落ちこぼれギフト【ダメージ反射】は諦めない ~1割返しから始まる異世界冒険譚~

シマセイ

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第87話 新たな依頼、ゴブリンロード討伐!

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Cランク冒険者として新たなスタートを切ったアルト。
ギルドには、彼の実力に見合った、より高難易度の依頼が舞い込むようになっていた。
その日、ギルドの依頼掲示板の前で、アルトはゴルドー、ノエルと共に、数ある依頼書を吟味していた。

「どれもこれも、Dランクの頃とは桁違いだな……」
ゴルドーが、ずらりと並んだ依頼書を眺めながら、唸るように言った。

Cランク依頼は、危険度も難易度も跳ね上がる。
ゴブリンの群れの討伐、凶暴化した魔獣の駆除、そして、時には未開の地に潜む未知の脅威の調査まで。
報酬もDランクとは比べ物にならないほど高額だが、その分、生きて帰れる保証はどこにもない。
慎重に依頼を選ばなければ、文字通り、命取りになる。

「……これ、かな」
ノエルが、一枚の依頼書を指差した。
それは、最近、近隣の村を襲撃しているゴブリンロードの討伐依頼だった。

ゴブリンロード。
ゴブリンの上位種であり、知能が高く、狡猾で、そして強力なリーダーシップを持つ魔物だ。
普通のゴブリンとは比較にならないほど強く、時には下位の魔物を従えていることもある。
討伐には、Cランク冒険者でも、熟練したパーティが必要となる。

「ゴブリンロード、ねえ…」
アルトも、その依頼書に目を通した。
報酬はかなりの額だ。
しかし、ゴブリンロードが相手となると、決して油断はできない。

「悪くないな。Cランクになって、初めての依頼としては、ちょうどいい腕試しになるかもしれん」
ゴルドーが、顎髭を撫でながら、そう言った。
彼は、腕試しという言葉に、わずかな高揚感を滲ませている。
やはり、生粋の戦士なのだ。

「……ゴブリン、ロード。…位置、確認」
ノエルも、珍しく積極的だ。
彼女は、ローグとして、索敵と奇襲において、パーティに不可欠な存在。
彼女が位置を把握してくれれば、戦いを有利に進めることができる。

「よし、決まりだ」
アルトは、二人の意見を聞き、決断した。
Cランクになって、初めての依頼は、ゴブリンロード討伐。
新たな一歩を踏み出すには、十分な挑戦だろう。

三人は、すぐにギルドの受付で、ゴブリンロード討伐依頼を受け付けた。
受付嬢は、いつもの笑顔で、しかし以前よりもいくらか真剣な表情で、依頼の詳細と注意点を説明してくれた。

「ゴブリンロードは、知能が高く、罠や待ち伏せを仕掛けてくる可能性があります。油断は禁物です」
「今回の依頼場所は、村から少し離れた、古びた鉱山跡です。迷わないように、地図をよく確認してください」
「報酬は金貨100枚。討伐の証として、ゴブリンロードの頭部を持ってきてください」

説明を受け、詳細な地図と簡単な情報を受け取ったアルトたちは、鉱山跡へと出発する準備を始めた。
武器を磨き、食料とポーションを調達し、そして、それぞれの役割と作戦を入念に確認する。
ゴブリンロード討伐は、決して簡単な依頼ではない。
しかし、アルトたち三人には、忘れられた神殿での死闘を乗り越え、深まった絆と、互いへの信頼があった。

「いくぞ、二人とも」
アルトは、剣を構え、決意を込めて言った。
ゴルドーは、巨大な戦斧を肩に担ぎ、ニヤリと笑う。
ノエルは、フードの下で静かに頷いた。

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