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2/28:開戦
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雛鳥の魔族はユスリの後をついていき何か指示を待っているようにも見える。ユスリは持っている菓子パンをちぎって雛鳥へ投げて餌を与える。雛鳥はその菓子パンを見事にキャッチしてユスリになついている様子だ。この6日の間ユスリは雛鳥へ無理のない戦い方と生け捕りにするターゲットの顔を覚えさせていた。
「さて、今日は修行の成果を出す時だ。あの大きなドームの中にターゲットがいる。君はそのターゲットを生け捕りにしてもらう。時間が来たら指示を出すからそれまでは待機だ。」
雛鳥魔族は首を縦に振りユスリへ頭を摺り寄せる。ユスリはその頭を突き放して持っていた菓子パンを総て投げ渡す。一口でその菓子パンを平らげた雛鳥魔族は歩いていくユスリの後をついていった。
─────────────
エキシビションマッチ当日の朝。朝早くから落雷と優吾は公園でランニングをしており、もちろん周りには魔法術対策機関の面々も眠い目を擦りながら辺りを警備している。この6日間奇襲もなく、安全に過ごせていた。班員たちは来るならエキシビションマッチである今夜だと覚悟を決めている。姿が見えない百道 茜も見かけるが、ホテルから一向に出てこずにトレーナー意外とも会っていないことから魔族になっている疑いは低くなってはいるが、試合を開始するまではまだ疑いはかかっていることには変わりない。班員たちが色々と調べる中、落雷の近くにいる優吾は落雷を師匠として落雷の拳を学んでいる。
「……この6日間で俺はあなたの拳をマスターできましたか?」
「……ん~荒削りだけどまぁ及第点をあげられるくらいにはいいかもね。」
「あぁ……そうですか……」
「はははっ100点満点がほしいならボクサーになってからだね。君を見てて思ったことは弟子は一人ならいてもいいかなって思ったよ。」
ランニングを終えてスパークリングまで終えると水分補給で二人はベンチに座る。そして落雷から優吾へ最後のアドバイスを言い渡す。
「今日はエキシビションマッチの日だから俺はこれから部屋に籠ったままになる。だから、弟子第一号の君へ最後にアドバイスをあげるよ……「拳はいつでも固く、肩はいつでも軽く。そして、戦いでは心は熱く、頭はクールに」だ。OK?」
落雷は優吾の胸へ拳を当てて首をかしげる。優吾はその拳を手元に持ってきて握手に変えて両手で握り落雷と目を合わせて力強くうなずく。
「はい、ありがとうございました。」
「んじゃ、戻ろうか。」
落雷と優吾と魔法術対策機関の面々はホテルへ戻りエキシビションマッチの準備へ入った。底から時間はエキシビションマッチの約30分前まで飛ぶ。班員たちはアリーナスタッフから制服を借りてそれぞれの配置へ向かっていく。優吾は最後まで落雷の傍で心配そうな顔をしていたが、持ち場へ行くにあたって最後に拳だけを合わせた。
「落雷さん、まずいと思ったら逃げてください。何よりも命が大事なので。」
「分かってるさ。君も俺の教えを腐らないようにがんばって。」
二人は拳を合わせ、互いの健闘を願った。
─────────────
外は開場が終了した瞬間に雨が降り出し稲光も光る。そんな中、ユスリは雛鳥魔族の肩へ手を置き、指示を出した。雛鳥はユスリへ無言でうなずきアリーナドームの方角へ跳躍していった。
「それじゃ、俺は様子でも見てるか……」
ユスリはそのまま木の上から双眼鏡でアリーナの様子を見始める。一方、アリーナの入り口まで来た雛鳥は入り口の前に人影を発見して警戒する。人影はだんだんと近くなってきてそれが優吾だと気が付く。
「よう……数日ぶりだな。」
雛鳥は一度勝利を収めている優吾に対してバカにしたように口角を上げて先ほどの警戒を解き油断している。優吾はその態度に怒りを抱きつつも霊石を握って魔装をする。雛鳥も優吾が変身を完了するまで余裕の表情で待つ。
「魔装戦士……魔装完了」
優吾は一歩ずつ地面を踏みしめて雛鳥へ近づく。雛鳥はまだ余裕の表情で優吾が来るのを待つ。優吾が拳の届く距離まで来ると、優吾は一発目を白の鎧のまま繰り出す。雛鳥はその拳を軽々とよけて優吾へカウンターを繰り出す。初戦の優吾ならこのカウンターを受けつつ再度カウンターを繰り出していただろう。しかし、落雷 光との修行を終えた優吾は無理にカウンターを狙わずにすぐにそのカウンターを距離を空けて避ける。そのままステップ踏み雛鳥の出方を見る。雛鳥は爪を研ぎ構えて優吾へ襲いかかった。
「シュッ!シュッシュッ!」
短く息を吐きながら優吾は雛鳥の攻撃をうまく避けていく。雛鳥も優吾へ食らいつくように爪に突き立て行くが、爪攻撃であ当たらないと悟ったのかキックスタイルで挑もうと足でステップを踏み優吾へ距離を詰めて蹴りを繰り出す。優吾は今までの調子を崩さずに蹴りを避けていき確実に距離を詰めていく。そんなとき、空から忌まわしい音が聞こえてくる。調子の悪い時のような腹の音とともに蜘蛛の合間がうっすらと光る。優吾はまた雷に打たれる前に勝負をつけようと雨の中炎の鎧を纏った。
「炎化魔装!!」
魔力を溜めつつ距離を詰め拳を繰り出す。しかし、雛鳥はその拳を避けてヒットアンドアウェイを続ける。
「ちっ!こいつ……」
優吾は拳を振るが、なかなか当たらない。次第に雷も近くなってきて優吾はやっと雛鳥へ喰らいついた瞬間、雷は二人へ落ちた。
2/28:開戦
「さて、今日は修行の成果を出す時だ。あの大きなドームの中にターゲットがいる。君はそのターゲットを生け捕りにしてもらう。時間が来たら指示を出すからそれまでは待機だ。」
雛鳥魔族は首を縦に振りユスリへ頭を摺り寄せる。ユスリはその頭を突き放して持っていた菓子パンを総て投げ渡す。一口でその菓子パンを平らげた雛鳥魔族は歩いていくユスリの後をついていった。
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エキシビションマッチ当日の朝。朝早くから落雷と優吾は公園でランニングをしており、もちろん周りには魔法術対策機関の面々も眠い目を擦りながら辺りを警備している。この6日間奇襲もなく、安全に過ごせていた。班員たちは来るならエキシビションマッチである今夜だと覚悟を決めている。姿が見えない百道 茜も見かけるが、ホテルから一向に出てこずにトレーナー意外とも会っていないことから魔族になっている疑いは低くなってはいるが、試合を開始するまではまだ疑いはかかっていることには変わりない。班員たちが色々と調べる中、落雷の近くにいる優吾は落雷を師匠として落雷の拳を学んでいる。
「……この6日間で俺はあなたの拳をマスターできましたか?」
「……ん~荒削りだけどまぁ及第点をあげられるくらいにはいいかもね。」
「あぁ……そうですか……」
「はははっ100点満点がほしいならボクサーになってからだね。君を見てて思ったことは弟子は一人ならいてもいいかなって思ったよ。」
ランニングを終えてスパークリングまで終えると水分補給で二人はベンチに座る。そして落雷から優吾へ最後のアドバイスを言い渡す。
「今日はエキシビションマッチの日だから俺はこれから部屋に籠ったままになる。だから、弟子第一号の君へ最後にアドバイスをあげるよ……「拳はいつでも固く、肩はいつでも軽く。そして、戦いでは心は熱く、頭はクールに」だ。OK?」
落雷は優吾の胸へ拳を当てて首をかしげる。優吾はその拳を手元に持ってきて握手に変えて両手で握り落雷と目を合わせて力強くうなずく。
「はい、ありがとうございました。」
「んじゃ、戻ろうか。」
落雷と優吾と魔法術対策機関の面々はホテルへ戻りエキシビションマッチの準備へ入った。底から時間はエキシビションマッチの約30分前まで飛ぶ。班員たちはアリーナスタッフから制服を借りてそれぞれの配置へ向かっていく。優吾は最後まで落雷の傍で心配そうな顔をしていたが、持ち場へ行くにあたって最後に拳だけを合わせた。
「落雷さん、まずいと思ったら逃げてください。何よりも命が大事なので。」
「分かってるさ。君も俺の教えを腐らないようにがんばって。」
二人は拳を合わせ、互いの健闘を願った。
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外は開場が終了した瞬間に雨が降り出し稲光も光る。そんな中、ユスリは雛鳥魔族の肩へ手を置き、指示を出した。雛鳥はユスリへ無言でうなずきアリーナドームの方角へ跳躍していった。
「それじゃ、俺は様子でも見てるか……」
ユスリはそのまま木の上から双眼鏡でアリーナの様子を見始める。一方、アリーナの入り口まで来た雛鳥は入り口の前に人影を発見して警戒する。人影はだんだんと近くなってきてそれが優吾だと気が付く。
「よう……数日ぶりだな。」
雛鳥は一度勝利を収めている優吾に対してバカにしたように口角を上げて先ほどの警戒を解き油断している。優吾はその態度に怒りを抱きつつも霊石を握って魔装をする。雛鳥も優吾が変身を完了するまで余裕の表情で待つ。
「魔装戦士……魔装完了」
優吾は一歩ずつ地面を踏みしめて雛鳥へ近づく。雛鳥はまだ余裕の表情で優吾が来るのを待つ。優吾が拳の届く距離まで来ると、優吾は一発目を白の鎧のまま繰り出す。雛鳥はその拳を軽々とよけて優吾へカウンターを繰り出す。初戦の優吾ならこのカウンターを受けつつ再度カウンターを繰り出していただろう。しかし、落雷 光との修行を終えた優吾は無理にカウンターを狙わずにすぐにそのカウンターを距離を空けて避ける。そのままステップ踏み雛鳥の出方を見る。雛鳥は爪を研ぎ構えて優吾へ襲いかかった。
「シュッ!シュッシュッ!」
短く息を吐きながら優吾は雛鳥の攻撃をうまく避けていく。雛鳥も優吾へ食らいつくように爪に突き立て行くが、爪攻撃であ当たらないと悟ったのかキックスタイルで挑もうと足でステップを踏み優吾へ距離を詰めて蹴りを繰り出す。優吾は今までの調子を崩さずに蹴りを避けていき確実に距離を詰めていく。そんなとき、空から忌まわしい音が聞こえてくる。調子の悪い時のような腹の音とともに蜘蛛の合間がうっすらと光る。優吾はまた雷に打たれる前に勝負をつけようと雨の中炎の鎧を纏った。
「炎化魔装!!」
魔力を溜めつつ距離を詰め拳を繰り出す。しかし、雛鳥はその拳を避けてヒットアンドアウェイを続ける。
「ちっ!こいつ……」
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