15 / 24
15
しおりを挟む
国王陛下への謁見から数日後。
ドールは相変わらず、宰相府でマシンのように働いていた。
国王直々のお墨付きを得たことで、彼女の権限は強化され、今や「影の宰相」ならぬ「影の財務大臣」として恐れられている。
「……ここ、経費削減可能です」
「は、はいっ! 直ちに!」
「こちらの備品購入ルート、マージンが高すぎます。業者を変更してください」
「承知いたしました!」
ドールのペンが走るたびに、国の無駄が削ぎ落とされ、健全な予算が生まれていく。
アークはその様子を、相好を崩して眺めていた。
「素晴らしいね。君のおかげで、我が国の財政はあと一〇〇年は安泰だ」
「一〇〇年先までは保証できませんが、とりあえず今年度のボーナス原資は確保しました」
ドールは電卓を叩きながら即答する。
平和で、生産的で、現金な日常。
だが、その平穏を破る足音が近づいていた。
バァーン!!
執務室の扉が、乱暴に蹴破られた。
「そこまでだ、ドール・ヴァレンタイン!!」
現れたのは、カイル王太子。
そしてその後ろには、意気揚々としたミナと、厳めしい顔をした近衛騎士たちが控えていた。
「……またですか」
ドールはペンを置くことなく、冷ややかな視線を送った。
「殿下。ドアの修理費は、今月ですでに三回目です。請求書に『器物損壊加算』を上乗せしますよ」
「黙れ! そんな口が利けるのも今のうちだ!」
カイルは一枚の羊皮紙を突きつけた。
「貴様を逮捕する!」
「……は?」
「容疑は『公金横領』および『背任罪』だ!」
カイルが高らかに宣言する。
執務室の空気が凍りついた。
アークがゆっくりと立ち上がる。その瞳は、絶対零度の光を放っていた。
「……カイル。悪い冗談はよせ。私の婚約者が横領だと?」
「冗談ではありません、叔父上! 騙されないでください!」
カイルは勝利を確信した笑みを浮かべた。
「こいつは、叔父上の信頼を利用して、裏金を溜め込んでいたのです! ……ミナ、証拠を!」
「はいっ!」
ミナが進み出て、分厚い帳簿の束をドンと机に置いた。
「これを見てください! ドール様が管理している『裏帳簿』ですぅ!」
ミナが得意げに解説を始める。
「私が調べたところ、ドール様が担当している『備品購入費』の一部が、架空の会社に送金されていたんですぅ。その額、なんと金貨五〇〇〇枚!」
「なっ……!」
周囲の文官たちがざわめく。
「そして、その送金先の名義は……なんとドール様のご実家、ヴァレンタイン公爵家!」
カイルが鬼の首を取ったように叫ぶ。
「聞いたか! こいつは国の金を横流しして、私腹を肥やしていたのだ! なんという悪女だ!」
カイルはドールを指差した。
「さあ、言い逃れはできないぞ! この証拠がある限りな!」
ドールは無表情のまま、目の前に置かれた『裏帳簿』を見つめた。
(……はあ)
ため息が出そうになるのを堪える。
(またベタな……。三流サスペンス劇場かよ)
ドールは椅子から立ち上がることなく、静かに口を開いた。
「……殿下。質問してよろしいでしょうか」
「なんだ? 命乞いか?」
「いいえ。……この帳簿、どこで入手されました?」
「ふん、ミナが苦労して探し出したのだ! 貴様が隠していた金庫の中からな!」
「そうですか」
ドールは手袋をはめ(証拠保全のため)、帳簿をパラパラとめくった。
そして、開始わずか一〇秒でパタンと閉じた。
「……雑(ざつ)ですね」
「なっ……!?」
「捏造のクオリティが低すぎて、添削する気も起きません」
ドールは帳簿を指先で弾いた。
「まず第一に。……この帳簿の紙質、王宮指定の羊皮紙ではありませんね? 市販の安物です」
「そ、それがどうした!」
「王宮の公式帳簿には、透かしが入っています。……透かしてみれば分かりますが、これにはありません」
ドールは帳簿を光にかざした。当然、透かしはない。
「次に、インク。……現在、財務局で使用しているのは『ブルーブラック』の特注インクですが、これは一般的な『黒インク』です。成分分析にかければ一発でバレます」
「ぐっ……!」
「そして極めつけは……これ」
ドールはあるページを開いて見せた。
「日付が『二月三〇日』になっています」
「……は?」
「今年の二月は二八日までしかありません。……架空の日付に架空の取引を記入するとは、詰めが甘すぎます」
シーン……。
執務室に、気まずい沈黙が流れた。
カイルとミナの顔色が、みるみる青ざめていく。
「そ、そんな細かいこと……! 書き間違いくらいあるだろう!」
カイルが苦し紛れに叫ぶ。
ドールは冷ややかに首を振った。
「私が? 書き間違いを? ……あり得ません」
その一言の説得力は凄まじかった。
ここにいる全員が知っている。ドール・ヴァレンタインという人間が、数字に関してミスをする確率は、隕石が直撃する確率より低いことを。
「それに」
ドールはもう一冊の帳簿を取り出した。これは本物だ。
「私が作成した本物の帳簿はこちらです。……筆跡を見比べてください」
ドールは二つを並べた。
「私の字は、事務処理効率化のために『独自の速記体』が混じっています。対して、この偽造帳簿の字は……」
ドールはミナの方をチラリと見た。
「丸文字で、語尾が跳ねている。……どこかの令嬢が、普段書いている字にそっくりですね?」
「ひっ……!」
ミナが慌てて手を隠す。
完全に墓穴を掘っていた。
偽造するなら、せめて筆跡くらい真似るべきだったが、ミナにはそこまでの知能も根気もなかったのだ。
「……結論」
ドールはバインダーを閉じた。
「この証拠物件は、完全に『クロ』です。……ただし、私が横領した証拠ではなく、あなた方が『公文書偽造』を行った証拠として、ですが」
形勢逆転。
カイルは後ずさりした。
「ち、違う! 僕は騙されたんだ! ミナが『これだ』と言うから……!」
「カイル様ぁ! ひどい、私のせいにするんですかぁ!?」
仲間割れが始まった。
見苦しいことこの上ない。
そこへ、今まで黙って聞いていたアークが、低い声で割って入った。
「……終わったか?」
「ひぃっ! お、叔父上……」
「ドール君の無実は証明された。……次は、君たちの罪を問う番だ」
アークは指を鳴らした。
控えていた近衛騎士たちが、一斉にカイルとミナを取り囲む。
「こ、近衛兵! 何をしている! 僕は王太子だぞ!」
「陛下のご命令だ」
アークが冷たく告げた。
「『もしカイルがまた馬鹿な真似をしたら、即刻拘束せよ』とね。……兄上も、君には愛想が尽きたようだ」
「嘘だ……父上が、僕を……?」
カイルが崩れ落ちる。
アークはドールの方を向いた。
「ドール君。……この者たちの処遇、君に一任しようか?」
「え、私がですか?」
「ああ。被害者は君だからね。……煮るなり焼くなりにするといい」
アークは残酷な笑みを浮かべた。
ドールは少し考え、そして懐からいつもの手帳を取り出した。
「……では、まずは『公文書偽造』の罪に対する慰謝料。次に、私の『業務を妨害した』ことによる損害賠償。さらに、執務室のドアの修理費……」
ドールは淡々と項目を読み上げる。
「合計、金貨五万枚」
「ご、ごまん……!?」
カイルとミナが絶叫する。
「払えなければ?」
「強制労働施設での労役にて、完済まで働いていただきます」
ドールの目はマジだった。
「時給は銅貨一枚からスタートです。……計算上、約三〇〇年かかりますが、頑張ってください」
「いやだぁぁぁぁ! 働きたくないぃぃぃ!」
ミナが泣き叫ぶ。
「僕は王族だぞ! そんなこと……!」
「法の下では平等です。……連れて行け」
アークの号令で、二人は引きずられていった。
「覚えてろぉぉぉ! ドールぅぅぅ!」
捨て台詞が廊下にこだまし、やがて消えていった。
静寂が戻った執務室。
ドールはふぅ、と息を吐き、壊されたドアを見た。
「……また見積もり取らなきゃ」
「君、本当にタフだね」
アークが感心したように笑う。
「あんな修羅場の直後に、もうドアの心配かい?」
「ドアは重要です。空調効率に関わりますから」
ドールは平然と言ってのけ、席に戻った。
「さて、仕事仕事。……今の騒ぎで一五分のロスです。残業しないためには、ペースを上げないと」
「……参ったな」
アークはドールの背中を見つめ、独りごちた。
「これだけのことをやってのけて、まだ『日常』に戻れるのか。……やはり、彼女こそ最強の『公爵夫人』だ」
アークの中で、ドールへの評価(と愛)は天井知らずに上がっていく。
一方、ドールは知らなかった。
今回の一件が、単なる痴話喧嘩の終わりではなく、国の歴史に残る『ヴァレンタイン公爵夫人の大改革』の序章に過ぎないことを。
(……あ、そういえば慰謝料の請求書、また書き直さなアカンな)
(金貨五万枚。……回収スキーム、しっかり組まんと)
ドールの脳内は、今日も平和に金勘定で満たされていた。
ドールは相変わらず、宰相府でマシンのように働いていた。
国王直々のお墨付きを得たことで、彼女の権限は強化され、今や「影の宰相」ならぬ「影の財務大臣」として恐れられている。
「……ここ、経費削減可能です」
「は、はいっ! 直ちに!」
「こちらの備品購入ルート、マージンが高すぎます。業者を変更してください」
「承知いたしました!」
ドールのペンが走るたびに、国の無駄が削ぎ落とされ、健全な予算が生まれていく。
アークはその様子を、相好を崩して眺めていた。
「素晴らしいね。君のおかげで、我が国の財政はあと一〇〇年は安泰だ」
「一〇〇年先までは保証できませんが、とりあえず今年度のボーナス原資は確保しました」
ドールは電卓を叩きながら即答する。
平和で、生産的で、現金な日常。
だが、その平穏を破る足音が近づいていた。
バァーン!!
執務室の扉が、乱暴に蹴破られた。
「そこまでだ、ドール・ヴァレンタイン!!」
現れたのは、カイル王太子。
そしてその後ろには、意気揚々としたミナと、厳めしい顔をした近衛騎士たちが控えていた。
「……またですか」
ドールはペンを置くことなく、冷ややかな視線を送った。
「殿下。ドアの修理費は、今月ですでに三回目です。請求書に『器物損壊加算』を上乗せしますよ」
「黙れ! そんな口が利けるのも今のうちだ!」
カイルは一枚の羊皮紙を突きつけた。
「貴様を逮捕する!」
「……は?」
「容疑は『公金横領』および『背任罪』だ!」
カイルが高らかに宣言する。
執務室の空気が凍りついた。
アークがゆっくりと立ち上がる。その瞳は、絶対零度の光を放っていた。
「……カイル。悪い冗談はよせ。私の婚約者が横領だと?」
「冗談ではありません、叔父上! 騙されないでください!」
カイルは勝利を確信した笑みを浮かべた。
「こいつは、叔父上の信頼を利用して、裏金を溜め込んでいたのです! ……ミナ、証拠を!」
「はいっ!」
ミナが進み出て、分厚い帳簿の束をドンと机に置いた。
「これを見てください! ドール様が管理している『裏帳簿』ですぅ!」
ミナが得意げに解説を始める。
「私が調べたところ、ドール様が担当している『備品購入費』の一部が、架空の会社に送金されていたんですぅ。その額、なんと金貨五〇〇〇枚!」
「なっ……!」
周囲の文官たちがざわめく。
「そして、その送金先の名義は……なんとドール様のご実家、ヴァレンタイン公爵家!」
カイルが鬼の首を取ったように叫ぶ。
「聞いたか! こいつは国の金を横流しして、私腹を肥やしていたのだ! なんという悪女だ!」
カイルはドールを指差した。
「さあ、言い逃れはできないぞ! この証拠がある限りな!」
ドールは無表情のまま、目の前に置かれた『裏帳簿』を見つめた。
(……はあ)
ため息が出そうになるのを堪える。
(またベタな……。三流サスペンス劇場かよ)
ドールは椅子から立ち上がることなく、静かに口を開いた。
「……殿下。質問してよろしいでしょうか」
「なんだ? 命乞いか?」
「いいえ。……この帳簿、どこで入手されました?」
「ふん、ミナが苦労して探し出したのだ! 貴様が隠していた金庫の中からな!」
「そうですか」
ドールは手袋をはめ(証拠保全のため)、帳簿をパラパラとめくった。
そして、開始わずか一〇秒でパタンと閉じた。
「……雑(ざつ)ですね」
「なっ……!?」
「捏造のクオリティが低すぎて、添削する気も起きません」
ドールは帳簿を指先で弾いた。
「まず第一に。……この帳簿の紙質、王宮指定の羊皮紙ではありませんね? 市販の安物です」
「そ、それがどうした!」
「王宮の公式帳簿には、透かしが入っています。……透かしてみれば分かりますが、これにはありません」
ドールは帳簿を光にかざした。当然、透かしはない。
「次に、インク。……現在、財務局で使用しているのは『ブルーブラック』の特注インクですが、これは一般的な『黒インク』です。成分分析にかければ一発でバレます」
「ぐっ……!」
「そして極めつけは……これ」
ドールはあるページを開いて見せた。
「日付が『二月三〇日』になっています」
「……は?」
「今年の二月は二八日までしかありません。……架空の日付に架空の取引を記入するとは、詰めが甘すぎます」
シーン……。
執務室に、気まずい沈黙が流れた。
カイルとミナの顔色が、みるみる青ざめていく。
「そ、そんな細かいこと……! 書き間違いくらいあるだろう!」
カイルが苦し紛れに叫ぶ。
ドールは冷ややかに首を振った。
「私が? 書き間違いを? ……あり得ません」
その一言の説得力は凄まじかった。
ここにいる全員が知っている。ドール・ヴァレンタインという人間が、数字に関してミスをする確率は、隕石が直撃する確率より低いことを。
「それに」
ドールはもう一冊の帳簿を取り出した。これは本物だ。
「私が作成した本物の帳簿はこちらです。……筆跡を見比べてください」
ドールは二つを並べた。
「私の字は、事務処理効率化のために『独自の速記体』が混じっています。対して、この偽造帳簿の字は……」
ドールはミナの方をチラリと見た。
「丸文字で、語尾が跳ねている。……どこかの令嬢が、普段書いている字にそっくりですね?」
「ひっ……!」
ミナが慌てて手を隠す。
完全に墓穴を掘っていた。
偽造するなら、せめて筆跡くらい真似るべきだったが、ミナにはそこまでの知能も根気もなかったのだ。
「……結論」
ドールはバインダーを閉じた。
「この証拠物件は、完全に『クロ』です。……ただし、私が横領した証拠ではなく、あなた方が『公文書偽造』を行った証拠として、ですが」
形勢逆転。
カイルは後ずさりした。
「ち、違う! 僕は騙されたんだ! ミナが『これだ』と言うから……!」
「カイル様ぁ! ひどい、私のせいにするんですかぁ!?」
仲間割れが始まった。
見苦しいことこの上ない。
そこへ、今まで黙って聞いていたアークが、低い声で割って入った。
「……終わったか?」
「ひぃっ! お、叔父上……」
「ドール君の無実は証明された。……次は、君たちの罪を問う番だ」
アークは指を鳴らした。
控えていた近衛騎士たちが、一斉にカイルとミナを取り囲む。
「こ、近衛兵! 何をしている! 僕は王太子だぞ!」
「陛下のご命令だ」
アークが冷たく告げた。
「『もしカイルがまた馬鹿な真似をしたら、即刻拘束せよ』とね。……兄上も、君には愛想が尽きたようだ」
「嘘だ……父上が、僕を……?」
カイルが崩れ落ちる。
アークはドールの方を向いた。
「ドール君。……この者たちの処遇、君に一任しようか?」
「え、私がですか?」
「ああ。被害者は君だからね。……煮るなり焼くなりにするといい」
アークは残酷な笑みを浮かべた。
ドールは少し考え、そして懐からいつもの手帳を取り出した。
「……では、まずは『公文書偽造』の罪に対する慰謝料。次に、私の『業務を妨害した』ことによる損害賠償。さらに、執務室のドアの修理費……」
ドールは淡々と項目を読み上げる。
「合計、金貨五万枚」
「ご、ごまん……!?」
カイルとミナが絶叫する。
「払えなければ?」
「強制労働施設での労役にて、完済まで働いていただきます」
ドールの目はマジだった。
「時給は銅貨一枚からスタートです。……計算上、約三〇〇年かかりますが、頑張ってください」
「いやだぁぁぁぁ! 働きたくないぃぃぃ!」
ミナが泣き叫ぶ。
「僕は王族だぞ! そんなこと……!」
「法の下では平等です。……連れて行け」
アークの号令で、二人は引きずられていった。
「覚えてろぉぉぉ! ドールぅぅぅ!」
捨て台詞が廊下にこだまし、やがて消えていった。
静寂が戻った執務室。
ドールはふぅ、と息を吐き、壊されたドアを見た。
「……また見積もり取らなきゃ」
「君、本当にタフだね」
アークが感心したように笑う。
「あんな修羅場の直後に、もうドアの心配かい?」
「ドアは重要です。空調効率に関わりますから」
ドールは平然と言ってのけ、席に戻った。
「さて、仕事仕事。……今の騒ぎで一五分のロスです。残業しないためには、ペースを上げないと」
「……参ったな」
アークはドールの背中を見つめ、独りごちた。
「これだけのことをやってのけて、まだ『日常』に戻れるのか。……やはり、彼女こそ最強の『公爵夫人』だ」
アークの中で、ドールへの評価(と愛)は天井知らずに上がっていく。
一方、ドールは知らなかった。
今回の一件が、単なる痴話喧嘩の終わりではなく、国の歴史に残る『ヴァレンタイン公爵夫人の大改革』の序章に過ぎないことを。
(……あ、そういえば慰謝料の請求書、また書き直さなアカンな)
(金貨五万枚。……回収スキーム、しっかり組まんと)
ドールの脳内は、今日も平和に金勘定で満たされていた。
0
あなたにおすすめの小説
恋人に夢中な婚約者に一泡吹かせてやりたかっただけ
棗
恋愛
伯爵令嬢ラフレーズ=ベリーシュは、王国の王太子ヒンメルの婚約者。
王家の忠臣と名高い父を持ち、更に隣国の姫を母に持つが故に結ばれた完全なる政略結婚。
長年の片思い相手であり、婚約者であるヒンメルの隣には常に恋人の公爵令嬢がいる。
婚約者には愛を示さず、恋人に夢中な彼にいつか捨てられるくらいなら、こちらも恋人を作って一泡吹かせてやろうと友達の羊の精霊メリー君の妙案を受けて実行することに。
ラフレーズが恋人役を頼んだのは、人外の魔術師・魔王公爵と名高い王国最強の男――クイーン=ホーエンハイム。
濡れた色香を放つクイーンからの、本気か嘘かも分からない行動に涙目になっていると恋人に夢中だった王太子が……。
※小説家になろう・カクヨム様にも公開しています
次代の希望 愛されなかった王太子妃の愛
Rj
恋愛
王子様と出会い結婚したグレイス侯爵令嬢はおとぎ話のように「幸せにくらしましたとさ」という結末を迎えられなかった。愛し合っていると思っていたアーサー王太子から結婚式の二日前に愛していないといわれ、表向きは仲睦まじい王太子夫妻だったがアーサーにはグレイス以外に愛する人がいた。次代の希望とよばれた王太子妃の物語。
全十二話。(全十一話で投稿したものに一話加えました。2/6変更)
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
過去に戻った筈の王
基本二度寝
恋愛
王太子は後悔した。
婚約者に婚約破棄を突きつけ、子爵令嬢と結ばれた。
しかし、甘い恋人の時間は終わる。
子爵令嬢は妃という重圧に耐えられなかった。
彼女だったなら、こうはならなかった。
婚約者と結婚し、子爵令嬢を側妃にしていれば。
後悔の日々だった。
悪役令嬢の涙
拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。
【完結】好きでもない私とは婚約解消してください
里音
恋愛
騎士団にいる彼はとても一途で誠実な人物だ。初恋で恋人だった幼なじみが家のために他家へ嫁いで行ってもまだ彼女を思い新たな恋人を作ることをしないと有名だ。私も憧れていた1人だった。
そんな彼との婚約が成立した。それは彼の行動で私が傷を負ったからだ。傷は残らないのに責任感からの婚約ではあるが、彼はプロポーズをしてくれた。その瞬間憧れが好きになっていた。
婚約して6ヶ月、接点のほとんどない2人だが少しずつ距離も縮まり幸せな日々を送っていた。と思っていたのに、彼の元恋人が離婚をして帰ってくる話を聞いて彼が私との婚約を「最悪だ」と後悔しているのを聞いてしまった。
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる