9 / 35
第9話 ジューススタンドとモンスターとクマ
しおりを挟む
「ジューススタンド……」
「はい!」
目の前の木々は、どれもカラフルな実を成らせている。
色は様々だけど、不思議なことに全て実の形は同じだ。
「これは“ジュースのみ”っていうんです」
「ずいぶんとストレートな名前だな」
「みててください」
ミルは器用にするすると木を登ると、黄色の実をひとつもぎ取った。
地上に戻ってきてから、ストロー状の木の棒を取り出す。
「ジュースのみは、へたのところからこれをさして……」
外側はかなり固そうだけど、へたの部分はそうでもないらしい。
決して力が強いとはいえないミルでも、ぶすっとストローを差し込めた。
「じつはこれ、かにくがないんです。なかにはいってるのはぜんぶ、かじゅうなんです」
「それでジュースの実か……。なんて都合の良い実なんだ」
「いろによって、あじがちがうんです」
赤、オレンジ、黄色、紫、緑などなど……。
赤にも濃い赤や薄い赤、くすんだ赤や毒々しいまでの赤など、バリエーションが非常に豊富だ。
俺は試しに、紫色の実をもぎ取ってみた。
ミルが渡してくれたストローを差し込み、中の果汁を吸い上げてみる。
まあ紫でフルーツジュースといえば、もう想像はつくよな。
「ずずず……んあっ!?」
「どどどどうしました!?」
「い、いや、ちょっと想像してた味と違って」
何だこれ。ぶどうじゃないぞ。
甘味が強いけど、酸味もそれなりに感じる。
ぶどう独特のちょっとしたえぐみが一切感じられない。
そしてほのかにつぶつぶざらざらとした細かい感触……
「ブルーベリーか」
いわゆるブルーベリー味のジュースやお菓子とは違う。
人工的に造られた味じゃなくて、本当にブルーベリーをそのままジュースにしましたという感じ。
すごく美味しい。
「面白いな、このジュースの実」
「おもしろいですよね! わたしはこのきいろがおきにいりなんです!」
「それはちょっと試したくなるな」
俺は黄色の実を取って、ストローを差し替える。
子供が好きな黄色のフルーツといったら、それはもうバナナしか考えられな……
「うおっ! すっぱぁ!」
思いっきり吸い込んだらむせちゃうんじゃないかというくらい、とんでもなく酸っぱい。
これはレモンだ。
レモン果汁の原液をそのまま飲んでいるに等しい。
「え……酸っぱすぎないか……?」
「おいしくないですか? すっぱくて」
「まじかよ……」
ミルは平然とした顔で飲んでいるから、まさかレモンとは想像もしなかった。
これもいわゆるレモン味のジュースと違い、レモン絞ってそのまんまだから甘味が薄い。
炭酸で割って砂糖を入れたら、美味しく飲めそうだけど。
「うーん、おねえちゃんもすきじゃないんですよね……。おいしいのに」
「胃が壊れるぞ」
まさかミルにこんな変な一面があったとは。
ちょっとほっとするような、心配になるような。
でもこれはさすがに、俺は飲みきれない。
「のめないなら、わたしがいただきます」
ミルは平然と、2つ目のレモンジュースを飲み始めた。
もう見ているだけで酸っぱい。
唾液が湧き出してくる。
俺はさっさとあの味を忘れようと、ブルーベリージュースを口に含むのだった。
※ ※ ※ ※
「そろそろかえりますか」
「だな」
お互いにジュースを飲み干し、再び森の中を歩き始める。
今度は畑じゃなく、村に戻ればいい。
村に戻ったら戻ったで、何かしら仕事があるんだろうけど。
ミルとコジロー、そしてグレイと一緒に進んでいると、不意に背後の茂みからがさがさと音がした。
振り返ってみると……オーマイガー。
ギラギラと赤い目を光らせたオオカミみたいなやつが、こちらに牙をむいている。
雰囲気は、明らかにただのオオカミじゃない。
「ひえっ!? モ、モンスター……!?」
俺と同時にオオカミに気付いたミルが、後ずさりして悲鳴を上げた。
やっぱりただの獣じゃないよな。
異世界の定番といえば定番、モンスターだ。
「えーっと! えーっと……!」
ミルは必死に持っていたカバンの中を漁る。
いろいろなものを引っ張り出しては放り投げ、周りが取っ散らかっていく。
まるでピンチになった時の某ネコ型ロボットみたいだ。
「あ、ありました!」
ミルが取り出したのは、ピンポン玉くらいの大きさのボール。
彼女はそれを握ると、モンスターの目の前の地面に叩きつけた。
次の瞬間、もうもうと白い煙が上がる。
こちらからモンスターの姿が見えないくらい濃い。
向こうからも、俺たちの様子は分からなくなっているだろう。
「おねえちゃんがつくってくれた、えんまくです! いまのうちに、にげましょう!」
「おう! 珍しくリルが役に立った!」
駆け出すミルの後ろを、ペースを合わせながら俺も追っていく。
振り返って見れば、煙が少しずつ晴れ始めていた。
このペースだと、モンスターに追いつかれてしまうかもしれない。
「悪いミル! こっちの方が速い!」
「ひあっ!?」
俺は目の前のミルを抱え上げると、そのまま森を疾走し始めた。
まだ子供の体では、体力も少ないし歩幅も小さい。
俺だって重さでトップスピードは出せないけど、それでもまだこっちの方が速かった。
案の定、煙が晴れてモンスターが猛追を始める。
「はっやぁぁぁ!!!!」
「ガウウウウ……!」
やべえ。予想以上に速い。
そりゃ、オオカミと追いかけっこしたって勝てるわけはない。
でもかなりの差がハンデとしてあり、なおかつ体力勝負に持ち込めばなどと甘い考えを抱いてはいた。
でも体力勝負うんぬん以前に、スピードが段違いすぎる。
逃げきれない……!
「……そうだ! 【ぬいぐるみテイム……」
イチかバチか。
正直、あのほわほわした見た目のぬいぐるみに戦闘能力があるとは思えない。
でも何もないよりはマシなはずだ……!
「クマ】!!」
頼むぞ……!
そんな願いと共にテイムしたクマのぬいぐるみが、俺たちとモンスターの間に堂々と仁王立ちで現れる。
でかい。めちゃくちゃでかい。
ヒグマの超BIG級くらいのサイズはある。
見た目は例によってずんぐり丸みがあり、ほわっとした感じでもふもふしているが。
「そいつをぶっ飛ばしてくれ!」
「がお~」
とても猛獣とは思えない気の抜けた声で答えるクマ。
大丈夫かこれ。
そんな不安を抱いたのも束の間、クマが右手を無造作に振り上げる。
「がお~」
相変わらず、力が抜けるような鳴き声。
しかし、それに似合わない強烈なビンタが、モンスターの横っ面を襲った。
何本か木をぶち抜いて、はるか遠くに吹っ飛ばされるモンスター。
うおぅ……まじかぁ……。
「おおおおおっ!!! クマさんすごい!!!」
「がお~」
ミルの完成に応えるように一鳴きすると、クマは四つん這いになってこちらへやってきた。
破壊力満点の右腕に触ってみれば、やっぱりふっかふか。
綿が入ってるとしか思えない。
え、どこから出てきたのあのパワーは。
助かったからいいけどさ。
「ありがとな」
「がお~」
ピンチだったから咄嗟に呼び出してしまったけど、こいつはめちゃくちゃ食べそうだよなぁ……。
助かった安堵と同時に、そんな心配を感じる。
「まあ、何はともあれミルが無事でよかった」
「はい! わたしも、ケントさんがぶじで、ほんとうによかったです!」
安心して、満面の笑顔を浮かべるミル。
うん。この笑顔が守れてよかったな。
「はい!」
目の前の木々は、どれもカラフルな実を成らせている。
色は様々だけど、不思議なことに全て実の形は同じだ。
「これは“ジュースのみ”っていうんです」
「ずいぶんとストレートな名前だな」
「みててください」
ミルは器用にするすると木を登ると、黄色の実をひとつもぎ取った。
地上に戻ってきてから、ストロー状の木の棒を取り出す。
「ジュースのみは、へたのところからこれをさして……」
外側はかなり固そうだけど、へたの部分はそうでもないらしい。
決して力が強いとはいえないミルでも、ぶすっとストローを差し込めた。
「じつはこれ、かにくがないんです。なかにはいってるのはぜんぶ、かじゅうなんです」
「それでジュースの実か……。なんて都合の良い実なんだ」
「いろによって、あじがちがうんです」
赤、オレンジ、黄色、紫、緑などなど……。
赤にも濃い赤や薄い赤、くすんだ赤や毒々しいまでの赤など、バリエーションが非常に豊富だ。
俺は試しに、紫色の実をもぎ取ってみた。
ミルが渡してくれたストローを差し込み、中の果汁を吸い上げてみる。
まあ紫でフルーツジュースといえば、もう想像はつくよな。
「ずずず……んあっ!?」
「どどどどうしました!?」
「い、いや、ちょっと想像してた味と違って」
何だこれ。ぶどうじゃないぞ。
甘味が強いけど、酸味もそれなりに感じる。
ぶどう独特のちょっとしたえぐみが一切感じられない。
そしてほのかにつぶつぶざらざらとした細かい感触……
「ブルーベリーか」
いわゆるブルーベリー味のジュースやお菓子とは違う。
人工的に造られた味じゃなくて、本当にブルーベリーをそのままジュースにしましたという感じ。
すごく美味しい。
「面白いな、このジュースの実」
「おもしろいですよね! わたしはこのきいろがおきにいりなんです!」
「それはちょっと試したくなるな」
俺は黄色の実を取って、ストローを差し替える。
子供が好きな黄色のフルーツといったら、それはもうバナナしか考えられな……
「うおっ! すっぱぁ!」
思いっきり吸い込んだらむせちゃうんじゃないかというくらい、とんでもなく酸っぱい。
これはレモンだ。
レモン果汁の原液をそのまま飲んでいるに等しい。
「え……酸っぱすぎないか……?」
「おいしくないですか? すっぱくて」
「まじかよ……」
ミルは平然とした顔で飲んでいるから、まさかレモンとは想像もしなかった。
これもいわゆるレモン味のジュースと違い、レモン絞ってそのまんまだから甘味が薄い。
炭酸で割って砂糖を入れたら、美味しく飲めそうだけど。
「うーん、おねえちゃんもすきじゃないんですよね……。おいしいのに」
「胃が壊れるぞ」
まさかミルにこんな変な一面があったとは。
ちょっとほっとするような、心配になるような。
でもこれはさすがに、俺は飲みきれない。
「のめないなら、わたしがいただきます」
ミルは平然と、2つ目のレモンジュースを飲み始めた。
もう見ているだけで酸っぱい。
唾液が湧き出してくる。
俺はさっさとあの味を忘れようと、ブルーベリージュースを口に含むのだった。
※ ※ ※ ※
「そろそろかえりますか」
「だな」
お互いにジュースを飲み干し、再び森の中を歩き始める。
今度は畑じゃなく、村に戻ればいい。
村に戻ったら戻ったで、何かしら仕事があるんだろうけど。
ミルとコジロー、そしてグレイと一緒に進んでいると、不意に背後の茂みからがさがさと音がした。
振り返ってみると……オーマイガー。
ギラギラと赤い目を光らせたオオカミみたいなやつが、こちらに牙をむいている。
雰囲気は、明らかにただのオオカミじゃない。
「ひえっ!? モ、モンスター……!?」
俺と同時にオオカミに気付いたミルが、後ずさりして悲鳴を上げた。
やっぱりただの獣じゃないよな。
異世界の定番といえば定番、モンスターだ。
「えーっと! えーっと……!」
ミルは必死に持っていたカバンの中を漁る。
いろいろなものを引っ張り出しては放り投げ、周りが取っ散らかっていく。
まるでピンチになった時の某ネコ型ロボットみたいだ。
「あ、ありました!」
ミルが取り出したのは、ピンポン玉くらいの大きさのボール。
彼女はそれを握ると、モンスターの目の前の地面に叩きつけた。
次の瞬間、もうもうと白い煙が上がる。
こちらからモンスターの姿が見えないくらい濃い。
向こうからも、俺たちの様子は分からなくなっているだろう。
「おねえちゃんがつくってくれた、えんまくです! いまのうちに、にげましょう!」
「おう! 珍しくリルが役に立った!」
駆け出すミルの後ろを、ペースを合わせながら俺も追っていく。
振り返って見れば、煙が少しずつ晴れ始めていた。
このペースだと、モンスターに追いつかれてしまうかもしれない。
「悪いミル! こっちの方が速い!」
「ひあっ!?」
俺は目の前のミルを抱え上げると、そのまま森を疾走し始めた。
まだ子供の体では、体力も少ないし歩幅も小さい。
俺だって重さでトップスピードは出せないけど、それでもまだこっちの方が速かった。
案の定、煙が晴れてモンスターが猛追を始める。
「はっやぁぁぁ!!!!」
「ガウウウウ……!」
やべえ。予想以上に速い。
そりゃ、オオカミと追いかけっこしたって勝てるわけはない。
でもかなりの差がハンデとしてあり、なおかつ体力勝負に持ち込めばなどと甘い考えを抱いてはいた。
でも体力勝負うんぬん以前に、スピードが段違いすぎる。
逃げきれない……!
「……そうだ! 【ぬいぐるみテイム……」
イチかバチか。
正直、あのほわほわした見た目のぬいぐるみに戦闘能力があるとは思えない。
でも何もないよりはマシなはずだ……!
「クマ】!!」
頼むぞ……!
そんな願いと共にテイムしたクマのぬいぐるみが、俺たちとモンスターの間に堂々と仁王立ちで現れる。
でかい。めちゃくちゃでかい。
ヒグマの超BIG級くらいのサイズはある。
見た目は例によってずんぐり丸みがあり、ほわっとした感じでもふもふしているが。
「そいつをぶっ飛ばしてくれ!」
「がお~」
とても猛獣とは思えない気の抜けた声で答えるクマ。
大丈夫かこれ。
そんな不安を抱いたのも束の間、クマが右手を無造作に振り上げる。
「がお~」
相変わらず、力が抜けるような鳴き声。
しかし、それに似合わない強烈なビンタが、モンスターの横っ面を襲った。
何本か木をぶち抜いて、はるか遠くに吹っ飛ばされるモンスター。
うおぅ……まじかぁ……。
「おおおおおっ!!! クマさんすごい!!!」
「がお~」
ミルの完成に応えるように一鳴きすると、クマは四つん這いになってこちらへやってきた。
破壊力満点の右腕に触ってみれば、やっぱりふっかふか。
綿が入ってるとしか思えない。
え、どこから出てきたのあのパワーは。
助かったからいいけどさ。
「ありがとな」
「がお~」
ピンチだったから咄嗟に呼び出してしまったけど、こいつはめちゃくちゃ食べそうだよなぁ……。
助かった安堵と同時に、そんな心配を感じる。
「まあ、何はともあれミルが無事でよかった」
「はい! わたしも、ケントさんがぶじで、ほんとうによかったです!」
安心して、満面の笑顔を浮かべるミル。
うん。この笑顔が守れてよかったな。
0
あなたにおすすめの小説
異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)
なかじまあゆこ
ファンタジー
可愛いもふもふ達とアリナは異世界でスローライフをします。
異世界召喚された安莉奈は幼女の姿になっていた。神様に与えられた能力を使い眷属聖獣猫モフにゃーや魔獣のライオン魔獣鳥に魔獣の日焼けとお料理を創造します!
熊元安莉奈(くまもとありな)は黄色のバスに乗せられ異世界召喚された。 そして、なぜだか幼女の姿になっていた。しかも、日本の地球人だったことを忘れていたのだ。 優しいモリーナ夫妻に養子として引き取れた安莉奈はアリナになった。 モリーナ夫妻はカフェ食堂を経営していたが繁盛しておらず貧乏だった。料理が出来ないアリナはお皿洗いなどのお手伝いを小さな体ながらしていたのだけど。 神様から日本料理を創造する力が与えられていた! その力を使うと。
地球では辛い生活を送っていた安莉奈が異世界ではアリナとしてお父さんに激愛され幸せに生きている。
エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる