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ガルデンヘイム王国王都で
まったりとした朝
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鳥達のさえずりが聞こえる少し前に私は目を覚ました。そしてその時にとんでもないことが起こっていることがわかった。
「あー、そういえば師匠のくれたスキルが発動してたか」
どんなに疲れても、傷ついても一晩で回復する『大地のゆりかご』のスキル。大地の力が体を癒し、涸れた魔力を補給する。そして大地のゆりかごは私の中から最適な魔法を選別して自動発動する。今回は疲労だったので風属性の治癒魔法が発動していたようだ。
身を捩ろうとしたときに自分の胸の中で寝息を立てるお坊ちゃんの姿があった。
「抱いて眠っちゃったんだったっけ」
こうしてみてみると顔立ちは整い、今はまだカッコいいというよりは可愛いが強いがもう少ししたら大人びて男性らしくなるのだろうか。
「ん・・・ううん」
甘えるように身を捩ったお坊ちゃんを抱き締めてあげると嬉しそうに声を漏らし、私に抱きついてくる。
「ふふ、小さなお坊ちゃん、貴方が王になるのを応援してあげる。頑張ってね」
目的地を持っていても寄り道はとても楽しい。長命だから私はそれを見てみることができるだろう。そっと頭を撫でてあげて、私はそう呟くと再び目を閉じる。二度寝もまた楽しいのだ。それと、駄々漏れになった治癒魔法がお城全体を包みつつあるのが怖いからである。
「ん・・・」
ボクが目が覚めるころにはいつもよりも遅い時間であった。柔かく暖かい感触に包まれていつもより深く眠ってしまっていたようだった。
「あー・・・良い匂い・・・匂い?」
柔かく心地よい感触に包まれながら顔を埋めてぐりぐりと押し付ける。枕やベッドなんかはこうすると何故か凄く落ち着くのだ。ただそれが彼女の胸であったことに気付いた瞬間に顔が熱くなるのを感じた。
「あ、あばば・・・!」
離れようとした瞬間に彼女の腕が伸びてくる。そのままがっちりと抱き寄せられる。
「むぐぅ・・・」
「いけない子だ、こんなことするなんて」
抱き寄せられたまま顔を上げると微笑みを湛えた彼女の顔が間近にあって顔の赤みが強くなっていくのが解る。は、恥かしい。逃げ出そうとしても力の強さが半端じゃなく強く、痛くされてるわけでもないのに全く逃げる事ができなかった。
「けどわんちゃんみたいで可愛いから特別に許してあげる」
「は、はい・・・」
笑顔のままそういうとようやく彼女はボクを解放してくれる。ちょっと残念だったのは内緒だ。
しかも気付くと彼女は上着を脱いで薄いシャツ一枚になっていた。
「ふふ、顔が真っ赤」
そういわれて思わず頬に手をやる。確認するまでも無かったが咄嗟に手をやってしまった。
それを見てさらに彼女の笑みが深くなる。うう・・・。
けど鎧越しでもわかっていたけどなんでこんなにスタイルがいいんだろう。力も強いし。
「あの、今日はどうされますか?ボクもいろいろとやらないといけないことがあるからいつまでも一緒には居られないんですが・・・貴女さえよければもう少し滞在してもらっても・・・」
とりあえず彼女に今日の予定を聞いておく。父が知っているのなら最悪なんとでもなる。
フリーパスとは行かないだろうが食客として城内にとどめておくのも決して悪くないし、皇太子の名前を使って指名して置くのもオーバーな話ではない。なにせS級の脅威度の魔物を一人で撃退できる実力者だ。父も知らないのだからギルドではまだ無名なのだろうがそれもかえって好都合だ。高名な冒険者を囲うとなにかと問題が多いし、任務の消化の関係から実害が多くギルド員が良い顔をしないからだ。
「私が・・・って言うより君がそうして欲しいんじゃない?」
「えっ?いや、確かにボクもそうしてくれたら嬉しいですけど」
「あら、正直だね。ま、聞いてそう答えられると断りにくいし君が良ければもう少し此処でお世話になろうかな・・・あふ」
「はい、そうしてください!」
ベッドに腰掛けたままそう答えると彼女は小さくあくびをしたまま答える。うれしくなってボクがそう答えると彼女はまた微笑みを浮かべてうなずいた。
「うん、おねがいするね」
彼女は恐らく自分の魔法が規格外な事は知っている。そしてギルドに行ったなら彼女が登ってきた洞窟がどれほどの場所なのかも。ただ彼女がどれだけの影響を与えるのかまではわからないのだろう。誘っておいてなんだが考える素振りも何もないし。
「フルンを迎えに寄越しますのでそれまでゆっくりしていてください。朝食もそのときに食べましょう」
「わかった、待ってるよ」
とりあえず彼女の機嫌を損ねないようにさりげなく身内アピールしておこうっと。
そう思いながらボクは朝食の前に父と公務の打ち合わせをする事にしたのだった。
「あー、そういえば師匠のくれたスキルが発動してたか」
どんなに疲れても、傷ついても一晩で回復する『大地のゆりかご』のスキル。大地の力が体を癒し、涸れた魔力を補給する。そして大地のゆりかごは私の中から最適な魔法を選別して自動発動する。今回は疲労だったので風属性の治癒魔法が発動していたようだ。
身を捩ろうとしたときに自分の胸の中で寝息を立てるお坊ちゃんの姿があった。
「抱いて眠っちゃったんだったっけ」
こうしてみてみると顔立ちは整い、今はまだカッコいいというよりは可愛いが強いがもう少ししたら大人びて男性らしくなるのだろうか。
「ん・・・ううん」
甘えるように身を捩ったお坊ちゃんを抱き締めてあげると嬉しそうに声を漏らし、私に抱きついてくる。
「ふふ、小さなお坊ちゃん、貴方が王になるのを応援してあげる。頑張ってね」
目的地を持っていても寄り道はとても楽しい。長命だから私はそれを見てみることができるだろう。そっと頭を撫でてあげて、私はそう呟くと再び目を閉じる。二度寝もまた楽しいのだ。それと、駄々漏れになった治癒魔法がお城全体を包みつつあるのが怖いからである。
「ん・・・」
ボクが目が覚めるころにはいつもよりも遅い時間であった。柔かく暖かい感触に包まれていつもより深く眠ってしまっていたようだった。
「あー・・・良い匂い・・・匂い?」
柔かく心地よい感触に包まれながら顔を埋めてぐりぐりと押し付ける。枕やベッドなんかはこうすると何故か凄く落ち着くのだ。ただそれが彼女の胸であったことに気付いた瞬間に顔が熱くなるのを感じた。
「あ、あばば・・・!」
離れようとした瞬間に彼女の腕が伸びてくる。そのままがっちりと抱き寄せられる。
「むぐぅ・・・」
「いけない子だ、こんなことするなんて」
抱き寄せられたまま顔を上げると微笑みを湛えた彼女の顔が間近にあって顔の赤みが強くなっていくのが解る。は、恥かしい。逃げ出そうとしても力の強さが半端じゃなく強く、痛くされてるわけでもないのに全く逃げる事ができなかった。
「けどわんちゃんみたいで可愛いから特別に許してあげる」
「は、はい・・・」
笑顔のままそういうとようやく彼女はボクを解放してくれる。ちょっと残念だったのは内緒だ。
しかも気付くと彼女は上着を脱いで薄いシャツ一枚になっていた。
「ふふ、顔が真っ赤」
そういわれて思わず頬に手をやる。確認するまでも無かったが咄嗟に手をやってしまった。
それを見てさらに彼女の笑みが深くなる。うう・・・。
けど鎧越しでもわかっていたけどなんでこんなにスタイルがいいんだろう。力も強いし。
「あの、今日はどうされますか?ボクもいろいろとやらないといけないことがあるからいつまでも一緒には居られないんですが・・・貴女さえよければもう少し滞在してもらっても・・・」
とりあえず彼女に今日の予定を聞いておく。父が知っているのなら最悪なんとでもなる。
フリーパスとは行かないだろうが食客として城内にとどめておくのも決して悪くないし、皇太子の名前を使って指名して置くのもオーバーな話ではない。なにせS級の脅威度の魔物を一人で撃退できる実力者だ。父も知らないのだからギルドではまだ無名なのだろうがそれもかえって好都合だ。高名な冒険者を囲うとなにかと問題が多いし、任務の消化の関係から実害が多くギルド員が良い顔をしないからだ。
「私が・・・って言うより君がそうして欲しいんじゃない?」
「えっ?いや、確かにボクもそうしてくれたら嬉しいですけど」
「あら、正直だね。ま、聞いてそう答えられると断りにくいし君が良ければもう少し此処でお世話になろうかな・・・あふ」
「はい、そうしてください!」
ベッドに腰掛けたままそう答えると彼女は小さくあくびをしたまま答える。うれしくなってボクがそう答えると彼女はまた微笑みを浮かべてうなずいた。
「うん、おねがいするね」
彼女は恐らく自分の魔法が規格外な事は知っている。そしてギルドに行ったなら彼女が登ってきた洞窟がどれほどの場所なのかも。ただ彼女がどれだけの影響を与えるのかまではわからないのだろう。誘っておいてなんだが考える素振りも何もないし。
「フルンを迎えに寄越しますのでそれまでゆっくりしていてください。朝食もそのときに食べましょう」
「わかった、待ってるよ」
とりあえず彼女の機嫌を損ねないようにさりげなく身内アピールしておこうっと。
そう思いながらボクは朝食の前に父と公務の打ち合わせをする事にしたのだった。
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