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「帰りません」
ルーカスは爽やかに言い切った。
朝の光の中で、彼の笑顔はムカつくほど輝いている。
「せっかくの休暇だ。僕も田舎暮らしを満喫する権利があるだろう?」
「休暇? 国の宰相が、そんな長期休暇を取れるわけがないでしょう! 書類はどうしたんですか、書類は!」
リリアンナは柵越しに詰め寄る。
彼女の知る限り、宰相の執務室には常に塔のような書類の山があったはずだ。
「ああ、それなら大丈夫。優秀な部下に全部丸投……任せてきたから」
「今、丸投げって言いましたね? 部下が過労死しますよ?」
「彼らには『僕の代わりに働ける名誉』を与えておいた。泣いて喜んでいたよ」
「それは喜びの涙ではありません! 絶望の涙です!」
リリアンナは頭痛がした。
この男、国家運営を私物化している。
「とにかく、私は認めません。貴方が隣に住むなんて、火薬庫の隣で焚き火をするようなものです」
「ひどい言われようだ。僕はただ、ご近所付き合いをしたいだけなのに」
ルーカスは肩をすくめ、手元のバスケットを持ち上げた。
「とりあえず、このクッキーを食べないか? 毒は入っていないよ。惚れ薬も……今回は入れていない」
「今回は、ということは次回は入れるつもりですね!? 却下です!」
リリアンナはピシャリと拒絶し、踵を返した。
「ミナ! 行きますよ! 今日は村への買い出しです!」
「はい師匠! 今日は米俵を何個担げばいいですか?」
「自分たちが食べる分だけでいいです」
二人は家を出て、坂道を下りていく。
背後から「いってらっしゃい」という甘い声が聞こえたが、リリアンナは全力で無視した。
(無視です。徹底的に無視を決め込めば、あの男もそのうち飽きて帰るはず)
そう自分に言い聞かせ、村の中心部へと向かう。
しかし、彼女は甘かった。
ルーカス・フォン・グランツという男が、ただ家で待っているようなタマではないことを、忘れていたのだ。
村の広場に到着すると、異様な人だかりができていた。
「あら? 何かあったのでしょうか」
「師匠、お祭りですかね? 血が騒ぎます!」
人垣をかき分けて中心を覗き込む。
そこには。
「やあ、お婆さん。重そうな荷物ですね。持ちましょう」
「まあ、なんて親切な殿方なんでしょう」
「そちらのお嬢さんも、美しい髪だ。この村の水が良いからかな?」
「きゃっ! ありがとうございましゅ!」
キラキラとしたオーラを撒き散らしながら、村人たちと談笑するルーカスの姿があった。
「────ッ!?」
リリアンナは目を疑った。
いつの間に。
私たちが坂道を下りている間に、転移魔法で先回りしたのか。
しかも、すでに村のマダムや娘さんたちのハートを鷲掴みにしている。
「あ、リリアンナさん!」
ルーカスが彼女に気づき、パッと顔を輝かせた。
その瞬間、村人たちの視線が一斉にリリアンナに集中する。
「おや、リリーちゃんのお知り合いかい?」
よろず屋の老婆が尋ねてきた。
リリアンナは即座に首を横に振ろうとした。
「いいえ、全くの赤の他──」
「ええ。彼女は僕の……大切な人です」
ルーカスが言葉を遮り、意味深なタメを作って言い放った。
大切な人。
嘘ではない。
「大切なおもちゃ」も「大切な人質」も、広義では「大切な人」に含まれるからだ。
だが、この文脈では意味が違ってくる。
「まあ!」
「やっぱりそうだったのね!」
「美男美女でお似合いだと思ったわ!」
村の女性たちが色めき立つ。
田舎の娯楽不足な環境において、こうした「ロマンス」は格好の餌食だ。
「ち、違います! 誤解です! この男はただのストー……いえ、借金取りのようなもので!」
リリアンナは必死に弁解する。
だが、ルーカスは寂しげに眉を下げた。
「……ごめんよ、リリー。僕が仕事を優先しすぎたせいで、君を怒らせてしまったんだね。でも、こうして追いかけてきた僕の誠意を、信じてくれないか?」
演技力。
アカデミー賞モノの、哀愁漂う表情。
これには村人たちの同情が一気に傾いた。
「リリーちゃん、許してやりなよ。こんなイケメンが追いかけてくるなんて、そうそうないよ?」
「そうじゃそうじゃ。男の浮気の一つや二つ、甲斐性じゃと思って」
「浮気なんてしてません! そもそも付き合ってません!」
「照れなくていいのよ~」
「くっ……! 話が通じません!」
リリアンナは地団駄を踏んだ。
外堀が埋められていく。
恐ろしい速度で、既成事実が積み上げられていく。
「師匠、良かったですね! 旦那様、優しそうな方じゃないですか!」
ミナまでもが、にこやかに祝福してくる。
「ミナ! 貴女まで裏切るのですか!」
「え? だってプロテインをくれる人に悪い人はいないって、お母様が言ってました」
「お母様の教育方針を疑います!」
リリアンナが孤立無援で震えていると、ルーカスがすっと近寄ってきた。
そして、彼女の耳元で小さく囁く。
「……騒ぎを大きくしたくなければ、話を合わせた方がいいよ。僕の正体が『宰相』だとバレたら、村中が大パニックになる。最悪、王都から騎士団が警護に来て、君のスローライフはおしまいだ」
「脅しですか……!」
「提案だよ。ここでは『都会から来た若夫婦(仮)』として静かに暮らすか、それとも『宰相と逃亡犯』として騒がしく暮らすか。どっちがいい?」
リリアンナはギリリと奥歯を噛み締めた。
究極の二択。
いや、実質的な一択だ。
この村での平穏な暮らしを守るためには、この男の茶番に付き合うしかない。
「……わかりました」
リリアンナは引きつった笑顔を浮かべ、村人たちに向き直った。
「ええ、そうですの。彼……『ルーク』は、私の……その、こ、婚約者でして。喧嘩して飛び出してきてしまったんです」
「まあ、やっぱり駆け落ちだったのね!」
「ロマンチックだわ~!」
村中が拍手喝采に包まれる。
リリアンナの心は死んだ。
「ルークさんと言ったかい? あんた、仕事は何をしてるんだ?」
村長の爺さんが尋ねてくる。
ルーカスは人当たりの良い笑みで答えた。
「自称・作家です。静かな場所で執筆活動をしたくて、彼女についてきました」
「作家! インテリだねえ!」
「力仕事は苦手ですが、村の子供たちに勉強を教えたり、代筆をしたりすることはできますよ」
「おお、それは助かる! この村には先生がいなくてな」
あっという間に、ルーカスの村内でのポジションが確立されてしまった。
インテリで、物腰が柔らかく、彼女(リリアンナ)を一途に愛するイケメン作家。
完璧すぎる。
リリアンナの知る「腹黒ドS宰相」とは真逆のキャラクターだ。
(騙されないで! その男の笑顔の下には、国家転覆すら可能な策略が渦巻いているんですよ!)
心の中で叫ぶが、届くはずもない。
「じゃあ、今日は二人の仲直り祝いだ! 酒場を開けろ!」
「おおー!」
なぜか宴会が始まってしまった。
昼間から酒樽が開けられ、料理が運ばれてくる。
リリアンナは逃げ出そうとしたが、ルーカスにガッチリと腰を抱き寄せられた。
「逃しはしないよ、愛しいリリー」
「……離してください。セクハラで訴えますよ」
「夫婦(仮)なんだから、これくらい普通だろう? ほら、あーん」
ルーカスがフォークに刺したチーズを差し出してくる。
周囲の視線が「早く食べろ」と期待に満ちている。
リリアンナは屈辱に震えながら、パクりと食べた。
「……美味しい」
「だろう? 君が素直だと可愛いね」
ルーカスは満足げに頭を撫でてくる。
その手つきが、飼い猫を愛でるそれと全く同じであることに、リリアンナは気づいてしまった。
(この男……完全に楽しんでいる……!)
宴は夜まで続いた。
ミナは村の力自慢たちと腕相撲大会を始め(全勝し)、ルーカスは村の奥様方の人生相談に乗り(的確すぎて信者が増え)、リリアンナはひたすらヤケ酒を煽った。
「もう……どうにでもなれですわ……」
リリアンナがテーブルに突っ伏すと、背中に温かいマントがかけられた。
「おやすみ。風邪をひかないようにね」
耳元で聞こえる声だけは、演技ではなく、本心からの優しさが滲んでいたような気がした。
けれど、酔いの回ったリリアンナには、それを確かめる術はなかった。
こうして、リリアンナの「静かな隠遁生活」は、「イケメン婚約者との賑やかな新婚(仮)生活」へと上書き保存されてしまったのである。
次なる試練は、畑仕事。
貴族の皮膚を持つリリアンナに、大地の洗礼が降りかかる。
ルーカスは爽やかに言い切った。
朝の光の中で、彼の笑顔はムカつくほど輝いている。
「せっかくの休暇だ。僕も田舎暮らしを満喫する権利があるだろう?」
「休暇? 国の宰相が、そんな長期休暇を取れるわけがないでしょう! 書類はどうしたんですか、書類は!」
リリアンナは柵越しに詰め寄る。
彼女の知る限り、宰相の執務室には常に塔のような書類の山があったはずだ。
「ああ、それなら大丈夫。優秀な部下に全部丸投……任せてきたから」
「今、丸投げって言いましたね? 部下が過労死しますよ?」
「彼らには『僕の代わりに働ける名誉』を与えておいた。泣いて喜んでいたよ」
「それは喜びの涙ではありません! 絶望の涙です!」
リリアンナは頭痛がした。
この男、国家運営を私物化している。
「とにかく、私は認めません。貴方が隣に住むなんて、火薬庫の隣で焚き火をするようなものです」
「ひどい言われようだ。僕はただ、ご近所付き合いをしたいだけなのに」
ルーカスは肩をすくめ、手元のバスケットを持ち上げた。
「とりあえず、このクッキーを食べないか? 毒は入っていないよ。惚れ薬も……今回は入れていない」
「今回は、ということは次回は入れるつもりですね!? 却下です!」
リリアンナはピシャリと拒絶し、踵を返した。
「ミナ! 行きますよ! 今日は村への買い出しです!」
「はい師匠! 今日は米俵を何個担げばいいですか?」
「自分たちが食べる分だけでいいです」
二人は家を出て、坂道を下りていく。
背後から「いってらっしゃい」という甘い声が聞こえたが、リリアンナは全力で無視した。
(無視です。徹底的に無視を決め込めば、あの男もそのうち飽きて帰るはず)
そう自分に言い聞かせ、村の中心部へと向かう。
しかし、彼女は甘かった。
ルーカス・フォン・グランツという男が、ただ家で待っているようなタマではないことを、忘れていたのだ。
村の広場に到着すると、異様な人だかりができていた。
「あら? 何かあったのでしょうか」
「師匠、お祭りですかね? 血が騒ぎます!」
人垣をかき分けて中心を覗き込む。
そこには。
「やあ、お婆さん。重そうな荷物ですね。持ちましょう」
「まあ、なんて親切な殿方なんでしょう」
「そちらのお嬢さんも、美しい髪だ。この村の水が良いからかな?」
「きゃっ! ありがとうございましゅ!」
キラキラとしたオーラを撒き散らしながら、村人たちと談笑するルーカスの姿があった。
「────ッ!?」
リリアンナは目を疑った。
いつの間に。
私たちが坂道を下りている間に、転移魔法で先回りしたのか。
しかも、すでに村のマダムや娘さんたちのハートを鷲掴みにしている。
「あ、リリアンナさん!」
ルーカスが彼女に気づき、パッと顔を輝かせた。
その瞬間、村人たちの視線が一斉にリリアンナに集中する。
「おや、リリーちゃんのお知り合いかい?」
よろず屋の老婆が尋ねてきた。
リリアンナは即座に首を横に振ろうとした。
「いいえ、全くの赤の他──」
「ええ。彼女は僕の……大切な人です」
ルーカスが言葉を遮り、意味深なタメを作って言い放った。
大切な人。
嘘ではない。
「大切なおもちゃ」も「大切な人質」も、広義では「大切な人」に含まれるからだ。
だが、この文脈では意味が違ってくる。
「まあ!」
「やっぱりそうだったのね!」
「美男美女でお似合いだと思ったわ!」
村の女性たちが色めき立つ。
田舎の娯楽不足な環境において、こうした「ロマンス」は格好の餌食だ。
「ち、違います! 誤解です! この男はただのストー……いえ、借金取りのようなもので!」
リリアンナは必死に弁解する。
だが、ルーカスは寂しげに眉を下げた。
「……ごめんよ、リリー。僕が仕事を優先しすぎたせいで、君を怒らせてしまったんだね。でも、こうして追いかけてきた僕の誠意を、信じてくれないか?」
演技力。
アカデミー賞モノの、哀愁漂う表情。
これには村人たちの同情が一気に傾いた。
「リリーちゃん、許してやりなよ。こんなイケメンが追いかけてくるなんて、そうそうないよ?」
「そうじゃそうじゃ。男の浮気の一つや二つ、甲斐性じゃと思って」
「浮気なんてしてません! そもそも付き合ってません!」
「照れなくていいのよ~」
「くっ……! 話が通じません!」
リリアンナは地団駄を踏んだ。
外堀が埋められていく。
恐ろしい速度で、既成事実が積み上げられていく。
「師匠、良かったですね! 旦那様、優しそうな方じゃないですか!」
ミナまでもが、にこやかに祝福してくる。
「ミナ! 貴女まで裏切るのですか!」
「え? だってプロテインをくれる人に悪い人はいないって、お母様が言ってました」
「お母様の教育方針を疑います!」
リリアンナが孤立無援で震えていると、ルーカスがすっと近寄ってきた。
そして、彼女の耳元で小さく囁く。
「……騒ぎを大きくしたくなければ、話を合わせた方がいいよ。僕の正体が『宰相』だとバレたら、村中が大パニックになる。最悪、王都から騎士団が警護に来て、君のスローライフはおしまいだ」
「脅しですか……!」
「提案だよ。ここでは『都会から来た若夫婦(仮)』として静かに暮らすか、それとも『宰相と逃亡犯』として騒がしく暮らすか。どっちがいい?」
リリアンナはギリリと奥歯を噛み締めた。
究極の二択。
いや、実質的な一択だ。
この村での平穏な暮らしを守るためには、この男の茶番に付き合うしかない。
「……わかりました」
リリアンナは引きつった笑顔を浮かべ、村人たちに向き直った。
「ええ、そうですの。彼……『ルーク』は、私の……その、こ、婚約者でして。喧嘩して飛び出してきてしまったんです」
「まあ、やっぱり駆け落ちだったのね!」
「ロマンチックだわ~!」
村中が拍手喝采に包まれる。
リリアンナの心は死んだ。
「ルークさんと言ったかい? あんた、仕事は何をしてるんだ?」
村長の爺さんが尋ねてくる。
ルーカスは人当たりの良い笑みで答えた。
「自称・作家です。静かな場所で執筆活動をしたくて、彼女についてきました」
「作家! インテリだねえ!」
「力仕事は苦手ですが、村の子供たちに勉強を教えたり、代筆をしたりすることはできますよ」
「おお、それは助かる! この村には先生がいなくてな」
あっという間に、ルーカスの村内でのポジションが確立されてしまった。
インテリで、物腰が柔らかく、彼女(リリアンナ)を一途に愛するイケメン作家。
完璧すぎる。
リリアンナの知る「腹黒ドS宰相」とは真逆のキャラクターだ。
(騙されないで! その男の笑顔の下には、国家転覆すら可能な策略が渦巻いているんですよ!)
心の中で叫ぶが、届くはずもない。
「じゃあ、今日は二人の仲直り祝いだ! 酒場を開けろ!」
「おおー!」
なぜか宴会が始まってしまった。
昼間から酒樽が開けられ、料理が運ばれてくる。
リリアンナは逃げ出そうとしたが、ルーカスにガッチリと腰を抱き寄せられた。
「逃しはしないよ、愛しいリリー」
「……離してください。セクハラで訴えますよ」
「夫婦(仮)なんだから、これくらい普通だろう? ほら、あーん」
ルーカスがフォークに刺したチーズを差し出してくる。
周囲の視線が「早く食べろ」と期待に満ちている。
リリアンナは屈辱に震えながら、パクりと食べた。
「……美味しい」
「だろう? 君が素直だと可愛いね」
ルーカスは満足げに頭を撫でてくる。
その手つきが、飼い猫を愛でるそれと全く同じであることに、リリアンナは気づいてしまった。
(この男……完全に楽しんでいる……!)
宴は夜まで続いた。
ミナは村の力自慢たちと腕相撲大会を始め(全勝し)、ルーカスは村の奥様方の人生相談に乗り(的確すぎて信者が増え)、リリアンナはひたすらヤケ酒を煽った。
「もう……どうにでもなれですわ……」
リリアンナがテーブルに突っ伏すと、背中に温かいマントがかけられた。
「おやすみ。風邪をひかないようにね」
耳元で聞こえる声だけは、演技ではなく、本心からの優しさが滲んでいたような気がした。
けれど、酔いの回ったリリアンナには、それを確かめる術はなかった。
こうして、リリアンナの「静かな隠遁生活」は、「イケメン婚約者との賑やかな新婚(仮)生活」へと上書き保存されてしまったのである。
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