6 / 26
第一章:どっちのアオ?
6. 遠い日のチョコレート
しおりを挟む
太腿の辺りに、なにやら固いモノが当たっている。
「あ、やばい」
私の胸に顔をうずめていた蒼太くんが顔を上げた。
「ちょっとからかうだけのつもりだったのに……こんなになっちゃった」
てへ、みたいな感じで軽く舌を出すと、私の手を取って自分の股間へと導いた。
「わわわ!」
蒼太くん……もう準備万端じゃないですか!?
しかも結構大っきい……。
小さくて白くて女の子みたいだった蒼太くんが、いつのまにこんな凶器を身体の真ん中に隠し持つようになったのか。時の流れって残酷。
「ほんとはさ、昨日はオレ泊りがけで友達とスキーに行く予定だったんだ」
「え?」
なになに? なんの話?
「朱莉さんを連れて帰ってきた兄さん……すっごい残念そうな顔してたなぁ。オレがいないと思ってたんだろうね」
そう言うと、蒼太くんはクックッと身体を震わせて笑い出した。
「だから、これ以上はしないよ。兄さんに怒られちゃう」
「え……」
どういう意味?
その発言の真意が知りたくて、思わず縋りつくような目を向けてしまうと――
「あれ? もしかして残念がってる?」
「は?」
「だったら期待に応えて、もうちょっとだけしちゃおっかなー。あ、でもそうすると、止まれなくなるかな」
顎に手を添えて何やらぶつくさと逡巡する彼。
おーい、蒼太くん。自分に都合よく解釈しないでー。
「いやいやいや。止められるうちに止めといて」
私は身を起こすと、捲れ上がっていたカットソーを下ろして、ささやかな胸を隠した。
「でもオレ朱莉さんのおっぱい好きだなー。柔らかくて敏感で。ずっと触っていたい」
ニコッと目尻を下げて笑う蒼太くん。
まったく、イケメンは得だよね。どんなしょうもないこと言っても、なんか爽やかだもん。
でもその発言、会社の飲み会とかで言ったらアウトだから! 一発退場。社会人になるまでに教えておいてあげないと。
「ちょっ……、こらこら」
蒼太くんが私を持ち上げたかと思うと、自分の脚の間に後ろ向きに座らせた。
「はぁ~、気持ちいい」
服の上からむにゅむにゅと再び私の胸を弄りはじめた彼が恍惚の声を上げる。
おいおい。私のお尻の辺りにあたる固いモノが、より存在感を増した気がするんだけど。
「やっ……ちょっと!」
耳に舌を這わすなー!
わー、きゃー、どうしよう……なんか背中がぞわぞわしてきた。
もうダメだ、これ以上は……。蒼太くんの凶器もさることながら、私の欲求不満もいっしょに爆発してしまうかもしれない。
「そうだ、蒼太くん! さっき言ってたこと、どういう意味なの?」
「ん? さっき言ってたことって?」
背後から首を捻る気配を感じたが、蒼太くんの手の動きは止まらない。コリコリ。こら、乳首を転がすなっ!
「だから、ちくびを……じゃなくて、昨日は蒼太くんが家にいないはずだったこと、蒼士は知ってたの?」
「うん。知ってたから、朱莉さんを連れてきたんじゃないの」
「え……。じゃあ、私、『お持ち帰り』されてたってこと?」
「そうそう。え、なに、朱莉さん。気づいてなかったの? 鈍感。もっと危機感持って」
ありゃ。年下に注意されちゃったよ。しかも乳首転がされながら。
「じゃあじゃあ、蒼士が怒るからこれ以上はしない、っていうのは? どういう意味なの!?」
「いやいや、バカなの。兄さんが狙ってる女の子に手は出せないでしょ、って意味に決まってるじゃん」
出してるじゃねーかよ!
……というツッコミは置いといて。
「いやいや、あり得ないでしょ。蒼士が私を狙うだなんて」
「兄さんは興味のない女を家に連れてきたりしないよ。基本的にはめんどくさがり屋だし。女の人と付き合うのって面倒でしょ? そんな面倒なことするくらいなら独りでパソコンいじってる方がよっぽど楽しい、ってタイプだよ。あの人は」
なるほど。客観的で冷静な分析。さすが身内。
「でもでも! 私、蒼士にはとっくの昔に振られてるんですけど」
「えー? なにそれ?」
驚いたらしい蒼太くんがやっと手を止める。
さんざん弄られた乳首が敏感になりすぎてヒリヒリするわ!
「もう十年以上前の話だけど。バレンタインにチョコレート渡したら完全スルーされたし」
「チョコレート……?」
「あ、やばい」
私の胸に顔をうずめていた蒼太くんが顔を上げた。
「ちょっとからかうだけのつもりだったのに……こんなになっちゃった」
てへ、みたいな感じで軽く舌を出すと、私の手を取って自分の股間へと導いた。
「わわわ!」
蒼太くん……もう準備万端じゃないですか!?
しかも結構大っきい……。
小さくて白くて女の子みたいだった蒼太くんが、いつのまにこんな凶器を身体の真ん中に隠し持つようになったのか。時の流れって残酷。
「ほんとはさ、昨日はオレ泊りがけで友達とスキーに行く予定だったんだ」
「え?」
なになに? なんの話?
「朱莉さんを連れて帰ってきた兄さん……すっごい残念そうな顔してたなぁ。オレがいないと思ってたんだろうね」
そう言うと、蒼太くんはクックッと身体を震わせて笑い出した。
「だから、これ以上はしないよ。兄さんに怒られちゃう」
「え……」
どういう意味?
その発言の真意が知りたくて、思わず縋りつくような目を向けてしまうと――
「あれ? もしかして残念がってる?」
「は?」
「だったら期待に応えて、もうちょっとだけしちゃおっかなー。あ、でもそうすると、止まれなくなるかな」
顎に手を添えて何やらぶつくさと逡巡する彼。
おーい、蒼太くん。自分に都合よく解釈しないでー。
「いやいやいや。止められるうちに止めといて」
私は身を起こすと、捲れ上がっていたカットソーを下ろして、ささやかな胸を隠した。
「でもオレ朱莉さんのおっぱい好きだなー。柔らかくて敏感で。ずっと触っていたい」
ニコッと目尻を下げて笑う蒼太くん。
まったく、イケメンは得だよね。どんなしょうもないこと言っても、なんか爽やかだもん。
でもその発言、会社の飲み会とかで言ったらアウトだから! 一発退場。社会人になるまでに教えておいてあげないと。
「ちょっ……、こらこら」
蒼太くんが私を持ち上げたかと思うと、自分の脚の間に後ろ向きに座らせた。
「はぁ~、気持ちいい」
服の上からむにゅむにゅと再び私の胸を弄りはじめた彼が恍惚の声を上げる。
おいおい。私のお尻の辺りにあたる固いモノが、より存在感を増した気がするんだけど。
「やっ……ちょっと!」
耳に舌を這わすなー!
わー、きゃー、どうしよう……なんか背中がぞわぞわしてきた。
もうダメだ、これ以上は……。蒼太くんの凶器もさることながら、私の欲求不満もいっしょに爆発してしまうかもしれない。
「そうだ、蒼太くん! さっき言ってたこと、どういう意味なの?」
「ん? さっき言ってたことって?」
背後から首を捻る気配を感じたが、蒼太くんの手の動きは止まらない。コリコリ。こら、乳首を転がすなっ!
「だから、ちくびを……じゃなくて、昨日は蒼太くんが家にいないはずだったこと、蒼士は知ってたの?」
「うん。知ってたから、朱莉さんを連れてきたんじゃないの」
「え……。じゃあ、私、『お持ち帰り』されてたってこと?」
「そうそう。え、なに、朱莉さん。気づいてなかったの? 鈍感。もっと危機感持って」
ありゃ。年下に注意されちゃったよ。しかも乳首転がされながら。
「じゃあじゃあ、蒼士が怒るからこれ以上はしない、っていうのは? どういう意味なの!?」
「いやいや、バカなの。兄さんが狙ってる女の子に手は出せないでしょ、って意味に決まってるじゃん」
出してるじゃねーかよ!
……というツッコミは置いといて。
「いやいや、あり得ないでしょ。蒼士が私を狙うだなんて」
「兄さんは興味のない女を家に連れてきたりしないよ。基本的にはめんどくさがり屋だし。女の人と付き合うのって面倒でしょ? そんな面倒なことするくらいなら独りでパソコンいじってる方がよっぽど楽しい、ってタイプだよ。あの人は」
なるほど。客観的で冷静な分析。さすが身内。
「でもでも! 私、蒼士にはとっくの昔に振られてるんですけど」
「えー? なにそれ?」
驚いたらしい蒼太くんがやっと手を止める。
さんざん弄られた乳首が敏感になりすぎてヒリヒリするわ!
「もう十年以上前の話だけど。バレンタインにチョコレート渡したら完全スルーされたし」
「チョコレート……?」
0
あなたにおすすめの小説
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる