の香りが漂ってきそうなほど、真新しいログハウスだ。
そして、そのウッドデッキで、一人の男が優雅に新聞を読んでいる。
銀色の髪。
片眼鏡。
そして、不自然なほど爽やかな白いシャツ姿。
男はリリアンナの視線に気づくと、新聞を畳んでニッコリと手を振った。
「やあ。おはよう、リリアンナさん」
「…………」
リリアンナの手から、マグカップが滑り落ちた。
ガシャン、と陶器の砕ける音が朝の静寂に響く。
「……る?」
声が震える。
喉が引きつる。
「るー、か……?」
「おや、名前を呼んでくれるのかい? 光栄だな」
男──ルーカス・フォン・グランツは、ウッドデッキから軽やかに飛び降り、柵越しに声をかけてきた。
「奇遇だねえ。まさか君が隣に越してくるとは。これも運命かな?」
「う、運命なわけありますかぁぁぁッ!!」
リリアンナの絶叫が、エデンの村に木霊した。
「なんで!? なんでここにいるんですか!? 私は国境を越えたんですよ!? 壁を飛んだんですよ!?」
「ああ、あれは見事だったね。感動したよ」
ルーカスは悪びれもせず、ニコニコしている。
「僕もね、長期休暇を取ったんだよ。で、静かな田舎で暮らしたいなーと思って物件を探していたら、たまたま、本当にたまたま、ここが良いなと思ってね」
「嘘をおっしゃい! 昨日までそこはただの森でした!」
「建築魔法だよ。突貫工事だったから少し歪んでいるけど、愛嬌だと思ってくれ」
「魔法の無駄遣いです!」
リリアンナは頭を抱えた。
終わった。
私のスローライフが、開始一日目にして終了した。
「か、帰ってください……! ここは私の楽園なんです! 貴方のような『国家の闇』がいていい場所じゃないんです!」
「酷い言い草だな。僕は善良な一般市民だよ。ほら、引っ越しの挨拶の品もある」
ルーカスはバスケットを差し出した。
中には、焼きたてのクッキーと、なぜか『最高級の紅茶葉(王室御用達)』が入っている。
「これから仲良くしよう、お隣さん?」
「お隣さん? ストーカーの間違いでは?」
「解釈の違いだね」
ルーカスは爽やかに笑い飛ばすと、ふと視線をリリアンナの後ろに向けた。
「おや、そちらのお嬢さんは……ああ、例の『人間投石機』ちゃんかな?」
リリアンナが振り返ると、寝起きのミナが目をこすりながら出てきたところだった。
「ふわぁ……師匠、どうしたんですか? 朝から発声練習ですか?」
「ミナ! 敵襲です! 警戒レベル最大!」
「えっ!?」
ミナが瞬時にファイティングポーズを取る。
しかし、ルーカスの姿を見た瞬間、彼女の動きが止まった。
「あ……貴方は、昨日のアナウンスの!」
「やあ。プロテインは好きかな?」
ルーカスが懐から、高級そうな粉末の入った瓶を取り出す。
ミナの目が釘付けになった。
「そ、それは……! 王都でも入手困難と言われる『伝説のドラゴンプロテイン』!?」
「正解だ。引っ越し祝いにあげよう」
「ありがとうございます! 一生ついていきます!」
「ミナぁぁぁぁ!! 餌付けされるなと言ったでしょう!!」
リリアンナは絶望した。
物理最強の弟子が、わずか数秒で陥落した。
「ふふ。君の弟子は素直でいいね」
ルーカスは満足げに頷き、リリアンナに向き直る。
その瞳が、スッと細められた。
「さて、リリアンナ。逃げても無駄だとは言わないよ。でもね」
彼は柵に身を乗り出し、甘く囁く。
「君が世界の果てまで逃げようと、僕はその隣に家を建てる。……覚悟しておいで」
朝日に照らされた宰相の笑顔は、この世の誰よりも美しく、そして誰よりも恐ろしかった。
リリアンナは膝から崩れ落ちた。
「……神様。前世で私が何をしたというのですか」
こうして、憧れのスローライフは、最悪の隣人(ストーカー)と共に幕を開けたのである。
「とりあえず、今日からこの家の周囲に地雷を埋めます」
「物騒だねえ。手伝おうか?」
「帰れッ!!」
リリアンナとミナは、大陸の端にある辺境の村『エデン』に辿り着いた。
そこは、まさに名前通りの楽園だった。
雄大な山々に囲まれ、清らかな小川が流れ、空気はどこまでも澄んでいる。
王都の喧噪も、夜会の足の引っ張り合いも、ここにはない。
「……空気が、美味しいですわ」
リリアンナは村の入り口で大きく深呼吸をした。
肺いっぱいに広がるのは、自由の味だ。
「師匠! 見てください! 野菜が大きいです! あのカボチャ、ダンベル代わりにちょうど良さそうですよ!」
「ミナ、野菜は食べるものです。トレーニング器具ではありません」
はしゃぐミナを適当にたしなめつつ、リリアンナは村の不動産屋(といっても、よろず屋の片手間だが)へと向かった。
彼女の目的はただ一つ。
安住の地となる「マイホーム」の購入である。
「へえ、空き家を探してるのかい?」
よろず屋の店主である老婆は、リリアンナたちを珍しそうに見た。
「村外れの丘の上に、一軒だけボロ家があるよ。何年も人が住んでないから幽霊が出るって噂だけど、それでもいいなら格安だよ」
「幽霊? 生きている人間(特に宰相)に比べれば可愛いものです」
リリアンナは即決した。
手持ちの資金は心許ないが、幽霊物件なら底値で買える。
これはチャンスだ。
「買います。現金一括払いで」
「あんたも物好きだねえ。じゃあ、鍵はこれだよ」
こうして、リリアンナは念願の城を手に入れた。
村外れの丘の上に建つ、小さなレンガ造りの家。
屋根は傾き、壁には蔦が絡まり、庭は雑草でジャングルのようになっている。
「……想像以上に廃墟ですね」
「師匠! やりがいがありますね!」
ミナが腕まくりをする。
「この程度の荒れ地、私の筋肉にかかれば更地にするのに一時間もかかりません!」
「更地にしてどうするんですか。リフォームです」
リリアンナは指示を出した。
「ミナ、貴女は庭の草むしりと、傾いた柱の補強をお願いします。私は家の中の掃除と、結界魔法の設置を行います」
「ラジャー! 柱の補強ですね! 物理的に押し込めばいいですか?」
「加減をしてくださいね? 家を破壊したら野宿ですよ」
二人は作業を開始した。
ミナの働きぶりは凄まじかった。
「ふんぬっ!」という掛け声とともに、庭に生い茂る大木(雑草ではない)を引っこ抜き、傾いた屋根を素手で持ち上げて水平に戻す。
大工道具など不要。彼女自身が重機だった。
一方、リリアンナも負けていない。
悪役令嬢時代に培った『証拠隠滅スキル(掃除)』を駆使し、家中の埃や蜘蛛の巣を瞬く間に消し去っていく。
夕暮れ時になる頃には、廃墟同然だった家は、見違えるような「小綺麗な古民家」へと変貌を遂げていた。
「素晴らしい……! これぞ私の求めていた『隠れ家』です!」
リリアンナはテラスで麦茶(ミナが井戸水で冷やしてきた)を飲みながら、感涙にむせんだ。
眼下には、平和な村の灯りがぽつぽつと灯り始めている。
王都からの追っ手もない。
借金の取り立て(宰相)もない。
あるのは静寂と、虫の声だけ。
「ミナ、乾杯しましょう。私たちの新しい門出に」
「はい! プロテインで乾杯ですね!」
二人はグラスを合わせた。
その夜、リリアンナは泥のように眠った。
悪夢も見ず、誰かに追われる夢も見ず、ただただ深い眠りに落ちた。
……そして、翌朝。
チュンチュン、という小鳥のさえずりで、リリアンナは目を覚ました。
「んぅ……」
窓から差し込む朝日が眩しい。
彼女は伸びをして、ベッド(床に干し草を敷いただけだが)から起き上がった。
「最高です。目覚まし時計(執事のノック)のない朝が、これほど快適だとは」
リリアンナは顔を洗い、着替えてテラスへと出た。
今日もいい天気だ。
隣の敷地(といっても森だが)の方から、トントントン、と何かを叩くような音が聞こえてくる。
「あら? 誰か大工仕事でもしているのでしょうか」
リリアンナは優雅にコーヒー(昨日の残り)を啜りながら、音のする方へ視線を向けた。
そこには、昨日までは何もなかったはずの空き地に、立派なログハウスが建っていた。
しかも、一夜にして。
「……は?」
リリアンナは目を擦った。
幻覚ではない。
木の香りが漂ってきそうなほど、真新しいログハウスだ。
そして、そのウッドデッキで、一人の男が優雅に新聞を読んでいる。
銀色の髪。
片眼鏡。
そして、不自然なほど爽やかな白いシャツ姿。
男はリリアンナの視線に気づくと、新聞を畳んでニッコリと手を振った。
「やあ。おはよう、リリアンナさん」
「…………」
リリアンナの手から、マグカップが滑り落ちた。
ガシャン、と陶器の砕ける音が朝の静寂に響く。
「……る?」
声が震える。
喉が引きつる。
「るー、か……?」
「おや、名前を呼んでくれるのかい? 光栄だな」
男──ルーカス・フォン・グランツは、ウッドデッキから軽やかに飛び降り、柵越しに声をかけてきた。
「奇遇だねえ。まさか君が隣に越してくるとは。これも運命かな?」
「う、運命なわけありますかぁぁぁッ!!」
リリアンナの絶叫が、エデンの村に木霊した。
「なんで!? なんでここにいるんですか!? 私は国境を越えたんですよ!? 壁を飛んだんですよ!?」
「ああ、あれは見事だったね。感動したよ」
ルーカスは悪びれもせず、ニコニコしている。
「僕もね、長期休暇を取ったんだよ。で、静かな田舎で暮らしたいなーと思って物件を探していたら、たまたま、本当にたまたま、ここが良いなと思ってね」
「嘘をおっしゃい! 昨日までそこはただの森でした!」
「建築魔法だよ。突貫工事だったから少し歪んでいるけど、愛嬌だと思ってくれ」
「魔法の無駄遣いです!」
リリアンナは頭を抱えた。
終わった。
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「か、帰ってください……! ここは私の楽園なんです! 貴方のような『国家の闇』がいていい場所じゃないんです!」
「酷い言い草だな。僕は善良な一般市民だよ。ほら、引っ越しの挨拶の品もある」
ルーカスはバスケットを差し出した。
中には、焼きたてのクッキーと、なぜか『最高級の紅茶葉(王室御用達)』が入っている。
「これから仲良くしよう、お隣さん?」
「お隣さん? ストーカーの間違いでは?」
「解釈の違いだね」
ルーカスは爽やかに笑い飛ばすと、ふと視線をリリアンナの後ろに向けた。
「おや、そちらのお嬢さんは……ああ、例の『人間投石機』ちゃんかな?」
リリアンナが振り返ると、寝起きのミナが目をこすりながら出てきたところだった。
「ふわぁ……師匠、どうしたんですか? 朝から発声練習ですか?」
「ミナ! 敵襲です! 警戒レベル最大!」
「えっ!?」
ミナが瞬時にファイティングポーズを取る。
しかし、ルーカスの姿を見た瞬間、彼女の動きが止まった。
「あ……貴方は、昨日のアナウンスの!」
「やあ。プロテインは好きかな?」
ルーカスが懐から、高級そうな粉末の入った瓶を取り出す。
ミナの目が釘付けになった。
「そ、それは……! 王都でも入手困難と言われる『伝説のドラゴンプロテイン』!?」
「正解だ。引っ越し祝いにあげよう」
「ありがとうございます! 一生ついていきます!」
「ミナぁぁぁぁ!! 餌付けされるなと言ったでしょう!!」
リリアンナは絶望した。
物理最強の弟子が、わずか数秒で陥落した。
「ふふ。君の弟子は素直でいいね」
ルーカスは満足げに頷き、リリアンナに向き直る。
その瞳が、スッと細められた。
「さて、リリアンナ。逃げても無駄だとは言わないよ。でもね」
彼は柵に身を乗り出し、甘く囁く。
「君が世界の果てまで逃げようと、僕はその隣に家を建てる。……覚悟しておいで」
朝日に照らされた宰相の笑顔は、この世の誰よりも美しく、そして誰よりも恐ろしかった。
リリアンナは膝から崩れ落ちた。
「……神様。前世で私が何をしたというのですか」
こうして、憧れのスローライフは、最悪の隣人(ストーカー)と共に幕を開けたのである。
「とりあえず、今日からこの家の周囲に地雷を埋めます」
「物騒だねえ。手伝おうか?」
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