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王城の廊下。
ドールは目の前の「氷の公爵」ことアーク・レイブンを見上げ、無表情のまま固まっていた。
(あかん。この人、関わったらあかんタイプや)
ドールの動物的直感(または社畜的危機察知能力)が、サイレンを鳴らしている。
アーク・レイブン。
国の宰相にして、国王陛下の弟。
その手腕は冷徹にして迅速。
敵対する貴族を笑顔で追い詰め、社会的に抹殺することから『微笑む氷河』とも呼ばれている。
そんな危険人物が、今、目の前で楽しそうに笑っているのだ。
「宰相閣下。……お戯れを」
ドールは視線を逸らさずに言った。
「私のような、婚約破棄されたばかりの傷物令嬢を雇うなど、外聞が悪うございます」
「傷物? 君が?」
アークは可笑しそうに鼻を鳴らした。
「先ほどの君を見る限り、傷ついているどころか、ナイフを研いで待ち構えている猛獣のように見えたが」
「……買い被りです」
「謙遜はいらないよ。あのカイル相手に、一歩も引かずに金の話をした。……その度胸と計算高さ、私の執務室に欲しい」
アークは一歩、距離を詰めた。
長身の彼が近づくと、壁のような圧迫感がある。
「単刀直入に言おう。私の秘書官にならないか?」
「お断りします」
ドールは即答した。
「なぜ?」
「閣下の元で働くということは、激務確定だからです」
ドールの目は死んでいない。むしろ、未来のリスクを見据えて澄んでいる。
(噂は聞いてるで。宰相府は『王城の不夜城』。三日徹夜は当たり前、あまりの激務に文官が次々と胃に穴を開けてリタイアしていく魔窟や!)
(せっかく自由になったのに、わざわざブラック企業に再就職するアホがどこにおんねん!)
ドールは心の中で盛大にバツ印を出した。
「私は、領地でスローライフを送る予定ですので」
「スローライフか。……しかし、君にはカイルという懸念材料がある」
アークの言葉に、ドールがピクリと反応する。
「……どういう意味でしょう?」
「君はカイルに多額の請求書を叩きつけた。……あれは痛快だったが、同時に彼を追い詰めたことにもなる」
アークは冷ややかな笑みを浮かべた。
「あの愚かな甥のことだ。金の工面ができずに逆切れし、君の実家に嫌がらせをするかもしれない。あるいは、『不敬罪』を捏造して君を捕らえようとするかもしれない」
「……っ」
ドールは息を呑んだ。
あり得る。
あの馬鹿王子なら、自分の非を棚に上げて権力を乱用しかねない。
「だが、私が雇用主になれば話は別だ」
アークは悪魔の囁きのように続ける。
「私の直属の部下、つまり『宰相府』の人間になれば、王太子といえども手出しはできない。私が盾になろう」
「……保護、ですか」
「そう。君は安全を手に入れ、私は有能な部下を手に入れる。ウィンウィンだと思わないか?」
(うっ……痛いところを突きよる)
ドールは揺れた。
確かに、カイルの報復は面倒だ。
公爵家の権力だけでは防ぎきれない王族の暴走も、この「氷の公爵」がバックにいれば完封できる。
だが、その代償が過労死では割に合わない。
ドールは脳内計算機を叩いた。
(安全保障のコストと、労働の対価。……ここで交渉せな負けや!)
ドールは顔を上げた。
能面のような無表情で、アークを見据える。
「……条件がございます」
「ほう? 言ってみたまえ」
「一、労働時間は一日八時間。原則として定時退社」
「……なるほど」
「二、残業が発生した場合は、基本給の二・五倍の割増賃金を支払うこと」
アークの眉が少し上がる。
「二・五倍? 法定基準より高いな」
「閣下の元での業務は、精神的摩耗が激しいと推測されますので。……危険手当込みです」
「くくっ、言うね。……いいだろう」
「三、休日は週休二日。緊急時以外の呼び出しには応じません」
「ふむ」
「四、給与は……現在、王宮の文官が受け取っている最高額の、三倍」
ドールは指を三本立てた。
法外な要求だ。
普通の新人なら、門前払いされるレベルである。
(どや! これなら諦めるか、少なくとも安く買い叩こうとするはず……)
しかし。
「採用だ」
アークは即答した。
「……はい?」
「その条件で契約しよう。明日から来てくれ」
あっさりとした了承に、ドールの方が狼狽える。
(えっ、マジで? 三倍やで? 文官の最高額の三倍って、大臣クラスの給料やで!?)
「い、いいのですか? そのような高待遇……」
「構わないさ。君がそれに見合う働きをしてくれるなら、安いものだ」
アークは楽しそうに目を細めた。
「それに、君との会話は飽きない。……退屈しのぎの代金も含まれていると思ってくれればいい」
(金持ちの道楽怖っ!)
ドールは戦慄した。
だが、契約は成立してしまった。
提示した条件を丸呑みされた以上、断る理由がない。
「……契約書は?」
「明日、用意しておく。……ああ、それと」
アークは立ち去ろうとして、思い出したように振り返った。
「君のその『無表情』だが」
「……はい」
「仕事上、非常に役に立つ。ポーカーフェイスは外交の基本だからね。……直さなくていい」
アークは優しく――しかしどこか獲物を愛でるような目で微笑んだ。
「その冷たい仮面の下で、君が何を考えているのか……。暴くのを楽しみにしているよ」
コツ、コツ、と足音を残してアークが去っていく。
ドールはその場に残され、深いため息をついた。
(……なんか、とんでもない虎の尾を踏んだ気がする)
だが、決まったものは仕方がない。
ドールは気持ちを切り替えた。
(ま、ええわ。給料三倍。定時退社。カイル除けの魔除け付き。……条件としては悪くない)
(稼ぐで! 私の老後の資金、この『氷の公爵』から骨の髄まで搾り取ったる!)
ドールは無表情のまま、ファイティングポーズをとった。
*
翌日。
ドールは約束通り、宰相府の門を叩いた。
案内された執務室は、想像通りの惨状だった。
積み上げられた書類の山、山、山。
死んだ魚のような目をした文官たちが、ゾンビのように徘徊している。
「……地獄かな?」
ドールが呟くと、奥の豪奢なデスクから涼しい顔をしたアークが手招きした。
「やあ、待っていたよ。私の新しい秘書官」
アークの机の上だけは片付いているが、その左右には決裁待ちの書類タワーが二つ、天を衝く勢いでそびえ立っている。
「これが今日のノルマだ」
アークが爽やかに言った。
「……閣下。契約条件、第一条をお忘れですか?」
ドールはジト目(無表情)で抗議する。
「定時退社、でしたね」
「ああ、覚えているよ。だからこそ期待しているんだ」
アークはニッコリと笑った。
「君なら、これを定時までに終わらせられるだろう?」
(……このサディスト!!)
ドールは心の中で絶叫した。
これは試されている。
自分の能力が、口先だけのものではないか。
あの請求書を作った事務処理能力が、本物かどうか。
(上等やないか……!)
ドールの職人魂(元・社畜魂)に火がついた。
「……承知いたしました」
ドールは無表情のまま、袖をまくり上げた(優雅に)。
「では、始めさせていただきます。……邪魔ですので、そこを退いていただけますか?」
「おや、主人の私に指図かい?」
「効率化のためです。閣下はそこでサインだけしていてください。読み込みと仕分けは私がやります」
ドールは凄まじい速度で書類を手に取り始めた。
『承認』『却下』『保留』『再提出』。
目にも止まらぬ速さで書類が分類されていく。
「これは予算オーバー。却下」
「この案件は法的不備あり。法務局へ差し戻し」
「これは……横領の疑いあり。監査室へ」
「これは閣下の決裁が必要です。サインを」
バサッ、バサッ、バサッ。
書類の山が、見る見るうちに切り崩されていく。
周囲の文官たちが、驚愕の表情で足を止めた。
「な、なんだあの速さは……!?」
「人間業じゃないぞ……!」
「『氷の公爵』の隣で、あんなに淡々と……!」
ドールの処理速度は、既存の文官の五倍はあった。
アークもまた、ドールから渡された書類に次々とサインをしながら、感心したように口笛を吹く。
「すごいな。……中身を読んでいないのかと思ったが、正確だ」
「斜め読みですので。要点は掴んでいます」
「君、本当に『人形』と呼ばれていたのかい? これでは『精密機械』だ」
「お褒めにあずかり光栄です。……はい、次」
ドールは止まらない。
定時まであと六時間。
(終わらせる! 絶対に終わらせて、優雅にティータイムして帰るんや!!)
ドール・ヴァレンタインの、宰相府での伝説が幕を開けた。
そしてその様子を、物陰から悔しそうに見つめる影があった。
「……なによ、あんな女」
ミナである。
なぜか彼女は、宰相府の給仕として入り込んでいたのだ。
「カイル様をいじめて、今度はアーク様に色目を使って……。許さないんだから」
ミナの瞳に、暗い光が宿る。
だが、今のドールは気づかない。
目の前の書類タワーを駆逐することに、全神経を集中させていたからだ。
ドールは目の前の「氷の公爵」ことアーク・レイブンを見上げ、無表情のまま固まっていた。
(あかん。この人、関わったらあかんタイプや)
ドールの動物的直感(または社畜的危機察知能力)が、サイレンを鳴らしている。
アーク・レイブン。
国の宰相にして、国王陛下の弟。
その手腕は冷徹にして迅速。
敵対する貴族を笑顔で追い詰め、社会的に抹殺することから『微笑む氷河』とも呼ばれている。
そんな危険人物が、今、目の前で楽しそうに笑っているのだ。
「宰相閣下。……お戯れを」
ドールは視線を逸らさずに言った。
「私のような、婚約破棄されたばかりの傷物令嬢を雇うなど、外聞が悪うございます」
「傷物? 君が?」
アークは可笑しそうに鼻を鳴らした。
「先ほどの君を見る限り、傷ついているどころか、ナイフを研いで待ち構えている猛獣のように見えたが」
「……買い被りです」
「謙遜はいらないよ。あのカイル相手に、一歩も引かずに金の話をした。……その度胸と計算高さ、私の執務室に欲しい」
アークは一歩、距離を詰めた。
長身の彼が近づくと、壁のような圧迫感がある。
「単刀直入に言おう。私の秘書官にならないか?」
「お断りします」
ドールは即答した。
「なぜ?」
「閣下の元で働くということは、激務確定だからです」
ドールの目は死んでいない。むしろ、未来のリスクを見据えて澄んでいる。
(噂は聞いてるで。宰相府は『王城の不夜城』。三日徹夜は当たり前、あまりの激務に文官が次々と胃に穴を開けてリタイアしていく魔窟や!)
(せっかく自由になったのに、わざわざブラック企業に再就職するアホがどこにおんねん!)
ドールは心の中で盛大にバツ印を出した。
「私は、領地でスローライフを送る予定ですので」
「スローライフか。……しかし、君にはカイルという懸念材料がある」
アークの言葉に、ドールがピクリと反応する。
「……どういう意味でしょう?」
「君はカイルに多額の請求書を叩きつけた。……あれは痛快だったが、同時に彼を追い詰めたことにもなる」
アークは冷ややかな笑みを浮かべた。
「あの愚かな甥のことだ。金の工面ができずに逆切れし、君の実家に嫌がらせをするかもしれない。あるいは、『不敬罪』を捏造して君を捕らえようとするかもしれない」
「……っ」
ドールは息を呑んだ。
あり得る。
あの馬鹿王子なら、自分の非を棚に上げて権力を乱用しかねない。
「だが、私が雇用主になれば話は別だ」
アークは悪魔の囁きのように続ける。
「私の直属の部下、つまり『宰相府』の人間になれば、王太子といえども手出しはできない。私が盾になろう」
「……保護、ですか」
「そう。君は安全を手に入れ、私は有能な部下を手に入れる。ウィンウィンだと思わないか?」
(うっ……痛いところを突きよる)
ドールは揺れた。
確かに、カイルの報復は面倒だ。
公爵家の権力だけでは防ぎきれない王族の暴走も、この「氷の公爵」がバックにいれば完封できる。
だが、その代償が過労死では割に合わない。
ドールは脳内計算機を叩いた。
(安全保障のコストと、労働の対価。……ここで交渉せな負けや!)
ドールは顔を上げた。
能面のような無表情で、アークを見据える。
「……条件がございます」
「ほう? 言ってみたまえ」
「一、労働時間は一日八時間。原則として定時退社」
「……なるほど」
「二、残業が発生した場合は、基本給の二・五倍の割増賃金を支払うこと」
アークの眉が少し上がる。
「二・五倍? 法定基準より高いな」
「閣下の元での業務は、精神的摩耗が激しいと推測されますので。……危険手当込みです」
「くくっ、言うね。……いいだろう」
「三、休日は週休二日。緊急時以外の呼び出しには応じません」
「ふむ」
「四、給与は……現在、王宮の文官が受け取っている最高額の、三倍」
ドールは指を三本立てた。
法外な要求だ。
普通の新人なら、門前払いされるレベルである。
(どや! これなら諦めるか、少なくとも安く買い叩こうとするはず……)
しかし。
「採用だ」
アークは即答した。
「……はい?」
「その条件で契約しよう。明日から来てくれ」
あっさりとした了承に、ドールの方が狼狽える。
(えっ、マジで? 三倍やで? 文官の最高額の三倍って、大臣クラスの給料やで!?)
「い、いいのですか? そのような高待遇……」
「構わないさ。君がそれに見合う働きをしてくれるなら、安いものだ」
アークは楽しそうに目を細めた。
「それに、君との会話は飽きない。……退屈しのぎの代金も含まれていると思ってくれればいい」
(金持ちの道楽怖っ!)
ドールは戦慄した。
だが、契約は成立してしまった。
提示した条件を丸呑みされた以上、断る理由がない。
「……契約書は?」
「明日、用意しておく。……ああ、それと」
アークは立ち去ろうとして、思い出したように振り返った。
「君のその『無表情』だが」
「……はい」
「仕事上、非常に役に立つ。ポーカーフェイスは外交の基本だからね。……直さなくていい」
アークは優しく――しかしどこか獲物を愛でるような目で微笑んだ。
「その冷たい仮面の下で、君が何を考えているのか……。暴くのを楽しみにしているよ」
コツ、コツ、と足音を残してアークが去っていく。
ドールはその場に残され、深いため息をついた。
(……なんか、とんでもない虎の尾を踏んだ気がする)
だが、決まったものは仕方がない。
ドールは気持ちを切り替えた。
(ま、ええわ。給料三倍。定時退社。カイル除けの魔除け付き。……条件としては悪くない)
(稼ぐで! 私の老後の資金、この『氷の公爵』から骨の髄まで搾り取ったる!)
ドールは無表情のまま、ファイティングポーズをとった。
*
翌日。
ドールは約束通り、宰相府の門を叩いた。
案内された執務室は、想像通りの惨状だった。
積み上げられた書類の山、山、山。
死んだ魚のような目をした文官たちが、ゾンビのように徘徊している。
「……地獄かな?」
ドールが呟くと、奥の豪奢なデスクから涼しい顔をしたアークが手招きした。
「やあ、待っていたよ。私の新しい秘書官」
アークの机の上だけは片付いているが、その左右には決裁待ちの書類タワーが二つ、天を衝く勢いでそびえ立っている。
「これが今日のノルマだ」
アークが爽やかに言った。
「……閣下。契約条件、第一条をお忘れですか?」
ドールはジト目(無表情)で抗議する。
「定時退社、でしたね」
「ああ、覚えているよ。だからこそ期待しているんだ」
アークはニッコリと笑った。
「君なら、これを定時までに終わらせられるだろう?」
(……このサディスト!!)
ドールは心の中で絶叫した。
これは試されている。
自分の能力が、口先だけのものではないか。
あの請求書を作った事務処理能力が、本物かどうか。
(上等やないか……!)
ドールの職人魂(元・社畜魂)に火がついた。
「……承知いたしました」
ドールは無表情のまま、袖をまくり上げた(優雅に)。
「では、始めさせていただきます。……邪魔ですので、そこを退いていただけますか?」
「おや、主人の私に指図かい?」
「効率化のためです。閣下はそこでサインだけしていてください。読み込みと仕分けは私がやります」
ドールは凄まじい速度で書類を手に取り始めた。
『承認』『却下』『保留』『再提出』。
目にも止まらぬ速さで書類が分類されていく。
「これは予算オーバー。却下」
「この案件は法的不備あり。法務局へ差し戻し」
「これは……横領の疑いあり。監査室へ」
「これは閣下の決裁が必要です。サインを」
バサッ、バサッ、バサッ。
書類の山が、見る見るうちに切り崩されていく。
周囲の文官たちが、驚愕の表情で足を止めた。
「な、なんだあの速さは……!?」
「人間業じゃないぞ……!」
「『氷の公爵』の隣で、あんなに淡々と……!」
ドールの処理速度は、既存の文官の五倍はあった。
アークもまた、ドールから渡された書類に次々とサインをしながら、感心したように口笛を吹く。
「すごいな。……中身を読んでいないのかと思ったが、正確だ」
「斜め読みですので。要点は掴んでいます」
「君、本当に『人形』と呼ばれていたのかい? これでは『精密機械』だ」
「お褒めにあずかり光栄です。……はい、次」
ドールは止まらない。
定時まであと六時間。
(終わらせる! 絶対に終わらせて、優雅にティータイムして帰るんや!!)
ドール・ヴァレンタインの、宰相府での伝説が幕を開けた。
そしてその様子を、物陰から悔しそうに見つめる影があった。
「……なによ、あんな女」
ミナである。
なぜか彼女は、宰相府の給仕として入り込んでいたのだ。
「カイル様をいじめて、今度はアーク様に色目を使って……。許さないんだから」
ミナの瞳に、暗い光が宿る。
だが、今のドールは気づかない。
目の前の書類タワーを駆逐することに、全神経を集中させていたからだ。
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