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ガルデンヘイム王国王都で
嫌な奴ら!
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あのいけ好かない感じの騎士団との会合からさらに一週間が経った。訓練の傍ら魔法の出力訓練を兼ねて暖炉に火をつけたり竈に火をつけたりしていたら何時のまにか王宮でも結構私の顔を覚えている人が増えてきた。
「龍巫女様、おはようございます」
「おはよう、今日はお日様が明るくて気持ちがいいね」
すれ違う歳の近いメイドさんが私に頭を下げて挨拶してくれる。そんなに畏まられても困るんだけどな。
「ええ、お洗濯物がよく乾きそうです」
「水仕事は大変だね、手、荒れてない?」
近づいて手を取るとやはりというべきなのか、彼女の手は酷く荒れていた。皸一歩手前だ。
そんな彼女の手を取って私は微笑んで見せる。
「働き者の手に労いをあげなきゃね」
「わぁ・・・」
風の精霊さんを呼んでそっと息に乗せて治癒魔法を手に吹きかける。おまじないみたいでこういう治癒魔法の使い方が好きなのだ。荒れていた手が治癒魔法の効力で見る見る内に治っていくのも面白いし。
「ありがとうございます!」
「いいよ、気まぐれだから」
頭を下げる彼女にそういいながら私は漸く覚えてきた王宮内を一人で歩く。最近お坊ちゃんとは夜寝る時に会うくらいで朝は起きたらもう居ないしちょっと退屈だ。
「ふーんふふーん」
精霊の声を聞きながら私はステップを踏む、風の精霊は舞踊の心得があるので精霊さんの声を聞いてそれに任せてステップを踏むだけでちゃんとした踊りになる。風の槍を携えて踊れば無意識でもステップを踏めるが風の槍が絡むと戦闘モードになってしまうので極力しないようにしている。
長い廊下を踊りながら抜けて、修練場へと向かう。考えてみればここは王宮で一番利用している施設ではないだろうか。
「今日はまだ誰も来てないのね」
誰も居ない修練場は実際よりもずっと広く見える。チハの面倒を見てあげたいけど私が畜舎に近付くと鎧龍たちが挙って私の元に来ようとし、逆に馬は逃げ出そうと暴れ出したので慌てて避難したのだ。それ以来鎧龍や軍馬を管理する人や騎士さんから近付かないよう念を押されてしまった。
軍馬も鎧龍もどちらも高級品であり、怪我をしたり病気になっては大変だ。なによりパレードというイベントを控えているのでお馬さん達も自然とナーバスになっているらしい。
とりあえず私は今、誰かが来るまでやることがない。暇だ。
「誰か来ないかなー・・・」
訓練は大詰めになっているのでそろそろ私も騎乗して行進する練習とかしたいんだけどな。
畜舎に近づけないのでチハをかわいがることもできずぼーっとしていると・・・。
「げ、あの青いのは・・・」
近衛隊と犬猿の仲であるクロンスタット騎士団がやって来た。彼らは何時も訓練に修練場を使っていなかったので意外だったがその理由は直ぐにわかった。
「此処を使っていれば奴らは練習できないぞ」
「修練場は早い者勝ちだからな」
そう言うと彼らは思い思いに散らばると近衛隊の騎士さんがきちんと直していた槍や剣を散らかし始める。
「こんなボロボロの剣で訓練になるのか?」
「さぁな、しかしこの槍も見ろ。シミが着いていて汚らしい事!」
剣や槍がボロボロになるまで一生懸命訓練しているという発想には彼らは至らないらしい。
見てみれば彼らの纏っている鎧はどれも綺麗で使われた形跡がない。どうやら着ているだけのようだ。
「ふん、こんなもの」
その内、一人が剣を地面に叩きつける。傷んでいた剣はぞんざいな扱いに耐え切れず刃こぼれを酷くして力なく床に転がる。
「信じられない・・・」
かーっと頭に血が上るのが解る。訓練終わりに一生懸命磨いている人が居るって言うのに!
「そろそろ止めときなさいよ」
なるべく冷静に話しかける。頭にくるけど力任せにしたら修練場が吹っ飛んじゃうからね。
しかしそんな私を見て青いの達は私を見て馬鹿にしたような態度を取る。
「女が何故修練場に居るのかな?此処は騎士が訓練に使う場所だぞ」
「騎士の訓練?あなた達がしてるのは子供遊びにしか見えないけど?」
「なにっ!」
私がそう言うと青いのの一人が表情を険しくする。周囲には十人ばかりいたがどいつも別に大した事はなさそうだ。張り倒してしまうか、言い負かしてしまうか・・・。
「此処にある道具はすべて利用者がきちんと管理して誰でも使えるようにしてあるんだよ?それが解らないなら使う権利なんてないと思うよ」
「ふん、平民が管理しているならそれでいいではないか。何故我等がそれを気にする必要がある?」
青いのの一人がそう言うと周りから笑い声が上がる。なんだかなぁ、かえって怒りがしぼんできちゃったよ。
「ならその平民が管理して居る所じゃなくて自分達のお庭に帰ったら?」
「そうは行くか、修練場は先に来たものが好きに利用できる決まりだろう?」
「なら私が先に来てたんだから、私が好きに使ってもいいでしょ?」
「・・・!」
「まさか、クロンスタット騎士団は自分が言い出したルールを守らないの?」
これで帰ってくれるといいんだけど、わざわざ嫌がらせに来るくらいだからどうだろうか。
「龍巫女様、おはようございます」
「おはよう、今日はお日様が明るくて気持ちがいいね」
すれ違う歳の近いメイドさんが私に頭を下げて挨拶してくれる。そんなに畏まられても困るんだけどな。
「ええ、お洗濯物がよく乾きそうです」
「水仕事は大変だね、手、荒れてない?」
近づいて手を取るとやはりというべきなのか、彼女の手は酷く荒れていた。皸一歩手前だ。
そんな彼女の手を取って私は微笑んで見せる。
「働き者の手に労いをあげなきゃね」
「わぁ・・・」
風の精霊さんを呼んでそっと息に乗せて治癒魔法を手に吹きかける。おまじないみたいでこういう治癒魔法の使い方が好きなのだ。荒れていた手が治癒魔法の効力で見る見る内に治っていくのも面白いし。
「ありがとうございます!」
「いいよ、気まぐれだから」
頭を下げる彼女にそういいながら私は漸く覚えてきた王宮内を一人で歩く。最近お坊ちゃんとは夜寝る時に会うくらいで朝は起きたらもう居ないしちょっと退屈だ。
「ふーんふふーん」
精霊の声を聞きながら私はステップを踏む、風の精霊は舞踊の心得があるので精霊さんの声を聞いてそれに任せてステップを踏むだけでちゃんとした踊りになる。風の槍を携えて踊れば無意識でもステップを踏めるが風の槍が絡むと戦闘モードになってしまうので極力しないようにしている。
長い廊下を踊りながら抜けて、修練場へと向かう。考えてみればここは王宮で一番利用している施設ではないだろうか。
「今日はまだ誰も来てないのね」
誰も居ない修練場は実際よりもずっと広く見える。チハの面倒を見てあげたいけど私が畜舎に近付くと鎧龍たちが挙って私の元に来ようとし、逆に馬は逃げ出そうと暴れ出したので慌てて避難したのだ。それ以来鎧龍や軍馬を管理する人や騎士さんから近付かないよう念を押されてしまった。
軍馬も鎧龍もどちらも高級品であり、怪我をしたり病気になっては大変だ。なによりパレードというイベントを控えているのでお馬さん達も自然とナーバスになっているらしい。
とりあえず私は今、誰かが来るまでやることがない。暇だ。
「誰か来ないかなー・・・」
訓練は大詰めになっているのでそろそろ私も騎乗して行進する練習とかしたいんだけどな。
畜舎に近づけないのでチハをかわいがることもできずぼーっとしていると・・・。
「げ、あの青いのは・・・」
近衛隊と犬猿の仲であるクロンスタット騎士団がやって来た。彼らは何時も訓練に修練場を使っていなかったので意外だったがその理由は直ぐにわかった。
「此処を使っていれば奴らは練習できないぞ」
「修練場は早い者勝ちだからな」
そう言うと彼らは思い思いに散らばると近衛隊の騎士さんがきちんと直していた槍や剣を散らかし始める。
「こんなボロボロの剣で訓練になるのか?」
「さぁな、しかしこの槍も見ろ。シミが着いていて汚らしい事!」
剣や槍がボロボロになるまで一生懸命訓練しているという発想には彼らは至らないらしい。
見てみれば彼らの纏っている鎧はどれも綺麗で使われた形跡がない。どうやら着ているだけのようだ。
「ふん、こんなもの」
その内、一人が剣を地面に叩きつける。傷んでいた剣はぞんざいな扱いに耐え切れず刃こぼれを酷くして力なく床に転がる。
「信じられない・・・」
かーっと頭に血が上るのが解る。訓練終わりに一生懸命磨いている人が居るって言うのに!
「そろそろ止めときなさいよ」
なるべく冷静に話しかける。頭にくるけど力任せにしたら修練場が吹っ飛んじゃうからね。
しかしそんな私を見て青いの達は私を見て馬鹿にしたような態度を取る。
「女が何故修練場に居るのかな?此処は騎士が訓練に使う場所だぞ」
「騎士の訓練?あなた達がしてるのは子供遊びにしか見えないけど?」
「なにっ!」
私がそう言うと青いのの一人が表情を険しくする。周囲には十人ばかりいたがどいつも別に大した事はなさそうだ。張り倒してしまうか、言い負かしてしまうか・・・。
「此処にある道具はすべて利用者がきちんと管理して誰でも使えるようにしてあるんだよ?それが解らないなら使う権利なんてないと思うよ」
「ふん、平民が管理しているならそれでいいではないか。何故我等がそれを気にする必要がある?」
青いのの一人がそう言うと周りから笑い声が上がる。なんだかなぁ、かえって怒りがしぼんできちゃったよ。
「ならその平民が管理して居る所じゃなくて自分達のお庭に帰ったら?」
「そうは行くか、修練場は先に来たものが好きに利用できる決まりだろう?」
「なら私が先に来てたんだから、私が好きに使ってもいいでしょ?」
「・・・!」
「まさか、クロンスタット騎士団は自分が言い出したルールを守らないの?」
これで帰ってくれるといいんだけど、わざわざ嫌がらせに来るくらいだからどうだろうか。
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