俺たちの××

怜悧(サトシ)

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二学期編

※愛に浮遊する →side T

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「トール……すげえ可愛い」

ぐったりしている俺の顔を覗きこんで、康史が何かを語りかけている。
それなのに、全然耳に入ってこない。
頭の中が真っ白で、ふわふわっとした浮遊感がある。

気持ちがよくてどこもかしこも康史の手に触れられるだけで、たまらなくなって俺はイキまくっていた。

涙と涎で顔も出しまくった体液でべたべたしてる。

オマエに俺も触れたいよ。

腕を伸ばしてなんとかヤスの頭に掌を乗せて、指先に髪の毛を絡める。

「トール、好きだよ、大好きだよ」
俺もすきだといいたいのに、俺の口からは掠れきった喘ぎしか漏れない。
俺の中には康史がずっといて、めいっぱい注いで満たしてくれている。
それだけでたまらないくらい、満ち足りて幸福感と快感に何度も絶頂に達した。
「すっごい、えろいかお、トール、もう一回いい?」
「ああ……ッう、やす.......やす、ん、、………ッは、ああ」
言いたいことも口に出せない、言葉をつなごうとすると涎があふれてとまらない。
脳みそがジリジリと痺れてくる。
奥まで届いている康史のちんこがぐぷうぐぷうっと出し入れして、緩慢な動きで俺の体を揺さぶられる。
「アッ.......ッンンン……っひ、ああっあああ.......ッうン」
でも、伝えてえ……おれの、きも、ちを。
「…………ッやす…あああ……、ああひ、あああ.......ッく、あああっひい.......しあ…わ…せ……ッああ、ひあわせ」
どろどろに溶けちまった体を寄せて、腰をあげて康史の背中に脚を絡め更に奥までヤスを迎え入れる。
「――っアいい、ひッ―アアアア」
プシャアッと精液じゃない何かが俺の中から放たれ、脳みそがスパークして全身が刺激に痙攣する。

「トール、だいじょうぶか」

ずるっと康史が俺から抜けて出ていくのを感じて、意識はあったが脳みそが痺れきっていて言葉がでなかった。
息をする度にアナルから精液が漏れてくるのを感じる。
充足したような感覚で、全身に力が入らない。
「……やす……、あ、す……っき」
舌先も痺れていて、言葉を繋ぐと涎が垂れ落ちていく。
こんなんじゃ、かっこつかねえ………。
途端にぎゅうっと強く抱きしめられて安心する。

ああ、あんしん、だ。
あんしん、するんだ。

俺は康史の肩に頭を乗せて、言葉にできない気持ちを伝えたくて頬に唇を寄せる。
「う…………トール、それ反則。可愛いすぎる。やばいよ、鼻血吹きそう」
緩やかに背中を撫でられ、まだひくひくっと痙攣を繰り返している体が落ち着かせるように抱きしめてくれている。
「ずっと、オレはトールだけが好きだったんだからな」
耳元で囁く言葉が心地いい。
あったけえ。
康史はタオルで汚れた俺の体をゆっくりとぬぐい始める。
「……や、す……ありがと……」
「なんか、すげえトールがえろくてかわいくて、また止まらなくなった」
まだぐったりしたままの俺の体を撫で回しながらそんなことを言い出す。
「……ふわふわ…なんだ」
「え?」
「……きもちよくて、アタマ、なか、しあわせで.......のーみそふっわふわ……」
もう一回康史の頬に唇を寄せてちゅっと吸い付く。
「ちょ、なにそれ、え、何?!可愛すぎる。もー、トール、ヤバイって、そんなの、ほんとヤリ殺しそうに可愛すぎる」
俺を抱きしめながら悶絶する康史の体を抱き返して、掌を伸ばしてくしゃっと髪をなでる。

俺の体にちゅっちゅっちゅっと吸い付いて、子犬のようにぺろぺろと舐めてくる様子に俺の頬も自然に緩む。

かわいいのは、オマエのほうだ。
康史が可愛い、愛してる。

伝えたい気持ちがいっぱいに膨らんでいって、風船みたく身体が浮遊していった。
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