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2/21:登校
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満干に新しくできた「満干アリーナ」。コンサートはもちろんスポーツの試合なども開催できる広さと大きさのドーム型の建物である。今日はアリーナ初のボクシングのエキシビションマッチの開催日である。出場する選手はフェザー級の有名選手 落雷光と百道 茜の二名である。テレビでも連日連夜CMで流れている。そんなコマーシャルを見て銀色の使徒 教祖代理のサソリは顎を触って長考している。
「これはいいかもしれませんねぇ……」
何かを閃いたサソリは銀色の魔族細胞が入っている小瓶を太陽の光に照らしてみてみる。そして、シバを呼びつけるとユスリも一緒にサソリの前にやってくる。
「お呼びで。」
「えぇ……お呼びしました。」
サソリは小瓶をシバへ投げ渡すと丁度テレビで先ほどと同じコマーシャルが流れるとテレビの画面を指さす。
「この方たちのどちらかを魔族にしてください。仲間に引き入れて戦力を整えます。」
「……あなたらしくない考えですね。」
「そうですかねぇ……私なりに戦力を整えたいと思っている方だとは思うんですが……別にそこら辺のあなたみたいなチンピラを魔族にしてもいいですけどね…調教が面倒くさいんですよ……」
シバは申し訳なさそうにお辞儀をしてユスリを連れて教会から出て行った。
─────────────
優吾は家を出る前に双子とクロスケに確認をとるようにしゃがむ。
「よし、ジュン、チハヤ、クロスケ。確認だが、今日一日のご飯は冷蔵庫に入ってるから、それをレンジでチンして食べてな。レンジの使い方は画像付きで机に置てあるかた濡らさないように気をつけろ。んじゃ、俺と彩虹寺は学校に行くから…帰りは大体4~5時くらいになるから。あと何か困ったことがあったら固定電話のこのボタンに俺の携帯電話の番号を入れてあるからこのボタンを一回押して俺が出るまで待ってろ。分かったな?」
「「うん!わかった!」」
「カァ」
双子とクロスケの後ろからは彩虹寺が出てくる。
「私も準備ができた晴山、行こう。」
「おう、んじゃ、行ってくる。いい子に待ってろな。」
「「行ってらっしゃい!」」
双子とクロスケに見送られて二人は門をくぐった。優吾は行方不明になって以来の登校で緊張している様子だった。歩いていると唐突に優吾は彩虹寺へ質問をする。
「そういえば、俺って単位足りなくて留年とかになってないよな?」
「そこは先生方にちゃんと説明しているから安心してくれ。昨日一緒に勉強した範囲のテストを受けて赤点以上だったら大丈夫だ。」
「ま、俺が勝手に行方不明になってたから留年でもなんなら退学でもよかったけどな。」
「そんな悲しいことを言うな。私はお前と一緒に卒業したいぞ?」
「……そ、そうかい。んじゃ赤点取るわけにはいかねぇな……ちなみになんて言って誤魔化してんだ?」
「ん?あぁ、正直に行方不明と言っている。そして、その際に私の事情も明かしてちゃんと捜索していると説明したからな。」
「……悪かったな。」
「君は謝る必要はない。」
歩いている二人の背後へ声がかけられる。振り返ると魔法術対策機関の班員の面々がいた。優吾は驚きで目が開く。
「まじか。」
「お化けでも見たような顔をしてどうしたんですか?晴山優吾せ・ん・ぱ・い?」
雪白の言葉に優吾は背筋に凍り付くような悪寒を感じその他の面々にも笑顔であいさつされる。そんな中彩虹寺はキラキラとした顔で優吾に皆のことを伝える。
「伝えてなかったな。この子らも私と同じ高校に入学したんだ。」
「マジか……」
「優吾氏壊れたラジオみたいになってる……」
疑似的な魔法術対策機関の集団はそのまま楽しそうに登校の道を進んでいく。校門をくぐると雪白たち一年組は同級生たちから注目を集める。その様子に優吾はまたもや驚い顔になる。
「これどういうこと?」
「ん?あぁ、どうやらこの子らは開校して以来の成績らしいんだ。魔法の成績はもちろん学歴も素晴らしいものなのだそうだ。正直私も驚いている。」
雪白たちは笑顔で会釈しながら玄関へと入っていく。
「これが、アニメとか漫画で見る「学校の誰もが知る人気者」か……生で初めて見たわ…」
「はぁ……他人事のように言ってくれますね。こっちはこっちでやりすぎたと思ってます。毎日笑顔を作るのがつらいですよ。」
「それは雪ねぇが勝手にやってるだけでしょ。ボクらは素だよ。」
雪白が緩んだ表情を引き締めてそのまま教室へ向かっていくのを見たあと、優吾は気になったことを彩虹寺へ聞く。
「そういえば、雪白とか焔とか海辺とかはここに入学できるのは理解できるが、台地と旋風寺とか覇々滝ってその俺レベルの学力だろ?」
「君ってやつはそんなこと聞いたら今の三人は悲しむぞ?……まぁ強いて言えば前半の三人よりも頑張ったからだな。それに、君はそこまで学力は低くないだろう?」
「俺は頭悪いだろ。いや、俺の頭の良し悪しはいいだろ…それよりもだ。無理やりに勉強させてたわけじゃないんだな?」
「何を心配しているんだ?」
「いや、班長達の指示で彩虹寺の負担を減らすために無理やりに……なんて……」
「そんなわけないだろ。そもそも私の負担が増えているのは君が私の言うことを聞かないからだ。」
「すんません……」
「それよりも、先生が読んでいるぞ。行ってこい。」
指さす方向をみると嵐山 岩太がにこやかに立っていた。
「今日は一日中拘束されるのか~いやだな~」
背中を押されると優吾は嵐山と一緒に別の教室へと向かっていった。
2/21:登校
「これはいいかもしれませんねぇ……」
何かを閃いたサソリは銀色の魔族細胞が入っている小瓶を太陽の光に照らしてみてみる。そして、シバを呼びつけるとユスリも一緒にサソリの前にやってくる。
「お呼びで。」
「えぇ……お呼びしました。」
サソリは小瓶をシバへ投げ渡すと丁度テレビで先ほどと同じコマーシャルが流れるとテレビの画面を指さす。
「この方たちのどちらかを魔族にしてください。仲間に引き入れて戦力を整えます。」
「……あなたらしくない考えですね。」
「そうですかねぇ……私なりに戦力を整えたいと思っている方だとは思うんですが……別にそこら辺のあなたみたいなチンピラを魔族にしてもいいですけどね…調教が面倒くさいんですよ……」
シバは申し訳なさそうにお辞儀をしてユスリを連れて教会から出て行った。
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優吾は家を出る前に双子とクロスケに確認をとるようにしゃがむ。
「よし、ジュン、チハヤ、クロスケ。確認だが、今日一日のご飯は冷蔵庫に入ってるから、それをレンジでチンして食べてな。レンジの使い方は画像付きで机に置てあるかた濡らさないように気をつけろ。んじゃ、俺と彩虹寺は学校に行くから…帰りは大体4~5時くらいになるから。あと何か困ったことがあったら固定電話のこのボタンに俺の携帯電話の番号を入れてあるからこのボタンを一回押して俺が出るまで待ってろ。分かったな?」
「「うん!わかった!」」
「カァ」
双子とクロスケの後ろからは彩虹寺が出てくる。
「私も準備ができた晴山、行こう。」
「おう、んじゃ、行ってくる。いい子に待ってろな。」
「「行ってらっしゃい!」」
双子とクロスケに見送られて二人は門をくぐった。優吾は行方不明になって以来の登校で緊張している様子だった。歩いていると唐突に優吾は彩虹寺へ質問をする。
「そういえば、俺って単位足りなくて留年とかになってないよな?」
「そこは先生方にちゃんと説明しているから安心してくれ。昨日一緒に勉強した範囲のテストを受けて赤点以上だったら大丈夫だ。」
「ま、俺が勝手に行方不明になってたから留年でもなんなら退学でもよかったけどな。」
「そんな悲しいことを言うな。私はお前と一緒に卒業したいぞ?」
「……そ、そうかい。んじゃ赤点取るわけにはいかねぇな……ちなみになんて言って誤魔化してんだ?」
「ん?あぁ、正直に行方不明と言っている。そして、その際に私の事情も明かしてちゃんと捜索していると説明したからな。」
「……悪かったな。」
「君は謝る必要はない。」
歩いている二人の背後へ声がかけられる。振り返ると魔法術対策機関の班員の面々がいた。優吾は驚きで目が開く。
「まじか。」
「お化けでも見たような顔をしてどうしたんですか?晴山優吾せ・ん・ぱ・い?」
雪白の言葉に優吾は背筋に凍り付くような悪寒を感じその他の面々にも笑顔であいさつされる。そんな中彩虹寺はキラキラとした顔で優吾に皆のことを伝える。
「伝えてなかったな。この子らも私と同じ高校に入学したんだ。」
「マジか……」
「優吾氏壊れたラジオみたいになってる……」
疑似的な魔法術対策機関の集団はそのまま楽しそうに登校の道を進んでいく。校門をくぐると雪白たち一年組は同級生たちから注目を集める。その様子に優吾はまたもや驚い顔になる。
「これどういうこと?」
「ん?あぁ、どうやらこの子らは開校して以来の成績らしいんだ。魔法の成績はもちろん学歴も素晴らしいものなのだそうだ。正直私も驚いている。」
雪白たちは笑顔で会釈しながら玄関へと入っていく。
「これが、アニメとか漫画で見る「学校の誰もが知る人気者」か……生で初めて見たわ…」
「はぁ……他人事のように言ってくれますね。こっちはこっちでやりすぎたと思ってます。毎日笑顔を作るのがつらいですよ。」
「それは雪ねぇが勝手にやってるだけでしょ。ボクらは素だよ。」
雪白が緩んだ表情を引き締めてそのまま教室へ向かっていくのを見たあと、優吾は気になったことを彩虹寺へ聞く。
「そういえば、雪白とか焔とか海辺とかはここに入学できるのは理解できるが、台地と旋風寺とか覇々滝ってその俺レベルの学力だろ?」
「君ってやつはそんなこと聞いたら今の三人は悲しむぞ?……まぁ強いて言えば前半の三人よりも頑張ったからだな。それに、君はそこまで学力は低くないだろう?」
「俺は頭悪いだろ。いや、俺の頭の良し悪しはいいだろ…それよりもだ。無理やりに勉強させてたわけじゃないんだな?」
「何を心配しているんだ?」
「いや、班長達の指示で彩虹寺の負担を減らすために無理やりに……なんて……」
「そんなわけないだろ。そもそも私の負担が増えているのは君が私の言うことを聞かないからだ。」
「すんません……」
「それよりも、先生が読んでいるぞ。行ってこい。」
指さす方向をみると嵐山 岩太がにこやかに立っていた。
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