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しおりを挟む「可愛いな」
服を脱がされて部屋についてるお風呂で雑に洗われて、お尻の中まで……
そんなところ自分でも洗ったことないよ……
ささやかな陰茎はなぜか丁寧に念入りに洗われた。怖くてビクッと反応してしまったのは許してほしい。
四つん這いにされた僕は、尻尾を退けられてお尻を無理に開かれた。初めから僕を犯すつもりだったんだ。ちゃんとローションは用意されてたし、ヌチャッと塗られて指が入ってきた。
「狭いな。これ、入らないな。とりあえず広げるぞ」
広げる? 何のことか分からないまま、ヌチャヌチャと粘性の高いローションの音をさせながら、指を出し入れされた。
「痛くないか?」
「うん」
すごい違和感だけど、今のところ痛くはない。グネグネと動きながら指の本数を増やされて、入り口を広げられた。
四つん這いの体勢が辛くなるくらいずっとそんなことをしていて、いつまでやってるのか気になった。それってライデンシャフトくんにとって楽しいの?
「ここはどうだ?」
黙々と広げるって作業をしていた彼が口を開いた。
ここ? どうって言われても、ずっと変わらず違和感だよ。
そう思ってたのに、彼の指先が僕の中の何かに触れた瞬間、尻尾がブワッと逆毛立って息が止まった。
背中を弓形に反らせて「あ゛あ゛」と言葉にならない声が喉の奥から漏れた。
「ここがいいのか?」
「あっ、や……や、やだ……ダメダメダメ……」
刺激が強すぎて、体がビクンビクンとバネみたいに跳ねる。やめてもらおうと必死に後ろに手を伸ばすのに、ライデンシャフトくんの腕には届かない。
「もういいか」
やっと指が引き抜かれて、僕が息も絶え絶えになって、肩で息をしていると、何か硬い指じゃないものがぬるっと当てられた。
「挿れるぞ」
僕は怖くて震えていた。とうとう……
ギシギシと体が軋む音が聞こえるようだ。ゆっくりと押し入ってくるのは、ライデンシャフトくんのものだと思う。
僕は逃げようとした。強者の威圧は怖いけど、それ以上に凶器のようなもので貫かれることが怖かった。
でも逃げられなかった。腰をがっちりと掴まれて、引き寄せられるとグンッと僕の中にそれは入ってきた。
引き攣ったように息が止まると、口を必死にパクパク動かすのに空気が吸えない。死んでしまうと思った。
体はブルブルと震えたままだ。退けられたままの尻尾は力無く横腹を通って内側に巻き込まれている。
「一旦抜く」
ライデンシャフトくんが出ていって、仰向けにされると、僕はやっと息ができるようになった。
「早く終わらすから、一回だけ抜かせろ」
ライデンシャフトくんは僕の返事も聞かず、膝を持ち上げて、また僕の中に押し入ってきた。
「くっ……」
「大丈夫だから息をしろ」
そう言いながら頬をペチペチ叩かれると、やっと息ができた。
「はぁ、あ……やっ、むり、ああ……」
抽挿が始まると、必死にライデンシャフトくんの逞しい腕にしがみついて、嬌声をあげることしかできなかった。
完全に思考はライデンシャフトくんに支配されて、恐怖と少しの快楽とが入り混じった中で金色の目を見ていた。
こうして僕の体は暴かれて、ライデンシャフトくんに初めてを捧げることになった。
「ごめん、どうしても俺のものにしたかった」
卑しいと忌み嫌われる存在のハイエナを組み敷きたくなったんだろう。
屈服させて強者と弱者の立場を分からせたかったのかもしれない。
ハイエナとして生まれただけで、どうしてこんな扱いをされなければならないのか。僕は家に帰ってから少しだけ泣いた。
こうして僕はライデンシャフトくんのセフレというか性欲処理係になった。
いい人だと思ってたけど、それは僕の勘違いだったのかもしれない。
見知らぬおばあちゃんには優しいけど、やっぱり僕のことは蹂躙したいと思うくらい嫌いなんだろう。
帰りに呼び出されたり、待ち伏せされたりして、ほとんど毎日ライデンシャフトくんの家に連れて行かれた。
「ライデンシャフトくんーー」
「ライって呼べ」
名前が長いとは思ってた。こんな僕にも愛称で呼ぶことを許してくれるの? ライくんの言うことは絶対だ。
「はい。ライくん」
「なんだ?」
「明日は、家の用事があるんだ」
「そうか、分かった。じゃあ次は明後日な」
「うん」
憧れのライくんと寝てるなんて、みんな羨ましがるんだろうか? でもそこに愛はないんだよ? ただ欲望の捌け口になるだけだ。
「気持ちいいか? ほら、言ってみろ」
「うん。きもち、いい。ああっ……」
「いい子だ」
気持ちいいって言わされて、実際に気持ちいいから損だけではないけど、虚しい……
「おいフェアト、余裕かましてんな。俺とのセックスより優先することがあるのか? 何を考えている?」
今日は最中に、快楽の中でも虚しいと考えていたら、ライくんに怒られた。言えるわけない。性欲処理係は虚しい。でもやめたいのかは分からない。
こんな関係でも、ライくんは僕の憧れで、そばにいたいと思ってしまう。
それで黙ってたら今までで一番激しくされた。
「ああっ! だめ、やっ……そんなにしたら……」
「ほら、俺に集中しろ」
「あ゛あっ……ぎも、ぢいぃぃ……」
頭がバカになったみたいに快楽に支配されて、グズグズ泣きながら体の痙攣が止まらなくなった。
「ふぇ……ぅ…………」
「ごめん、やりすぎた」
その日ライくんは帰してくれなくて、ライくんがずっと僕を抱き枕みたいに抱えて寝た。
意味が分からない。
意味が分からないけど、死ぬほど気持ちよかった。
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