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ガルデンヘイム王国王都で
まったりした朝 その2
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朝、目が覚めてみるとお坊ちゃんが私の胸に頭をぐりぐりしていた。されるがままにしているとどうやら寝ぼけていたらしく意識が覚醒したと同時に顔を赤くして離れようとしたので捕獲する。
可愛い抵抗を続けているがそんな程度の腕力で私から逃げ出せるとは思って欲しくないね。
しかしそんな楽しいやり取りもあっと言う間に終わりを告げてお坊ちゃんは公務がどうとかで部屋を出て行ってしまった。結構遅い時間だからか朝食は後回しか。
「やっぱり偉い人には責務がついて回るのかな」
どこかの蜘蛛男も言っていたように大いなる力には大いなる責任が伴うとかなんとか。
私の力はこの世界を司る師匠達の力でもある。そしてそんな私の肩には世界を遍く循環させるための責務が乗っているのだ。
「私の寿命が尽きるまでっていう気長なスパンじゃなければもう少し緊張感があった気がするけどな」
それに早めに済ませたら済ませたでなんかがっかりされそうな気もするし。ま、ゆっくりでいいか。そう思いつつもベッドでのんびりとしていると部屋のドアがノックされた。
『スカサハ殿、お迎えに参りました』
洞窟で出会ったオジさんの声だ。破壊されたドアを律儀に叩いているあたりに彼の性格を示しているような気がする。
「はいはーい、ご苦労様」
「お迎えに参りましたぞ、ささ、朝食が待っております」
「あれ?おぼ・・・皇太子殿下は?」
「時間が掛かるからと殿下のお心遣いですが」
「うーん、ま、同席するとなにかと困る事もあるか」
とりあえず納得してオジさんについていくことにする。騎乗服を着て廊下に出るとオジさんが部下を連れて立っている。
「近衛騎士隊長、このお方は?」
部下らしきさわやかフェイスの青年が槍を片手にこちらを見ている。若干不審者を見るような目つきなのはいただけないけど。
「クローゼ、客人に無礼であるぞ。彼女はスカサハ様で、殿下の命の恩人であらせられる」
「なんと!それでは四階層で現れた伝説の龍巫女とは彼女の事なのですか!」
ちょっとまって、なにそれ。何時の間に伝説になったの私。しかも巫女って・・・そこは別に変でもなんでもない・・・のかな?
「そうだ」
肯定しないでよオジさん、それにあの時の部下の皆さん。なんで言いふらしてるの?黙っててっていったじゃんか。そもそも伝説の龍巫女ってなにさ、中二病?そんな私の感情などを彼方に置き去りにしつつ部下さんの眼差しが熱っぽくなった。
「わ、私もあの天を焼かんとする魔光を見てみたく・・・!」
「王宮がなくなっちゃうから辞退するよ」
「な、なんと・・・それほどの威力が・・・!」
えー、そこは『逃げるんですか?』とか『やっぱりなんか変だぞ?』ってならない?しかもその表現はなにさ。天を焼く魔光?龍炎拳の事かな?凄い中二病っぽい響きになっていってるけど。
「それよりもさ、朝食が冷めちゃうんじゃない?」
「おお、そうでした。では参りましょうぞ!」
オジさんと部下さんに挟まれて護送されるように食堂へと向かう。途中からかなり目立ってたけど大丈夫かな。
「ここですぞ!」
「あれ・・・ここ?」
華やかな王宮から連れてこられたのはむさいオジさんやお兄さんが屯する食堂であった。これっていうと騎士達の詰所ってことかな?確かに石と木造の中間のような造りになっている食堂は活気があるし、座った席に持ってこられた食事は肉中心ながらボリューム満点で食べがいがありそうだ。
「「「「「「近衛騎士隊長、おはようございます!」」」」」」
「うむ、皆食事を再開せよ」
オジさんが号令をかけるように返答すると皆が各々の食事や準備に戻っていく。そんな中で結構な人数が私を見、そしてひそひそと内緒話をしていく。
「居心地悪いなあ・・・」
とりあえず目の前に盛られた食事に手を伸ばす。パンとスープ、そして焼いた肉とジャガイモっぽいもの。おいしそうだね。
「むぐむぐ・・・ごくん」
あ、普通に美味しい。これはアリだ。パンも前の世界で食べたようなものだし、野菜がゴロゴロ入ったスープも美味しい。肉とジャガイモもいい意味で想像通りの味だった。
「どうでございますか、この食堂の食事は?」
「とっても美味しいよ。朝からこれだけの物を食べられるのはいいね」
「そうでしょう、我が騎士団の自慢の一つですからなぁ。これのお陰で騎士達の素行にも大分と改善が見られておりますぞ」
どうやら騎士団の士気や忠誠を得る為に待遇改善の一環として食事の改革が行われたようだ。それもあのお坊ちゃんが言い出したとかなんとか。それまでは肉もパンも小さくて硬く、食えたものじゃなかったらしい。とどめにただの塩スープときたもんだ。
「忠義に励む騎士達の食の内容に何時も嘆いておいででした」
「ま、衣食足りて礼節を知るとも言うし」
「それはなかなか深いお言葉ですなぁ」
勝手になんだか評価を上げてしまっている気がするが・・・もういいや。とりあえずお肉とジャガイモを楽しもうっと。
可愛い抵抗を続けているがそんな程度の腕力で私から逃げ出せるとは思って欲しくないね。
しかしそんな楽しいやり取りもあっと言う間に終わりを告げてお坊ちゃんは公務がどうとかで部屋を出て行ってしまった。結構遅い時間だからか朝食は後回しか。
「やっぱり偉い人には責務がついて回るのかな」
どこかの蜘蛛男も言っていたように大いなる力には大いなる責任が伴うとかなんとか。
私の力はこの世界を司る師匠達の力でもある。そしてそんな私の肩には世界を遍く循環させるための責務が乗っているのだ。
「私の寿命が尽きるまでっていう気長なスパンじゃなければもう少し緊張感があった気がするけどな」
それに早めに済ませたら済ませたでなんかがっかりされそうな気もするし。ま、ゆっくりでいいか。そう思いつつもベッドでのんびりとしていると部屋のドアがノックされた。
『スカサハ殿、お迎えに参りました』
洞窟で出会ったオジさんの声だ。破壊されたドアを律儀に叩いているあたりに彼の性格を示しているような気がする。
「はいはーい、ご苦労様」
「お迎えに参りましたぞ、ささ、朝食が待っております」
「あれ?おぼ・・・皇太子殿下は?」
「時間が掛かるからと殿下のお心遣いですが」
「うーん、ま、同席するとなにかと困る事もあるか」
とりあえず納得してオジさんについていくことにする。騎乗服を着て廊下に出るとオジさんが部下を連れて立っている。
「近衛騎士隊長、このお方は?」
部下らしきさわやかフェイスの青年が槍を片手にこちらを見ている。若干不審者を見るような目つきなのはいただけないけど。
「クローゼ、客人に無礼であるぞ。彼女はスカサハ様で、殿下の命の恩人であらせられる」
「なんと!それでは四階層で現れた伝説の龍巫女とは彼女の事なのですか!」
ちょっとまって、なにそれ。何時の間に伝説になったの私。しかも巫女って・・・そこは別に変でもなんでもない・・・のかな?
「そうだ」
肯定しないでよオジさん、それにあの時の部下の皆さん。なんで言いふらしてるの?黙っててっていったじゃんか。そもそも伝説の龍巫女ってなにさ、中二病?そんな私の感情などを彼方に置き去りにしつつ部下さんの眼差しが熱っぽくなった。
「わ、私もあの天を焼かんとする魔光を見てみたく・・・!」
「王宮がなくなっちゃうから辞退するよ」
「な、なんと・・・それほどの威力が・・・!」
えー、そこは『逃げるんですか?』とか『やっぱりなんか変だぞ?』ってならない?しかもその表現はなにさ。天を焼く魔光?龍炎拳の事かな?凄い中二病っぽい響きになっていってるけど。
「それよりもさ、朝食が冷めちゃうんじゃない?」
「おお、そうでした。では参りましょうぞ!」
オジさんと部下さんに挟まれて護送されるように食堂へと向かう。途中からかなり目立ってたけど大丈夫かな。
「ここですぞ!」
「あれ・・・ここ?」
華やかな王宮から連れてこられたのはむさいオジさんやお兄さんが屯する食堂であった。これっていうと騎士達の詰所ってことかな?確かに石と木造の中間のような造りになっている食堂は活気があるし、座った席に持ってこられた食事は肉中心ながらボリューム満点で食べがいがありそうだ。
「「「「「「近衛騎士隊長、おはようございます!」」」」」」
「うむ、皆食事を再開せよ」
オジさんが号令をかけるように返答すると皆が各々の食事や準備に戻っていく。そんな中で結構な人数が私を見、そしてひそひそと内緒話をしていく。
「居心地悪いなあ・・・」
とりあえず目の前に盛られた食事に手を伸ばす。パンとスープ、そして焼いた肉とジャガイモっぽいもの。おいしそうだね。
「むぐむぐ・・・ごくん」
あ、普通に美味しい。これはアリだ。パンも前の世界で食べたようなものだし、野菜がゴロゴロ入ったスープも美味しい。肉とジャガイモもいい意味で想像通りの味だった。
「どうでございますか、この食堂の食事は?」
「とっても美味しいよ。朝からこれだけの物を食べられるのはいいね」
「そうでしょう、我が騎士団の自慢の一つですからなぁ。これのお陰で騎士達の素行にも大分と改善が見られておりますぞ」
どうやら騎士団の士気や忠誠を得る為に待遇改善の一環として食事の改革が行われたようだ。それもあのお坊ちゃんが言い出したとかなんとか。それまでは肉もパンも小さくて硬く、食えたものじゃなかったらしい。とどめにただの塩スープときたもんだ。
「忠義に励む騎士達の食の内容に何時も嘆いておいででした」
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