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ガルデンヘイム王国王都で
オジさんと模擬戦
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槍は銅色の透き通った色になり、柄から石突、穂先まで一色で染まる。折れた箇所も繋いだがやや細身の槍は一見すると頼りなく見えるだろう。
「なんとも美しい、ですがその細さでは何度直しても同じではありませんかな?」
「試してみるといいよ」
槍を振り回してそう言うとオジさんは再び突きの体勢に入る。その際に再び槍が発光し、それと同時に鋭い突きが信じられない重さで迫ってくる。
「けどこの槍ならば・・・ほいっと!」
「ぬっ!」
先ほどと同じ様に柄でオジさんの槍を受け流すと今度は傷一つつく事無くオジさんの槍を捌くことが出来る。普通の素材ならこの細身の槍では考えられない強度だ。先ほど容易く砕けた槍と思えばなおさらだろう。
「面妖な・・・」
「ズルいなんて言わないでよ?」
「はっはっは、なにを今さら!せりゃあ!」
威力重視からスピード重視に戦法を変えたのか先ほどの一撃を超えるスピードの突きや払いが混じるようになる。威力は確かに劣るもののバリエーションや一発の威力の高さは下がっても健在で並の防具や武器ならば容易く貫いてしまうのではないだろうか。
(それになにより・・・)
「ふぉおおおお!」
迫る穂先とそれが風を切る音を聞きながら捌き、打ち落とし、避ける。それが何度と無く繰り返されているにも関わらずこのオジさん、全く疲れた様子が見えない。ペースが落ちないのだ。
「元気なオジさん!」
「せぇぇいっ!」
さすがは隊長さんといったところか。ほかの騎士さんと比べても明らかに年齢は上なのに体力が全く底が見えない。
「防御するだけじゃ埒が明かないか」
「ぬっ!」
槍を強めに叩いてから大きく後ろに跳んで距離を取ると此方も構える。
「ようやく反撃していただけると?」
「うん、このままだと時間が掛かりすぎるからね。いい身分のオジさんを捕まえておくのは良くないし」
「ふふふ、それではそのお心遣いを有難く頂戴するといたしましょうや」
そう言うとオジさんの槍に帯びる光が強くなり、一回り大きな刃を形成する。どうやらオジさんもそれなりに本気を出してくれるようだ。
「それではまず一撃!いきますよ・・・っと!」
「ぬぐっ!」
真上から叩き落すように振り下ろすと受け止めたオジさんの顔がゆがむ。互いの武器から鈍い音が響き、地面に小さなクレーターが出来た。
「やばっ、床が・・・」
「この程度なら何とでもなります・・・ぞっ!」
「おっと、なら遠慮なく」
受け止めた槍を捻って迫る石突の殴打をかわして二度、三度と互いに槍をぶつけ合う。その際互いに振り回した槍がきらめき、ぶつかる度に火花を伴って綺麗に輝く。
「綺麗な光が見えるね、まるで芸術だね」
「ぬぅぅ・・・こっちは一杯一杯だというのにぃ・・・ぐっ!」
さすがに反撃も加えると辛くなってきたのかオジさんの槍を包む光が弱まってきた。けどこの戦いも反撃するようになってからかれこれ十分以上続いてるしこのオジさんの体力はかなりのものだと思う。これが年季というものなのだろうか。
「腕がダルくなってきた?膝が笑う?なら、ここら辺がオジさんの限界かな?」
「なんのこれしき!きぇぇぇぇい!」
崩れかけた光が形を取り戻し、渾身の一撃が再度繰り出される。
「今日一番の攻撃だね・・・けど、これでお終い!」
渾身の一撃に合わせて私も槍を繰り出すと先端同士でかち合わせる。すると私の槍がオジさんの槍の穂先を砕き、喉元に突きつけられた穂先を見てオジさんはようやく観念した。
「ま、参りました・・・」
「うん、良い試合だったよん」
砕けた槍を置いてどっかりと座り込むと大きく息を吐き出した。汗もそれなりにかいており辛そうなので治癒魔法を掛けてあげる。
「これは、かたじけない・・・」
「疲れるとお仕事に悪影響だからね、いい運動になったし私にとっても良かったよ」
「此方も得るものが多い戦いでした。部下のことも含めお礼を言わせてください」
オジさんがお礼を言って立ち上がる。疲労を取る効果ってかなりチートだよね、やっぱり魔法って凄い。そんなことを思いながらオジさんと軽く話しているとお坊ちゃんがやってきた。
「フルン!どれだけ時間がたっても来ないから迎えにきました!何をしているんですか!」
「ふぬっ?!」
「ボクが何を頼んだか忘れてはいませんね?」
「あの、その・・・いや、ワシはですな・・・」
プンプンと怒った様子のお坊ちゃんに対しオジさんは先ほどの攻防の時よりも大量の汗を流しながらしどろもどろになる。
「どうどう、お坊ちゃん、用件なら直接聞くよ?」
「あっ、スカサハ様・・・あの、父が昼食を取ろうといってまして」
「家族の団欒に入ってもいいの?」
「もちろんです、父も喜びます!」
どうやら私に用事があるようなので割って入って聞く事にするとどうやら昼食のお誘いのようだ。怒り顔から笑顔になったのを見てオジさんがあからさまにホッとした顔をしているけど多分まだ怒ってると思うよ。
「昼食ですか、ならばワシもそろそろ・・・」
「フルンはここの片付けがあるでしょ?先にそれを済ませてね」
ほらね。
「なんとも美しい、ですがその細さでは何度直しても同じではありませんかな?」
「試してみるといいよ」
槍を振り回してそう言うとオジさんは再び突きの体勢に入る。その際に再び槍が発光し、それと同時に鋭い突きが信じられない重さで迫ってくる。
「けどこの槍ならば・・・ほいっと!」
「ぬっ!」
先ほどと同じ様に柄でオジさんの槍を受け流すと今度は傷一つつく事無くオジさんの槍を捌くことが出来る。普通の素材ならこの細身の槍では考えられない強度だ。先ほど容易く砕けた槍と思えばなおさらだろう。
「面妖な・・・」
「ズルいなんて言わないでよ?」
「はっはっは、なにを今さら!せりゃあ!」
威力重視からスピード重視に戦法を変えたのか先ほどの一撃を超えるスピードの突きや払いが混じるようになる。威力は確かに劣るもののバリエーションや一発の威力の高さは下がっても健在で並の防具や武器ならば容易く貫いてしまうのではないだろうか。
(それになにより・・・)
「ふぉおおおお!」
迫る穂先とそれが風を切る音を聞きながら捌き、打ち落とし、避ける。それが何度と無く繰り返されているにも関わらずこのオジさん、全く疲れた様子が見えない。ペースが落ちないのだ。
「元気なオジさん!」
「せぇぇいっ!」
さすがは隊長さんといったところか。ほかの騎士さんと比べても明らかに年齢は上なのに体力が全く底が見えない。
「防御するだけじゃ埒が明かないか」
「ぬっ!」
槍を強めに叩いてから大きく後ろに跳んで距離を取ると此方も構える。
「ようやく反撃していただけると?」
「うん、このままだと時間が掛かりすぎるからね。いい身分のオジさんを捕まえておくのは良くないし」
「ふふふ、それではそのお心遣いを有難く頂戴するといたしましょうや」
そう言うとオジさんの槍に帯びる光が強くなり、一回り大きな刃を形成する。どうやらオジさんもそれなりに本気を出してくれるようだ。
「それではまず一撃!いきますよ・・・っと!」
「ぬぐっ!」
真上から叩き落すように振り下ろすと受け止めたオジさんの顔がゆがむ。互いの武器から鈍い音が響き、地面に小さなクレーターが出来た。
「やばっ、床が・・・」
「この程度なら何とでもなります・・・ぞっ!」
「おっと、なら遠慮なく」
受け止めた槍を捻って迫る石突の殴打をかわして二度、三度と互いに槍をぶつけ合う。その際互いに振り回した槍がきらめき、ぶつかる度に火花を伴って綺麗に輝く。
「綺麗な光が見えるね、まるで芸術だね」
「ぬぅぅ・・・こっちは一杯一杯だというのにぃ・・・ぐっ!」
さすがに反撃も加えると辛くなってきたのかオジさんの槍を包む光が弱まってきた。けどこの戦いも反撃するようになってからかれこれ十分以上続いてるしこのオジさんの体力はかなりのものだと思う。これが年季というものなのだろうか。
「腕がダルくなってきた?膝が笑う?なら、ここら辺がオジさんの限界かな?」
「なんのこれしき!きぇぇぇぇい!」
崩れかけた光が形を取り戻し、渾身の一撃が再度繰り出される。
「今日一番の攻撃だね・・・けど、これでお終い!」
渾身の一撃に合わせて私も槍を繰り出すと先端同士でかち合わせる。すると私の槍がオジさんの槍の穂先を砕き、喉元に突きつけられた穂先を見てオジさんはようやく観念した。
「ま、参りました・・・」
「うん、良い試合だったよん」
砕けた槍を置いてどっかりと座り込むと大きく息を吐き出した。汗もそれなりにかいており辛そうなので治癒魔法を掛けてあげる。
「これは、かたじけない・・・」
「疲れるとお仕事に悪影響だからね、いい運動になったし私にとっても良かったよ」
「此方も得るものが多い戦いでした。部下のことも含めお礼を言わせてください」
オジさんがお礼を言って立ち上がる。疲労を取る効果ってかなりチートだよね、やっぱり魔法って凄い。そんなことを思いながらオジさんと軽く話しているとお坊ちゃんがやってきた。
「フルン!どれだけ時間がたっても来ないから迎えにきました!何をしているんですか!」
「ふぬっ?!」
「ボクが何を頼んだか忘れてはいませんね?」
「あの、その・・・いや、ワシはですな・・・」
プンプンと怒った様子のお坊ちゃんに対しオジさんは先ほどの攻防の時よりも大量の汗を流しながらしどろもどろになる。
「どうどう、お坊ちゃん、用件なら直接聞くよ?」
「あっ、スカサハ様・・・あの、父が昼食を取ろうといってまして」
「家族の団欒に入ってもいいの?」
「もちろんです、父も喜びます!」
どうやら私に用事があるようなので割って入って聞く事にするとどうやら昼食のお誘いのようだ。怒り顔から笑顔になったのを見てオジさんがあからさまにホッとした顔をしているけど多分まだ怒ってると思うよ。
「昼食ですか、ならばワシもそろそろ・・・」
「フルンはここの片付けがあるでしょ?先にそれを済ませてね」
ほらね。
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