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第2章―戦いの砲火―
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「フン、相変わらず短気な奴め。お前の生き様を篤とこの目で見させてもらうぞ!」
カペラ部隊は小型艦に勇ましく突撃すると、敵艦からは至近距離からバルカンが放たれた。無数の鉄の雨が降り注ぐとカペラ部隊は、それを素早く避けて回避した。そして次の一瞬間に敵の僅かな隙をつくと敵艦の右舷にめがけて長距離ミサイルを一斉に撃ち込んだのだった。彼らの先制攻撃は見事に成功し、小型艦にミサイルが数発命中して被弾した。ケイニッフィはカペラ部隊の鮮やかな攻撃に対して軽く口笛を吹いて呟いた。
「アイツ、なかなかやるじゃないか……!」
カペラ部隊は散開すると、ジョンが再び無線で話しかけてきた。
「どうだ見たかK、これがカペラ部隊の実力だ!」
ジョンが自慢気にそう言うと彼は突然、高笑いをした。
「たしかに今は鮮やかだったが、まだまだだ! 敵艦が体勢を戻す前に一気に畳み掛けるぞ!」
彼は勇ましくそう言うと部下を引き連れて敵艦に向かって突撃しに行った。敵艦からは再び攻撃が放たれた。主砲から撃たれた高エネルギービームがリゲル部隊の方へと急接近した。
それを素早く回避して避けると彼らはバルカンとビームを一斉に発射した。リゲル部隊は敵に対して攻撃の機会を与えなかった。
リーダーの戦闘機に続き部下達も連携をとると、直ぐにその後に続いた。そして、小型艦に向けて一斉に過剰攻撃を仕掛けたのだった。
『今だ! 撃ち落とせぇーっ!!』
ケイニッフィはそこで叫びながらジョンに合図を送った。
「うおおおおおおおおおっ! 落ちろぉっ!! この虫けらどもめぇーッ!!」
ジョンは勇ましく叫ぶと機体に装着されている強力なビーム兵器。ビュウトリング・ビームを敵の小型艦にめがけて瞬時に放って発射させた。
放たれた強力なビームは稲光の如く一瞬にして、敵の小型艦一隻をビーム砲で見事に貫いた。撃破された小型艦は煙を上げながら、宇宙の彼方へと沈んで行った。ケイニッフィ大佐はカペラ部隊のリーダー、ジョンに話しかけた。
「――昔を思い出すなジョン。良いぞ、その調子で俺の後に続け! また昔みたいに2人で暴れるのも悪くない!」
「ハン、生憎その手には乗らないぜ。自分達が目立つ為に俺達を利用しようって魂胆か!? 昔とは違うんだ、昔とはな! 誰がテメーの言いなりになどになるものか、お前達はシルマ部隊と仲良くつるんで戦ってろ。俺達は別の敵艦を落とす! どっちが多く敵の船を落とせるか競争だ!」
ジョンはそう言うと再び一方的に無線を切った。彼の熱くなりやすい性格に、ケイニッフィは呆れた顔をした。
「アイツ、今だに俺が大佐クラスに昇進した事を根にもっていやがるな。いいだろう、望む所だ――!」
ケイニッフィは部下達に補給に行くように指示を出した。部下の6機はリーダーの指示に従い直ぐに補給しに基地へと一端、戻ることにした。
カペラ部隊は小型艦に勇ましく突撃すると、敵艦からは至近距離からバルカンが放たれた。無数の鉄の雨が降り注ぐとカペラ部隊は、それを素早く避けて回避した。そして次の一瞬間に敵の僅かな隙をつくと敵艦の右舷にめがけて長距離ミサイルを一斉に撃ち込んだのだった。彼らの先制攻撃は見事に成功し、小型艦にミサイルが数発命中して被弾した。ケイニッフィはカペラ部隊の鮮やかな攻撃に対して軽く口笛を吹いて呟いた。
「アイツ、なかなかやるじゃないか……!」
カペラ部隊は散開すると、ジョンが再び無線で話しかけてきた。
「どうだ見たかK、これがカペラ部隊の実力だ!」
ジョンが自慢気にそう言うと彼は突然、高笑いをした。
「たしかに今は鮮やかだったが、まだまだだ! 敵艦が体勢を戻す前に一気に畳み掛けるぞ!」
彼は勇ましくそう言うと部下を引き連れて敵艦に向かって突撃しに行った。敵艦からは再び攻撃が放たれた。主砲から撃たれた高エネルギービームがリゲル部隊の方へと急接近した。
それを素早く回避して避けると彼らはバルカンとビームを一斉に発射した。リゲル部隊は敵に対して攻撃の機会を与えなかった。
リーダーの戦闘機に続き部下達も連携をとると、直ぐにその後に続いた。そして、小型艦に向けて一斉に過剰攻撃を仕掛けたのだった。
『今だ! 撃ち落とせぇーっ!!』
ケイニッフィはそこで叫びながらジョンに合図を送った。
「うおおおおおおおおおっ! 落ちろぉっ!! この虫けらどもめぇーッ!!」
ジョンは勇ましく叫ぶと機体に装着されている強力なビーム兵器。ビュウトリング・ビームを敵の小型艦にめがけて瞬時に放って発射させた。
放たれた強力なビームは稲光の如く一瞬にして、敵の小型艦一隻をビーム砲で見事に貫いた。撃破された小型艦は煙を上げながら、宇宙の彼方へと沈んで行った。ケイニッフィ大佐はカペラ部隊のリーダー、ジョンに話しかけた。
「――昔を思い出すなジョン。良いぞ、その調子で俺の後に続け! また昔みたいに2人で暴れるのも悪くない!」
「ハン、生憎その手には乗らないぜ。自分達が目立つ為に俺達を利用しようって魂胆か!? 昔とは違うんだ、昔とはな! 誰がテメーの言いなりになどになるものか、お前達はシルマ部隊と仲良くつるんで戦ってろ。俺達は別の敵艦を落とす! どっちが多く敵の船を落とせるか競争だ!」
ジョンはそう言うと再び一方的に無線を切った。彼の熱くなりやすい性格に、ケイニッフィは呆れた顔をした。
「アイツ、今だに俺が大佐クラスに昇進した事を根にもっていやがるな。いいだろう、望む所だ――!」
ケイニッフィは部下達に補給に行くように指示を出した。部下の6機はリーダーの指示に従い直ぐに補給しに基地へと一端、戻ることにした。
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