【完結】全ての記憶を無くしても君の感触は体が覚えている

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ジョルジーノ視点2/2

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どうせ俺には剣と少々の魔法しか使えない。
破壊衝動を解消するためにも冒険者でいいだろう。

安易な考えかもしれないが、貴族として育ってきた俺には他に選択肢が思い浮かばなかった。
底辺でもいい。とにかくこの国を出て、俺のことを知っている者がいない場所へ行きたいと思った。
得体の知れない自分と、皆が知っているジョルジーノという気持ち悪い他人のような自分のような何かから、逃れたかった。


家を出るとその足で冒険者ギルドへ向かい登録をした。
ランク試験というのを受けると、Dランクにしてもらえた。
そしてすぐに国を出るために移動を始めた。


金の価値がよく分からず、資金が底をつくのを恐れて途中では何度か魔物討伐依頼を受けた。
戦うのは好きだ。魔物討伐をしていれば、少しはイライラも抑えられ、破壊衝動も減った気がする。

しかし、次に出てきたのは人肌の恋しさだった。
人肌が恋しいのか、それとも性欲が強いだけなのかは分からなかったが、魔物討伐をした金をギルドで受け取るとそのまま娼館に行くこともあった。

性欲が強いにしては、娼婦や男娼を抱いても満たされない日々が続いた。
相手が商売で俺を相手しているから満たされないのか?
意外にも俺はロマンチストで、愛がないとダメだとかそういうことか?
分からない。


俺は移動しながら色々と試した。

冒険者やなんかにも手を出した。
臨時でパーティーを組んだやつを魔物討伐後に森の中で手込めにしたこともあったが、なぜか強く『こいつでない』という気持ちが湧いてきて満たされないのだ。
俺は乱暴だったと思う。しかし、それなりに容姿がいい俺は無理矢理に襲ったとしても誰にも文句は言われなかった。


どいつを抱いても満たされない。しかし人肌が恋しい。
一度抱いて違うと思うと、また同じ人物を抱こうとは思えなかった。

しかし、世の中には強引に抱かれたいと思う者もいるようで、もう一度抱いてくれと懇願されて仕方なく抱いたやつもいたが、それでも三度目は無かった。


その街で食い尽くすと他の街に移動するということを繰り返していた。
もちろん魔物討伐は続けた。これは続けなければ破壊衝動が湧いてくる可能性があるし、生きていくには金も必要だからな。

そんな乱れた生活を繰り返していたが、俺はいつの間にかランクを上げてBランクにまでなっていた。


国を出て3年ほど経っただろうか。
もう俺のことを、『朗らかで頼もしいジョルジーノ』と呼ぶ者はいない。
俺は冒険者のジョルジーノ。
強いが遊び人で特定の相手は作らない男だと言われるようになった。
 
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