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ガルデンヘイム王国王都で
鍛錬場へ
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もぐもぐと食事を楽しんでいる姿を周りの騎士さん達がジロジロと見ている。そんなに見たってこのジャガイモとステーキはあげないよ?
「なかなかの食べっぷりですな、作った者もさぞ喜ぶでしょう」
最後のステーキの一切れを口に放り込む私にオジさんがそう言う。そこでハッとなったわたしが目の前に目をやると空になったお皿が重なっていた。しまった、久しぶりのまともな食事だから油断して食べ過ぎちゃったかな。そりゃこれだけ食べれば見られもするか。
「ちょっと食べ過ぎちゃったかな」
「なんの、量だけならいくらでも食べる奴はおりますから」
オジさんはそう言うが部下の人は苦笑しているのでお世辞というか遠慮してるんだろうね。ごめんね、食べすぎちゃって。
「ちょっと腹ごなしに運動しようかな・・・」
「おお、なら我が修練場を利用なさるといいですぞ」
私がおなかを撫でていったのを聞き漏らさずオジさんがそう言う。どうやら運動できる場所を用意してくれるようなので私は喜んで従う事にした。なぜか食堂にいた騎士さん全員が慌てて着いてきたのは見なかった事にして私は鍛錬場へと案内してもらう。
「なんか、色々してもらって御免ね?迷惑じゃない?」
私がそう遠慮がちに訪ねるとオジさんが顔をぶんぶんと振って答える。
「とんでもない!ワシらが受けた恩に比ぶればこの程度・・・、それよりもここが鍛錬場ですぞ」
闘技場のような円形のドームを前にオジさんが笑顔で案内してくれる。かなり広くてまるで野球場とかみたいだ。屋根もついてるようで雨の日も安心の設計である。中は一部に客席を設けたつくりになっていて、レンガを組んで作ってある頑丈そうな建物だ。
「それじゃあまずは何をしようかな」
ただっ広い場所を使えるのはなんとなく気分が盛り上がってくるものだ。それにローマのコロッセオのように歴史を感じさせる雰囲気や壁に無造作に立てられた剣や槍の傷み具合がそれをより印象的にしている。
「ここでは主に武器を使った訓練を行っておりますぞ。集団戦から、一騎打ち、素振りに至るまでいろいろと」
「へー、武器ってあれを使うの?」
籠に収まった武器たちを指差して言うとオジさんは頷く。傷み具合はそれだけ鍛錬が熱心に行われている事を示している。彼らはそれだけ真面目なのだろう。
「じゃあ騎士隊長殿とさっそく打ち合いでもしよっか」
「おお、それは願っても無い!」
オジさんが笑顔で立てかけられた剣を握った所、修練場についてきた騎士達から一斉にクレームが入った。
「隊長!いくらなんでも自分だけというのはズルいです!」
「そうです!我等も巫女殿とお手合わせ願いたい!」
「そうだそうだ!」
全員が鎧姿でそう言うと我先にと訓練用の剣と槍を取り、結果としてオジさんが使う剣がなくなってしまった。
「な、貴様ら指名を受けたのはワシなのだから先にやってもいいだろう!」
「いくら隊長とはいえこれだけは譲れません、なにより隊長は殿下と共に出陣した栄誉に預かっているではありませんか!我等にも機会を下さらねば不公平です!」
何時の間にかクローゼさんも騎士側に回っている。え、そんなに私と模擬戦をするのって栄誉な事なの?お坊ちゃんが可哀想じゃない?
「ぬぐぐ・・・確かに独り占めはよくないか・・・仕方あるまい」
「「「「ありがとうございます」」」」
渋々といった様子で諦めたオジさんに満面の笑顔で答える騎士さん達。なんだかなぁ。
「とりあえず決まったものは仕方ないから一人ずつお相手しようかな」
此処でやっぱり嫌だよなんて言ったら嫌な奴すぎるし、誰とやっても悪い事にはならないだろう。
頑張って体を動かそう。
「それじゃ、一番手どうぞ」
鍛錬用の槍を受け取って軽く確認してから修練場の中心に立つ。武具は刃引きがされており、渡された槍は先端も丸くなっていてよほどの事がない限り刺さらないようになっている。
「では、私が!」
一番手はクローゼさんだ。オジさんを説き伏せたからか、それとも実力か立場的なものか一番に鍛錬を行う事にだれも不平を言わないようだ。彼も槍を携えているがその長さは短く、バックラーが左腕についている。
「変わったスタイル・・・この国ではこれが主体なのかな?」
「いえ、これは我が家に伝わる流派です」
「なるほど、盾と短槍で戦う流派ね」
私が槍を構えると彼も戦闘態勢に入る。半身になって盾を前面に、そしてその存在感を隠すように槍を構えている。彼の必勝法としては相手の初弾を盾でいなしてのカウンターといったところだろうか。
「カウンター主体の技が多いのかな?ならこっちから仕掛けなきゃいけないかな」
あえて前進して突き破る。これが私が師匠に教わった戦闘スタイルの全て。折角強い肉体と再生能力を此処で活かさなくてどうするといった感じだ。
「はいっ!」
「・・・!」
一歩と同時に突き出した一撃は盾に当たった。が、クローゼさんはそれを捌ききれなかったのかそのまま後ろに後退した。
「あれ、ちょっとやりすぎたかな」
ぼそりと呟いた一言にクローゼさんの目つきが鋭くなる。
「なかなかの食べっぷりですな、作った者もさぞ喜ぶでしょう」
最後のステーキの一切れを口に放り込む私にオジさんがそう言う。そこでハッとなったわたしが目の前に目をやると空になったお皿が重なっていた。しまった、久しぶりのまともな食事だから油断して食べ過ぎちゃったかな。そりゃこれだけ食べれば見られもするか。
「ちょっと食べ過ぎちゃったかな」
「なんの、量だけならいくらでも食べる奴はおりますから」
オジさんはそう言うが部下の人は苦笑しているのでお世辞というか遠慮してるんだろうね。ごめんね、食べすぎちゃって。
「ちょっと腹ごなしに運動しようかな・・・」
「おお、なら我が修練場を利用なさるといいですぞ」
私がおなかを撫でていったのを聞き漏らさずオジさんがそう言う。どうやら運動できる場所を用意してくれるようなので私は喜んで従う事にした。なぜか食堂にいた騎士さん全員が慌てて着いてきたのは見なかった事にして私は鍛錬場へと案内してもらう。
「なんか、色々してもらって御免ね?迷惑じゃない?」
私がそう遠慮がちに訪ねるとオジさんが顔をぶんぶんと振って答える。
「とんでもない!ワシらが受けた恩に比ぶればこの程度・・・、それよりもここが鍛錬場ですぞ」
闘技場のような円形のドームを前にオジさんが笑顔で案内してくれる。かなり広くてまるで野球場とかみたいだ。屋根もついてるようで雨の日も安心の設計である。中は一部に客席を設けたつくりになっていて、レンガを組んで作ってある頑丈そうな建物だ。
「それじゃあまずは何をしようかな」
ただっ広い場所を使えるのはなんとなく気分が盛り上がってくるものだ。それにローマのコロッセオのように歴史を感じさせる雰囲気や壁に無造作に立てられた剣や槍の傷み具合がそれをより印象的にしている。
「ここでは主に武器を使った訓練を行っておりますぞ。集団戦から、一騎打ち、素振りに至るまでいろいろと」
「へー、武器ってあれを使うの?」
籠に収まった武器たちを指差して言うとオジさんは頷く。傷み具合はそれだけ鍛錬が熱心に行われている事を示している。彼らはそれだけ真面目なのだろう。
「じゃあ騎士隊長殿とさっそく打ち合いでもしよっか」
「おお、それは願っても無い!」
オジさんが笑顔で立てかけられた剣を握った所、修練場についてきた騎士達から一斉にクレームが入った。
「隊長!いくらなんでも自分だけというのはズルいです!」
「そうです!我等も巫女殿とお手合わせ願いたい!」
「そうだそうだ!」
全員が鎧姿でそう言うと我先にと訓練用の剣と槍を取り、結果としてオジさんが使う剣がなくなってしまった。
「な、貴様ら指名を受けたのはワシなのだから先にやってもいいだろう!」
「いくら隊長とはいえこれだけは譲れません、なにより隊長は殿下と共に出陣した栄誉に預かっているではありませんか!我等にも機会を下さらねば不公平です!」
何時の間にかクローゼさんも騎士側に回っている。え、そんなに私と模擬戦をするのって栄誉な事なの?お坊ちゃんが可哀想じゃない?
「ぬぐぐ・・・確かに独り占めはよくないか・・・仕方あるまい」
「「「「ありがとうございます」」」」
渋々といった様子で諦めたオジさんに満面の笑顔で答える騎士さん達。なんだかなぁ。
「とりあえず決まったものは仕方ないから一人ずつお相手しようかな」
此処でやっぱり嫌だよなんて言ったら嫌な奴すぎるし、誰とやっても悪い事にはならないだろう。
頑張って体を動かそう。
「それじゃ、一番手どうぞ」
鍛錬用の槍を受け取って軽く確認してから修練場の中心に立つ。武具は刃引きがされており、渡された槍は先端も丸くなっていてよほどの事がない限り刺さらないようになっている。
「では、私が!」
一番手はクローゼさんだ。オジさんを説き伏せたからか、それとも実力か立場的なものか一番に鍛錬を行う事にだれも不平を言わないようだ。彼も槍を携えているがその長さは短く、バックラーが左腕についている。
「変わったスタイル・・・この国ではこれが主体なのかな?」
「いえ、これは我が家に伝わる流派です」
「なるほど、盾と短槍で戦う流派ね」
私が槍を構えると彼も戦闘態勢に入る。半身になって盾を前面に、そしてその存在感を隠すように槍を構えている。彼の必勝法としては相手の初弾を盾でいなしてのカウンターといったところだろうか。
「カウンター主体の技が多いのかな?ならこっちから仕掛けなきゃいけないかな」
あえて前進して突き破る。これが私が師匠に教わった戦闘スタイルの全て。折角強い肉体と再生能力を此処で活かさなくてどうするといった感じだ。
「はいっ!」
「・・・!」
一歩と同時に突き出した一撃は盾に当たった。が、クローゼさんはそれを捌ききれなかったのかそのまま後ろに後退した。
「あれ、ちょっとやりすぎたかな」
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