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国王陛下への謁見から数日後。
ドールは相変わらず、宰相府でマシンのように働いていた。
国王直々のお墨付きを得たことで、彼女の権限は強化され、今や「影の宰相」ならぬ「影の財務大臣」として恐れられている。
「……ここ、経費削減可能です」
「は、はいっ! 直ちに!」
「こちらの備品購入ルート、マージンが高すぎます。業者を変更してください」
「承知いたしました!」
ドールのペンが走るたびに、国の無駄が削ぎ落とされ、健全な予算が生まれていく。
アークはその様子を、相好を崩して眺めていた。
「素晴らしいね。君のおかげで、我が国の財政はあと一〇〇年は安泰だ」
「一〇〇年先までは保証できませんが、とりあえず今年度のボーナス原資は確保しました」
ドールは電卓を叩きながら即答する。
平和で、生産的で、現金な日常。
だが、その平穏を破る足音が近づいていた。
バァーン!!
執務室の扉が、乱暴に蹴破られた。
「そこまでだ、ドール・ヴァレンタイン!!」
現れたのは、カイル王太子。
そしてその後ろには、意気揚々としたミナと、厳めしい顔をした近衛騎士たちが控えていた。
「……またですか」
ドールはペンを置くことなく、冷ややかな視線を送った。
「殿下。ドアの修理費は、今月ですでに三回目です。請求書に『器物損壊加算』を上乗せしますよ」
「黙れ! そんな口が利けるのも今のうちだ!」
カイルは一枚の羊皮紙を突きつけた。
「貴様を逮捕する!」
「……は?」
「容疑は『公金横領』および『背任罪』だ!」
カイルが高らかに宣言する。
執務室の空気が凍りついた。
アークがゆっくりと立ち上がる。その瞳は、絶対零度の光を放っていた。
「……カイル。悪い冗談はよせ。私の婚約者が横領だと?」
「冗談ではありません、叔父上! 騙されないでください!」
カイルは勝利を確信した笑みを浮かべた。
「こいつは、叔父上の信頼を利用して、裏金を溜め込んでいたのです! ……ミナ、証拠を!」
「はいっ!」
ミナが進み出て、分厚い帳簿の束をドンと机に置いた。
「これを見てください! ドール様が管理している『裏帳簿』ですぅ!」
ミナが得意げに解説を始める。
「私が調べたところ、ドール様が担当している『備品購入費』の一部が、架空の会社に送金されていたんですぅ。その額、なんと金貨五〇〇〇枚!」
「なっ……!」
周囲の文官たちがざわめく。
「そして、その送金先の名義は……なんとドール様のご実家、ヴァレンタイン公爵家!」
カイルが鬼の首を取ったように叫ぶ。
「聞いたか! こいつは国の金を横流しして、私腹を肥やしていたのだ! なんという悪女だ!」
カイルはドールを指差した。
「さあ、言い逃れはできないぞ! この証拠がある限りな!」
ドールは無表情のまま、目の前に置かれた『裏帳簿』を見つめた。
(……はあ)
ため息が出そうになるのを堪える。
(またベタな……。三流サスペンス劇場かよ)
ドールは椅子から立ち上がることなく、静かに口を開いた。
「……殿下。質問してよろしいでしょうか」
「なんだ? 命乞いか?」
「いいえ。……この帳簿、どこで入手されました?」
「ふん、ミナが苦労して探し出したのだ! 貴様が隠していた金庫の中からな!」
「そうですか」
ドールは手袋をはめ(証拠保全のため)、帳簿をパラパラとめくった。
そして、開始わずか一〇秒でパタンと閉じた。
「……雑(ざつ)ですね」
「なっ……!?」
「捏造のクオリティが低すぎて、添削する気も起きません」
ドールは帳簿を指先で弾いた。
「まず第一に。……この帳簿の紙質、王宮指定の羊皮紙ではありませんね? 市販の安物です」
「そ、それがどうした!」
「王宮の公式帳簿には、透かしが入っています。……透かしてみれば分かりますが、これにはありません」
ドールは帳簿を光にかざした。当然、透かしはない。
「次に、インク。……現在、財務局で使用しているのは『ブルーブラック』の特注インクですが、これは一般的な『黒インク』です。成分分析にかければ一発でバレます」
「ぐっ……!」
「そして極めつけは……これ」
ドールはあるページを開いて見せた。
「日付が『二月三〇日』になっています」
「……は?」
「今年の二月は二八日までしかありません。……架空の日付に架空の取引を記入するとは、詰めが甘すぎます」
シーン……。
執務室に、気まずい沈黙が流れた。
カイルとミナの顔色が、みるみる青ざめていく。
「そ、そんな細かいこと……! 書き間違いくらいあるだろう!」
カイルが苦し紛れに叫ぶ。
ドールは冷ややかに首を振った。
「私が? 書き間違いを? ……あり得ません」
その一言の説得力は凄まじかった。
ここにいる全員が知っている。ドール・ヴァレンタインという人間が、数字に関してミスをする確率は、隕石が直撃する確率より低いことを。
「それに」
ドールはもう一冊の帳簿を取り出した。これは本物だ。
「私が作成した本物の帳簿はこちらです。……筆跡を見比べてください」
ドールは二つを並べた。
「私の字は、事務処理効率化のために『独自の速記体』が混じっています。対して、この偽造帳簿の字は……」
ドールはミナの方をチラリと見た。
「丸文字で、語尾が跳ねている。……どこかの令嬢が、普段書いている字にそっくりですね?」
「ひっ……!」
ミナが慌てて手を隠す。
完全に墓穴を掘っていた。
偽造するなら、せめて筆跡くらい真似るべきだったが、ミナにはそこまでの知能も根気もなかったのだ。
「……結論」
ドールはバインダーを閉じた。
「この証拠物件は、完全に『クロ』です。……ただし、私が横領した証拠ではなく、あなた方が『公文書偽造』を行った証拠として、ですが」
形勢逆転。
カイルは後ずさりした。
「ち、違う! 僕は騙されたんだ! ミナが『これだ』と言うから……!」
「カイル様ぁ! ひどい、私のせいにするんですかぁ!?」
仲間割れが始まった。
見苦しいことこの上ない。
そこへ、今まで黙って聞いていたアークが、低い声で割って入った。
「……終わったか?」
「ひぃっ! お、叔父上……」
「ドール君の無実は証明された。……次は、君たちの罪を問う番だ」
アークは指を鳴らした。
控えていた近衛騎士たちが、一斉にカイルとミナを取り囲む。
「こ、近衛兵! 何をしている! 僕は王太子だぞ!」
「陛下のご命令だ」
アークが冷たく告げた。
「『もしカイルがまた馬鹿な真似をしたら、即刻拘束せよ』とね。……兄上も、君には愛想が尽きたようだ」
「嘘だ……父上が、僕を……?」
カイルが崩れ落ちる。
アークはドールの方を向いた。
「ドール君。……この者たちの処遇、君に一任しようか?」
「え、私がですか?」
「ああ。被害者は君だからね。……煮るなり焼くなりにするといい」
アークは残酷な笑みを浮かべた。
ドールは少し考え、そして懐からいつもの手帳を取り出した。
「……では、まずは『公文書偽造』の罪に対する慰謝料。次に、私の『業務を妨害した』ことによる損害賠償。さらに、執務室のドアの修理費……」
ドールは淡々と項目を読み上げる。
「合計、金貨五万枚」
「ご、ごまん……!?」
カイルとミナが絶叫する。
「払えなければ?」
「強制労働施設での労役にて、完済まで働いていただきます」
ドールの目はマジだった。
「時給は銅貨一枚からスタートです。……計算上、約三〇〇年かかりますが、頑張ってください」
「いやだぁぁぁぁ! 働きたくないぃぃぃ!」
ミナが泣き叫ぶ。
「僕は王族だぞ! そんなこと……!」
「法の下では平等です。……連れて行け」
アークの号令で、二人は引きずられていった。
「覚えてろぉぉぉ! ドールぅぅぅ!」
捨て台詞が廊下にこだまし、やがて消えていった。
静寂が戻った執務室。
ドールはふぅ、と息を吐き、壊されたドアを見た。
「……また見積もり取らなきゃ」
「君、本当にタフだね」
アークが感心したように笑う。
「あんな修羅場の直後に、もうドアの心配かい?」
「ドアは重要です。空調効率に関わりますから」
ドールは平然と言ってのけ、席に戻った。
「さて、仕事仕事。……今の騒ぎで一五分のロスです。残業しないためには、ペースを上げないと」
「……参ったな」
アークはドールの背中を見つめ、独りごちた。
「これだけのことをやってのけて、まだ『日常』に戻れるのか。……やはり、彼女こそ最強の『公爵夫人』だ」
アークの中で、ドールへの評価(と愛)は天井知らずに上がっていく。
一方、ドールは知らなかった。
今回の一件が、単なる痴話喧嘩の終わりではなく、国の歴史に残る『ヴァレンタイン公爵夫人の大改革』の序章に過ぎないことを。
(……あ、そういえば慰謝料の請求書、また書き直さなアカンな)
(金貨五万枚。……回収スキーム、しっかり組まんと)
ドールの脳内は、今日も平和に金勘定で満たされていた。
ドールは相変わらず、宰相府でマシンのように働いていた。
国王直々のお墨付きを得たことで、彼女の権限は強化され、今や「影の宰相」ならぬ「影の財務大臣」として恐れられている。
「……ここ、経費削減可能です」
「は、はいっ! 直ちに!」
「こちらの備品購入ルート、マージンが高すぎます。業者を変更してください」
「承知いたしました!」
ドールのペンが走るたびに、国の無駄が削ぎ落とされ、健全な予算が生まれていく。
アークはその様子を、相好を崩して眺めていた。
「素晴らしいね。君のおかげで、我が国の財政はあと一〇〇年は安泰だ」
「一〇〇年先までは保証できませんが、とりあえず今年度のボーナス原資は確保しました」
ドールは電卓を叩きながら即答する。
平和で、生産的で、現金な日常。
だが、その平穏を破る足音が近づいていた。
バァーン!!
執務室の扉が、乱暴に蹴破られた。
「そこまでだ、ドール・ヴァレンタイン!!」
現れたのは、カイル王太子。
そしてその後ろには、意気揚々としたミナと、厳めしい顔をした近衛騎士たちが控えていた。
「……またですか」
ドールはペンを置くことなく、冷ややかな視線を送った。
「殿下。ドアの修理費は、今月ですでに三回目です。請求書に『器物損壊加算』を上乗せしますよ」
「黙れ! そんな口が利けるのも今のうちだ!」
カイルは一枚の羊皮紙を突きつけた。
「貴様を逮捕する!」
「……は?」
「容疑は『公金横領』および『背任罪』だ!」
カイルが高らかに宣言する。
執務室の空気が凍りついた。
アークがゆっくりと立ち上がる。その瞳は、絶対零度の光を放っていた。
「……カイル。悪い冗談はよせ。私の婚約者が横領だと?」
「冗談ではありません、叔父上! 騙されないでください!」
カイルは勝利を確信した笑みを浮かべた。
「こいつは、叔父上の信頼を利用して、裏金を溜め込んでいたのです! ……ミナ、証拠を!」
「はいっ!」
ミナが進み出て、分厚い帳簿の束をドンと机に置いた。
「これを見てください! ドール様が管理している『裏帳簿』ですぅ!」
ミナが得意げに解説を始める。
「私が調べたところ、ドール様が担当している『備品購入費』の一部が、架空の会社に送金されていたんですぅ。その額、なんと金貨五〇〇〇枚!」
「なっ……!」
周囲の文官たちがざわめく。
「そして、その送金先の名義は……なんとドール様のご実家、ヴァレンタイン公爵家!」
カイルが鬼の首を取ったように叫ぶ。
「聞いたか! こいつは国の金を横流しして、私腹を肥やしていたのだ! なんという悪女だ!」
カイルはドールを指差した。
「さあ、言い逃れはできないぞ! この証拠がある限りな!」
ドールは無表情のまま、目の前に置かれた『裏帳簿』を見つめた。
(……はあ)
ため息が出そうになるのを堪える。
(またベタな……。三流サスペンス劇場かよ)
ドールは椅子から立ち上がることなく、静かに口を開いた。
「……殿下。質問してよろしいでしょうか」
「なんだ? 命乞いか?」
「いいえ。……この帳簿、どこで入手されました?」
「ふん、ミナが苦労して探し出したのだ! 貴様が隠していた金庫の中からな!」
「そうですか」
ドールは手袋をはめ(証拠保全のため)、帳簿をパラパラとめくった。
そして、開始わずか一〇秒でパタンと閉じた。
「……雑(ざつ)ですね」
「なっ……!?」
「捏造のクオリティが低すぎて、添削する気も起きません」
ドールは帳簿を指先で弾いた。
「まず第一に。……この帳簿の紙質、王宮指定の羊皮紙ではありませんね? 市販の安物です」
「そ、それがどうした!」
「王宮の公式帳簿には、透かしが入っています。……透かしてみれば分かりますが、これにはありません」
ドールは帳簿を光にかざした。当然、透かしはない。
「次に、インク。……現在、財務局で使用しているのは『ブルーブラック』の特注インクですが、これは一般的な『黒インク』です。成分分析にかければ一発でバレます」
「ぐっ……!」
「そして極めつけは……これ」
ドールはあるページを開いて見せた。
「日付が『二月三〇日』になっています」
「……は?」
「今年の二月は二八日までしかありません。……架空の日付に架空の取引を記入するとは、詰めが甘すぎます」
シーン……。
執務室に、気まずい沈黙が流れた。
カイルとミナの顔色が、みるみる青ざめていく。
「そ、そんな細かいこと……! 書き間違いくらいあるだろう!」
カイルが苦し紛れに叫ぶ。
ドールは冷ややかに首を振った。
「私が? 書き間違いを? ……あり得ません」
その一言の説得力は凄まじかった。
ここにいる全員が知っている。ドール・ヴァレンタインという人間が、数字に関してミスをする確率は、隕石が直撃する確率より低いことを。
「それに」
ドールはもう一冊の帳簿を取り出した。これは本物だ。
「私が作成した本物の帳簿はこちらです。……筆跡を見比べてください」
ドールは二つを並べた。
「私の字は、事務処理効率化のために『独自の速記体』が混じっています。対して、この偽造帳簿の字は……」
ドールはミナの方をチラリと見た。
「丸文字で、語尾が跳ねている。……どこかの令嬢が、普段書いている字にそっくりですね?」
「ひっ……!」
ミナが慌てて手を隠す。
完全に墓穴を掘っていた。
偽造するなら、せめて筆跡くらい真似るべきだったが、ミナにはそこまでの知能も根気もなかったのだ。
「……結論」
ドールはバインダーを閉じた。
「この証拠物件は、完全に『クロ』です。……ただし、私が横領した証拠ではなく、あなた方が『公文書偽造』を行った証拠として、ですが」
形勢逆転。
カイルは後ずさりした。
「ち、違う! 僕は騙されたんだ! ミナが『これだ』と言うから……!」
「カイル様ぁ! ひどい、私のせいにするんですかぁ!?」
仲間割れが始まった。
見苦しいことこの上ない。
そこへ、今まで黙って聞いていたアークが、低い声で割って入った。
「……終わったか?」
「ひぃっ! お、叔父上……」
「ドール君の無実は証明された。……次は、君たちの罪を問う番だ」
アークは指を鳴らした。
控えていた近衛騎士たちが、一斉にカイルとミナを取り囲む。
「こ、近衛兵! 何をしている! 僕は王太子だぞ!」
「陛下のご命令だ」
アークが冷たく告げた。
「『もしカイルがまた馬鹿な真似をしたら、即刻拘束せよ』とね。……兄上も、君には愛想が尽きたようだ」
「嘘だ……父上が、僕を……?」
カイルが崩れ落ちる。
アークはドールの方を向いた。
「ドール君。……この者たちの処遇、君に一任しようか?」
「え、私がですか?」
「ああ。被害者は君だからね。……煮るなり焼くなりにするといい」
アークは残酷な笑みを浮かべた。
ドールは少し考え、そして懐からいつもの手帳を取り出した。
「……では、まずは『公文書偽造』の罪に対する慰謝料。次に、私の『業務を妨害した』ことによる損害賠償。さらに、執務室のドアの修理費……」
ドールは淡々と項目を読み上げる。
「合計、金貨五万枚」
「ご、ごまん……!?」
カイルとミナが絶叫する。
「払えなければ?」
「強制労働施設での労役にて、完済まで働いていただきます」
ドールの目はマジだった。
「時給は銅貨一枚からスタートです。……計算上、約三〇〇年かかりますが、頑張ってください」
「いやだぁぁぁぁ! 働きたくないぃぃぃ!」
ミナが泣き叫ぶ。
「僕は王族だぞ! そんなこと……!」
「法の下では平等です。……連れて行け」
アークの号令で、二人は引きずられていった。
「覚えてろぉぉぉ! ドールぅぅぅ!」
捨て台詞が廊下にこだまし、やがて消えていった。
静寂が戻った執務室。
ドールはふぅ、と息を吐き、壊されたドアを見た。
「……また見積もり取らなきゃ」
「君、本当にタフだね」
アークが感心したように笑う。
「あんな修羅場の直後に、もうドアの心配かい?」
「ドアは重要です。空調効率に関わりますから」
ドールは平然と言ってのけ、席に戻った。
「さて、仕事仕事。……今の騒ぎで一五分のロスです。残業しないためには、ペースを上げないと」
「……参ったな」
アークはドールの背中を見つめ、独りごちた。
「これだけのことをやってのけて、まだ『日常』に戻れるのか。……やはり、彼女こそ最強の『公爵夫人』だ」
アークの中で、ドールへの評価(と愛)は天井知らずに上がっていく。
一方、ドールは知らなかった。
今回の一件が、単なる痴話喧嘩の終わりではなく、国の歴史に残る『ヴァレンタイン公爵夫人の大改革』の序章に過ぎないことを。
(……あ、そういえば慰謝料の請求書、また書き直さなアカンな)
(金貨五万枚。……回収スキーム、しっかり組まんと)
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