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10:沈む
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沈んだ美船葵は暗闇の中、視界がだんだんと慣れていく。ただ、暗がりの中なので足元や手元がおぼつかない。視覚が弱い分、聴覚がだんだんと鋭くなってくる。聞こえてくるのは水の滴る音。その音はやがてメロディを奏で始める。
「この音、どこかで……」
葵の記憶の底に響く聞き覚えのある音色。なぜ、その音を覚えているのかは分からないが聞き心地の良い音色。それと同時に人の顔も浮かび上がる。どこだったか、誰だったか、思い出せない。そんなことを考えながら葵はふと人影が目に映る。何かを歌っているようだ。葵はその人影に近づく。
「ヴぁ、だ、な、ヴぁヴぁ、が、ヴぁ」
リズム、音程、全て聞いたことのある音だと葵は先ほど思い出せなかった人の顔を、歌声をはっきりと思い出した。
「白鳴?」
その声に反応した影はゆらゆらと葵に近づいてきた。葵もその影に近寄っていくがその足は徐々に止まり、そして、後ずさりに変わる。人の影はその輪郭をはっきりと表し、葵はその顔に恐怖の色に染まっていった。影の正体は葵を連れ去った魚の魔族だった。魚の魔族は葵に近づくと何かをしゃべる。
「ヴぁごぎ?ヴぇがヴぁが?」
魚魔族は両手を大きく広げながら葵に駆け寄る。葵はその行動に恐怖し踵を返し全力で走った。
「ヴァごぎぃ!!」
魔族は葵を追いかけてすぐに追いつく。
「いやぁ!来ないで!」
その言葉に魚魔族は突然立ち止まり葵の後ろ姿を見つめた。そんなことはお構いなしに葵は出口を探しながら走る。
「ここはどこなの?出口は?どこ?」
周りを見ながら走るがどこを見てもどこまで行っても真っ暗闇。数分走り続けて葵には体力の限界がきていた。そんな体力が限界の葵の前にまた魚魔族が現れる。
「ヴぁごぎ……ごごぎがヴぁがががぎヴぉ……?」
魚魔族は何かを質問をしているように見えたが、葵は自分を襲った相手にもう、恐怖の色を隠せなくなっている。恐怖に染まる顔に、震えている手足。魚魔族はそんな葵を見て急に眼を赤く光らせ怒ったような態度になる。
「ヴぉヴぉヴぃヴぇヴぁヴぁヴぁヴぃヴぉ?!」
魚魔族はそう叫びながら、周りに水球を作り出し射出した。一斉に射出された水球は運よくなのか、はたまたわざとなのか葵の横をすり抜けていった。すり抜けていった水球は後ろの方で大きな音を立てて爆発した。その威力に葵はさらに顔を青ざめさせる。恐怖に染まり切った葵は体力の限界もあってか、すでに立てずにいた。葵に魚魔族はまた水球を作り始める。葵はその光景に今までの思い出が走馬灯のように巡っていった。無数の水球を配置し、そして、射出した。すでに絶望に染まった葵はよけることもせずに座ったままだ。そんな葵に水球が当たる寸前、何者かが葵の前に立った。
「ごっふぁ!!?」
その死にかけのような声に葵は顔を上げてその背中を目に映した。そして、葵へ向き直る死にかけの声を出した人物は葵へ手を伸ばす。その胸元には青く光る石が見えた。
「来い!」
手を伸ばすのを躊躇していると、その手は無理にでも葵の手を引っ張る。葵は引っ張り上げられその顔を見る。人相の悪い高校生くらいの少年。晴山 優吾だ。優吾は引っ張りながら葵を引き寄せるが、葵は力なく足をガクガクとさせている。
「おい、しっかり立て!死ぬぞ!」
「こ、腰が抜けて……」
「後でセクハラだなんだってなしな!」
優吾は葵を担ぎ上げて、踵を返す。そして、魚魔族が第二波の水球を作り出す。葵はその光景に優吾の背中を叩く。
「ねぇ!さっきの来る!!」
「やめろぉ、見たくもないものの状況を説明するな!!」
葵はさらに背中を叩き優吾を急かす。
「痛い”痛い”叩くな叩くな!!」
「もう、来る!!早く走って!!」
走る中で葵はとある疑問が浮かぶ。
「ねぇ、帰り道とか知ってるの?」
「知らん。俺はこいつの声を頼りにここに逃げたんだ。」
胸の石を見せるが、葵の瞳は石ではなく絶望を見つめていた。
「そんな……」
そして、魔族の方を見てさらに絶望する。
魚魔族は先ほどの水球を苦衷の一か所に集め、野球ボール級だった水球がドッヂボール級、ボウリング級、バランスボール級、とだんだんと大きくなっていっている。
「ねぇ!!もっと早く走って!!」
優吾は何を慌てているのかと横目に確認するとその大きな水球の顔を青ざめさせた。
「あぁ……見なきゃよかった……」
そうつぶやくと同時に優吾は葵を下におろす。
「ちょっと!!」
「大丈夫だ。俺が何とかする。お前は走れ。」
拳を構え、優吾は魔族の攻撃を受ける姿勢を見せる。射出され迫ってきた水球を優吾は体全体で受け止める体制に入る。ぶつかる直後、優吾は石を握り詠唱する。
「ま、魔装!!」
水球がはじけ、雨のように水が降り注ぐ。その中から魔装した優吾が現れる。
「魔装戦士魔装完了……!」
そして、再び拳を構えた優吾は魚魔族と対峙する。両者は一歩も引かずにじわじわと間合いを詰める。接近戦となれば、優吾の得意分野なので拳が打てる間合いまで来ると魚魔族の顔面に拳を浴びせるが手ごたえがない。拳は確かに魔族をとらえていたが、魚魔族はその体を水のように液体化させていて優吾の拳は顔面を突き抜けていた。その異様な能力に優吾はすぐに拳を引く。
「うわ!なんだそれ!!」
魚魔族の反撃。液状化したまま地面に溶けてゆき、水たまり上になっている地面から攻撃を開始する。優吾の足を掴み、姿勢を崩し倒れる直後、水球を背中へ命中させる。その衝撃で中へ浮くと魚魔族はそこへ追撃の水球を連続で射出する。幾度となく水球を受けた優吾の鎧の背中部分には亀裂が入る。鎧内の優吾はその音がはっきりと聞こえており心で焦りながらも頭は冷静にその体勢を変えようと右肩を大きくひるがえす。しかし、体勢を変えたのを見た魚魔族はすぐ射出をやめ、液状化した体をもとに戻し、優吾の着地を狙って水球を作る。だが、今までの水球とは違う作り方で、水をためるだけでなく、風魔法でその水を圧縮しながら、小さくより強固に固める。
優吾の着地の瞬間、魚魔族はその限界まで圧縮された水球を射出する体勢に入る。だが、その時、横から誰かが、ぶつかってくる。魚魔族は不意の攻撃により圧縮していた水球を壊してしまう。自分の邪魔をするのは誰だと覆い被さってきた影に目を向ける。そこには逃げたはずの葵が必死に自分を止める姿だった。
「させない!!」
葵は優吾が着地するまでの数秒間、魚魔族の妨害をした。魚魔族はそんな必死な葵を見て、力を抜く。その隙を優吾が突く。力の抜けたタイミングで液状化もしていない魚魔族への攻撃はその体を浮かすほどのものだった。
「……?なんだ、今の……」
魚魔族の態度に少し違和感を覚えた優吾はそれでも追撃しようと拳を構えたが、途端、優吾と葵の足元に穴が現れる。そして、瞬間、二人は穴へと沈んだ。息が吸えない数秒を過ごし、二人は曇天の太陽の元へ放り出された。見渡すと、そこは迷い込む前に来ていた路地裏だった。
「帰ってこれた?」
「そうだな……でも……」
殺気を感じた優吾は葵を背に身を盾する。そこにいたのは、一緒に出てきたであろう、魚魔族だった。しかし、どこか様子がおかしい。指をこちらに向け、すでに何かを射出した後のような雰囲気を出している。
「は?」
葵が眼前にしたのは、たった数秒の出来事。
優吾が自ら前に出るや否や、その胸を打ち抜かれていたのだ。その前のほんの数コンマ、葵はその光景を目に見ていた。魚魔族を見て”認知する前”魚魔族は先ほどのように圧縮した水球を優吾に向けながら出てきていたのだ。
「ごぼぉ……」
吐血する優吾は白い鎧を赤く汚しながら、その場に膝を突いた。
10:了
「この音、どこかで……」
葵の記憶の底に響く聞き覚えのある音色。なぜ、その音を覚えているのかは分からないが聞き心地の良い音色。それと同時に人の顔も浮かび上がる。どこだったか、誰だったか、思い出せない。そんなことを考えながら葵はふと人影が目に映る。何かを歌っているようだ。葵はその人影に近づく。
「ヴぁ、だ、な、ヴぁヴぁ、が、ヴぁ」
リズム、音程、全て聞いたことのある音だと葵は先ほど思い出せなかった人の顔を、歌声をはっきりと思い出した。
「白鳴?」
その声に反応した影はゆらゆらと葵に近づいてきた。葵もその影に近寄っていくがその足は徐々に止まり、そして、後ずさりに変わる。人の影はその輪郭をはっきりと表し、葵はその顔に恐怖の色に染まっていった。影の正体は葵を連れ去った魚の魔族だった。魚の魔族は葵に近づくと何かをしゃべる。
「ヴぁごぎ?ヴぇがヴぁが?」
魚魔族は両手を大きく広げながら葵に駆け寄る。葵はその行動に恐怖し踵を返し全力で走った。
「ヴァごぎぃ!!」
魔族は葵を追いかけてすぐに追いつく。
「いやぁ!来ないで!」
その言葉に魚魔族は突然立ち止まり葵の後ろ姿を見つめた。そんなことはお構いなしに葵は出口を探しながら走る。
「ここはどこなの?出口は?どこ?」
周りを見ながら走るがどこを見てもどこまで行っても真っ暗闇。数分走り続けて葵には体力の限界がきていた。そんな体力が限界の葵の前にまた魚魔族が現れる。
「ヴぁごぎ……ごごぎがヴぁがががぎヴぉ……?」
魚魔族は何かを質問をしているように見えたが、葵は自分を襲った相手にもう、恐怖の色を隠せなくなっている。恐怖に染まる顔に、震えている手足。魚魔族はそんな葵を見て急に眼を赤く光らせ怒ったような態度になる。
「ヴぉヴぉヴぃヴぇヴぁヴぁヴぁヴぃヴぉ?!」
魚魔族はそう叫びながら、周りに水球を作り出し射出した。一斉に射出された水球は運よくなのか、はたまたわざとなのか葵の横をすり抜けていった。すり抜けていった水球は後ろの方で大きな音を立てて爆発した。その威力に葵はさらに顔を青ざめさせる。恐怖に染まり切った葵は体力の限界もあってか、すでに立てずにいた。葵に魚魔族はまた水球を作り始める。葵はその光景に今までの思い出が走馬灯のように巡っていった。無数の水球を配置し、そして、射出した。すでに絶望に染まった葵はよけることもせずに座ったままだ。そんな葵に水球が当たる寸前、何者かが葵の前に立った。
「ごっふぁ!!?」
その死にかけのような声に葵は顔を上げてその背中を目に映した。そして、葵へ向き直る死にかけの声を出した人物は葵へ手を伸ばす。その胸元には青く光る石が見えた。
「来い!」
手を伸ばすのを躊躇していると、その手は無理にでも葵の手を引っ張る。葵は引っ張り上げられその顔を見る。人相の悪い高校生くらいの少年。晴山 優吾だ。優吾は引っ張りながら葵を引き寄せるが、葵は力なく足をガクガクとさせている。
「おい、しっかり立て!死ぬぞ!」
「こ、腰が抜けて……」
「後でセクハラだなんだってなしな!」
優吾は葵を担ぎ上げて、踵を返す。そして、魚魔族が第二波の水球を作り出す。葵はその光景に優吾の背中を叩く。
「ねぇ!さっきの来る!!」
「やめろぉ、見たくもないものの状況を説明するな!!」
葵はさらに背中を叩き優吾を急かす。
「痛い”痛い”叩くな叩くな!!」
「もう、来る!!早く走って!!」
走る中で葵はとある疑問が浮かぶ。
「ねぇ、帰り道とか知ってるの?」
「知らん。俺はこいつの声を頼りにここに逃げたんだ。」
胸の石を見せるが、葵の瞳は石ではなく絶望を見つめていた。
「そんな……」
そして、魔族の方を見てさらに絶望する。
魚魔族は先ほどの水球を苦衷の一か所に集め、野球ボール級だった水球がドッヂボール級、ボウリング級、バランスボール級、とだんだんと大きくなっていっている。
「ねぇ!!もっと早く走って!!」
優吾は何を慌てているのかと横目に確認するとその大きな水球の顔を青ざめさせた。
「あぁ……見なきゃよかった……」
そうつぶやくと同時に優吾は葵を下におろす。
「ちょっと!!」
「大丈夫だ。俺が何とかする。お前は走れ。」
拳を構え、優吾は魔族の攻撃を受ける姿勢を見せる。射出され迫ってきた水球を優吾は体全体で受け止める体制に入る。ぶつかる直後、優吾は石を握り詠唱する。
「ま、魔装!!」
水球がはじけ、雨のように水が降り注ぐ。その中から魔装した優吾が現れる。
「魔装戦士魔装完了……!」
そして、再び拳を構えた優吾は魚魔族と対峙する。両者は一歩も引かずにじわじわと間合いを詰める。接近戦となれば、優吾の得意分野なので拳が打てる間合いまで来ると魚魔族の顔面に拳を浴びせるが手ごたえがない。拳は確かに魔族をとらえていたが、魚魔族はその体を水のように液体化させていて優吾の拳は顔面を突き抜けていた。その異様な能力に優吾はすぐに拳を引く。
「うわ!なんだそれ!!」
魚魔族の反撃。液状化したまま地面に溶けてゆき、水たまり上になっている地面から攻撃を開始する。優吾の足を掴み、姿勢を崩し倒れる直後、水球を背中へ命中させる。その衝撃で中へ浮くと魚魔族はそこへ追撃の水球を連続で射出する。幾度となく水球を受けた優吾の鎧の背中部分には亀裂が入る。鎧内の優吾はその音がはっきりと聞こえており心で焦りながらも頭は冷静にその体勢を変えようと右肩を大きくひるがえす。しかし、体勢を変えたのを見た魚魔族はすぐ射出をやめ、液状化した体をもとに戻し、優吾の着地を狙って水球を作る。だが、今までの水球とは違う作り方で、水をためるだけでなく、風魔法でその水を圧縮しながら、小さくより強固に固める。
優吾の着地の瞬間、魚魔族はその限界まで圧縮された水球を射出する体勢に入る。だが、その時、横から誰かが、ぶつかってくる。魚魔族は不意の攻撃により圧縮していた水球を壊してしまう。自分の邪魔をするのは誰だと覆い被さってきた影に目を向ける。そこには逃げたはずの葵が必死に自分を止める姿だった。
「させない!!」
葵は優吾が着地するまでの数秒間、魚魔族の妨害をした。魚魔族はそんな必死な葵を見て、力を抜く。その隙を優吾が突く。力の抜けたタイミングで液状化もしていない魚魔族への攻撃はその体を浮かすほどのものだった。
「……?なんだ、今の……」
魚魔族の態度に少し違和感を覚えた優吾はそれでも追撃しようと拳を構えたが、途端、優吾と葵の足元に穴が現れる。そして、瞬間、二人は穴へと沈んだ。息が吸えない数秒を過ごし、二人は曇天の太陽の元へ放り出された。見渡すと、そこは迷い込む前に来ていた路地裏だった。
「帰ってこれた?」
「そうだな……でも……」
殺気を感じた優吾は葵を背に身を盾する。そこにいたのは、一緒に出てきたであろう、魚魔族だった。しかし、どこか様子がおかしい。指をこちらに向け、すでに何かを射出した後のような雰囲気を出している。
「は?」
葵が眼前にしたのは、たった数秒の出来事。
優吾が自ら前に出るや否や、その胸を打ち抜かれていたのだ。その前のほんの数コンマ、葵はその光景を目に見ていた。魚魔族を見て”認知する前”魚魔族は先ほどのように圧縮した水球を優吾に向けながら出てきていたのだ。
「ごぼぉ……」
吐血する優吾は白い鎧を赤く汚しながら、その場に膝を突いた。
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