53 / 98
2/4:罠
しおりを挟む
逃走してきたサソリは路地裏で膝をつき、先ほどの戦闘のダメージを落ち着かせる。
「やはり、私だけではどうにもならないですねぇ…。」
おもむろに立ち上がると派手な柄のシャツを着た褐色の男を先頭にして歩いてくる集団と目が合う。集団はニヤニヤとしながらサソリに近づき物珍しそうに声をかけてくる。
「おにぃさんどうしたの?そんなボロボロで、喧嘩でボロ負けしちゃった?」
「……うるさい奴らですねに……」
「え?何か言った?ていうかさ。ここいらって俺らが仕切っているわけ。怪我人でもさ、縄なりに入ってこられると困るの。出てってよ。」
サソリはその集団を無視しようと踵を返したが、これからの戦力を考えると目の前にいるこの集団を駒として使うのもいいかも知れないと考え、銀色の液体が入った注射器を取り出して素早く集団の首元に刺してすれ違った。
「なに?なにしたの?」
「……今に分かりますよ。まぁ耐えられればの話ですけどね。」
サソリはそのままビルの上に飛び乗って姿を消し、集団の観察を始めた。集団は路地裏から出てさらに人気のないところへと歩いていく。数時間過ぎた時、5人いた集団は全員倒れてその場で意識を失うの見てさらに観察する。5人は全身をかきむしり始める者や、吐き気でうずくまったままの者などそれぞれ症状が出てその全員が魔族へと変態した。5人は各々自分の体を見回して慌てだす。
「なんだこれ……」
「気持ち悪い……」
「頭痛が痛ぇよ……」
そのうち、一人があふれだす力に耐えられずにその場からすぐに消えた。サソリはその様子を見て残った4人へ近づいた。
─────────────
保護対象となった優吾とギンロの融合体は改めて自分の状態を聞き、融合体自身もジュンとチハヤとどうやって出会ったかを説明した。
「……なるほど、それで銀色の使徒に追われているんだ。」
「記憶に違和感って、頭混乱しそ~ボクなら耐えられないね。」
「ほざけ……それより話を聞くにこいつはギンロでもあるんだよな。俺らに抑えられるのか?」
一心が言い放つと星々が自信をもって言う。
「大丈夫さ。僕が抑えるし、それに優吾君なら抑え込めるでしょ。」
「根拠がない自信はいずれ身を滅ぼすぞ。」
一心は部屋から出てそれを追って四夜華も退出する。残った星々と融合体は改めて聴取しようとするが、いきなり叫ぶ。
「……フィジオ!」
「……いきなりなんですか?」
「君の名前だ。いつまでも融合体とかだと呼びにくいし、でもだからと言って優吾君でもギンロでもない君に双方の名前を呼ぶとこちらも違和感があるし…だから、ラテン語で融合を意味するフジオーネを文字って「フィジオ」……どうかな?」
「いや、まぁ、呼びやすい呼び方でいいですよ。俺は融合体でも優吾でもギンロでもそのすべてに該当するんで。」
「よし、んじゃ、フィジオくんは人間とか魔族とかどう思ってるかな?」
「……どうもなにも、俺はどっちの嫌なところも分かっているから、どちらとも……決める必要ありますか?」
「いや、決める必要ないよ。今のままでいいかもね。」
融合体ことフィジオは疑問に思いながらもその質問を最後に二人は部屋を出る。同時に、警報が鳴り響いた。
『Gブロックにて、銀色の魔族が人々を襲っています。一班は直ちに現場へ向かってください。』
「……呼ばれちゃったみたいだね。それじゃ僕は行くから子供たちは……いや、なんでもない。大人しく待っててね。」
星々はそのまま廊下を走って現場へと向かった。
「……子供たちを頼む。か……」
フィジオはそのままジュンとチハヤの元へと向かい、部屋へ入ると二人は部屋の隅で警報で驚いて震えていた。フィジオは二人の近くに座る。
「どうしたよ。」
「この音、怖い。」
「お兄ちゃん……」
フィジオは駆け寄ってくる二人を洞窟でしていたように抱きしめると、落ち着かせるように背中を軽くポンポンと叩く。
「安心しろ。俺がいる。あと、さっき名前をもらったんだ。フィジオ。これからはそう呼んでもいいぜ。」
「なんか変な名前。」
「お兄ちゃんはお兄ちゃんでいい。」
「そうかい。」
フィジオは二人を抱きしめながら警報が止むのを待った。
─────────────
Gブロックにて、無差別に人間を襲い、建物を壊す魔族を発見した一班はいつもと違う魔族の様子に気づき、半魔族である夢希と凪はすぐに星々へ報告する。
「おにぃ……アイツおかしい。目的が見えない。」
「ですね。無差別過ぎます。」
そんな三人をよそに彩虹寺が先陣を切って飛び出し、攻撃を仕掛けた。
「五光:劫火……」
赤黒い焔が銀色の魔族へと降り注ぐが、銀色の魔族はその焔を跳ね除けて両手を合わせて魔力弾を連打する。彩虹寺はその向かってくる魔力弾を素手で弾きながら銀色の魔族へ抱きつき再び魔法を放つ。
「七光:龍の伊吹模倣!」
両手から紫の炎が出ると銀色の魔族ごと紫の炎に包まれて二人とも黒焦げになり彩虹寺は魔族から離れ、魔族はそのまま倒れこむ。
「とにかく、今は捕縛だ。目的がなんであれ、捕縛だ。」
無茶苦茶な戦い方に三人は少し戸惑いながらも、気絶している銀色の魔族を拘束して連れて行こうと手を伸ばすと魔族は目を覚まし、近づいていた三人へ魔力弾を飛ばして距離を取る。
「……チッ」
彩虹寺は舌打ちをしながら先ほどと同じ戦法で距離を詰めるが、雪白がそれを制止する。
「綾那さん。もうやめてください。こんな無茶な戦い方…」
「どけ。私はまだやれる。」
彩虹寺は雪白を押しのけようとするが、雪白はそれを力づくで止める。
「放せ。今は任務中だ。」
「任務中に私情を挟んでいるのはあなたでしょう?!」
二人が仲間割れを始めると銀色の魔族はそこへ向かって攻撃を仕掛ける。二人はその攻撃が見えずに魔力弾が命中してしまった。
「二人とも!」
「何やってんの…」
星々と凪は攻撃を受けた二人を助けようと踵を返すと、銀色の魔族は素早くその二人へ魔力弾を放つ。
「しまっ……」
星々は凪を守るため魔力弾からか庇い吹き飛ぶ。
「最悪だ……」
「今日は、ちょっと、チームワークが足りないねぇ……綾那ちゃんと夢希ちゃんは任務終わったら始末書ね。」
星々は三人の前に立ち手を構えた。
2/4:罠
「やはり、私だけではどうにもならないですねぇ…。」
おもむろに立ち上がると派手な柄のシャツを着た褐色の男を先頭にして歩いてくる集団と目が合う。集団はニヤニヤとしながらサソリに近づき物珍しそうに声をかけてくる。
「おにぃさんどうしたの?そんなボロボロで、喧嘩でボロ負けしちゃった?」
「……うるさい奴らですねに……」
「え?何か言った?ていうかさ。ここいらって俺らが仕切っているわけ。怪我人でもさ、縄なりに入ってこられると困るの。出てってよ。」
サソリはその集団を無視しようと踵を返したが、これからの戦力を考えると目の前にいるこの集団を駒として使うのもいいかも知れないと考え、銀色の液体が入った注射器を取り出して素早く集団の首元に刺してすれ違った。
「なに?なにしたの?」
「……今に分かりますよ。まぁ耐えられればの話ですけどね。」
サソリはそのままビルの上に飛び乗って姿を消し、集団の観察を始めた。集団は路地裏から出てさらに人気のないところへと歩いていく。数時間過ぎた時、5人いた集団は全員倒れてその場で意識を失うの見てさらに観察する。5人は全身をかきむしり始める者や、吐き気でうずくまったままの者などそれぞれ症状が出てその全員が魔族へと変態した。5人は各々自分の体を見回して慌てだす。
「なんだこれ……」
「気持ち悪い……」
「頭痛が痛ぇよ……」
そのうち、一人があふれだす力に耐えられずにその場からすぐに消えた。サソリはその様子を見て残った4人へ近づいた。
─────────────
保護対象となった優吾とギンロの融合体は改めて自分の状態を聞き、融合体自身もジュンとチハヤとどうやって出会ったかを説明した。
「……なるほど、それで銀色の使徒に追われているんだ。」
「記憶に違和感って、頭混乱しそ~ボクなら耐えられないね。」
「ほざけ……それより話を聞くにこいつはギンロでもあるんだよな。俺らに抑えられるのか?」
一心が言い放つと星々が自信をもって言う。
「大丈夫さ。僕が抑えるし、それに優吾君なら抑え込めるでしょ。」
「根拠がない自信はいずれ身を滅ぼすぞ。」
一心は部屋から出てそれを追って四夜華も退出する。残った星々と融合体は改めて聴取しようとするが、いきなり叫ぶ。
「……フィジオ!」
「……いきなりなんですか?」
「君の名前だ。いつまでも融合体とかだと呼びにくいし、でもだからと言って優吾君でもギンロでもない君に双方の名前を呼ぶとこちらも違和感があるし…だから、ラテン語で融合を意味するフジオーネを文字って「フィジオ」……どうかな?」
「いや、まぁ、呼びやすい呼び方でいいですよ。俺は融合体でも優吾でもギンロでもそのすべてに該当するんで。」
「よし、んじゃ、フィジオくんは人間とか魔族とかどう思ってるかな?」
「……どうもなにも、俺はどっちの嫌なところも分かっているから、どちらとも……決める必要ありますか?」
「いや、決める必要ないよ。今のままでいいかもね。」
融合体ことフィジオは疑問に思いながらもその質問を最後に二人は部屋を出る。同時に、警報が鳴り響いた。
『Gブロックにて、銀色の魔族が人々を襲っています。一班は直ちに現場へ向かってください。』
「……呼ばれちゃったみたいだね。それじゃ僕は行くから子供たちは……いや、なんでもない。大人しく待っててね。」
星々はそのまま廊下を走って現場へと向かった。
「……子供たちを頼む。か……」
フィジオはそのままジュンとチハヤの元へと向かい、部屋へ入ると二人は部屋の隅で警報で驚いて震えていた。フィジオは二人の近くに座る。
「どうしたよ。」
「この音、怖い。」
「お兄ちゃん……」
フィジオは駆け寄ってくる二人を洞窟でしていたように抱きしめると、落ち着かせるように背中を軽くポンポンと叩く。
「安心しろ。俺がいる。あと、さっき名前をもらったんだ。フィジオ。これからはそう呼んでもいいぜ。」
「なんか変な名前。」
「お兄ちゃんはお兄ちゃんでいい。」
「そうかい。」
フィジオは二人を抱きしめながら警報が止むのを待った。
─────────────
Gブロックにて、無差別に人間を襲い、建物を壊す魔族を発見した一班はいつもと違う魔族の様子に気づき、半魔族である夢希と凪はすぐに星々へ報告する。
「おにぃ……アイツおかしい。目的が見えない。」
「ですね。無差別過ぎます。」
そんな三人をよそに彩虹寺が先陣を切って飛び出し、攻撃を仕掛けた。
「五光:劫火……」
赤黒い焔が銀色の魔族へと降り注ぐが、銀色の魔族はその焔を跳ね除けて両手を合わせて魔力弾を連打する。彩虹寺はその向かってくる魔力弾を素手で弾きながら銀色の魔族へ抱きつき再び魔法を放つ。
「七光:龍の伊吹模倣!」
両手から紫の炎が出ると銀色の魔族ごと紫の炎に包まれて二人とも黒焦げになり彩虹寺は魔族から離れ、魔族はそのまま倒れこむ。
「とにかく、今は捕縛だ。目的がなんであれ、捕縛だ。」
無茶苦茶な戦い方に三人は少し戸惑いながらも、気絶している銀色の魔族を拘束して連れて行こうと手を伸ばすと魔族は目を覚まし、近づいていた三人へ魔力弾を飛ばして距離を取る。
「……チッ」
彩虹寺は舌打ちをしながら先ほどと同じ戦法で距離を詰めるが、雪白がそれを制止する。
「綾那さん。もうやめてください。こんな無茶な戦い方…」
「どけ。私はまだやれる。」
彩虹寺は雪白を押しのけようとするが、雪白はそれを力づくで止める。
「放せ。今は任務中だ。」
「任務中に私情を挟んでいるのはあなたでしょう?!」
二人が仲間割れを始めると銀色の魔族はそこへ向かって攻撃を仕掛ける。二人はその攻撃が見えずに魔力弾が命中してしまった。
「二人とも!」
「何やってんの…」
星々と凪は攻撃を受けた二人を助けようと踵を返すと、銀色の魔族は素早くその二人へ魔力弾を放つ。
「しまっ……」
星々は凪を守るため魔力弾からか庇い吹き飛ぶ。
「最悪だ……」
「今日は、ちょっと、チームワークが足りないねぇ……綾那ちゃんと夢希ちゃんは任務終わったら始末書ね。」
星々は三人の前に立ち手を構えた。
2/4:罠
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる