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馬車がクライネルト侯爵邸の重厚な門をくぐり、静かに玄関ポーチに停まった。
アーリヤが馬車を降りると、深夜にもかかわらず玄関ホールは煌々と明かりが灯され、執事のセバスチャンが深々と頭を下げて出迎えた。
「お嬢様、お待ち申し上げておりました」
「遅くにすまないわね、セバスチャン」
いつもと変わらない、淡々としたやり取り。
しかし、アーリヤがホールを進むと、その先にある大広間の扉が開かれ、そこには父であるヴィクトル・フォン・クライネルト侯爵と、母であるエレオノーラが腕を組んで立っていた。
その表情は、普段の穏やかなものとは違い、どこか硬い。
「アーリヤ」
父の低い声が響く。
「ただいま戻りました、お父様、お母様」
アーリヤはいつも通り、完璧な淑女の礼をとる。
ヴィクトル侯爵は娘の姿を頭のてっぺんからつま先までじろりと見つめ、そして重々しく口を開いた。
「客間で話を聞こう」
通された客間は、暖炉に火が入れられておらず、ひんやりとした空気が漂っていた。
両親が向かいのソファに腰掛けるのを確認し、アーリヤも静かに一人掛けのソファに座る。
張り詰めた空気の中、先に口火を切ったのはアーリヤだった。
「ご報告いたします」
まるで、事業報告でもするかのような事務的な口調だった。
「本日、王立アカデミー卒業記念パーティーの席上におきまして、ルキウス殿下より婚約の破棄を通告されました」
「……ほう」
父の眉がぴくりと動く。母はショックを受けたように口元に手を当てた。
「時刻は22時17分。理由は、私がリリアナ・ベル男爵令嬢に対し、嫉妬を起因とする陰湿な嫌がらせを長期にわたり行ったため、とのことです」
アーリヤは、ただ事実だけを、何の感情も乗せずに述べた。
沈黙が落ちる。
やがて、父ヴィクトルが静かに、しかし腹の底から響くような声で言った。
「……なんだと?」
ゴゴゴ、と背後に効果音がつきそうなほどの怒気が、部屋の空気を震わせた。
「あの若造、我がクライネルト家に泥を塗りおったか……! 許さん! 今すぐ城に乗り込んで、国王陛下に直談判してくれよう!」
立ち上がろうとする父を、しかしアーリヤは冷静な一言で制した。
「お父様、お座りください。非合理的です」
「なっ……! アーリヤ、お前は悔しくないのか!」
「何故です? 事実無根の濡れ衣で婚約を破棄されたことに対して、ですか?」
「当たり前だろう!」
父の怒声にも、アーリヤは全く動じない。
「悔しい、という感情は、現状を改善するためのエネルギーに転換できなければ無駄な消費です。そして今回の件、私にとっては改善ではなく、むしろ歓迎すべき状況ですので、問題ありません」
「……は?」
父が、雷に打たれたような顔で固まった。
今まで黙って成り行きを見守っていた母エレオノーラが、心配そうに口を開く。
「アーリヤ。あなたは、本当に大丈夫なのですか? ショックで、心が……」
「お母様、ご心配には及びません。私の心身共に、至って健康です。むしろ、長年のストレス要因が排除されたことで、明日は快眠が期待できます」
きっぱりと言い切る娘に、母は言葉を失う。
父は、怒りの矛先を失ったようで、どさりとソファに背中を預け、大きなため息をついた。
「……まあ、お前らしいな」
その声には、怒気ではなく、深いため息と諦め、そしてほんの少しの安堵が混じっていた。
「昔からそうだった。お前は、自分が興味のないことには驚くほど無頓着で、自分が不要だと判断したものは、それがどんなに価値のあるものでもあっさりと切り捨てる」
「はい。それが最も合理的ですので」
「王太子妃の座も、お前にとっては不要なものだった、というわけか」
「不要、とまでは言いません。王妃教育で得た知識やスキルは、今後の人生においても有益です。ですが、それに見合うだけの対価……つまり、私の自由な時間と精神的平穏が、あまりにも犠牲になりすぎていました。費用対効果が著しく低い契約だった、と結論付けました」
アーリヤの淀みない説明に、侯爵夫妻は顔を見合わせた。
この娘は、本気でそう思っているのだ。
ヴィクトルは、天を仰いで再びため息をついた。
「そうか……。そうか、そうか。ならば、もう良い」
吹っ切れたように、父は言った。
「お前がそれで良いのなら、何も言うことはない。お前の人生だ、好きに生きなさい」
「ありがとうございます、お父様」
「ただし!」
ヴィクトルは鋭い眼光で娘を見据える。
「クライネルト家の名誉を傷つけられたこと、これは別の話だ。王家には、それ相応の落とし前をつけてもらう。慰謝料、手切れ金、その他諸々……きっちりと請求させてもらうぞ。お前もそれでいいな?」
「はい。その交渉に関しましては、お父様の専門分野ですので、全権をお任せいたします。期待しております」
頼もしい娘の言葉に、ヴィクトルは獰猛な笑みを浮かべた。どうやら、彼の闘志は別の方向で燃え上がったらしい。
母エレオノーラも、ようやく安堵の微笑みを浮かべた。
「本当に、あなたらしいわ。心配して損をしました」
「ご心配をおかけしました」
「さあ、もうお休みなさい。長くて、大変な一日だったでしょう。明日の朝は、あなたの好きなメープルシロップをたっぷりかけたパンケーキを用意させますわ」
「……! ありがとうございます、お母様」
その時、ほんのわずかに、アーリヤの無表情な顔が輝いたように見えた。
客間を辞し、自室に戻ったアーリヤは、侍女の手を借りるのももどかしく、背中の編み上げを解いて窮屈なパーティードレスを脱ぎ捨てた。
そして、シルクのネグリジェに着替えると、部屋の中央にある大きな天蓋付きのベッドに、勢いよく身を投げ出した。
ばふっ、と柔らかな羽毛布団が彼女の身体を受け止める。
「……自由だわ……」
誰に聞かせるでもなく、心の底から漏れた呟き。
王妃教育も、面倒な公務も、興味のない王子との会話も、もう何もない。
明日からは、ただのアーリヤ・フォン・クライネルトとして、自由に時間を使えるのだ。
(まずは、パンケーキを堪能して、それから……そうだわ、前々から目をつけていた、東地区のタルト専門店の新作を調査しに行きましょう)
甘い計画に胸をときめかせ、アーリヤは深い満足感と共に、ここ数年で最も穏やかな眠りについた。
アーリヤが馬車を降りると、深夜にもかかわらず玄関ホールは煌々と明かりが灯され、執事のセバスチャンが深々と頭を下げて出迎えた。
「お嬢様、お待ち申し上げておりました」
「遅くにすまないわね、セバスチャン」
いつもと変わらない、淡々としたやり取り。
しかし、アーリヤがホールを進むと、その先にある大広間の扉が開かれ、そこには父であるヴィクトル・フォン・クライネルト侯爵と、母であるエレオノーラが腕を組んで立っていた。
その表情は、普段の穏やかなものとは違い、どこか硬い。
「アーリヤ」
父の低い声が響く。
「ただいま戻りました、お父様、お母様」
アーリヤはいつも通り、完璧な淑女の礼をとる。
ヴィクトル侯爵は娘の姿を頭のてっぺんからつま先までじろりと見つめ、そして重々しく口を開いた。
「客間で話を聞こう」
通された客間は、暖炉に火が入れられておらず、ひんやりとした空気が漂っていた。
両親が向かいのソファに腰掛けるのを確認し、アーリヤも静かに一人掛けのソファに座る。
張り詰めた空気の中、先に口火を切ったのはアーリヤだった。
「ご報告いたします」
まるで、事業報告でもするかのような事務的な口調だった。
「本日、王立アカデミー卒業記念パーティーの席上におきまして、ルキウス殿下より婚約の破棄を通告されました」
「……ほう」
父の眉がぴくりと動く。母はショックを受けたように口元に手を当てた。
「時刻は22時17分。理由は、私がリリアナ・ベル男爵令嬢に対し、嫉妬を起因とする陰湿な嫌がらせを長期にわたり行ったため、とのことです」
アーリヤは、ただ事実だけを、何の感情も乗せずに述べた。
沈黙が落ちる。
やがて、父ヴィクトルが静かに、しかし腹の底から響くような声で言った。
「……なんだと?」
ゴゴゴ、と背後に効果音がつきそうなほどの怒気が、部屋の空気を震わせた。
「あの若造、我がクライネルト家に泥を塗りおったか……! 許さん! 今すぐ城に乗り込んで、国王陛下に直談判してくれよう!」
立ち上がろうとする父を、しかしアーリヤは冷静な一言で制した。
「お父様、お座りください。非合理的です」
「なっ……! アーリヤ、お前は悔しくないのか!」
「何故です? 事実無根の濡れ衣で婚約を破棄されたことに対して、ですか?」
「当たり前だろう!」
父の怒声にも、アーリヤは全く動じない。
「悔しい、という感情は、現状を改善するためのエネルギーに転換できなければ無駄な消費です。そして今回の件、私にとっては改善ではなく、むしろ歓迎すべき状況ですので、問題ありません」
「……は?」
父が、雷に打たれたような顔で固まった。
今まで黙って成り行きを見守っていた母エレオノーラが、心配そうに口を開く。
「アーリヤ。あなたは、本当に大丈夫なのですか? ショックで、心が……」
「お母様、ご心配には及びません。私の心身共に、至って健康です。むしろ、長年のストレス要因が排除されたことで、明日は快眠が期待できます」
きっぱりと言い切る娘に、母は言葉を失う。
父は、怒りの矛先を失ったようで、どさりとソファに背中を預け、大きなため息をついた。
「……まあ、お前らしいな」
その声には、怒気ではなく、深いため息と諦め、そしてほんの少しの安堵が混じっていた。
「昔からそうだった。お前は、自分が興味のないことには驚くほど無頓着で、自分が不要だと判断したものは、それがどんなに価値のあるものでもあっさりと切り捨てる」
「はい。それが最も合理的ですので」
「王太子妃の座も、お前にとっては不要なものだった、というわけか」
「不要、とまでは言いません。王妃教育で得た知識やスキルは、今後の人生においても有益です。ですが、それに見合うだけの対価……つまり、私の自由な時間と精神的平穏が、あまりにも犠牲になりすぎていました。費用対効果が著しく低い契約だった、と結論付けました」
アーリヤの淀みない説明に、侯爵夫妻は顔を見合わせた。
この娘は、本気でそう思っているのだ。
ヴィクトルは、天を仰いで再びため息をついた。
「そうか……。そうか、そうか。ならば、もう良い」
吹っ切れたように、父は言った。
「お前がそれで良いのなら、何も言うことはない。お前の人生だ、好きに生きなさい」
「ありがとうございます、お父様」
「ただし!」
ヴィクトルは鋭い眼光で娘を見据える。
「クライネルト家の名誉を傷つけられたこと、これは別の話だ。王家には、それ相応の落とし前をつけてもらう。慰謝料、手切れ金、その他諸々……きっちりと請求させてもらうぞ。お前もそれでいいな?」
「はい。その交渉に関しましては、お父様の専門分野ですので、全権をお任せいたします。期待しております」
頼もしい娘の言葉に、ヴィクトルは獰猛な笑みを浮かべた。どうやら、彼の闘志は別の方向で燃え上がったらしい。
母エレオノーラも、ようやく安堵の微笑みを浮かべた。
「本当に、あなたらしいわ。心配して損をしました」
「ご心配をおかけしました」
「さあ、もうお休みなさい。長くて、大変な一日だったでしょう。明日の朝は、あなたの好きなメープルシロップをたっぷりかけたパンケーキを用意させますわ」
「……! ありがとうございます、お母様」
その時、ほんのわずかに、アーリヤの無表情な顔が輝いたように見えた。
客間を辞し、自室に戻ったアーリヤは、侍女の手を借りるのももどかしく、背中の編み上げを解いて窮屈なパーティードレスを脱ぎ捨てた。
そして、シルクのネグリジェに着替えると、部屋の中央にある大きな天蓋付きのベッドに、勢いよく身を投げ出した。
ばふっ、と柔らかな羽毛布団が彼女の身体を受け止める。
「……自由だわ……」
誰に聞かせるでもなく、心の底から漏れた呟き。
王妃教育も、面倒な公務も、興味のない王子との会話も、もう何もない。
明日からは、ただのアーリヤ・フォン・クライネルトとして、自由に時間を使えるのだ。
(まずは、パンケーキを堪能して、それから……そうだわ、前々から目をつけていた、東地区のタルト専門店の新作を調査しに行きましょう)
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