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第四章.救えない
10.下劣機士
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「……(ゴクリッ)」
今、私の目の前には大型の二輪車……『軍馬』に騎乗した機士が居る。
本来の予定では五日と言っていたはずなのに、三日しか経っていないことを考えると、彼らの対応が凄まじく早い事がわかる。
部隊長の階級章を制服に付けていることから代表として挨拶に来たと思うけれど……ヴェロニカ大尉の目が死んでるから物凄く不安なのだけれど……ガイウス中尉も諦観の表情で微動だにしないし。
「やはり……コイツが来たか……」
「えっと、ヴェロニカ大尉それはどういう?」
額に手を当て、天を仰ぎ見るヴェロニカ大尉が発した言葉に疑問の声を上げようとしたところで、機士の方が軍馬の上でおもむろに腕を組み、背を反らして──
「──My name is Friedrich Bengen!! Whoooooooooo!!!!!!!」
「っ?!」
「「……」」
「!!」
いきなり大声で自己紹介をしながら腰をカクカクと動かす相手に驚き過ぎて声も出ない……なぜ叫ぶ必要が? その腰の動きはなに? あらゆる疑問がどんどん湧いてでてくる。
「My name is Coela McMaren!! Whoooooooooo!!!!!!!」
「!!」
「っ?!」
「「……」」
シーラ少尉まで、共鳴してしまった……なるほど、ヴェロニカ大尉がシーラ少尉には会わせたくないと言う訳ね。これはもう……どうしたら良いのかしら?
「Who the fuck??!!!!! Great!!!!!」
「Whoooooooooo!!!!!!!」
「『……』」
思わずガイウス中尉と顔を見合わせ、それからヴェロニカ大尉へと視線を向けるけれど……彼女は既に目どころか表情自体が死んでいるからダメね。
「I got fucked!! Nice passion!!! Fuckin girl!!!」
「Whoooooooooo!!!!!!!」
「『……』」
本当に……機士なの? とんでもなく汚い言葉を使いまくっているのだけれど? そして先ほどからシーラ少尉のテンションが高い……。
「Nice! Nice!! Nice!!!」
「Whoooooooooo!!!!!!!」
「『……』」
そ、そろそろ止めた方が良い……のよ、ね? だって収拾がつかなくなるし、話が進まないし……。でもこの謎の会話に割り込んでいく勇気がない。なんなの、これ。
「Say what I said over and over!! Fuck me please Anal!! Ok?!」
「Ok! Fuck me──」
「──やめんか!!」
「痛いであります!!」
シーラ少尉が叫ぶ前にヴェロニカ大尉がその頭を思いっ切り叩いて止める。……私が止める間もなく、よく分かっていないであろうシーラ少尉にとんでもない下品な言葉を言わせようした機士の方に開いた口が塞がらない。
「フライターク! いい加減にしろ!」
「ふぅ~、やれやれ……これだからお子様体型は……」
「あ"ぁ"?!」
あ、この人普通に喋れるんだ……なんていうか、その……癖が強い人なのね? これから上手く付き合っていけるかしら?
「おっほん! 改めてフライターク・ベンゲン特務大尉だ、よろしく頼む──むっ?!」
「っ?!」
フライターク大尉が自己紹介の途中、私を見た瞬間に突如として動きを止めてこちらをジッと見詰めてくるけれど……わ、私にどこかおかしな所があったのかしら──
「──惚れました、美しい人! 是非とも私と閨を共にして頂きたく!」
「ヒッ……!」
い、いつの間に?! 先ほどまで軍馬の上に跨っていたフライターク大尉が突然目の前に現れて私の両手を掴み、直接的に過ぎる誘い文句を吐き出す。
「あ、あの……」
「あぁ、なんてことだ……狩人として戦っているにも関わらず、今触れている手でさえもこんなにも美しいとは……」
「ヒィッ……?!」
さわさわと手をさすられ、全身に怖気が走る……フライターク大尉は私のそんな様子などお構いなく恍惚とした表情でこちらを見上げてくる。
「さぁ、是非とも今夜最高の宿で──」
「──そこまでにして貰いましょうか?」
「あっ、ガイウス中尉……」
見かねたのかガイウス中尉がため息をつきながらフライターク大尉の腕を握り締め、私から離してくれる……なんだか心底ホッとしたわ。
「……君は彼女の恋人か何かかね?」
「……違います」
「では、関係ない御仁は引っ込んでいて貰おう」
「いや、そうもいかんフライターク殿」
意外にも、純粋にそうだったら申し訳ないという顔をしたフライターク大尉の問いに、ガイウス中尉は戸惑いつつ否定すれば、なら問題ないとばかりに再度私へと顔を向けたところで今度はシーラ少尉の頭を拳骨で挟み、グリグリとしながらヴェロニカ大尉が声を掛けてくれる。
「む? ヴェロニカ殿は確かに言動が男っぽかったが……なるほど、そういう事でしたか」
「違う違う……はぁ~、今は任務中ですのでそういうのは後にして貰いたい」
「なるほど、それは道理ですね……では美しい人よ、せめてお名前をお聞かせください」
い、意外と真面目? な方ではあるのかしら? 素直に引き下がったフライターク大尉に膝まづかれて名前を聞かれる。
「ア、アリシア・スカーレット准尉であります……」
「アリシア! あぁ、なんと美しい響き名前だろうか……!!」
私の名前を聞いた途端にその場で立ち上がり、ターンを一回転キメてから大仰な仕草を取る……下品なのか上品? なのかハッキリして欲しいわね。
「美しい君にピッタリな名前だね……股間がピッタリ貼り付いているよ」
「『……』」
「どういうことでありまっモガモガ……」
ヴェロニカ大尉がシーラ少尉の口を抑えているのを目端で捉えながらハッキリと断言する……コイツは下劣機士だと。
▼▼▼▼▼▼▼
「何処に行くのかしら?」
「っ?! ……これはシシリー少佐殿でしたか」
アリシア達と離れ、一人路地裏をさ迷うリコリス少尉の背後からスズハラ大佐の部屋に居た女性……シシリー少佐が声を掛ける。
その事に一瞬驚くも、元々会う予定だったのか……リコリス少尉はホッと息をつきつつも、焦りは見られない。
「……それで? 彼女の様子はどうかさら?」
「今のところは特に変化はございません。一応それとなくシーラ少尉にゴミを散らかすように誘導したり等をしてみましたが……当たり前ですが、その程度の精神的負荷ではなんとも無いようです」
こんな事になんの意味があるのか……そんな愚痴を内心で吐きながらも、これもいけ好かない室長の命令だから仕方ないと折り合いを付けて、リコリス少尉が報告する。
「……そう、やっぱり本格的に任務内で追い詰めないと変化は無さそうね……そもそも追い詰めたからと言って、本当に変化が出るかどうかも分からないんだけど」
「……」
シシリー少佐のそんな言葉を受けて、『じゃあこの任務になんの意味があるんだよ』という文句をすんでのところで飲み込みながら、リコリス少尉は目を泳がせる。
「(……ま、私が貧乏くじを引くのはこれが初めてのではないけどね)」
検査中に様々な〝事故〟を起こすアリシアの専属医務官になった事もそうだが、彼女は昔から貧乏くじを引いていた……八百屋で買う林檎は虫食いで、班の掃除当番は押し付けられ、合コンでも訳ありの男しか寄り付かない……そんな事を思い出しては遠い目をする。
「ま、いいわ。近日中に強襲するのでしょう? その時に嫌でも肉体的には追い詰められるはずよ……しっかりと監視を頼むわね?」
「……はい」
「大丈夫よ、私も隠れて近くで待機してるから」
そのまま言いたい事を言って去っていくシシリー少佐の背を、リコリス少尉はただ黙って見送る。
「……私、後方勤務が良いから医務官になったのにな……」
そんなリコリス少尉の悲しい呟きは路地裏に溶けて消えていった……。
▼▼▼▼▼▼▼
今、私の目の前には大型の二輪車……『軍馬』に騎乗した機士が居る。
本来の予定では五日と言っていたはずなのに、三日しか経っていないことを考えると、彼らの対応が凄まじく早い事がわかる。
部隊長の階級章を制服に付けていることから代表として挨拶に来たと思うけれど……ヴェロニカ大尉の目が死んでるから物凄く不安なのだけれど……ガイウス中尉も諦観の表情で微動だにしないし。
「やはり……コイツが来たか……」
「えっと、ヴェロニカ大尉それはどういう?」
額に手を当て、天を仰ぎ見るヴェロニカ大尉が発した言葉に疑問の声を上げようとしたところで、機士の方が軍馬の上でおもむろに腕を組み、背を反らして──
「──My name is Friedrich Bengen!! Whoooooooooo!!!!!!!」
「っ?!」
「「……」」
「!!」
いきなり大声で自己紹介をしながら腰をカクカクと動かす相手に驚き過ぎて声も出ない……なぜ叫ぶ必要が? その腰の動きはなに? あらゆる疑問がどんどん湧いてでてくる。
「My name is Coela McMaren!! Whoooooooooo!!!!!!!」
「!!」
「っ?!」
「「……」」
シーラ少尉まで、共鳴してしまった……なるほど、ヴェロニカ大尉がシーラ少尉には会わせたくないと言う訳ね。これはもう……どうしたら良いのかしら?
「Who the fuck??!!!!! Great!!!!!」
「Whoooooooooo!!!!!!!」
「『……』」
思わずガイウス中尉と顔を見合わせ、それからヴェロニカ大尉へと視線を向けるけれど……彼女は既に目どころか表情自体が死んでいるからダメね。
「I got fucked!! Nice passion!!! Fuckin girl!!!」
「Whoooooooooo!!!!!!!」
「『……』」
本当に……機士なの? とんでもなく汚い言葉を使いまくっているのだけれど? そして先ほどからシーラ少尉のテンションが高い……。
「Nice! Nice!! Nice!!!」
「Whoooooooooo!!!!!!!」
「『……』」
そ、そろそろ止めた方が良い……のよ、ね? だって収拾がつかなくなるし、話が進まないし……。でもこの謎の会話に割り込んでいく勇気がない。なんなの、これ。
「Say what I said over and over!! Fuck me please Anal!! Ok?!」
「Ok! Fuck me──」
「──やめんか!!」
「痛いであります!!」
シーラ少尉が叫ぶ前にヴェロニカ大尉がその頭を思いっ切り叩いて止める。……私が止める間もなく、よく分かっていないであろうシーラ少尉にとんでもない下品な言葉を言わせようした機士の方に開いた口が塞がらない。
「フライターク! いい加減にしろ!」
「ふぅ~、やれやれ……これだからお子様体型は……」
「あ"ぁ"?!」
あ、この人普通に喋れるんだ……なんていうか、その……癖が強い人なのね? これから上手く付き合っていけるかしら?
「おっほん! 改めてフライターク・ベンゲン特務大尉だ、よろしく頼む──むっ?!」
「っ?!」
フライターク大尉が自己紹介の途中、私を見た瞬間に突如として動きを止めてこちらをジッと見詰めてくるけれど……わ、私にどこかおかしな所があったのかしら──
「──惚れました、美しい人! 是非とも私と閨を共にして頂きたく!」
「ヒッ……!」
い、いつの間に?! 先ほどまで軍馬の上に跨っていたフライターク大尉が突然目の前に現れて私の両手を掴み、直接的に過ぎる誘い文句を吐き出す。
「あ、あの……」
「あぁ、なんてことだ……狩人として戦っているにも関わらず、今触れている手でさえもこんなにも美しいとは……」
「ヒィッ……?!」
さわさわと手をさすられ、全身に怖気が走る……フライターク大尉は私のそんな様子などお構いなく恍惚とした表情でこちらを見上げてくる。
「さぁ、是非とも今夜最高の宿で──」
「──そこまでにして貰いましょうか?」
「あっ、ガイウス中尉……」
見かねたのかガイウス中尉がため息をつきながらフライターク大尉の腕を握り締め、私から離してくれる……なんだか心底ホッとしたわ。
「……君は彼女の恋人か何かかね?」
「……違います」
「では、関係ない御仁は引っ込んでいて貰おう」
「いや、そうもいかんフライターク殿」
意外にも、純粋にそうだったら申し訳ないという顔をしたフライターク大尉の問いに、ガイウス中尉は戸惑いつつ否定すれば、なら問題ないとばかりに再度私へと顔を向けたところで今度はシーラ少尉の頭を拳骨で挟み、グリグリとしながらヴェロニカ大尉が声を掛けてくれる。
「む? ヴェロニカ殿は確かに言動が男っぽかったが……なるほど、そういう事でしたか」
「違う違う……はぁ~、今は任務中ですのでそういうのは後にして貰いたい」
「なるほど、それは道理ですね……では美しい人よ、せめてお名前をお聞かせください」
い、意外と真面目? な方ではあるのかしら? 素直に引き下がったフライターク大尉に膝まづかれて名前を聞かれる。
「ア、アリシア・スカーレット准尉であります……」
「アリシア! あぁ、なんと美しい響き名前だろうか……!!」
私の名前を聞いた途端にその場で立ち上がり、ターンを一回転キメてから大仰な仕草を取る……下品なのか上品? なのかハッキリして欲しいわね。
「美しい君にピッタリな名前だね……股間がピッタリ貼り付いているよ」
「『……』」
「どういうことでありまっモガモガ……」
ヴェロニカ大尉がシーラ少尉の口を抑えているのを目端で捉えながらハッキリと断言する……コイツは下劣機士だと。
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「何処に行くのかしら?」
「っ?! ……これはシシリー少佐殿でしたか」
アリシア達と離れ、一人路地裏をさ迷うリコリス少尉の背後からスズハラ大佐の部屋に居た女性……シシリー少佐が声を掛ける。
その事に一瞬驚くも、元々会う予定だったのか……リコリス少尉はホッと息をつきつつも、焦りは見られない。
「……それで? 彼女の様子はどうかさら?」
「今のところは特に変化はございません。一応それとなくシーラ少尉にゴミを散らかすように誘導したり等をしてみましたが……当たり前ですが、その程度の精神的負荷ではなんとも無いようです」
こんな事になんの意味があるのか……そんな愚痴を内心で吐きながらも、これもいけ好かない室長の命令だから仕方ないと折り合いを付けて、リコリス少尉が報告する。
「……そう、やっぱり本格的に任務内で追い詰めないと変化は無さそうね……そもそも追い詰めたからと言って、本当に変化が出るかどうかも分からないんだけど」
「……」
シシリー少佐のそんな言葉を受けて、『じゃあこの任務になんの意味があるんだよ』という文句をすんでのところで飲み込みながら、リコリス少尉は目を泳がせる。
「(……ま、私が貧乏くじを引くのはこれが初めてのではないけどね)」
検査中に様々な〝事故〟を起こすアリシアの専属医務官になった事もそうだが、彼女は昔から貧乏くじを引いていた……八百屋で買う林檎は虫食いで、班の掃除当番は押し付けられ、合コンでも訳ありの男しか寄り付かない……そんな事を思い出しては遠い目をする。
「ま、いいわ。近日中に強襲するのでしょう? その時に嫌でも肉体的には追い詰められるはずよ……しっかりと監視を頼むわね?」
「……はい」
「大丈夫よ、私も隠れて近くで待機してるから」
そのまま言いたい事を言って去っていくシシリー少佐の背を、リコリス少尉はただ黙って見送る。
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