異世界でドラゴニュートになってのんびり異世界満喫する!

ファウスト

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ガルデンヘイム王国王都で

騒動が終わって

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とりあえず変身の確認を一通り終えた所解ったのは以下の通り。

・変身の意思を互いに持って額のマークに触れる。
・あるいは私が口に出して許可した後に自分で額に触れる。
・解除には私の言葉か、額に残るマークに私が触れること。

これ以外に変身する事はどうやらできないようだ。大幅に力を増す事が出来るが故に制約も結構多いのかもしれない。

「とりあえず変身と解除の仕方はわかったね」
「はい、これで何時でもお役に・・・」
「ルーン殿、大丈夫ですか?!」

言いかけたところでルーンちゃんの体がふらつく。支えると彼女の体が魔力のレベルで衰弱している事がわかった。オジさんもルーンちゃんの顔を見て心配そうに声を掛ける。

「何時から疲れてたの?無理は良くないよ?」
「すみません、解除のあたりで・・・繰り返すたびに疲れが」
「もうっ・・・とりあえず部屋にもどろう」

とりあえず彼女に肩を貸しつつ私達は中庭を抜けてお坊ちゃんの部屋へと戻ることにした。

「さてと・・・ちょっとソファ借りるよ?」
「別に構いませんが・・・彼女は大丈夫なのですか?」

顔が真っ青だが恐らく大丈夫だと・・・思う。魔力の欠乏が原因だろうから治癒か薬でなんとかなるはずだ。とりあえずマナポーションか私の魔法で治るといいんだけど。

「魔力が枯渇しておるようですな・・・薬の備蓄がありますから取りに行かせましょうか?」
「とりあえず私の治癒が効かなかったらお願いするよ」

この世界では魔力という自身を構成する生命力と魔力という二種類のエネルギーで生物は動いている。生命力はそのまま体力や生命としてのパワーを意味するもので、生命力が高ければ高いほど病気や怪我、出血などによる体力の低下に耐性を持つ。
魔力は生命力と違い精神力に位置するもので、マナなどとも呼ばれ魔法の行使に必要なエネルギーである。しかしながら此方のマナは体力の増強には欠かせない要素らしくマナが少ないと生命力はそれに比例して弱まってしまうのだと言う。精神力でもあるマナはエネルギーであると同時に乗り物で例えると生命力というパワーを体に反映するためのトランスミッションのような役割を持つのだと私は思っている。
生命力が純粋なエネルギーと体を動かすエンジン、そしてマナ・魔力がエネルギーとトランスミッションと言う訳だ。どちらのバランスが狂っても体は強くは育たないのだ。
しかしながらそのような事に陥るのは病気か、もしくは現在のルーンちゃんのように急激に魔力か体力を消耗し衰弱している状態でもなければ人間や生き物はそれが均衡をちゃんと保っている。

「風の精霊さん、水の精霊さん、この人を癒してあげてね」

両手でそれぞれの属性の魔法を行使して彼女に治癒魔法をかける。青と緑の光が私の手で起こり、そのまま彼女を包んでいく。

「う・・・」
「おお、顔色が戻っていきますぞ」

光に包まれるルーンちゃんの顔色が徐々に戻っていく。おお、マジか、私の治癒魔法は体力だけでなく魔力まで回復するのか・・・歩くエリクサーとは私の事・・・って感じ?

「とりあえず彼女が元気になるなら・・・まぁいいか」
「なんだか驚かなくなった自分が怖いです」
「殿下、それはワシも同意しますぞ」

後ろでなんか言ってるが気にしないのだ。

「殿下、陛下が帰還されました!」

部屋に戻って看病を続けているとお坊ちゃんのお父さんが帰ってきたとの報告が。どうやら私が犯人を捕まえた事が彼の耳にも届いたらしい。

「戻ったぞ、スカサハ殿も元気になったようでなによりだ」

騎士さんからの報告から少ししてお父さんが入ってくる。鎧姿で剣を携えた姿はまさしく歴戦の戦士といった様相だ。けっこうカッコいいじゃん・・・腰の剣が何時でも抜けるように左手が掛かってなければ。

「ところで犯人はどうなった?捕まえたのか?」
「いや、それが・・・」
「消滅させちゃった」
「なにっ?!」

ソファのルーンちゃんを露骨に警戒しているお父さん。そんなお父さんを前に言いよどむオジさんに割り込んでそう言うとお父さんはびっくりした様子で此方を見ている。

「私の従者に手を出そうとしたからついつい・・・」
「従者?」
「そこで倒れてる女の子、ルーンちゃんだよん」

幾分顔色が良くなったがそれでも彼女の顔色は若干悪い。好都合だから利用させてもらおう。

「まさか彼女も毒を?」
「かもしれない、治したけど意識が戻るにはちょっと時間がかかるかもね」
「なるほどな・・・それならばしかたあるまい」

しばらくお父さんが私とルーンちゃんを交互に睨んでいたがやがて諦めたように息を大きく吐くと剣の鞘に置いていた左手を腰に移動させた。疑われてたのは仕方ないけど・・・わかってくれたならいいんだよん。

「その代わりに彼女と一緒にしばらく殿下は警護するから大船に乗った気でいてよ」
「そうだな、そうさせてもらおう」

緊張した面持ちから柔かい何時もの表情に戻ったので私は交換条件をだしておく。これで彼女の一件は無事落着かな。

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