異世界でドラゴニュートになってのんびり異世界満喫する!

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アイゼンヘイムへ

単独先行

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メダルの色はガルデンヘイムのイメージカラーなのか鮮やかな赤色だ。どうやら魔力がキーになっているようなので私は試しに軽く魔力を流してみる。

「お、出てきた・・・金色の文字か」

名前はスカサハとなっているが何処から知ったのやら、ユウカ・タツカワの名前が。ギルドの職員が漏らしたのだろうか。まったく、個人情報が駄々漏れだ。

「金色・・・王族に準ずる扱いとはさすがですな」

金色という事はそう言う扱いという事らしい。金が王族、銀が貴族、銅色が騎士、普通の市民は黒色らしい。

「とりあえずこれがあれば問題ないわけだ」
「そうなります」
「それじゃあ細かい手続きはそちらにお願いしとくね」

そう言うと私はドアを開けて部屋を出た。そして人目を避けて砦の外へと抜け出す。

「ルーンちゃん、居る?」
「はい、此処に」

独り言に近い声量で呟いたが彼女は影から滲み出すように姿を見せると私の前にひざまずいた。

「これからアイゼンヘイムへと向かうけど、場所は知ってる?」
「はい、仕事で何度か。個人的にも何度かいった事があります」
「個人的に?」
「あそこでは比較的安価にかつ目立つ事無く入浴が可能なのです。たしか、温泉とか申しましたか」

なんと温泉があるようだ。考えて見れば魔法使いは数が少なく、お湯を沸かすために使うような勿体無い使い方をする人もいない。大衆浴場が無いわけでは無いが毎日入るような値段の物ではなかった。
私がたまたま魔法で水浴び場で湯を沸かした時にはお坊ちゃんやお父さんは大層喜んでくれた。普段は常温の水浴びや桶一杯のお湯を使うのが精一杯との事。なんでも火では費用が掛かりすぎ、魔法では初級でも温度を管理するのは難しいらしい。熱湯では意味がないから当然か。
精霊さんの力があれば楽勝なんだけど、火の精霊さんはその場に留まってもらうだけでも普通の人間には一苦労なのだ。

「地龍師匠の神殿と温泉、それだけでもこの仕事を引き受けた甲斐があったってものだね」
「過酷な戦いが待っているかと思いますが?」
「良いんだよ、今は恐くないんだから」
「は?・・・ッ!」

私の言葉をきょとんとした表情で聞いていたが私の目を見てギョッとした様子になった。

「主様、貴女は・・・戦いが恐くないのですか?」
「恐いかといえば恐いかもね、でも、私には師匠たちがついてくれているからね」
「それは・・・そうですが」

五龍の加護といえばそれだけで莫大な力だ。それを全員分貰っているのだから私はそれだけで人類の尺度を超えていると言って良い。そして体も、とうに人間を止めている。即効の致死性の毒すら自力で解毒できるのだから。

「解ったら道案内をお願い、移動は私に掴まりながらだからちょっと辛いかもだけど」
「へっ?・・・きゃあああああああ!」

迅雷閃でルーンちゃんを抱きかかえると城壁を登り、そのまま空中へと飛び出す。このペースだとどれくらい短縮できるだろうか。

「は、は、早過ぎますぅーーーー!」
「ならルーンちゃんが変身して私を運んでくれる?」
「わかりましたーっ!」

数分の行動でルーンちゃんが半泣きになったので迅雷閃を解除して地面に降り立つ。途中で振り返ってみたが砦はとっくに見えなくなっていたので無問題だろう。これなら三日くらいでたどり着けるかな。

「じゃあさっさと変身する!遅くなるとそれだけ面倒になるんだから」
「うぷっ、ちょっと待ってください・・・」
「酔ったの?」

こくりと頷くと青い顔して膝を突くルーンちゃん。それは気の毒な事をした。考えて見ればルーンちゃんの感覚はまだ人間のそれだもんね。風の魔法と水の魔法で治癒を重ねがけして治してあげるがそれでも結構時間が掛かった。

「助かりました、空中でぶちまけるかと・・・」
「それは私にとっても救いになったよ・・・」

おんぶに近い形になっていたので吐かれたら私がモロに浴びる形になっていた。そんなことしたらトラウマになるよ。止まって良かった。

「とりあえず変身・・・さぁ、行きましょう』
「うん、それじゃあ失礼してっと」

ドレスから騎乗服に着替えると彼女の背中にのって飛び立つ。白龍に跨って飛ぶ姿はさぞかし絵になる事だろうがそれがまかり通ってしまったが最期、私の平穏は彼岸の彼方へと追いやられてしまう。困った物だ。

「これって私が魔力供給し続けたら不休でいけるんじゃないの?」
『可能かと思いますが・・・どうしましょうか』
「サクッと終わらせたいし緊急事態だからお願いしてもいい?辛くなったら言ってくれたらいいから」
『了解です』

ルーンちゃんに指示をだして私達はアイゼンヘイムへと続く道を少し外れつつも進んでいく。
アイゼンヘイムってどういう所なんだろう?鉱山とかが沢山あるって事はドワーフさんとかが沢山居るんだろうか?
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