朝焼けは雨

怜悧(サトシ)

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第38話←sideR

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朝飯を食べた後に、ハルカはトイレに行きたいんだと俺に許可を求めてきた。
誰かに許可をもらわないとトイレにいけないとか、1人で暮らすなんて到底できない。
トラウマ、恐怖体験とか考えるが、思考に染み付いてしまったらしい。
病院とか行かした方がいいんだろうけど、ハルカのプライドはそれをよしとしないだろう。
それが分かってるから俺は言い出せない。
十何年もずっとつるんでいると、反応がすぐに分かってしまう。
だから、朝飯の時にハルカの言葉がらしくなくて、俺に礼なんか言うだなんて思ってなくて驚いて涙が出ちまった。
実際には身体だけだろうとしても、きっとどっかで、俺なんかにのられてたまるかと口惜しく思っているんだろうと考えていた。
女々しくぐるぐる考えちまうが、俺にしてみりゃハルカは絶対なのだ。

「なあ、ライ…………あのさ、ヤんねーの?」
ソファに座ってテレビを見ていたハルカは、俺の方を見もせずに、ちょっとイラついた口調でボソリとつぶやく。
俺は、一瞬飲んでたビール缶を滑り落としそうになるのを慌てて掴み直す。
って、昼前だぞ。
まあ、昼前から酒呑んでる俺も俺だが。
こういう場合、どうすりゃいいんだ。
棚ぼた、いや、据え膳。

「んなこと言って、おい、ハルカ…………昨日もひどくしちまったし、カラダ、大丈夫なのか?」
缶をテーブルに置いて、ハルカの隣に座ると俺は顔を覗きこむ。
僅かにだが、浅黒い肌が紅潮しているようにも見える。

「…………大丈夫じゃないから、言ってンだ」
グッと握った拳は白くなっている。
かなりの勇気を出して言っているのだろう。眉がギュッと皺が寄るほどに寄せられている。
これまで何ヶ月も、そればかりの生活をしてきたのだ。
今日から、普通に戻れと言われて戻れるもんでもないだろう。
俺は強く握られた拳を掴んで、そっと開かせる。
昨日みたいな酷いことは、なるだけしないようにしよう。理性を保つのが大事だ。
腰に腕をゆっくりと回して引き寄せる。

抵抗なく胸に収まるハルカの身体に、ドッドッドと鼓動が早まる。

「今日は酷くしねーよ」

昨日は積年のキモチと、イヌじゃねーと言われて焦ってたから貪り尽くしちまったけど、今日は与えたい気持ちでいっぱいだ。
「…………バカ。いーよ、オマエの好きにすりゃ。俺だってオマエを利用してんだし」
ボソボソつぶやく言葉には、いつもの強さはない。
そんなの今更だろ。
スエットの裾を持って、剥がすように脱がすと内股がビクッと震える。

「キャハハ、やべえ、ハルカ期待してる?」
嬉しくなって抱きしめると、ハルカは眉を寄せて俺の頭を叩く。

「いーから、期待外すなよ。バカ」
昨日の今日だということもあり、俺の心の中にも少しは余裕が出来ている。
ハルカのスエットを脱がして、なめし革のような硬いが手触りのいい肌を撫でながらゆっくり下着ごとパンツを脱がす。
ハルカのペニスは既に上を向いていて、切なそうに先っぽは震えている。
まだ真っ昼間で、日差しが部屋に入ってきていて、それがまた背徳感みたいなものを生み出す。
昨日とは違って、ハルカのすがたがはっきりと見える。

「…………なあ、ライ、見てくれよ。毎日、俺のこっちの穴になんか突っ込まれてて、中になんにもねーと疼いて仕方がねーんだよ」
自嘲するように吐き捨てながら、ハルカはソファーの上に片足を乗せて脚を開き、隙間が出来ているアナルをわざとらしく俺に見せる。
つか、自虐過ぎるだろ。それは。
俺はハルカの頭を撫でて、ものを言わずにいられないと語る口を塞ぐように唇を吸い上げる。
なあ、笑って欲しいのか。
俺をイラつかせて、昨日のように俺を逆上させたいのか。
優しくなんかされたくないと、全身で言っているのだ。…………ハルカは。
舌を吸い上げて噛みしだくように歯に挟んで、鼻から漏れる息が熱くなるのに合わせて乾いた指を隙間に挿し込む。
内股がビクッビクッと震え、カサカサの指が擦れるのが痛いのか眉がキュッと寄せられる。
昨日はこの手にまんまと乗せられたのだ。多分、俺の気性も全部ハルカは分かってわざと煽ってくる。
俺はハルカの唇へ唾液を流し込み、唇を外すと首筋に舌先を這わせる。

だったら、俺もハルカを1番されたくない抱き方で抱いてやる。
大切に優しく、オンナの様に抱いてやる。
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