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SDR-0004: ワイバーン
しおりを挟むSDR-0004: ワイバーン
イリス大移民艦隊所属
体長高: 171cm
総重量: 213kg
総出力: 520kW
推定開発費用: 1200億円
SDR-0004: ワイバーンは大陸最南端戦争時、イリス大移民艦隊の主力機として開発されたクグツの1体である。
イリス大移民艦隊が使用していた旧型の自立ロボットは採用から200年が経過しており、もとよりその旧式化が問題視されていた。しかしながら、長らく艦隊外勢力との紛争が発生しない状況では積極的な新兵器の開発は行われず、旧型兵器からの代替は一向に進まなかった。
第24融合暦430年代初頭、イリス大移民艦隊は融合大陸南端部に到達しており、隣接地域でこそないものの日和神聖帝国有する惑星ナワタから約2000キロ程度離れた場所に一時的な駐屯地を築いていた。第24融合暦440年代、艦隊司令部は惑星ナワタの融合に際する紛争発生の兆候を検知しており、艦隊駐屯地が隣接するマグナス皇国との一時的同盟契約により紛争参加を余儀なくされることを予測、新主力兵器の開発を僅かながら進めていたのである。
大陸最南端戦争初期、日和神聖帝国に対して当初圧倒的な軍事力を有する南東国家群が圧勝するという予測の元、イリス大移民艦隊では未だに有力な主力兵器の採用が行われていなかった。開発自体は行われているものの、旧型の自立ロボットの単純な性能向上を目指した試作型が複数試作されるにとどまっていたのである。
そんな中、第一次武力侵攻で南東ソルザ連合が一時的撤退、第二次武力侵攻でヴァルアデール公国、南東ソルザ連合、ザゴート企業連合の連合軍が敗北し、その損耗率が60%を超えるものであったことで、イリス大移民艦隊は正式にマグナス皇国からの第三次武力侵攻参加要請を受けることとなる。大陸最南端戦争初期、ナワタを新参惑星として様子を見るだけだった南端国家群がこの戦闘結果に対して、日和神聖帝国を警戒すべき戦力を有する強力な国家として認定し、重い腰を上げたのである。
イリス大移民艦隊司令部は進んでいた新兵器開発の抜本的見直しを指示。劇的な戦果を生み出した日和神聖帝国が開発したクグツを参考に新兵器を開発する大方針を打ち出し、強力に推し進めた。この方針の中で始めて正式採用されたのがこのSDR-0004: ワイバーンである。
クグツの特徴であるエーテリアルAIの搭載のため、少なくとも60%以上の生体部品が必要であったが、イリス大移民艦隊の技術形態では生体部品に関する技術は不足しており、融合大陸有数の巨大企業、三つ葉重工業への委託生産という形で技術力不足を補完している。
生体部品こそ三つ葉重工業製であるが、それ以外の機械部品はイリス大移民艦隊の得意とするところでありその技術力がふんだんに取り込まれている。
装甲は、戦艦で利用するものと同一の反融合反応装甲。この装甲は、融合砲の直撃を効果的に緩和するイリス大移民艦隊特有の反融合技術が施されており、軽量にもかかわらず融合型兵装にたいして驚くほどの防御性能を有していた。兵装は中型融合砲を1門、また実弾兵器として古典的な爆裂ランチャーを1門装備し、同型の反融合反応装甲を想定した装備が与えられていた。
背部には高速戦闘と高速反応性能を備えた高出力スラスターを装備、頭部は以降のイリス大移民艦隊製の兵器で主流となる完全な機械式のものが与えられており、センサー類をはじめとして部隊連携のための通信機、複数の高性能カメラなど生体部品には装備できないあらゆる装備がふんだんに盛り込まれており、本機の汎用性能の高さの一端を担っている。
SDR-0004: ワイバーンは第三次武力侵攻以降、各戦線に投入され一定の成果を上げることとなり、反融合反応装甲の融合砲に対する防御性能の優位性が証明された。ただし、性能を優先した本機の量産性は劣悪であり、特に反融合反応装甲を製造するための融合結晶の確保は難しく、イリス大移民艦隊の艦艇1隻を解体し、その部品から調達する始末であった。その量産性の悪さから本機の生産数は400機程度にとどまっており、本機の扱いとしては指揮官級のエース機としての配備という形に収まっている。
ただ、本機の登場以降、単純な融合砲による火力増強にはリスクがあることが自明となり、クグツはより複雑な兵器体系を進んでゆくことになるのである。
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