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無難にクロワッサンと紅茶を頼む。
殿下とキース様のところに戻り、2人のところに運ばれてきた料理を見たところ、ラーメンとあんパンとメロンパンとプリンだった。
……よく見たら、思いっきりミッシェルが作った料理ばかりじゃないか。
「 この料理はアリア嬢とミッシェル嬢2人で作ってるのかな?」
キース様が料理に手を伸ばし、私に聞く。
実際はミッシェルがいたお陰で作れたが、それをそのまま言ったらミッシェルはすぐに王族の婚約者になってしまうだろう。そしたら、私の代わりにミッシェルが処刑されるなんてこともありえるかもしれない。
せめてミッシェルに好きな人か婚約者ができるまでは私が料理を考えましたという風で行くしかない。
「いいえ、うちのシェフたちが優秀でして、皆で話し合いながら作っていますわ。お気に召して頂けたなら光栄です」
謙遜しつつ、私も参加していると感じて貰えればいいが。
「そう、僕はラーメンの豚骨が好きなんだよね」
「ああ、私もそれを最近食べに行った。美味しかったな」
もしかして結構お店に行ってるな? エリーはラーメンを見ながら不思議な顔をする。
「パスタとは違うのですか?」
「ええ、同じ小麦粉から出来てるけど、少し違うの」
私とエリーが頼んだ料理が運ばれてくる。普通のクロワッサンにきょとんとした顔を殿下とキース様にされた。
「アリア嬢は普通のなんだ?」
「ええ、学園で出るのもどんな味か気になって」
実際はミッシェルとシェフが言い合いになりながら味を決めているが。
「そうなのか、流石だね」
終始和やかな雰囲気のお昼だったが、気がつけばこれが日課となってしまった。
……私は焦っていた。
学園に入学してから1ヶ月経った。それにもかかわらず、何も進展していない。もう第1王子であるアルフレッド様とキース様とは全く距離を置けないのでむしろ、あいつはいい奴だよ! 作戦に変わった。
積極的には関わらないが、声をかけられたら、ひたすら賛同している。
今日私は学園の外に、1人で出ていた。ニーナとエリーは王宮魔導師である、姉に会いに行くらしく私はそれを見送って王都を巡るために来た。
しかし、エリー以外の友人はいないし、最近、アルフレッド様とキース様と一緒にいることが多いからか、女子生徒からの視線がすごい。なんとか虐められていないのは私が侯爵令嬢だからだろう。
「うーん……ん?」
さしたる目的もなく街を歩いていたら、前から女性を連れて歩くキース様がいた。
目が合うと気まずいので、慌てて端により、適当なお店に入る。
すごく綺麗な女性を連れていたが本命だろうか。1人だけなんて珍しい。
お店をぐるりと見渡すと、古い本がたくさん並んでいた。
……こんなお店があったとは。
魔王についてとかなにかヒントになるものとか無いかなと棚に近づくと、ぬっと何かが出てきた。
「アンタ、なにを探しにきたんだい」
「え!」
出てきたのは杖をつき、目を細めた腰の曲がった小さなおばあちゃんだった。
「ご、ごめんなさい突然お邪魔してしまって」
「……ここは、普通の人だったら入ろうと思わない。魔法がかかってるからね。けど、アンタは入ってきた。何か探しているんだろう?」
「え、ええ、実は魔王について知りたいのですが……」
そう返すとおばあちゃんは後ろにあった椅子に座って杖をついたまま動かなくなった。
……探していいのだろうか?
おばあちゃんを気にしつつ、本の題名を1つ1つ見ていく。
本には『これであなたも一人前! 黒魔術の使い方!』『精霊は本当に存在した!? 精霊が起こした奇跡!』『あなたもドラゴンを目撃しろ! ~目撃情報と地名~』
……なんか題名が胡散臭いというか、軽い。これで大丈夫か?
怪しい題名しかない本を見てると、それはあった。
「……魔王」
手に取って、表紙をめくって見る。
「あれ? アリア嬢?」
「!?……うわっ!」
驚いて本を落としかけたが慌てて手で本を挟む。声の聞こえた方を見ると目を丸くしているキース様と目が合った。
殿下とキース様のところに戻り、2人のところに運ばれてきた料理を見たところ、ラーメンとあんパンとメロンパンとプリンだった。
……よく見たら、思いっきりミッシェルが作った料理ばかりじゃないか。
「 この料理はアリア嬢とミッシェル嬢2人で作ってるのかな?」
キース様が料理に手を伸ばし、私に聞く。
実際はミッシェルがいたお陰で作れたが、それをそのまま言ったらミッシェルはすぐに王族の婚約者になってしまうだろう。そしたら、私の代わりにミッシェルが処刑されるなんてこともありえるかもしれない。
せめてミッシェルに好きな人か婚約者ができるまでは私が料理を考えましたという風で行くしかない。
「いいえ、うちのシェフたちが優秀でして、皆で話し合いながら作っていますわ。お気に召して頂けたなら光栄です」
謙遜しつつ、私も参加していると感じて貰えればいいが。
「そう、僕はラーメンの豚骨が好きなんだよね」
「ああ、私もそれを最近食べに行った。美味しかったな」
もしかして結構お店に行ってるな? エリーはラーメンを見ながら不思議な顔をする。
「パスタとは違うのですか?」
「ええ、同じ小麦粉から出来てるけど、少し違うの」
私とエリーが頼んだ料理が運ばれてくる。普通のクロワッサンにきょとんとした顔を殿下とキース様にされた。
「アリア嬢は普通のなんだ?」
「ええ、学園で出るのもどんな味か気になって」
実際はミッシェルとシェフが言い合いになりながら味を決めているが。
「そうなのか、流石だね」
終始和やかな雰囲気のお昼だったが、気がつけばこれが日課となってしまった。
……私は焦っていた。
学園に入学してから1ヶ月経った。それにもかかわらず、何も進展していない。もう第1王子であるアルフレッド様とキース様とは全く距離を置けないのでむしろ、あいつはいい奴だよ! 作戦に変わった。
積極的には関わらないが、声をかけられたら、ひたすら賛同している。
今日私は学園の外に、1人で出ていた。ニーナとエリーは王宮魔導師である、姉に会いに行くらしく私はそれを見送って王都を巡るために来た。
しかし、エリー以外の友人はいないし、最近、アルフレッド様とキース様と一緒にいることが多いからか、女子生徒からの視線がすごい。なんとか虐められていないのは私が侯爵令嬢だからだろう。
「うーん……ん?」
さしたる目的もなく街を歩いていたら、前から女性を連れて歩くキース様がいた。
目が合うと気まずいので、慌てて端により、適当なお店に入る。
すごく綺麗な女性を連れていたが本命だろうか。1人だけなんて珍しい。
お店をぐるりと見渡すと、古い本がたくさん並んでいた。
……こんなお店があったとは。
魔王についてとかなにかヒントになるものとか無いかなと棚に近づくと、ぬっと何かが出てきた。
「アンタ、なにを探しにきたんだい」
「え!」
出てきたのは杖をつき、目を細めた腰の曲がった小さなおばあちゃんだった。
「ご、ごめんなさい突然お邪魔してしまって」
「……ここは、普通の人だったら入ろうと思わない。魔法がかかってるからね。けど、アンタは入ってきた。何か探しているんだろう?」
「え、ええ、実は魔王について知りたいのですが……」
そう返すとおばあちゃんは後ろにあった椅子に座って杖をついたまま動かなくなった。
……探していいのだろうか?
おばあちゃんを気にしつつ、本の題名を1つ1つ見ていく。
本には『これであなたも一人前! 黒魔術の使い方!』『精霊は本当に存在した!? 精霊が起こした奇跡!』『あなたもドラゴンを目撃しろ! ~目撃情報と地名~』
……なんか題名が胡散臭いというか、軽い。これで大丈夫か?
怪しい題名しかない本を見てると、それはあった。
「……魔王」
手に取って、表紙をめくって見る。
「あれ? アリア嬢?」
「!?……うわっ!」
驚いて本を落としかけたが慌てて手で本を挟む。声の聞こえた方を見ると目を丸くしているキース様と目が合った。
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