セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

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本編

81話 掲げられた旗(フラグ) その22

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翌日、ソウザイ店三階となる、

「おはよーござーいまーす」

ミナがダダッと教室に飛び込むと、

「これなにー」

「メダカっていうんだってー」

「これはー」

「しらなーい」

「聞いてないのー」

「聞いてないー」

「これご本だー」

「ほんとだー、いっぱいあるー」

「これはなにー」

「あー、だめ、勝手に触っちゃ駄目なのー」

「なんでー」

「駄目なものはダメー」

「ブー、じゃあこれはー」

「あー、それもダメー」

教室内は子供達の甲高い喧噪に溢れ、ノールとノーラ、フロールの三人がこれは駄目それも駄目と叫んでおり、サスキアは教室の隅で小さくなっていた、ありゃまと足を止めてしまうミナ、その背後からレインも首を突っ込み何だこれはと顔を顰め、エルマとミシェレが遅れて教室に入ると、

「あー、先生ー、みんながー言う事聞かないのー」

「だから、勝手に触っちゃ駄目なのー」

「えー、いいでしょー」

「大事な本なんだからー」

「いっぱいあるもん」

「みんなのなの、大事に使うのー」

フロールがひときわ大きく叫び、ノールとノーラが本棚を死守している、あーこうなるわよねーと微笑んでしまうエルマ、ミシェレも懐かしい雰囲気だなー等と思ってしまった、

「えっと・・・なにー?これー?」

ミナが不安そうにエルマを見上げ、レインは理解したのかまったくと腕組みをして鼻息を荒くする、

「フフッ、今日から一緒にお勉強するお友達ですよ」

エルマがニコリと微笑む、

「お友達?」

ゆっくり首を傾げるミナ、

「はい、ほら、前もちょっとだけやったでしょ?」

「前?」

ウーンと首を捻るミナ、その間にもフロールとノールとノーラはギャーギャーと叱りつけており、サスキアは教室の隅で小さくなったままである、ブロースは男達で集まって何やらやっている、つまりは今日から従業員の子供達を正式に預かる事になったのであった、その数はミナ達を含めて20人くらい、日によっても変わるであろうし、まだ増える事も考えられる、そこへ、

「あっ、先生おはようございます」

エルマの背後から従業員の奥様の一人が声をかける、

「はい、おはようございます」

ニコリと振り返るエルマ、ミシェレもおはようございますと微笑む、

「すいません、騒がしくて、ほら、みんな、先生が来たわよ」

パンパンと大きく手を叩く従業員、しかし子供達が素直に大人の言う事を聞く訳もない、また、新しい環境、知らぬ同年代の子供達と一緒となれば大人しくすることなぞ出来はしない、まるで無視してキャーキャーギャーギャーと騒いでいる、もうと腰に手を当てる従業員、ミナもホヘーと不思議そうに子供達を見つめてしまっている、

「まぁ・・・想定通りかしら・・・」

ウフフと微笑むエルマ、

「そうなんですか?」

とエルマを見つめるミシェレ、

「えぇ、ほら、前にね、このお店が出来た時にも試してみたって話したでしょ」

「そう・・・ですね、はい、その時もなんかとんでもなくうるさかったって・・・」

「そうね、だから、こういうものなのよ、驚いては駄目・・・でも、あれかしら孤児院もこんな感じ?」

「えっ・・・あっ、はい、あれです、お母さん達がいなくなるとこんなですね・・・その・・・夜とか?」

でしょうねと優しく微笑むエルマ、ミシェレの言うお母さんとは世話人の事であろう、なるほど孤児院ではお母さんと呼ばせるのが正しいのかなと思う、そして、

「では・・・本領発揮といきますか・・・ミシェレさん、打合せの通りに」

ニコリと微笑むエルマ、ミシェレは打合せってなんだっけと咄嗟に思い出せずにキョトンとしてしまう、しかし次の瞬間、

「コラッ!!」

エルマの怒声が教室内を震わせた、側にいたミシェレとミナは思わずヒェッと身を竦ませ、レインもオワッと驚いて振り返る、途端、シンと静まり返る子供達、ポカンとした視線がエルマに集まる、

「はい、みなさん、おはようございます」

一転、普段通りの優しい声と微笑みで教壇に向かうエルマ、従業員は流石だわーと感心しており、ミシェレがあっと気付いてその背を追った、そして、教壇に立ち子供達を見渡すエルマ、荷物を肩から下ろし側のテーブルに置くと、

「・・・おはようございます」

もう一度はっきりと告げる、

「おはようございます」

フロールとノールとノーラがやっと気付いて背筋を正し、サスキアもピシッと姿勢を正している、ブロースもまずいとばかりに立ち上がり、ミナも大声でもって返した、

「宜しい、ちゃんと挨拶できた子はこちらに来て下さい、出来てない子は初めてね」

さてここからが大事な仕事だなと子供達を見渡すエルマ、ミナ達古参組がトトトッと教壇に近寄り、それ以外の子供達はただただ唖然とエルマを見つめていた、

「あっ、えっと、はい、じゃ、みなさんで御挨拶ですよ、いいですか?」

ミシェレがハッと自分の役割を思い出して明るく微笑む、少々慌てている為早口になってしまい、今度はなんだろうと子供達の視線がゆっくりとミシェレに向かう、

「じゃ、はい、ごあいさつ、皆さんで、エルマ先生に向けて、おはようございます」

笑顔で続けるミシェレ、ゆっくりとそして優しくと心掛け、なんとかそうなっていると思われるも、子供達に反応は無い、しかし、

「おはようございます、エルマ先生、ミシェレ先生」

従業員の奥様がハッキリと答えた、すると、えっとと不安そうにミシェレと奥様を見比べた女児と男児が小さくおはようございますと口にしたようで、

「はい、良く出来ました、お二人はこちらへ、他の子達は?」

笑顔を浮かべるエルマ、しかしその目は笑っていない、あっ、これは怒った時の大人の目だと確信する子供達、しかしよく見る両親のそれとは違いまるで容赦が無いように見える、まるで今にも頭から食べられそうな恐怖を感じる瞳と眼光なのだ、しかし、

「はい、もう一度、おはようございます」

ミシェレが大きくハッキリと語り掛ける、今度は自分でも分かる程にゆっくりと、そして優しくできたと思うミシェレ、すると子供達は不揃いでおずおずと警戒しながらもおはようございますと口に出来たようである、

「宜しい、皆さん、朝の挨拶は大事です、一日の始まりで、その日一日を元気良く、仲良く過ごす為にも大事ですからね、忘れないように」

やっとその視線を柔らかいものに変え、優しい笑みで子供達を見渡すエルマ、ハーイとその側に集まっていたミナ達が答えたようで、答えられなかった子達もどうすればいいのかなと顔を見合わせた後で、ハーイと呟いたようである、

「はい、返事も大事ですよ、ハッキリとそして分かりやすく答えるのが大事です、では、もう一度・・・ハイ!!」

エルマが元気に短く号令をかけた、ハイッと返すミナ達、子供達も良かったんだとホッとしつつハイッと明確に答えたようで、

「うん、良いお返事です、では、どうしようかしら・・・えっとねー、初めての子は前に来てねー、で、ミナちゃん達は後ろの席に座ってもらおうかしら・・・いいかしら?」

「いいよー」

ミナがピョンと飛び跳ねた、その瞬間、

「ミナちゃん、いいよではありません、はい、後ろの席に座ります、です、ちゃんと明確に分かりやすく答える事」

ギンとエルマに睨まれ、エー・・・と声にならない悲鳴を上げるミナ、教室に入るまでは仲良く話してたのにーとその困惑する瞳が語っている、

「そうですね、ミナちゃん言える?」

ミシェレがここはと割って入った、

「・・・えっと、はい?後ろの席?」

「そうよ、目上の人にはね、綺麗で正しい言葉を使う事が大事です、いいよーじゃ駄目だわね、はい、だけでもいいわよ」

優しく教え込むミシェレ、ミナはそうなんだーとポカンと見つめ、

「はい、わかりました」

とエルマを見つめて叫んだ、

「宜しい、そうだ、皆さんは先輩になるんですからね、他の子達の手本になるように頑張りましょう」

ミナ達6人に微笑むエルマ、ハイッとミナが答え、フロールもハイッと答えた、遅れて他の四人も大きく返す、

「宜しい、じゃ、ミシェレさん、後ろの席・・・とは言っても・・・全員座れるかしら?」

ハテと首を傾げるエルマ、

「はい、昨日の打合せだと大丈夫です、じゃ、ミナちゃん達はこっちね」

ミシェレが先に立ち、ハイと大きく返してミナが続いた、フロール達も今日はなんか違うなーと思いつつミシェレに従い踵を返す、

「じゃ、他の子達は前に来て、で、年齢順に座ってもらいますから、調整するわね、それとお名前を教えて下さい、名簿がありますから確認しますよ」

残った子供達を見渡すエルマ、しかし子供達はどうすれば良いのかと顔を見合わせ動けない様子であった、奥様がここはと一歩踏み出し、

「ほら、大丈夫だから、皆さん前に行って下さい、エルマ先生にお名前を伝えて、座る席を決めますよ」

パンパンと手を叩く、漸く動き出す子供達である、これは手間が係るわねと溜息を吐いてしまった奥様であった。



事の次第はこうであった、本来であれば昨日から従業員の子供達を受け入れる事は出来たのであるが、王妃らの参観があるとなると、それは流石にと奥様達が怖気づいてしまい、それもそうよねとエルマらは素直にその意志を受け入れ、翌日となる今日から正式に子供達を受け入れる事になった、そして昨日、王妃らの参観が終わり、奥様達の業務が終了した後で改めてエルマとミシェレ、テラを交えて幼児教育と託児所の打合せを持っており、その場には学園長と事務長も参考にと同席している、そこでより詳しい話し合いが持たれた、その中で決まった事として、まず子供を預ける従業員の一人が授業に立ち会う事となった、先程の奥様がそれになる、まずもって相手はまだ幼児であった、年齢もバラバラであり、画一的な授業は難しい場合もある、となると幼い子供の世話をする者が必要であろうとの事でそうなっている、奥様達としてもそれであれば安心かなとより信頼感を持ったらしい、これはエルマその人への不信感では無く、やはり同僚となる似たような価値観の者が側に居ればより安心できるとの思いで、エルマとしても手が増えるのは大歓迎であった、そしてテラがそうとなればその人も通常業務として給金を支払いましょうと通常では考えられない破格と言える待遇を約束してくれた、となれば俄然盛り上げる奥様達となる、次にこれはエルマからの教育方針として、まず自分が厳しく怖い先生になるとも明言された、何もそこまでと奥様達は不思議そうであったが、エルマはやはり教育を考えた場合そういう者も必要であると考えており、それを緩和する為にミシェレや世話人の奥様は優しく穏やかに立ち回って欲しいと告げている、なるほどこういうことであったのかと先程の奥様は理解した、家でもそうであるがある程度高圧的にならないと子供達は言う事を聞かないもので、さらには男衆の鉄拳が必要な場合もある、しかし預かった子供に鉄拳となると快く思わない奥様もいる、となればエルマの言う厳しく怖いという存在が必要となるのであろう、そしてより具体的な内容として、幾つか提案され、その一つが、

「はい、書けましたか?」

「できたー」

ミナがピョンと飛び跳ねるも、ムッとエルマが睨みつける、エー・・・と泣きそうな顔になるミナ、ミシェレがすかさず、

「できました、でしょ?」

優しく微笑む、

「あっ、うん、できました」

明るく答えるミナ、エルマはんーと目を細めるもまぁここはいいかと微笑み、

「はい、じゃ、これで着けて下さい」

と洗濯ばさみをミナに届ける、丁度近くを歩いていた所であった、

「うん」

ミナがサッと手を伸ばすも、スッと取り上げるエルマ、エーと再びミナがエルマを見上げると、

「うん、ではなく、ハイです」

ゆっくりと言い含めるエルマ、ミナはエーと顔を顰めるも、エルマの目は本気である、ムーと口を尖らせ、

「・・・ハイ・・・」

不承不承に呟くミナ、

「結構、ちゃんと胸のね、見やすい所に着けるのよ」

優しく微笑み洗濯ばさみを手渡すエルマ、再びハイと答えるミナ、そして何とかその胸元に小さな木片を挟み込む、その木片にはミナの文字で、ミナと書かれていた、名札である、

「うん、それでいいです、どうかしら?」

エルマがミシェレと奥様、さらにはレインへ意見を求めたようで、

「あらっ・・・いいですね」

奥様がニコリと微笑み、

「ですねー、分かりやすいですー」

ミシェレが微笑む、

「悪くないのう」

レインも顔を上げた、なにがーと子供達も振り返る、

「あっ、はい、じゃ、皆さん、こっちを見て下さい」

エルマがパンパンと手を叩く、一斉に振り向く子供達、

「ミナちゃん、ゴメンね、立ってくれる?」

「エー・・・あっ、ハイ」

どうにも一言多いミナである、しかしスクッと立ち上がった、

「はい、ありがとう、こんな感じで自分のお名前を着けるからね、どう?書けましたか?」

ミナの肩に手を置いて子供達を見渡すエルマ、ヘーっと子供達は感心したようで、ミナはエヘヘと照れ笑いを浮かべる、

「出来ましたー」

すぐにブロースが叫んで立ち上がった、

「はい、じゃ、ブロース君も、ミナちゃんありがとう、座っていいわよ」

「うん、じゃない、ハイ」

満面の笑みで腰を下ろすミナ、それでいいわよと微笑むエルマ、そのままブロースに洗濯ばさみを渡す、この名札はタロウの入れ知恵であった、タロウ曰く大人数の子供達を扱うとなるとその子の名前を覚えるのも一苦労になる、第一子供達も互いの名前を覚えられないであろうし、子供だからといって名前を間違えるのも可哀そうだし、子供だからこそ自分の名前を間違われるとより悲しむものだとの事で、なるほど、そういう事もあるのだろうなと感心し、取り入れることとしたエルマである、而して、この記念すべき幼児教育の始まりが名札作りとなった、そしてこれもまた有意義だと確信するエルマ、自分の名前を書ける子と書けない子が丸わかりで、書ける子は四苦八苦しつつも石墨を動かし、書けない子はレインとミシェレが代筆している、となればその名札を見れば書ける書けないが明白で、まずもっとも必要で大事な教育である署名の授業の必要性が判別できる、うん、悪くないなと確信するエルマであった、

「はい、書けました」

フロールも手を上げ、ノールとノーラ、サスキアも続く、

「はい、皆さんは大丈夫ね、他の子はどうかしら?」

ゆっくりと子供達の間を歩くエルマ、それを頼もしそうに見つめる世話役の奥様、廊下からそっと覗きどうやらなんとかなっているようだと微笑むテラであった。
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