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オルティス王国の王城にある、広大な中庭。
そこには、奇妙な光景が広がっていた。
「ポチ! 取ってきなさい!」
「ワンッ!」
ダンキアが投げたのは、木の枝……ではなく、鉄骨(建設現場から余ったもの)だった。
ヒュンッ!
鉄骨が風を切り、数百メートル先まで飛んでいく。
それを三つの首を持つ巨大な犬――ケルベロスのポチが、地響きを立てて追いかける。
ドスドスドスッ!
「いい走りですね、ポチ! 大腿筋が躍動しています!」
ダンキアは満足げに拍手をした。
彼女の横には、優雅に紅茶を飲むルーファスの姿がある。
「平和だねぇ」
「はい。ポチも運動不足が解消されて嬉しそうです」
「普通の犬なら心臓麻痺を起こす運動量だけどね」
そんなのどかな午後。
突如、城門の方から騒がしい音が聞こえてきた。
ガシャーン!
「どきなさい! 私を通しなさい!」
凛とした女性の声。
そして、衛兵たちが吹き飛ばされる音。
「な、なんだ?」
ルーファスがカップを置く。
現れたのは、煌びやかな鎧に身を包んだ、金髪の美女だった。
腰には二本の剣を帯び、背中には巨大な戦斧を背負っている。
その瞳は、獲物を狙う鷹のように鋭い。
彼女は中庭に足を踏み入れると、大声で叫んだ。
「ルーファス様! お久しぶりですわ!」
「……ゲッ」
ルーファスが露骨に嫌な顔をした。
「シルヴィアか……」
「お知り合いですか?」
ダンキアが尋ねる。
「ああ。隣の軍事国家スパルタニアの第一王女、シルヴィアだよ。僕の幼馴染で、かつて婚約者候補だった人だ」
「まあ、元カノさんですか?」
「違うよ。彼女は『自分より弱い男には興味がない』と言って、僕との縁談を蹴ったんだ。それ以来、会うたびに勝負を挑んでくる戦闘狂(バトルジャンキー)さ」
シルヴィアはズカズカと二人の元へ歩み寄ってきた。
そして、ダンキアを頭のてっぺんからつま先までジロジロとねめ回した。
「ふん。貴女が噂の新しい婚約者?」
「はい、ダンキアと申します。初めまして」
ダンキアは礼儀正しくカーテシーをした。
シルヴィアは鼻を鳴らした。
「細い。白すぎる。筋肉の鎧が見当たらないじゃない」
「服を着ていますので」
「口答えしないで! ルーファス様、正気なのですか? こんな温室育ちの花のような女を選ぶなんて!」
シルヴィアはルーファスに詰め寄った。
「貴方には、この戦乙女(ワルキューレ)と呼ばれる私が相応しいはず! 以前は断りましたが、私も考え直したのです。貴方の氷魔法と私の剣技があれば、世界征服も夢ではないと!」
「征服したくないし、結婚もしないよ」
ルーファスは即答した。
「それに、彼女は君が思うような『か弱い花』じゃないよ」
「嘘をおっしゃい! 見てください、この頼りない腕を!」
シルヴィアはいきなりダンキアの腕を掴んだ。
「こんな腕で、戦場を生き抜けるとでも……ん?」
シルヴィアの手が止まった。
彼女はダンキアの二の腕をムニムニと触った。
(……硬い?)
表面は柔らかい。マシュマロのようだ。
だが、その奥に存在する芯が、異常なほど硬質だった。
まるで、鋼鉄のワイヤーを束ねて圧縮したような感触。
「……貴女、何者?」
「冒険者です」
ダンキアはニッコリと答えた。
「冒険者? ふん、どうせFランクの薬草採取係でしょう」
シルヴィアは手を離し、不敵に笑った。
「認めませんわ。ルーファス様の隣に立つには、強さが必要なのです。私と勝負なさい!」
「勝負ですか?」
「ええ! 決闘よ! 私が勝ったら、貴女は身を引いて国へ帰りなさい!」
「では、私が勝ったら?」
「そんなことはあり得ないけれど……もし私が負けたら、貴女を『姉御』と呼んで一生従いますわ!」
「姉御……」
ダンキアは少し考えた。
「妹ができるのは悪くないですね。分かりました、お受けします」
「ちょ、ダンキア! いいのかい?」
ルーファスが止めに入ろうとするが、ダンキアはやる気満々だった。
「ちょうどポチと遊ぶのにも飽きてきたところです。対人戦(スパーリング)の練習相手になってもらいましょう」
「……手加減してあげてね。一国の王女だから、殺すと外交問題になる」
「善処します」
二人は中庭の中央へと移動した。
シルヴィアは二本の剣を抜いた。
シャリーン!
魔力を帯びた双剣が青く輝く。
「私の剣技『双天流』、その身に刻みなさい! いざ!」
シルヴィアが地面を蹴った。
速い。
達人級の踏み込みだ。
一瞬で間合いを詰め、左右から同時に斬撃を繰り出す。
「疾風双連撃!」
ヒュンヒュンッ!
鋭い刃がダンキアの首と胴を狙う。
だが。
「あら、綺麗な太刀筋ですね」
ダンキアは一歩も動かなかった。
彼女は両手を、ハエを捕まえるように軽く動かした。
パシッ。
「え?」
シルヴィアの動きが止まった。
彼女の双剣は、ダンキアの親指と人差し指によって、それぞれ摘まれていた。
白刃取り、しかも指先だけで。
「な、なんだと……!?」
シルヴィアは剣を引こうとした。
ビクともしない。
岩山に刺さったかのように動かない。
「左右のバランスが良いです。体幹がしっかりしている証拠ですね」
ダンキアは感心したように頷いた。
「ですが、剣に頼りすぎています。もっと筋肉の声を聞かないと」
「き、筋肉の声ぇ!?」
「そうです。剣はあくまで腕の延長。本体の出力が低ければ、切れ味も鈍ります」
ダンキアは指先に力を入れた。
パキィッ!
「あ」
名剣と名高い双剣の刃が、クラッカーのように砕け散った。
シルヴィアの手には、柄だけが残る。
「嘘……私の『蒼月の剣』が……!」
「次は拳で語り合いましょう」
ダンキアは柄を持ったまま呆然とするシルヴィアの腹部に、ゆっくりと掌を当てた。
「寸勁(ワンインチ・パンチ)……もどき」
ドォォォン!!
「がはっ!?」
シルヴィアの体が宙に浮いた。
中庭を横切り、噴水に突っ込む。
バッシャァァァン!!
水柱が上がった。
シーン……。
静まり返る中庭。
「……やりすぎたでしょうか?」
ダンキアが振り返る。
ルーファスは拍手していた。
「いや、素晴らしい。外交官を呼んでおくよ」
しばらくして。
ずぶ濡れになったシルヴィアが、噴水から這い上がってきた。
彼女はよろよろとダンキアの元へ歩いてくる。
その目は怒りに燃えている……のではなかった。
キラキラと輝いていた。
「あ、姉御ォォォォォ!!」
シルヴィアはダンキアの足元にスライディング土下座をした。
「参りました! 私の完敗です! なんて素晴らしい筋肉……! なんて美しい破壊力!」
「えっ」
「先ほどの衝撃、骨の髄まで響きましたわ! あれこそ私が求めていた『真の強さ』! どうか私を弟子にしてください!」
「弟子ですか? 妹ではなく?」
「どっちでもいいです! とにかく、貴女についていきます! そのトレーニングメニューを教えてください!」
シルヴィアはダンキアの手を握りしめ、熱い視線を送る。
戦闘狂は、自分より強い者に惹かれる習性があるのだ。
ダンキアは困ったように笑った。
「まあ、熱心な方ですね。いいですよ、一緒に汗を流しましょう」
「ありがとうございます! 姉御!」
「まずは基礎体力作りです。ポチと一緒に鉄骨投げをしましょう」
「望むところです!」
こうして、新たな仲間(?)が加わった。
ルーファスは頭を抱えた。
「……筋肉バカが二人になった。この城、持つかな」
その予感は的中する。
翌日から、城の庭ではダンキアとシルヴィアによる『合同強化合宿』が始まり、毎日のように爆発音と地響きが轟くことになったのである。
「姉御! 城壁を使って懸垂してもいいですか?」
「ダメです、壁が剥がれます。代わりにケルベロスを持ち上げなさい」
「イエッサー!」
『キャイ~ン(やめて~)』
平和なオルティス王国に、最強の脳筋シスターズが誕生した瞬間だった。
そこには、奇妙な光景が広がっていた。
「ポチ! 取ってきなさい!」
「ワンッ!」
ダンキアが投げたのは、木の枝……ではなく、鉄骨(建設現場から余ったもの)だった。
ヒュンッ!
鉄骨が風を切り、数百メートル先まで飛んでいく。
それを三つの首を持つ巨大な犬――ケルベロスのポチが、地響きを立てて追いかける。
ドスドスドスッ!
「いい走りですね、ポチ! 大腿筋が躍動しています!」
ダンキアは満足げに拍手をした。
彼女の横には、優雅に紅茶を飲むルーファスの姿がある。
「平和だねぇ」
「はい。ポチも運動不足が解消されて嬉しそうです」
「普通の犬なら心臓麻痺を起こす運動量だけどね」
そんなのどかな午後。
突如、城門の方から騒がしい音が聞こえてきた。
ガシャーン!
「どきなさい! 私を通しなさい!」
凛とした女性の声。
そして、衛兵たちが吹き飛ばされる音。
「な、なんだ?」
ルーファスがカップを置く。
現れたのは、煌びやかな鎧に身を包んだ、金髪の美女だった。
腰には二本の剣を帯び、背中には巨大な戦斧を背負っている。
その瞳は、獲物を狙う鷹のように鋭い。
彼女は中庭に足を踏み入れると、大声で叫んだ。
「ルーファス様! お久しぶりですわ!」
「……ゲッ」
ルーファスが露骨に嫌な顔をした。
「シルヴィアか……」
「お知り合いですか?」
ダンキアが尋ねる。
「ああ。隣の軍事国家スパルタニアの第一王女、シルヴィアだよ。僕の幼馴染で、かつて婚約者候補だった人だ」
「まあ、元カノさんですか?」
「違うよ。彼女は『自分より弱い男には興味がない』と言って、僕との縁談を蹴ったんだ。それ以来、会うたびに勝負を挑んでくる戦闘狂(バトルジャンキー)さ」
シルヴィアはズカズカと二人の元へ歩み寄ってきた。
そして、ダンキアを頭のてっぺんからつま先までジロジロとねめ回した。
「ふん。貴女が噂の新しい婚約者?」
「はい、ダンキアと申します。初めまして」
ダンキアは礼儀正しくカーテシーをした。
シルヴィアは鼻を鳴らした。
「細い。白すぎる。筋肉の鎧が見当たらないじゃない」
「服を着ていますので」
「口答えしないで! ルーファス様、正気なのですか? こんな温室育ちの花のような女を選ぶなんて!」
シルヴィアはルーファスに詰め寄った。
「貴方には、この戦乙女(ワルキューレ)と呼ばれる私が相応しいはず! 以前は断りましたが、私も考え直したのです。貴方の氷魔法と私の剣技があれば、世界征服も夢ではないと!」
「征服したくないし、結婚もしないよ」
ルーファスは即答した。
「それに、彼女は君が思うような『か弱い花』じゃないよ」
「嘘をおっしゃい! 見てください、この頼りない腕を!」
シルヴィアはいきなりダンキアの腕を掴んだ。
「こんな腕で、戦場を生き抜けるとでも……ん?」
シルヴィアの手が止まった。
彼女はダンキアの二の腕をムニムニと触った。
(……硬い?)
表面は柔らかい。マシュマロのようだ。
だが、その奥に存在する芯が、異常なほど硬質だった。
まるで、鋼鉄のワイヤーを束ねて圧縮したような感触。
「……貴女、何者?」
「冒険者です」
ダンキアはニッコリと答えた。
「冒険者? ふん、どうせFランクの薬草採取係でしょう」
シルヴィアは手を離し、不敵に笑った。
「認めませんわ。ルーファス様の隣に立つには、強さが必要なのです。私と勝負なさい!」
「勝負ですか?」
「ええ! 決闘よ! 私が勝ったら、貴女は身を引いて国へ帰りなさい!」
「では、私が勝ったら?」
「そんなことはあり得ないけれど……もし私が負けたら、貴女を『姉御』と呼んで一生従いますわ!」
「姉御……」
ダンキアは少し考えた。
「妹ができるのは悪くないですね。分かりました、お受けします」
「ちょ、ダンキア! いいのかい?」
ルーファスが止めに入ろうとするが、ダンキアはやる気満々だった。
「ちょうどポチと遊ぶのにも飽きてきたところです。対人戦(スパーリング)の練習相手になってもらいましょう」
「……手加減してあげてね。一国の王女だから、殺すと外交問題になる」
「善処します」
二人は中庭の中央へと移動した。
シルヴィアは二本の剣を抜いた。
シャリーン!
魔力を帯びた双剣が青く輝く。
「私の剣技『双天流』、その身に刻みなさい! いざ!」
シルヴィアが地面を蹴った。
速い。
達人級の踏み込みだ。
一瞬で間合いを詰め、左右から同時に斬撃を繰り出す。
「疾風双連撃!」
ヒュンヒュンッ!
鋭い刃がダンキアの首と胴を狙う。
だが。
「あら、綺麗な太刀筋ですね」
ダンキアは一歩も動かなかった。
彼女は両手を、ハエを捕まえるように軽く動かした。
パシッ。
「え?」
シルヴィアの動きが止まった。
彼女の双剣は、ダンキアの親指と人差し指によって、それぞれ摘まれていた。
白刃取り、しかも指先だけで。
「な、なんだと……!?」
シルヴィアは剣を引こうとした。
ビクともしない。
岩山に刺さったかのように動かない。
「左右のバランスが良いです。体幹がしっかりしている証拠ですね」
ダンキアは感心したように頷いた。
「ですが、剣に頼りすぎています。もっと筋肉の声を聞かないと」
「き、筋肉の声ぇ!?」
「そうです。剣はあくまで腕の延長。本体の出力が低ければ、切れ味も鈍ります」
ダンキアは指先に力を入れた。
パキィッ!
「あ」
名剣と名高い双剣の刃が、クラッカーのように砕け散った。
シルヴィアの手には、柄だけが残る。
「嘘……私の『蒼月の剣』が……!」
「次は拳で語り合いましょう」
ダンキアは柄を持ったまま呆然とするシルヴィアの腹部に、ゆっくりと掌を当てた。
「寸勁(ワンインチ・パンチ)……もどき」
ドォォォン!!
「がはっ!?」
シルヴィアの体が宙に浮いた。
中庭を横切り、噴水に突っ込む。
バッシャァァァン!!
水柱が上がった。
シーン……。
静まり返る中庭。
「……やりすぎたでしょうか?」
ダンキアが振り返る。
ルーファスは拍手していた。
「いや、素晴らしい。外交官を呼んでおくよ」
しばらくして。
ずぶ濡れになったシルヴィアが、噴水から這い上がってきた。
彼女はよろよろとダンキアの元へ歩いてくる。
その目は怒りに燃えている……のではなかった。
キラキラと輝いていた。
「あ、姉御ォォォォォ!!」
シルヴィアはダンキアの足元にスライディング土下座をした。
「参りました! 私の完敗です! なんて素晴らしい筋肉……! なんて美しい破壊力!」
「えっ」
「先ほどの衝撃、骨の髄まで響きましたわ! あれこそ私が求めていた『真の強さ』! どうか私を弟子にしてください!」
「弟子ですか? 妹ではなく?」
「どっちでもいいです! とにかく、貴女についていきます! そのトレーニングメニューを教えてください!」
シルヴィアはダンキアの手を握りしめ、熱い視線を送る。
戦闘狂は、自分より強い者に惹かれる習性があるのだ。
ダンキアは困ったように笑った。
「まあ、熱心な方ですね。いいですよ、一緒に汗を流しましょう」
「ありがとうございます! 姉御!」
「まずは基礎体力作りです。ポチと一緒に鉄骨投げをしましょう」
「望むところです!」
こうして、新たな仲間(?)が加わった。
ルーファスは頭を抱えた。
「……筋肉バカが二人になった。この城、持つかな」
その予感は的中する。
翌日から、城の庭ではダンキアとシルヴィアによる『合同強化合宿』が始まり、毎日のように爆発音と地響きが轟くことになったのである。
「姉御! 城壁を使って懸垂してもいいですか?」
「ダメです、壁が剥がれます。代わりにケルベロスを持ち上げなさい」
「イエッサー!」
『キャイ~ン(やめて~)』
平和なオルティス王国に、最強の脳筋シスターズが誕生した瞬間だった。
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