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「……単刀直入に言おう。戻ってこい、コンシュ・ワイズマン」
王城の謁見の間。
玉座に座る国王陛下は、疲れた顔でそう告げた。
その手には、ジェラルド王子の『やらかしリスト(最新版)』が握られている。
私はカーテシーをしつつ、内心で舌打ちをした。
本日の呼び出し。名目は「戦勝祝い(モグラ退治)」だったが、やはり実態はヘッドハンティングだったか。
「陛下。戻れとは、まさか『殿下の婚約者』にか?」
「いや、それはもう無理だ。ジェラルドもミナ嬢とかいう娘に首ったけだしな。……私が求めているのは『王太子補佐官』としての君だ」
国王は身を乗り出した。
「君が去ってから、城の事務機能は麻痺寸前だ。予算は超過し、スケジュールは遅延し、ジェラルドは奇行を繰り返す。……君が必要なのだ。公務員としての最高待遇を約束する」
「……最高待遇、ですか」
私は眉をひそめた。
公務員の給与規定は熟知している。
部長クラスでも、今の私の相談所の月商の十分の一にも満たない。
「お断りします」
「なっ……!?」
国王が絶句する。
周囲の側近たちが「無礼な!」とざわめくが、私は動じない。
「陛下。私は現在、民間企業の経営者です。自らの才覚で稼ぎ、自らの判断で動く自由に価値を感じています。それを捨ててまで、沈みかけの泥船(王子の補佐)に乗るメリットがありません」
「ど、泥船とはなんだ!」
「事実です。殿下の負債は金貨一万枚。政治的センスは皆無。これを立て直す労力は、新規事業を百個立ち上げるよりコストがかかります」
私はバッサリと切り捨てた。
情に訴えても無駄だ。数字は嘘をつかない。
「ぐぬぬ……。だが、これは王命だぞ! 国のための奉仕精神はないのか!」
国王が声を荒らげる。
王命。
このカードを切られると厄介だ。
拒否すれば国外追放、最悪の場合は投獄もあり得る。
(……さて、どう切り抜けるか。亡命の手配をするか、それとも法廷闘争に持ち込むか)
私が計算を始めた時だった。
バンッ!!
重厚な扉が、衛兵ごと一緒に吹き飛んだ。
「……その王命、異議あり」
低い、地を這うような声。
土煙の中から現れたのは、黒い軍服を翻したラシード公爵だった。
背後には、気絶した衛兵たちが転がっている。
……強行突破したのか。
「ラ、ラシード!? 何事だ!」
「陛下こそ、何事ですか。私の『最重要パートナー』を、勝手に連れ去るとは」
公爵は私の隣に立ち、王を睨みつけた。
その瞳は、絶対零度の冷気を放っている。
「彼女は現在、我がアークライト公爵家と『専属顧問契約』を結んでおります。他者への引き抜きは、契約違反となります」
「な、なんだと? そんな契約、聞いておらんぞ!」
「今、決めました」
「はぁ!?」
公爵は堂々と言い放った。
そして、私の肩をグイと引き寄せる。
「それに、彼女にはもっと重要なポストを用意しております」
「重要なポスト? 王太子補佐官より上か?」
「ええ。……『アークライト公爵夫人』です」
シーン。
広い謁見の間が、完全なる静寂に包まれた。
国王も、側近も、そして私自身も、時が止まったように固まった。
「……こ、公爵夫人だと?」
国王が震える声で尋ねる。
「はい。彼女は私の妻になる予定です。……いや、決定事項です」
公爵は私を見下ろし、ニヤリと笑った。
その顔は「文句あるか」と言わんばかりだ。
「公爵家は王家に次ぐ権力を持ちます。その夫人が、王太子の『補佐(雑用係)』など、できるわけがありませんな? 家格の問題に関わります」
「う……そ、それはそうだが……」
国王がたじろぐ。
確かに、公爵夫人は身分が高い。
王子の部下として働かせるのは、慣例的に不可能だ。
「し、しかし! 本人の意志はどうなんだ! コンシュ嬢は『自由がいい』と言っていたぞ!」
国王が私に救いを求める。
「そうだコンシュ! 嫌だろう? この『氷の閣下』の妻なんて! 堅苦しいし、愛想はないし、冬は寒いぞ!」
ひどい言い草だ。
私は隣の公爵を見上げた。
彼は、何も言わずに私を見ている。
その瞳は、いつかの夜のように「信じている」と語っていた。
私はため息をつき、一歩前に進み出た。
「……陛下。訂正させていただきます」
「おお、そうか! やはり断るか!」
「いいえ。『冬は寒い』という点についてです」
私はニッコリと微笑んだ。
「閣下は確かに冷徹ですが、その懐(ふところ)は驚くほど温かいですよ。……主に、金銭的な意味で」
「……は?」
「アークライト公爵家は、王家をも凌ぐ資産を持っています。その運用と管理を任される。……これほど魅力的な『仕事』は、世界中どこを探してもありません」
私は公爵の腕に手を回した。
これは演技ではない。
私の「商売人としての勘」が、彼こそが最高の優良物件だと叫んでいるのだ。
「よって、私は閣下のオファーを受け入れます。王子の補佐官より、公爵家の『財務最高責任者(兼、妻)』の方が、遥かにハイリターンですから」
「な、ななな……っ!」
国王が玉座に沈み込む。
完全敗北だ。
「……聞いたか、陛下」
公爵が勝ち誇ったように笑う。
「彼女は私を選んだ。……金目当てだろうが何だろうが、彼女の才能と時間は、全て私が買い取ったのだ」
公爵は私を抱き寄せ、王に向かって一礼した。
「これにて失礼します。……結婚式の準備が忙しいので」
私たちは呆然とする国王たちを残し、謁見の間を後にした。
◇
城の廊下を歩きながら、私は公爵の腕を小突いた。
「……閣下。あの『決定事項』というのは、フライングですよ。私はまだ『保留』と言ったはずですが」
「緊急事態だった。許せ」
公爵は悪びれもせず言った。
「それに、お前も満更ではなかっただろう? 『財務最高責任者』という響きに、目が金貨の形になっていたぞ」
「……否定はしません」
私は苦笑した。
確かに、あの瞬間、私は彼に守られたことに安堵し、そして少しだけ……胸が高鳴ってしまったのだ。
「……でも、これで後戻りはできませんよ? 国王陛下の前で宣言したのですから」
「望むところだ。……逃がさんぞ、コンシュ」
公爵の手が、私の手を強く握りしめる。
その温かさに、私は覚悟を決めた。
「ええ。……覚悟してくださいね、旦那様。公爵家の家計、徹底的に見直して黒字化させますから!」
「お手柔らかに頼む」
二人の影が、城の回廊に長く伸びていた。
それは、最強のパートナーシップが、永遠の契約へと変わった瞬間だった。
だが。
「結婚式の準備」と言って去った私たちを待ち受けていたのは、ロマンチックな式場選びではなく……。
「大変ですぅー! 結婚指輪がないのぉー!」
またしても、ミナの絶叫だった。
王城の謁見の間。
玉座に座る国王陛下は、疲れた顔でそう告げた。
その手には、ジェラルド王子の『やらかしリスト(最新版)』が握られている。
私はカーテシーをしつつ、内心で舌打ちをした。
本日の呼び出し。名目は「戦勝祝い(モグラ退治)」だったが、やはり実態はヘッドハンティングだったか。
「陛下。戻れとは、まさか『殿下の婚約者』にか?」
「いや、それはもう無理だ。ジェラルドもミナ嬢とかいう娘に首ったけだしな。……私が求めているのは『王太子補佐官』としての君だ」
国王は身を乗り出した。
「君が去ってから、城の事務機能は麻痺寸前だ。予算は超過し、スケジュールは遅延し、ジェラルドは奇行を繰り返す。……君が必要なのだ。公務員としての最高待遇を約束する」
「……最高待遇、ですか」
私は眉をひそめた。
公務員の給与規定は熟知している。
部長クラスでも、今の私の相談所の月商の十分の一にも満たない。
「お断りします」
「なっ……!?」
国王が絶句する。
周囲の側近たちが「無礼な!」とざわめくが、私は動じない。
「陛下。私は現在、民間企業の経営者です。自らの才覚で稼ぎ、自らの判断で動く自由に価値を感じています。それを捨ててまで、沈みかけの泥船(王子の補佐)に乗るメリットがありません」
「ど、泥船とはなんだ!」
「事実です。殿下の負債は金貨一万枚。政治的センスは皆無。これを立て直す労力は、新規事業を百個立ち上げるよりコストがかかります」
私はバッサリと切り捨てた。
情に訴えても無駄だ。数字は嘘をつかない。
「ぐぬぬ……。だが、これは王命だぞ! 国のための奉仕精神はないのか!」
国王が声を荒らげる。
王命。
このカードを切られると厄介だ。
拒否すれば国外追放、最悪の場合は投獄もあり得る。
(……さて、どう切り抜けるか。亡命の手配をするか、それとも法廷闘争に持ち込むか)
私が計算を始めた時だった。
バンッ!!
重厚な扉が、衛兵ごと一緒に吹き飛んだ。
「……その王命、異議あり」
低い、地を這うような声。
土煙の中から現れたのは、黒い軍服を翻したラシード公爵だった。
背後には、気絶した衛兵たちが転がっている。
……強行突破したのか。
「ラ、ラシード!? 何事だ!」
「陛下こそ、何事ですか。私の『最重要パートナー』を、勝手に連れ去るとは」
公爵は私の隣に立ち、王を睨みつけた。
その瞳は、絶対零度の冷気を放っている。
「彼女は現在、我がアークライト公爵家と『専属顧問契約』を結んでおります。他者への引き抜きは、契約違反となります」
「な、なんだと? そんな契約、聞いておらんぞ!」
「今、決めました」
「はぁ!?」
公爵は堂々と言い放った。
そして、私の肩をグイと引き寄せる。
「それに、彼女にはもっと重要なポストを用意しております」
「重要なポスト? 王太子補佐官より上か?」
「ええ。……『アークライト公爵夫人』です」
シーン。
広い謁見の間が、完全なる静寂に包まれた。
国王も、側近も、そして私自身も、時が止まったように固まった。
「……こ、公爵夫人だと?」
国王が震える声で尋ねる。
「はい。彼女は私の妻になる予定です。……いや、決定事項です」
公爵は私を見下ろし、ニヤリと笑った。
その顔は「文句あるか」と言わんばかりだ。
「公爵家は王家に次ぐ権力を持ちます。その夫人が、王太子の『補佐(雑用係)』など、できるわけがありませんな? 家格の問題に関わります」
「う……そ、それはそうだが……」
国王がたじろぐ。
確かに、公爵夫人は身分が高い。
王子の部下として働かせるのは、慣例的に不可能だ。
「し、しかし! 本人の意志はどうなんだ! コンシュ嬢は『自由がいい』と言っていたぞ!」
国王が私に救いを求める。
「そうだコンシュ! 嫌だろう? この『氷の閣下』の妻なんて! 堅苦しいし、愛想はないし、冬は寒いぞ!」
ひどい言い草だ。
私は隣の公爵を見上げた。
彼は、何も言わずに私を見ている。
その瞳は、いつかの夜のように「信じている」と語っていた。
私はため息をつき、一歩前に進み出た。
「……陛下。訂正させていただきます」
「おお、そうか! やはり断るか!」
「いいえ。『冬は寒い』という点についてです」
私はニッコリと微笑んだ。
「閣下は確かに冷徹ですが、その懐(ふところ)は驚くほど温かいですよ。……主に、金銭的な意味で」
「……は?」
「アークライト公爵家は、王家をも凌ぐ資産を持っています。その運用と管理を任される。……これほど魅力的な『仕事』は、世界中どこを探してもありません」
私は公爵の腕に手を回した。
これは演技ではない。
私の「商売人としての勘」が、彼こそが最高の優良物件だと叫んでいるのだ。
「よって、私は閣下のオファーを受け入れます。王子の補佐官より、公爵家の『財務最高責任者(兼、妻)』の方が、遥かにハイリターンですから」
「な、ななな……っ!」
国王が玉座に沈み込む。
完全敗北だ。
「……聞いたか、陛下」
公爵が勝ち誇ったように笑う。
「彼女は私を選んだ。……金目当てだろうが何だろうが、彼女の才能と時間は、全て私が買い取ったのだ」
公爵は私を抱き寄せ、王に向かって一礼した。
「これにて失礼します。……結婚式の準備が忙しいので」
私たちは呆然とする国王たちを残し、謁見の間を後にした。
◇
城の廊下を歩きながら、私は公爵の腕を小突いた。
「……閣下。あの『決定事項』というのは、フライングですよ。私はまだ『保留』と言ったはずですが」
「緊急事態だった。許せ」
公爵は悪びれもせず言った。
「それに、お前も満更ではなかっただろう? 『財務最高責任者』という響きに、目が金貨の形になっていたぞ」
「……否定はしません」
私は苦笑した。
確かに、あの瞬間、私は彼に守られたことに安堵し、そして少しだけ……胸が高鳴ってしまったのだ。
「……でも、これで後戻りはできませんよ? 国王陛下の前で宣言したのですから」
「望むところだ。……逃がさんぞ、コンシュ」
公爵の手が、私の手を強く握りしめる。
その温かさに、私は覚悟を決めた。
「ええ。……覚悟してくださいね、旦那様。公爵家の家計、徹底的に見直して黒字化させますから!」
「お手柔らかに頼む」
二人の影が、城の回廊に長く伸びていた。
それは、最強のパートナーシップが、永遠の契約へと変わった瞬間だった。
だが。
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