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 エレベーターに閉じ込められた事を話したら千里は目の前でケラケラと笑っていた。そして、自分のダメな所を反省して見つめ直したと言ったら「ホントしょうがないなぁ」と彼女は呆れたように笑った。千里の明るい笑顔につられると、俺もつい笑ってしまった。
そして、花火を二人で一緒に観ることを約束したのに結局観れなかったを心から謝った。千里は少し怒っていたけど許してくれた。そして、遅くまで待っていてくれたことに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

「また次があるよ、また来年も一緒に花火観よう?」

 千里は隣でそう言って話すと、俺はあることを思いついた。

「……いや、今から一緒に花火しよう?」

「えっ?」

「よし、今から花火しよう! なっ!?」

「いいよ。そんな無理しなくても…――!」

 千里は心配そうに言ってきた。だけど俺は、大丈夫だよと言うとベッドから起き上がった。

「せっかく綺麗な浴衣着てくれたのに、それじゃ千里に悪いよ。いいから今から公園に行こう!」

「晃彦、本当に大丈夫……?」

「ああ、点滴打ったからもう平気だよ!」

 そう言って彼女を安心させると、俺達は病院を出て近くのコンビニで花火セットを買った。そして、そのまま二人で夜の公園へと向かった。
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