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第12話「測定不能の石と深まる謎」
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「何か対策を考えないと……」
アレンの部屋の静寂を、リナリアの切羽詰まった声が破った。
窓の外では、不吉な赤い月が、室内を不気味に照らしている。
「このままじゃ、アレンは退学させられちゃうかもしれないのよ!」
「退学かぁ……。
そしたら、学院の美味しいランチが食べられなくなるね」
「……!」
深刻な顔で腕を組んでいたアレンが、ぽつりと呟いた。
その、あまりにも呑気な一言に、リナリアは言葉を失い、がっくりと肩を落とす。
「あなたって子は、どうしてそういうことしか頭にないの!」
「だって、お腹はすくじゃないか」
悪びれもせず、ぐぅ、と鳴る自分のお腹をさするアレン。
しかし、そのいつもと変わらない態度が、かえってリナリアのパニック寸前の心を、少しだけ落ち着かせてくれた。
「……そうね。
とにかく、明日の鑑定で、あれが『無害な石』だって証明されれば、それで全部解決するはずよ」
リナリアは自分に言い聞かせるように言った。
だが、彼女の内心は、少しも晴れていなかった。
ゼノンの魔法をいとも簡単に防いだあの石が、ただの無害な石ころであるはずがないことを、誰よりも知っているからだ。
「大丈夫だよ、リナリア」
そんな彼女の不安を見透かしたかのように、アレンが言った。
「僕の種だもん。
悪い子なわけないよ」
その根拠のない、しかし妙な説得力のある言葉に、リナリアは「だといいけど……」と呟くのが精一杯だった。
◇
翌朝。
学院は、アレンの噂で持ちきりだった。
彼とリナリアが廊下を歩くだけで、周囲の生徒たちが蜘蛛の子を散らすように道を開け、遠巻きにヒソヒソと囁き合う。
「おい、来たぞ……」
「今日、あいつの持ってる魔道具の鑑定があるんだって?」
「禁断の道具だったら、退学どころか、騎士団に連れて行かれるらしいぜ」
そんな中、アレンたちの前に、勝ち誇ったような笑みを浮かべたゼノンが、取り巻きを引き連れて現れた。
「よう、アレン・リンク。
ずいぶんと有名人になったものだな。
クズがどんな顔をしてこの学院を去ることになるか、今から見ものだ」
しかし、アレンはそんな悪意に満ちた言葉を柳に受け流し、にこやかに挨拶を返した。
「やあ、ゼノン。
おはよう!
今日もいい天気だね!」
「なっ……!」
あまりにもいつも通りの反応に、ゼノンの方が毒気を抜かれて顔を歪ませる。
彼は「せいぜい最後の空気を楽しむんだな」と捨て台詞を残し、イラつきながら去っていった。
やがて、始業の鐘が鳴ると同時に、老教師がアレンとリナリアの元へやってきた。
「リンク君、リナリア君。
時間だ。
私についてきなさい」
二人は、老教師に連れられ、普段は立ち入ることのできない、学院の最上階にある一室へと向かった。
そこは、学院長室の隣にある、特別な鑑定室だった。
◇
重々しい扉の向こうは、ドーム状の高い天井を持つ、円形の部屋だった。
壁には魔法陣が描かれ、様々な用途不明の機械が置かれている。
部屋の中央には、学院の紋章が入ったローブを纏った、威厳のある白髭の老人――王立アストライア学院の学院長と、そして、水晶玉のような眼鏡をかけた、神経質そうな小男が立っていた。
彼が、王都でも指折りの魔道具鑑定士らしい。
「君が、アレン・リンク君かね」
学院長が、穏やかだが鋭い視線でアレンを見る。
「はい!」
アレンが元気よく返事をすると、鑑定士が厳重な魔法のケースの中から、あの黒い石を取り出した。
「では、早速鑑定を始めさせていただく」
鑑定士はそう言うと、まず魔法のルーペを石にかざした。
「む……?
組成が不明……。
いかなる金属、鉱物にも該当しない……」
次に、魔力の流れを測定する水晶を近づける。
「なっ……!?
これは……!
膨大な魔力を内包している……!
しかし、その流れが完全に静止しておる……。
まるで、嵐が氷の中に封じ込められているかのようだ……」
鑑定士の額に、じわりと汗が滲む。
彼は次々と鑑定道具を取り替えていくが、そのたびに、彼の表情は驚愕から困惑、そして絶望へと変わっていった。
「だめだ……。
魔法をかけても干渉せず、聖水を垂らしても反応がない……。
絶対的な中性……?
いや、違う……これは、あらゆる概念の外側にある……!」
やがて、鑑定士は力なく両手を下ろし、震える声で言った。
「分かりません……」
その一言に、部屋にいた全員が息を呑んだ。
「これほどの名鑑定士である、君が分からないと申すのか?」
学院長の問いに、鑑定士はかぶりを振った。
「お恥ずかしながら……。
こんな物質は、私が読んだ古今東西のいかなる文献にも載っておりません。
呪いや寄生属性を持つ『禁断の魔道具』どころの話ではない。
既知のいかなる魔法理論も、この石の前では無意味です。
……結論を申し上げます。
この物体は――『測定不能』です」
シーン、と。
鑑定室は、水を打ったように静まり返った。
測定不能。
有罪でも、無罪でもない。
誰もが予想しなかった、あまりにも不可解な鑑定結果。
ゼノンの目論見は、完全に外れた。
しかし、アレンの潔白が証明されたわけでもない。
むしろ、彼と、彼のスキルが持つ謎は、より一層、深く、濃くなったのだ。
沈黙を破ったのは、学院長だった。
彼は、鑑定士から黒い石を受け取ると、それをアレンに差し戻しながら、まっすぐに彼の目を見て言った。
「リンク君……」
その声には、畏れと、純粋な好奇心が入り混じっていた。
「君は、一体、何者なんだ?」
その、世界の真理に触れるかのような問いかけをされながらも、アレンはただ一つ、全く別のことを考えていた。
(鑑定、長かったな……。
お腹、すいたなあ……)
アレンの部屋の静寂を、リナリアの切羽詰まった声が破った。
窓の外では、不吉な赤い月が、室内を不気味に照らしている。
「このままじゃ、アレンは退学させられちゃうかもしれないのよ!」
「退学かぁ……。
そしたら、学院の美味しいランチが食べられなくなるね」
「……!」
深刻な顔で腕を組んでいたアレンが、ぽつりと呟いた。
その、あまりにも呑気な一言に、リナリアは言葉を失い、がっくりと肩を落とす。
「あなたって子は、どうしてそういうことしか頭にないの!」
「だって、お腹はすくじゃないか」
悪びれもせず、ぐぅ、と鳴る自分のお腹をさするアレン。
しかし、そのいつもと変わらない態度が、かえってリナリアのパニック寸前の心を、少しだけ落ち着かせてくれた。
「……そうね。
とにかく、明日の鑑定で、あれが『無害な石』だって証明されれば、それで全部解決するはずよ」
リナリアは自分に言い聞かせるように言った。
だが、彼女の内心は、少しも晴れていなかった。
ゼノンの魔法をいとも簡単に防いだあの石が、ただの無害な石ころであるはずがないことを、誰よりも知っているからだ。
「大丈夫だよ、リナリア」
そんな彼女の不安を見透かしたかのように、アレンが言った。
「僕の種だもん。
悪い子なわけないよ」
その根拠のない、しかし妙な説得力のある言葉に、リナリアは「だといいけど……」と呟くのが精一杯だった。
◇
翌朝。
学院は、アレンの噂で持ちきりだった。
彼とリナリアが廊下を歩くだけで、周囲の生徒たちが蜘蛛の子を散らすように道を開け、遠巻きにヒソヒソと囁き合う。
「おい、来たぞ……」
「今日、あいつの持ってる魔道具の鑑定があるんだって?」
「禁断の道具だったら、退学どころか、騎士団に連れて行かれるらしいぜ」
そんな中、アレンたちの前に、勝ち誇ったような笑みを浮かべたゼノンが、取り巻きを引き連れて現れた。
「よう、アレン・リンク。
ずいぶんと有名人になったものだな。
クズがどんな顔をしてこの学院を去ることになるか、今から見ものだ」
しかし、アレンはそんな悪意に満ちた言葉を柳に受け流し、にこやかに挨拶を返した。
「やあ、ゼノン。
おはよう!
今日もいい天気だね!」
「なっ……!」
あまりにもいつも通りの反応に、ゼノンの方が毒気を抜かれて顔を歪ませる。
彼は「せいぜい最後の空気を楽しむんだな」と捨て台詞を残し、イラつきながら去っていった。
やがて、始業の鐘が鳴ると同時に、老教師がアレンとリナリアの元へやってきた。
「リンク君、リナリア君。
時間だ。
私についてきなさい」
二人は、老教師に連れられ、普段は立ち入ることのできない、学院の最上階にある一室へと向かった。
そこは、学院長室の隣にある、特別な鑑定室だった。
◇
重々しい扉の向こうは、ドーム状の高い天井を持つ、円形の部屋だった。
壁には魔法陣が描かれ、様々な用途不明の機械が置かれている。
部屋の中央には、学院の紋章が入ったローブを纏った、威厳のある白髭の老人――王立アストライア学院の学院長と、そして、水晶玉のような眼鏡をかけた、神経質そうな小男が立っていた。
彼が、王都でも指折りの魔道具鑑定士らしい。
「君が、アレン・リンク君かね」
学院長が、穏やかだが鋭い視線でアレンを見る。
「はい!」
アレンが元気よく返事をすると、鑑定士が厳重な魔法のケースの中から、あの黒い石を取り出した。
「では、早速鑑定を始めさせていただく」
鑑定士はそう言うと、まず魔法のルーペを石にかざした。
「む……?
組成が不明……。
いかなる金属、鉱物にも該当しない……」
次に、魔力の流れを測定する水晶を近づける。
「なっ……!?
これは……!
膨大な魔力を内包している……!
しかし、その流れが完全に静止しておる……。
まるで、嵐が氷の中に封じ込められているかのようだ……」
鑑定士の額に、じわりと汗が滲む。
彼は次々と鑑定道具を取り替えていくが、そのたびに、彼の表情は驚愕から困惑、そして絶望へと変わっていった。
「だめだ……。
魔法をかけても干渉せず、聖水を垂らしても反応がない……。
絶対的な中性……?
いや、違う……これは、あらゆる概念の外側にある……!」
やがて、鑑定士は力なく両手を下ろし、震える声で言った。
「分かりません……」
その一言に、部屋にいた全員が息を呑んだ。
「これほどの名鑑定士である、君が分からないと申すのか?」
学院長の問いに、鑑定士はかぶりを振った。
「お恥ずかしながら……。
こんな物質は、私が読んだ古今東西のいかなる文献にも載っておりません。
呪いや寄生属性を持つ『禁断の魔道具』どころの話ではない。
既知のいかなる魔法理論も、この石の前では無意味です。
……結論を申し上げます。
この物体は――『測定不能』です」
シーン、と。
鑑定室は、水を打ったように静まり返った。
測定不能。
有罪でも、無罪でもない。
誰もが予想しなかった、あまりにも不可解な鑑定結果。
ゼノンの目論見は、完全に外れた。
しかし、アレンの潔白が証明されたわけでもない。
むしろ、彼と、彼のスキルが持つ謎は、より一層、深く、濃くなったのだ。
沈黙を破ったのは、学院長だった。
彼は、鑑定士から黒い石を受け取ると、それをアレンに差し戻しながら、まっすぐに彼の目を見て言った。
「リンク君……」
その声には、畏れと、純粋な好奇心が入り混じっていた。
「君は、一体、何者なんだ?」
その、世界の真理に触れるかのような問いかけをされながらも、アレンはただ一つ、全く別のことを考えていた。
(鑑定、長かったな……。
お腹、すいたなあ……)
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