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トラブル発生
その世界の権威
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ーside 真琴ー
週末、僕は救命でも活かせるようにと脳神経外科に関する学会に参加していた。
理先生や奏先生には、なぜ脳神経外科?と不思議がられたが、キャロライン教授の知り合いで一度会っておくと良いと言われたと伝えれば、キャロライン教授の名前が出た事でその後不思議がられることは無かった。
着なれないスーツ姿で学会会場となるホテルに着けば、周りはスーツ姿の医師でいっぱいだ。
学会なので、そこらかしこで名刺交換も行われている。
企業の展示には、Saegusa medicalのブースも勿論あって、三島さんの姿を見つけた。
僕の姿を見つけた三島さんが、手をふって僕を呼ぶ。
「真琴先生、珍しいですね。脳外の学会に顔を出すなんて…。専門外でしょ?」
流石、医療機器部門の責任者…ズバリ痛いところをついてくる。
「キャロライン先生の知り合いの先生がいらっしゃるんで、一度お会いしといた方が良いって言われてね。それに、救命にも籍を置いてるから、専門外の事も少しは知っていた方が良いかなぁ?って思ってね。」
と言うと、さっと自社の機器のパンフレットを差し出して、是非一度Labのシュミレーターで試して見て下さい、と言い本来ならアンケートに答えた方に渡す為の試供品などが入った紙袋を渡してきた。
隣にいた、三島さんの部下がその紙袋にガサッと大量の配布用のパンフレットと共にボールペンの束を突っ込んで着た。
苦笑いして受け取り、
「救命と心外の専門だから、あまり期待しないでよ…」
と釘を刺すのを忘れなかった僕。
少し早いが指定時刻には早いが指定された個室の場所へ行けば、既に僕が連絡を取っていた人物がソファーに腰をかけて優雅にお茶をしていた。
側に行き
「はじめまして。ご連絡をさせていただいていました、聖心大学付属病院心臓血管外科兼救命救急センターの七草真琴です。この度はお時間をいただき有り難うございました。」
と丁寧に頭を下げた。
「七草先生、キャロライン教授から噂は予々伺っていますよ。惜しい人材を日本に戻したと嘆いておられました。さ、どうぞ頭を上げて座って下さい。」
と着座を促された。
「初めまして。東部医科大学脳神経外科の菱沼章吾です。」
と名刺を頂いた。僕も慌てて名刺を取り出しお渡しした。
菱沼先生は脳神経外科の分野では世界的権威で、本来ならば海外でも活躍していてもおかしくない程のスーパードクターだ。その腕は、分野は違えどキャロライン教授さえ認めるほどだ。
一度St. George Hospitalでオペをされた事がきっかけで、キャロライン教授と交友が出来たと聞いている。
「で、さっそく本題に入りますが七草先生その後の調子は如何ですか?」
僕は、自分の今の身体の状況を説明した。St. George Hospitalで撮った最後のMRI画像は既にキャロライン教授から菱沼教授の手元にデーターとして渡っている。
最新のデータが無いのが申し訳ないが、今僕に起こっているの症状からあっさりと菱沼教授は答えを導き出した。
「そう遠く無いうちに、記憶障害や視力障害、歩行障害などが出てくる恐れがありますね。早めの摘出手術を検討する段階に来ていますよ。そうでなければ、君の折角の医師としての腕前が損なわれてしまう…。早めに決断を勧めるよ…」
と言われた。
週末、僕は救命でも活かせるようにと脳神経外科に関する学会に参加していた。
理先生や奏先生には、なぜ脳神経外科?と不思議がられたが、キャロライン教授の知り合いで一度会っておくと良いと言われたと伝えれば、キャロライン教授の名前が出た事でその後不思議がられることは無かった。
着なれないスーツ姿で学会会場となるホテルに着けば、周りはスーツ姿の医師でいっぱいだ。
学会なので、そこらかしこで名刺交換も行われている。
企業の展示には、Saegusa medicalのブースも勿論あって、三島さんの姿を見つけた。
僕の姿を見つけた三島さんが、手をふって僕を呼ぶ。
「真琴先生、珍しいですね。脳外の学会に顔を出すなんて…。専門外でしょ?」
流石、医療機器部門の責任者…ズバリ痛いところをついてくる。
「キャロライン先生の知り合いの先生がいらっしゃるんで、一度お会いしといた方が良いって言われてね。それに、救命にも籍を置いてるから、専門外の事も少しは知っていた方が良いかなぁ?って思ってね。」
と言うと、さっと自社の機器のパンフレットを差し出して、是非一度Labのシュミレーターで試して見て下さい、と言い本来ならアンケートに答えた方に渡す為の試供品などが入った紙袋を渡してきた。
隣にいた、三島さんの部下がその紙袋にガサッと大量の配布用のパンフレットと共にボールペンの束を突っ込んで着た。
苦笑いして受け取り、
「救命と心外の専門だから、あまり期待しないでよ…」
と釘を刺すのを忘れなかった僕。
少し早いが指定時刻には早いが指定された個室の場所へ行けば、既に僕が連絡を取っていた人物がソファーに腰をかけて優雅にお茶をしていた。
側に行き
「はじめまして。ご連絡をさせていただいていました、聖心大学付属病院心臓血管外科兼救命救急センターの七草真琴です。この度はお時間をいただき有り難うございました。」
と丁寧に頭を下げた。
「七草先生、キャロライン教授から噂は予々伺っていますよ。惜しい人材を日本に戻したと嘆いておられました。さ、どうぞ頭を上げて座って下さい。」
と着座を促された。
「初めまして。東部医科大学脳神経外科の菱沼章吾です。」
と名刺を頂いた。僕も慌てて名刺を取り出しお渡しした。
菱沼先生は脳神経外科の分野では世界的権威で、本来ならば海外でも活躍していてもおかしくない程のスーパードクターだ。その腕は、分野は違えどキャロライン教授さえ認めるほどだ。
一度St. George Hospitalでオペをされた事がきっかけで、キャロライン教授と交友が出来たと聞いている。
「で、さっそく本題に入りますが七草先生その後の調子は如何ですか?」
僕は、自分の今の身体の状況を説明した。St. George Hospitalで撮った最後のMRI画像は既にキャロライン教授から菱沼教授の手元にデーターとして渡っている。
最新のデータが無いのが申し訳ないが、今僕に起こっているの症状からあっさりと菱沼教授は答えを導き出した。
「そう遠く無いうちに、記憶障害や視力障害、歩行障害などが出てくる恐れがありますね。早めの摘出手術を検討する段階に来ていますよ。そうでなければ、君の折角の医師としての腕前が損なわれてしまう…。早めに決断を勧めるよ…」
と言われた。
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