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「さて、リリアンナ。城の掃除は終わったが、まだゴミが残っている」
執務室の窓から夕暮れの王都を見下ろし、ルーカスが不穏なことを口にした。
「ゴミ? まだ燃やし足りない書類がありましたか?」
リリアンナが請求書の束(王子のサイン入り)を整理しながら尋ねる。
「いいや。もっと厄介なゴミさ。……他国のハイエナたちだよ」
ルーカスが振り返る。その瞳は冷たく凪いでいた。
「王城が混乱しているという情報は、既に各国の大使館に漏れている。彼らは今夜の晩餐会で、我が国の弱味を握り、あわよくば不平等条約を押し付けようと手ぐすね引いているのさ」
「まあ。弱っている獲物に群がるとは、品性がありませんこと」
「全くだ。……そこで、君に新たな業務を委託したい」
ルーカスは机に手をつき、リリアンナを真っ直ぐに見据えた。
「今夜の晩餐会、僕のパートナーとして出席してほしい。名目は『宰相の婚約者』だ」
「……お断りします」
リリアンナは即答した。
「なぜだい? 適任は君しかいない」
「リスクが高すぎます。宰相の婚約者などと公表すれば、貴方の政敵や、貴方を狙う令嬢たちから刺客が送られてくる未来が見えます。私のスローライフ計画に支障が出ます」
「刺客なら、君の可愛い弟子(ミナ)が全部返り討ちにするだろう?」
「それもそうですが……」
リリアンナはチラリと部屋の隅を見る。
そこには、新しいドレス(筋肉で破らない特注品)を試着し、「動きにくいです! 可動域が制限されます!」と文句を言っているミナの姿があった。
「それに、タダでそんな大役を引き受ける義理はありません」
「もちろん、報酬は弾むよ」
ルーカスは懐から一枚のカードを取り出した。
「『王家主催・秋の園遊会』における、全露店の売上マージン30パーセント譲渡権」
ピクリ。
リリアンナの眉が動いた。
「……30パーセント?」
「50パーセントにしよう」
「……」
「さらに、君がエデンの村で生産する農作物(主に猪肉と牙)を、王家が相場の二倍で買い取る独占契約も付けよう」
ガシッ。
リリアンナはルーカスの手を握りしめていた。
「商談成立です。喜んで『愛する婚約者』を演じさせていただきますわ」
「はは、君のそういう現金なところ、大好きだよ」
ルーカスは満足げに笑い、リリアンナの手の甲にキスを落とした。
◇
数時間後。
王城の大広間は、煌びやかなシャンデリアの光と、ドロドロとした策謀の空気に包まれていた。
「やれやれ、この国の王子は使い物にならないと聞いたが……」
「宰相も過労で倒れたという噂だぞ?」
「これはチャンスだな。貿易関税の撤廃を迫るか」
各国から集まった外交官たちが、グラスを片手に下卑た笑みを浮かべている。
彼らはこの国を「沈みゆく船」と見なしていた。
その時。
会場の扉が重々しく開かれた。
「宰相ルーカス・フォン・グランツ閣下、ならびに……ご婚約者、リリアンナ・フォン・エッシェンバッハ様のご入場!」
アナウンスと共に、静寂が訪れる。
現れたのは、漆黒のタキシードを完璧に着こなしたルーカスと、夜の闇を切り取ったようなディープブルーのドレスを纏ったリリアンナだった。
その美しさは圧巻だった。
だが、それ以上に凄まじかったのは、彼女が放つ「オーラ」だ。
鋭い吊り目。
冷ややかな微笑。
そして、周囲の人間を羽虫か何かだと思っているような傲岸不遜な態度。
かつて『氷の悪女』と恐れられた悪役令嬢リリアンナが、ここに完全復活していた。
「……あれが、宰相の婚約者?」
「なんて冷たい目だ……」
ざわめく会場を、二人は優雅に歩く。
ルーカスがリリアンナの腰に手を回し、甘い声で囁く(ふりをする)。
「完璧だね、リリー。全員が君に釘付けだ」
「当然ですわ。今日のドレス代だけで金貨五十枚もかかっていますもの。元を取るまでは帰りません」
リリアンナは扇子で口元を隠し、小声で返す。
「いいかい? あそこにいる髭の男。あれが隣国のガルド大使だ。一番の古狸だよ」
「了解しました。狸狩りと参りましょう」
二人はガルド大使の元へと向かう。
大使はルーカスを見るなり、大げさに両手を広げた。
「おお! これはこれは宰相閣下! ご無事でしたか! いやあ、城内が混乱していると聞いて心配しておりましたぞ!」
「ご心配には及びませんよ、大使。少々『大掃除』をしていただけです」
「ほう、大掃除……? 王子の不始末の、ですかな?」
大使が意地悪い笑みを浮かべる。
周囲の外交官たちも聞き耳を立てた。
国の恥部を突かれた宰相がどう答えるか──。
その瞬間。
パチン、と扇子を閉じる乾いた音が響いた。
「あら、失礼。耳障りな羽音が聞こえましたので」
リリアンナだった。
彼女は大使を、汚いものを見るような目で見下ろしていた。
「なっ……なんだと? 羽音だと?」
「ええ。他国の内情に首を突っ込み、あることないこと嗅ぎ回る……まるで五月蠅いハエのようですわね」
会場が凍りついた。
一介の令嬢が、大国の大使を「ハエ」呼ばわりしたのだ。
「き、貴様……! 無礼だぞ! 私はガルド帝国の──」
「存じておりますわ。ガルド帝国大使、ボロディン様。……あ、失礼。間違えました。ボロディン様は、先日『裏帳簿の横領』がバレて左遷されたのでしたっけ?」
「な……ッ!?」
大使の顔色が土気色に変わる。
それは極秘事項のはずだった。
「あら、ご存じない? 私の元には、あらゆる情報(ゴシップ)が集まりますの。例えば、貴方様が昨夜、王都の違法カジノで多額の借金を作られたことも……」
リリアンナはニッコリと微笑んだ。
その笑顔は、女神のように美しく、死神のように冷酷だった。
「これ以上、我が国の品位を貶めるような発言をされるなら、その借金の証書……晩餐会の余興として公開してもよろしいのですが?」
「ひ、ひぃぃッ!?」
大使は後ずさり、腰を抜かしかけた。
「も、申し訳ありませんでしたぁぁ!!」
彼は脱兎のごとくその場から逃げ出した。
周囲の外交官たちが息を呑む。
「……な、なんだあの女は……」
「帝国の弱みを握っているのか!?」
「宰相だけじゃない、あの婚約者もバケモノだ……!」
空気が一変した。
「舐めてかかれば殺される」という恐怖が、会場全体に伝染していく。
「素晴らしいよ、リリアンナ」
ルーカスが満足げに耳打ちする。
「情報収集能力もさることながら、その堂々とした脅迫。惚れ直したよ」
「お褒めに預かり光栄です。……情報は、以前王子が『カジノで会った変なおじさん』の話をしていたのを覚えていただけですが」
「ハッタリも実力のうちさ」
ルーカスはリリアンナの腰を抱き寄せ、さらに密着した。
「さて、次はダンスだ。これだけ注目されているんだ。仲睦まじいところを見せつけないとね」
「……契約外です」
「オプション料金を払おう。……僕の『愛』という通貨で」
「換金不可能です!」
文句を言いながらも、リリアンナはルーカスの手を取った。
音楽が始まる。
二人はホールの中央へ。
優雅なステップ。
流れるようなターン。
互いの視線が絡み合い、火花を散らす。
「離してください、近すぎます」
「ダメだ。もっと寄って。君の美しさを独占したい」
「貴方、楽しんでますわね?」
「ああ。最高に楽しいよ。……ねえ、リリアンナ」
ターンで背中を反らせた瞬間、ルーカスが真剣な瞳で言った。
「演技じゃなくて、本当に僕の横にいないか?」
「……は?」
「君となら、世界中を敵に回しても勝てる気がするんだ。……いや、世界中を敵に回してでも、君を手に入れたい」
その言葉は、いつもの軽口ではなかった。
重く、熱く、どうしようもなく真摯な響き。
リリアンナの心臓が、不覚にもドクンと跳ねた。
(いけません。これは罠です。高度な色仕掛けです!)
彼女は必死に自分を保ち、ルーカスの胸を押した。
「……お断りします。私の夢はスローライフです。世界征服ではありません」
「つれないな」
ルーカスは苦笑したが、その目は諦めていなかった。
曲が終わり、二人がポーズを決めると、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。
「ブラボー!」
「なんてお似合いなんだ!」
「最強のカップルだ!」
外交官たちの敵意は、畏怖と称賛へと変わっていた。
「……計算通りですね」
リリアンナは汗を拭いながら呟いた。
国の威信は守られた。
そして、彼女の懐には莫大な報酬が入る。
だが。
(……なんでしょう、この胸のざわつきは)
ルーカスの腕の感触が、まだ腰に残っている。
「世界中を敵に回してでも」という言葉が、耳から離れない。
「さあ、次はテラスで休憩しようか。君のためのデザートを用意してある」
ルーカスがエスコートする。
その背中を見ながら、リリアンナは小さく溜息をついた。
(……オプション料金、高くつきそうですわ)
彼女の鉄壁の心の壁(ATフィールド)に、ひび割れが生じていることに、彼女自身が気づくのはもう少し先の話だ。
一方、会場の隅では。
ミナが不審な動きをする給仕に変装した暗殺者を、笑顔でヘッドロックして気絶させていた。
「師匠の邪魔はさせません! あ、このローストビーフ美味しい!」
王都の夜は、まだ長い。
執務室の窓から夕暮れの王都を見下ろし、ルーカスが不穏なことを口にした。
「ゴミ? まだ燃やし足りない書類がありましたか?」
リリアンナが請求書の束(王子のサイン入り)を整理しながら尋ねる。
「いいや。もっと厄介なゴミさ。……他国のハイエナたちだよ」
ルーカスが振り返る。その瞳は冷たく凪いでいた。
「王城が混乱しているという情報は、既に各国の大使館に漏れている。彼らは今夜の晩餐会で、我が国の弱味を握り、あわよくば不平等条約を押し付けようと手ぐすね引いているのさ」
「まあ。弱っている獲物に群がるとは、品性がありませんこと」
「全くだ。……そこで、君に新たな業務を委託したい」
ルーカスは机に手をつき、リリアンナを真っ直ぐに見据えた。
「今夜の晩餐会、僕のパートナーとして出席してほしい。名目は『宰相の婚約者』だ」
「……お断りします」
リリアンナは即答した。
「なぜだい? 適任は君しかいない」
「リスクが高すぎます。宰相の婚約者などと公表すれば、貴方の政敵や、貴方を狙う令嬢たちから刺客が送られてくる未来が見えます。私のスローライフ計画に支障が出ます」
「刺客なら、君の可愛い弟子(ミナ)が全部返り討ちにするだろう?」
「それもそうですが……」
リリアンナはチラリと部屋の隅を見る。
そこには、新しいドレス(筋肉で破らない特注品)を試着し、「動きにくいです! 可動域が制限されます!」と文句を言っているミナの姿があった。
「それに、タダでそんな大役を引き受ける義理はありません」
「もちろん、報酬は弾むよ」
ルーカスは懐から一枚のカードを取り出した。
「『王家主催・秋の園遊会』における、全露店の売上マージン30パーセント譲渡権」
ピクリ。
リリアンナの眉が動いた。
「……30パーセント?」
「50パーセントにしよう」
「……」
「さらに、君がエデンの村で生産する農作物(主に猪肉と牙)を、王家が相場の二倍で買い取る独占契約も付けよう」
ガシッ。
リリアンナはルーカスの手を握りしめていた。
「商談成立です。喜んで『愛する婚約者』を演じさせていただきますわ」
「はは、君のそういう現金なところ、大好きだよ」
ルーカスは満足げに笑い、リリアンナの手の甲にキスを落とした。
◇
数時間後。
王城の大広間は、煌びやかなシャンデリアの光と、ドロドロとした策謀の空気に包まれていた。
「やれやれ、この国の王子は使い物にならないと聞いたが……」
「宰相も過労で倒れたという噂だぞ?」
「これはチャンスだな。貿易関税の撤廃を迫るか」
各国から集まった外交官たちが、グラスを片手に下卑た笑みを浮かべている。
彼らはこの国を「沈みゆく船」と見なしていた。
その時。
会場の扉が重々しく開かれた。
「宰相ルーカス・フォン・グランツ閣下、ならびに……ご婚約者、リリアンナ・フォン・エッシェンバッハ様のご入場!」
アナウンスと共に、静寂が訪れる。
現れたのは、漆黒のタキシードを完璧に着こなしたルーカスと、夜の闇を切り取ったようなディープブルーのドレスを纏ったリリアンナだった。
その美しさは圧巻だった。
だが、それ以上に凄まじかったのは、彼女が放つ「オーラ」だ。
鋭い吊り目。
冷ややかな微笑。
そして、周囲の人間を羽虫か何かだと思っているような傲岸不遜な態度。
かつて『氷の悪女』と恐れられた悪役令嬢リリアンナが、ここに完全復活していた。
「……あれが、宰相の婚約者?」
「なんて冷たい目だ……」
ざわめく会場を、二人は優雅に歩く。
ルーカスがリリアンナの腰に手を回し、甘い声で囁く(ふりをする)。
「完璧だね、リリー。全員が君に釘付けだ」
「当然ですわ。今日のドレス代だけで金貨五十枚もかかっていますもの。元を取るまでは帰りません」
リリアンナは扇子で口元を隠し、小声で返す。
「いいかい? あそこにいる髭の男。あれが隣国のガルド大使だ。一番の古狸だよ」
「了解しました。狸狩りと参りましょう」
二人はガルド大使の元へと向かう。
大使はルーカスを見るなり、大げさに両手を広げた。
「おお! これはこれは宰相閣下! ご無事でしたか! いやあ、城内が混乱していると聞いて心配しておりましたぞ!」
「ご心配には及びませんよ、大使。少々『大掃除』をしていただけです」
「ほう、大掃除……? 王子の不始末の、ですかな?」
大使が意地悪い笑みを浮かべる。
周囲の外交官たちも聞き耳を立てた。
国の恥部を突かれた宰相がどう答えるか──。
その瞬間。
パチン、と扇子を閉じる乾いた音が響いた。
「あら、失礼。耳障りな羽音が聞こえましたので」
リリアンナだった。
彼女は大使を、汚いものを見るような目で見下ろしていた。
「なっ……なんだと? 羽音だと?」
「ええ。他国の内情に首を突っ込み、あることないこと嗅ぎ回る……まるで五月蠅いハエのようですわね」
会場が凍りついた。
一介の令嬢が、大国の大使を「ハエ」呼ばわりしたのだ。
「き、貴様……! 無礼だぞ! 私はガルド帝国の──」
「存じておりますわ。ガルド帝国大使、ボロディン様。……あ、失礼。間違えました。ボロディン様は、先日『裏帳簿の横領』がバレて左遷されたのでしたっけ?」
「な……ッ!?」
大使の顔色が土気色に変わる。
それは極秘事項のはずだった。
「あら、ご存じない? 私の元には、あらゆる情報(ゴシップ)が集まりますの。例えば、貴方様が昨夜、王都の違法カジノで多額の借金を作られたことも……」
リリアンナはニッコリと微笑んだ。
その笑顔は、女神のように美しく、死神のように冷酷だった。
「これ以上、我が国の品位を貶めるような発言をされるなら、その借金の証書……晩餐会の余興として公開してもよろしいのですが?」
「ひ、ひぃぃッ!?」
大使は後ずさり、腰を抜かしかけた。
「も、申し訳ありませんでしたぁぁ!!」
彼は脱兎のごとくその場から逃げ出した。
周囲の外交官たちが息を呑む。
「……な、なんだあの女は……」
「帝国の弱みを握っているのか!?」
「宰相だけじゃない、あの婚約者もバケモノだ……!」
空気が一変した。
「舐めてかかれば殺される」という恐怖が、会場全体に伝染していく。
「素晴らしいよ、リリアンナ」
ルーカスが満足げに耳打ちする。
「情報収集能力もさることながら、その堂々とした脅迫。惚れ直したよ」
「お褒めに預かり光栄です。……情報は、以前王子が『カジノで会った変なおじさん』の話をしていたのを覚えていただけですが」
「ハッタリも実力のうちさ」
ルーカスはリリアンナの腰を抱き寄せ、さらに密着した。
「さて、次はダンスだ。これだけ注目されているんだ。仲睦まじいところを見せつけないとね」
「……契約外です」
「オプション料金を払おう。……僕の『愛』という通貨で」
「換金不可能です!」
文句を言いながらも、リリアンナはルーカスの手を取った。
音楽が始まる。
二人はホールの中央へ。
優雅なステップ。
流れるようなターン。
互いの視線が絡み合い、火花を散らす。
「離してください、近すぎます」
「ダメだ。もっと寄って。君の美しさを独占したい」
「貴方、楽しんでますわね?」
「ああ。最高に楽しいよ。……ねえ、リリアンナ」
ターンで背中を反らせた瞬間、ルーカスが真剣な瞳で言った。
「演技じゃなくて、本当に僕の横にいないか?」
「……は?」
「君となら、世界中を敵に回しても勝てる気がするんだ。……いや、世界中を敵に回してでも、君を手に入れたい」
その言葉は、いつもの軽口ではなかった。
重く、熱く、どうしようもなく真摯な響き。
リリアンナの心臓が、不覚にもドクンと跳ねた。
(いけません。これは罠です。高度な色仕掛けです!)
彼女は必死に自分を保ち、ルーカスの胸を押した。
「……お断りします。私の夢はスローライフです。世界征服ではありません」
「つれないな」
ルーカスは苦笑したが、その目は諦めていなかった。
曲が終わり、二人がポーズを決めると、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。
「ブラボー!」
「なんてお似合いなんだ!」
「最強のカップルだ!」
外交官たちの敵意は、畏怖と称賛へと変わっていた。
「……計算通りですね」
リリアンナは汗を拭いながら呟いた。
国の威信は守られた。
そして、彼女の懐には莫大な報酬が入る。
だが。
(……なんでしょう、この胸のざわつきは)
ルーカスの腕の感触が、まだ腰に残っている。
「世界中を敵に回してでも」という言葉が、耳から離れない。
「さあ、次はテラスで休憩しようか。君のためのデザートを用意してある」
ルーカスがエスコートする。
その背中を見ながら、リリアンナは小さく溜息をついた。
(……オプション料金、高くつきそうですわ)
彼女の鉄壁の心の壁(ATフィールド)に、ひび割れが生じていることに、彼女自身が気づくのはもう少し先の話だ。
一方、会場の隅では。
ミナが不審な動きをする給仕に変装した暗殺者を、笑顔でヘッドロックして気絶させていた。
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