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別れの時
tryst〜逢瀬〜
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病院を出た僕たちは、理さんの車に乗って病院を後にした。
「何処に行くかな?」
理さんが聞いて来る。
「何処でも良いけど、家以外がいいなぁ~。偶には、家以外のところで理さんとのんびり過ごしたいかな…?久々に、甘えられるし」
と、甘えた病を発動した僕。
2週間以上理さんに満足に触れていない…。
ホルモン剤の服用量を減量している所為もあってか、やけに身体がムズムズする感じがしていた僕。
「真琴?ひょっとして、発情前なのか?少し甘い香りがするけど…?」
理さんが、僕のフェロモンの香りに気付いて呟いた。
「体調悪くって、ホルモンバランスが崩れたのかもな…。真琴の甘えた病も久々だし。」
と続けて呟く。
「今回の入院で、少しの間薬が飲めなかったのも関係してるのかも…。甘える僕は、理さん嫌いですか?」
素直に聞いてみた。
「2週間も、離れてたからな…。久しぶりに真琴を独り占め出来る訳だし、あまり無理はさせたくはないけど、俺もいちゃいちゃしたいからお相子だな。」
と、笑って答えてくれた。
車を走らせ、夜になれば港の夜景が綺麗に見える場所にあるホテルに宿泊する様にし、チェックインの時間まで荷物と車を預けるためフロントに頼み僕達はのんびり歩いて中華街を目指した。
中華街で、食べ歩きをして疲れたら休憩をしながら山下公園を散歩し、今まで一緒に過ごした数ヶ月でした事のないデートを堪能した。
アーリーチェックインが可能な時間帯には、ホテルに戻って来てチェックインを済ませ部屋に入った僕達。
2週間ぶりに動いた体は少し疲れていて、僕はベッドにダイブした。
「2週間ぶりに動いたから疲れただろう?少し休むといい。」
理さんが、僕の側に来て頭を撫でながら言う。
理さんの手が触れた途端に、僕の身体が急に熱を持ち始めた。
「理さん…、コレ外してもらえませんか?」
僕の首についているネックガードを指して言う。
理さんは、一瞬驚いた表情をした。
「真琴?それって、どう言う意味か分かって言ってるのか?」
念押しの様に聞いて来た。
僕は、理さんの目をしっかり見て、深く頷いて
「分かっています。僕を、番にしてくれませんか?」
もし、僕の手術が上手くいかなくて記憶障害が出ても番がいれば発情が起こることもないし、僕は理さんの事を忘れていてもまた巡り会える可能性もある…。
自分勝手な考えなのは十分承知しているけど、理さんが以前言ってくれていた『運命の番』が本当ならば、もう一度一からやり直せる望みに賭けたかったのだ。
「本当に、良いんだな?真琴?」
もう一度念押しされて、僕は
「理さんだけの僕にしてくれませんか?」
と言うと、理さんは僕のネックガードの金属部分に手を触れてネックガードのロックを解除してくれた。
「何処に行くかな?」
理さんが聞いて来る。
「何処でも良いけど、家以外がいいなぁ~。偶には、家以外のところで理さんとのんびり過ごしたいかな…?久々に、甘えられるし」
と、甘えた病を発動した僕。
2週間以上理さんに満足に触れていない…。
ホルモン剤の服用量を減量している所為もあってか、やけに身体がムズムズする感じがしていた僕。
「真琴?ひょっとして、発情前なのか?少し甘い香りがするけど…?」
理さんが、僕のフェロモンの香りに気付いて呟いた。
「体調悪くって、ホルモンバランスが崩れたのかもな…。真琴の甘えた病も久々だし。」
と続けて呟く。
「今回の入院で、少しの間薬が飲めなかったのも関係してるのかも…。甘える僕は、理さん嫌いですか?」
素直に聞いてみた。
「2週間も、離れてたからな…。久しぶりに真琴を独り占め出来る訳だし、あまり無理はさせたくはないけど、俺もいちゃいちゃしたいからお相子だな。」
と、笑って答えてくれた。
車を走らせ、夜になれば港の夜景が綺麗に見える場所にあるホテルに宿泊する様にし、チェックインの時間まで荷物と車を預けるためフロントに頼み僕達はのんびり歩いて中華街を目指した。
中華街で、食べ歩きをして疲れたら休憩をしながら山下公園を散歩し、今まで一緒に過ごした数ヶ月でした事のないデートを堪能した。
アーリーチェックインが可能な時間帯には、ホテルに戻って来てチェックインを済ませ部屋に入った僕達。
2週間ぶりに動いた体は少し疲れていて、僕はベッドにダイブした。
「2週間ぶりに動いたから疲れただろう?少し休むといい。」
理さんが、僕の側に来て頭を撫でながら言う。
理さんの手が触れた途端に、僕の身体が急に熱を持ち始めた。
「理さん…、コレ外してもらえませんか?」
僕の首についているネックガードを指して言う。
理さんは、一瞬驚いた表情をした。
「真琴?それって、どう言う意味か分かって言ってるのか?」
念押しの様に聞いて来た。
僕は、理さんの目をしっかり見て、深く頷いて
「分かっています。僕を、番にしてくれませんか?」
もし、僕の手術が上手くいかなくて記憶障害が出ても番がいれば発情が起こることもないし、僕は理さんの事を忘れていてもまた巡り会える可能性もある…。
自分勝手な考えなのは十分承知しているけど、理さんが以前言ってくれていた『運命の番』が本当ならば、もう一度一からやり直せる望みに賭けたかったのだ。
「本当に、良いんだな?真琴?」
もう一度念押しされて、僕は
「理さんだけの僕にしてくれませんか?」
と言うと、理さんは僕のネックガードの金属部分に手を触れてネックガードのロックを解除してくれた。
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