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ギャルとメイドと萌え萌えきゅん♡
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ギャルに連れられ1時間。
私はある場所へ来ていた。
その建物の外観を見て、私は硬直する。
ポップカルチャーの集まる通りのビルの一角。
看板には『メイド喫茶、萌え萌えランド』と書かれている。
「あの松木さん。……ここは一体?」
「メイド喫茶だよ」
「それは見ればわかるんだけど……」
なぜ?
何故にメイド喫茶?
このギャルと、このメイド喫茶が線で繋がらない。
私が頭にハテナを浮かべていると、ギャルは私の手をひきビルの『従業員入口』と書かれた扉を開け中へと進んでいく。
「ちょ……勝手に入っちゃダメですよ」
「あたしは従業員だから別にいいし」
「従業員……? え!? ここで働いてる!?」
うっそでしょ!?
こんなオタク見下し系ギャルがここで?
……というか。
「うちの高校、バイト禁止なんですけど」
お金持ちや芸能人も多いうちの学校では、昔からの伝統だとかで芸能活動や芸術活動は推進しているのだが、なぜかバイトなどは禁止されている。
私もバイトできないせいで家庭にお金を入れることができないので困っていた。
なので立派な校則違反。
「生徒会役員として、校則違反は見過ごすわけには」
「あたし、理事長の娘だよ???」
だから違反しても問題ないよな? と、暗に伝えるギャル。
……この権力者め。
「松木さんは、お金に困ってるんですか?」
「? 別に困ってないよ?」
「じゃあなんでバイトなんてしてるんです?」
理事長の娘でギャル。そんなの、豪遊して遊びまくってるものじゃないの?
「なんか興味あったしさぁ……。それに、社会経験っていつか役に立つかなぁーって」
「へー、意外と真面目なんだ」
「あたし、めちゃ真面目ちゃんだから」
「学校はサボるし人を脅すくせに?」
「友達を邪な目で見てる影ちゃんよりはマシ~」
「なっ……」
やっべ、ぐうの音も出ない。
というか影ちゃんて。
入口から入り少し歩くと、裏のロッカールームへとたどり着く。
そこでは、何人かの女の人が着替えていた。
「松木ただいま到着しましたー!」
ギャルは元気よく挨拶する。
それに対して、様々な方向から「おはよー」「今日もよろしくー」と声が飛んでくる。
その人たち、みんなメイドの格好をしていて、非日常感に溢れていた。
黒と白を基調としたフリフリの洋服。まさに、メイドの理想系といった姿のお姉さん方がいてドキッとしてしまう。
「どう? イケてるっしょ」
ギャルは心なしか誇らしげだ。
「うん……凄い」
私は感心してぼーっと見つめていると、ひとりの女性が近付いてきた。
その人もメイド姿。
綺麗なロング赤髪のお姉さん。
「お、松木ちゃん連れてきたんだね」
「店長おはようございます! ばっちり拉致ってきました!」
「ははは、それは良かった」
「あ、このお店の店長さんなんですね」
「うんそうだよ。今日はよろしくね、影山さん」
「? あ、はい。よろしくお願いします」
よろしく?
「あ、これ影山さんのね。すぐ着替えてね、ちょっと調整もするから」
私は、店長から紙袋を渡される。
なんだろうと中を覗くと、私の思考回路が停止した。
「松木さん、色々説明をしてもらっていいですか?」
「影ちゃん、今日は頑張ろうね!」
私はギャルを睨みつけるが彼女は気にも留めずニコニコ……いや、ニヤニヤしている。
…………紙袋の中には、メイド衣装が入っていた。
「このギャル、てめえふざけ」
「お口悪いよ影ちゃん」
「影ちゃん言うなし!」
◇
10分後。
「……なにこれ、はっず……もうやだ死にたい」
私は、人生初のメイド服に着替えて、悶えていた。
最初渡されたときは必死に拒否したが、ギャルからの脅しと、「今回だけ!」という店長からの熱いお願いで仕方なく着ることにした。お金も弾んでくれるみたいだし。
私の受け取ったメイド服は、白と黒を基調としたシックなものではなく、マゼンタカラーが至る所に詰め込まれたメイド服。
というか、いわゆるゴスロリ系と呼ばれるタイプの服に近かった。
「おー、影ちゃんなかなか似合ってるねぇ」
「松木さん……」
ギャルは、ニコニコしながら近づき私へケータイを向けた。
パシャリ。
「ちょっ、撮らないで!」
「えー、良いじゃん一枚だけだからさ」
「ダメダメダメ! 恥ずかしいし、流出したら私の人生終わる!」
「人生終わるは言い過ぎだって」
中学まで根暗だった私が、高校デビューして、かつメイド服を着る?
あまりの展開の速さに思考が追いつかない。
というか。
「松木さんはメイド服着ないんですか?」
ギャルは、メイド服を着ていなかった。
「あー、あたし接客じゃなくて料理だから」
「え? ……は!?」
このギャルが料理!? 厨房に立つっていうこと?
「めちゃ驚くじゃん……」
「いやだって、料理出来たんだと思って」
「あたしの1番の得意分野だしね」
「へー意外」
全く知らなかったなぁ。
そんな面も持ってたんだ。
「影ちゃん、ほらさっさと行かないと店長に怒られるよ」
「え!? あ、うん」
「演技なら得意でしょ影ちゃん」
「は?」
ギャルにキレそうになった。
そうして、私の1日メイドバイトが始まった。
◇
「はーい、美味しくなーれ。萌え萌えきゅん」
私は、恥を捨て、気合を入れた。これは仕事だ。と割り切り、全力でやる。
そうしないと、迷惑が掛かってしまうから。
そして1時間ちょっと。
「影山さん、休憩入って良いよ」
「あ、はーい」
私は裏へと戻る。
すると店長に呼び止められた。
「影山さん、お疲れ様」
「あ、お疲れ様です」
「今日は人が少なくてやばかったから本当に助かったわ、ありがとう」
「いえいえ、あのギャル……じゃなくて松木さんが無理矢理連れてきただけなので」
「あらあら……二人って、もしかして仲悪い?」
「ええ、まあ。まだそれを判断するほど関わってませんね」
「あの子、真面目なんだけど見た目で怖がられてるのよねぇ……だからそれくらい嫌いでも好きでも本音をぶつけられるのはいいことだと思うわ」
「そうですかね?」
脅す人に、好感なんて抱かなくない?
「あ、そうだ。彼女の料理姿見ていく?」
ギャルの料理姿?
確かに、興味はあるかも。
◇
厨房は、忙しそうだった。
次々に料理を作る人たち。その中に、ギャルの姿があった。
長い金髪を後ろでお団子に縛り、エプロンをしてフライパンと向き合っている。
その横顔は、おちゃらけた普段のイメージとは全く異なる、真面目な顔だった。
意外と、良い顔するんだな。
「おーい松木さん!」
店長が、ギャルに声をかける。
「あ、はい! ……えっ」
ギャルは私が居たことに驚いたのか、素っ頓狂な声を上げる。
そして私を見つめて、動きが止まる。
「なに?」
私が先に耐えキレなくなり聞くと、ギャルはいつもの調子で笑った。
「いやぁ、メイド姿もこの1時間で馴染んだなって」
「は?」
「ここは女王様メイドは雇ってないから、そんな声は出さないほうが良いよ影ちゃん」
「誰のせいでこうなってると……」
ケラケラ笑うギャルに、私は思わずため息をついた。
するとギャルは、少しトーンを落として言う。
「…………それは、ごめん」
急に謝られて私は困惑する。
「なんで謝るのさ……」
「いや、今になって私ちょっと最低だなって思って」
「今更!?」
ギャルが少しシュンとしてしまって、私もどうして良いか分からなくなる。
長い沈黙。
そしてそれを破ったのは店長だった。
「はいはい、お喋りはそこまで。二人とも、仕事に戻る!」
「あ、はいすみません」
「すみません」
そしてギャルは何も言わずに持ち場へ戻っていた。
……さて、私も最後まで頑張るか。
お金入ったら何買おうかな。
私はある場所へ来ていた。
その建物の外観を見て、私は硬直する。
ポップカルチャーの集まる通りのビルの一角。
看板には『メイド喫茶、萌え萌えランド』と書かれている。
「あの松木さん。……ここは一体?」
「メイド喫茶だよ」
「それは見ればわかるんだけど……」
なぜ?
何故にメイド喫茶?
このギャルと、このメイド喫茶が線で繋がらない。
私が頭にハテナを浮かべていると、ギャルは私の手をひきビルの『従業員入口』と書かれた扉を開け中へと進んでいく。
「ちょ……勝手に入っちゃダメですよ」
「あたしは従業員だから別にいいし」
「従業員……? え!? ここで働いてる!?」
うっそでしょ!?
こんなオタク見下し系ギャルがここで?
……というか。
「うちの高校、バイト禁止なんですけど」
お金持ちや芸能人も多いうちの学校では、昔からの伝統だとかで芸能活動や芸術活動は推進しているのだが、なぜかバイトなどは禁止されている。
私もバイトできないせいで家庭にお金を入れることができないので困っていた。
なので立派な校則違反。
「生徒会役員として、校則違反は見過ごすわけには」
「あたし、理事長の娘だよ???」
だから違反しても問題ないよな? と、暗に伝えるギャル。
……この権力者め。
「松木さんは、お金に困ってるんですか?」
「? 別に困ってないよ?」
「じゃあなんでバイトなんてしてるんです?」
理事長の娘でギャル。そんなの、豪遊して遊びまくってるものじゃないの?
「なんか興味あったしさぁ……。それに、社会経験っていつか役に立つかなぁーって」
「へー、意外と真面目なんだ」
「あたし、めちゃ真面目ちゃんだから」
「学校はサボるし人を脅すくせに?」
「友達を邪な目で見てる影ちゃんよりはマシ~」
「なっ……」
やっべ、ぐうの音も出ない。
というか影ちゃんて。
入口から入り少し歩くと、裏のロッカールームへとたどり着く。
そこでは、何人かの女の人が着替えていた。
「松木ただいま到着しましたー!」
ギャルは元気よく挨拶する。
それに対して、様々な方向から「おはよー」「今日もよろしくー」と声が飛んでくる。
その人たち、みんなメイドの格好をしていて、非日常感に溢れていた。
黒と白を基調としたフリフリの洋服。まさに、メイドの理想系といった姿のお姉さん方がいてドキッとしてしまう。
「どう? イケてるっしょ」
ギャルは心なしか誇らしげだ。
「うん……凄い」
私は感心してぼーっと見つめていると、ひとりの女性が近付いてきた。
その人もメイド姿。
綺麗なロング赤髪のお姉さん。
「お、松木ちゃん連れてきたんだね」
「店長おはようございます! ばっちり拉致ってきました!」
「ははは、それは良かった」
「あ、このお店の店長さんなんですね」
「うんそうだよ。今日はよろしくね、影山さん」
「? あ、はい。よろしくお願いします」
よろしく?
「あ、これ影山さんのね。すぐ着替えてね、ちょっと調整もするから」
私は、店長から紙袋を渡される。
なんだろうと中を覗くと、私の思考回路が停止した。
「松木さん、色々説明をしてもらっていいですか?」
「影ちゃん、今日は頑張ろうね!」
私はギャルを睨みつけるが彼女は気にも留めずニコニコ……いや、ニヤニヤしている。
…………紙袋の中には、メイド衣装が入っていた。
「このギャル、てめえふざけ」
「お口悪いよ影ちゃん」
「影ちゃん言うなし!」
◇
10分後。
「……なにこれ、はっず……もうやだ死にたい」
私は、人生初のメイド服に着替えて、悶えていた。
最初渡されたときは必死に拒否したが、ギャルからの脅しと、「今回だけ!」という店長からの熱いお願いで仕方なく着ることにした。お金も弾んでくれるみたいだし。
私の受け取ったメイド服は、白と黒を基調としたシックなものではなく、マゼンタカラーが至る所に詰め込まれたメイド服。
というか、いわゆるゴスロリ系と呼ばれるタイプの服に近かった。
「おー、影ちゃんなかなか似合ってるねぇ」
「松木さん……」
ギャルは、ニコニコしながら近づき私へケータイを向けた。
パシャリ。
「ちょっ、撮らないで!」
「えー、良いじゃん一枚だけだからさ」
「ダメダメダメ! 恥ずかしいし、流出したら私の人生終わる!」
「人生終わるは言い過ぎだって」
中学まで根暗だった私が、高校デビューして、かつメイド服を着る?
あまりの展開の速さに思考が追いつかない。
というか。
「松木さんはメイド服着ないんですか?」
ギャルは、メイド服を着ていなかった。
「あー、あたし接客じゃなくて料理だから」
「え? ……は!?」
このギャルが料理!? 厨房に立つっていうこと?
「めちゃ驚くじゃん……」
「いやだって、料理出来たんだと思って」
「あたしの1番の得意分野だしね」
「へー意外」
全く知らなかったなぁ。
そんな面も持ってたんだ。
「影ちゃん、ほらさっさと行かないと店長に怒られるよ」
「え!? あ、うん」
「演技なら得意でしょ影ちゃん」
「は?」
ギャルにキレそうになった。
そうして、私の1日メイドバイトが始まった。
◇
「はーい、美味しくなーれ。萌え萌えきゅん」
私は、恥を捨て、気合を入れた。これは仕事だ。と割り切り、全力でやる。
そうしないと、迷惑が掛かってしまうから。
そして1時間ちょっと。
「影山さん、休憩入って良いよ」
「あ、はーい」
私は裏へと戻る。
すると店長に呼び止められた。
「影山さん、お疲れ様」
「あ、お疲れ様です」
「今日は人が少なくてやばかったから本当に助かったわ、ありがとう」
「いえいえ、あのギャル……じゃなくて松木さんが無理矢理連れてきただけなので」
「あらあら……二人って、もしかして仲悪い?」
「ええ、まあ。まだそれを判断するほど関わってませんね」
「あの子、真面目なんだけど見た目で怖がられてるのよねぇ……だからそれくらい嫌いでも好きでも本音をぶつけられるのはいいことだと思うわ」
「そうですかね?」
脅す人に、好感なんて抱かなくない?
「あ、そうだ。彼女の料理姿見ていく?」
ギャルの料理姿?
確かに、興味はあるかも。
◇
厨房は、忙しそうだった。
次々に料理を作る人たち。その中に、ギャルの姿があった。
長い金髪を後ろでお団子に縛り、エプロンをしてフライパンと向き合っている。
その横顔は、おちゃらけた普段のイメージとは全く異なる、真面目な顔だった。
意外と、良い顔するんだな。
「おーい松木さん!」
店長が、ギャルに声をかける。
「あ、はい! ……えっ」
ギャルは私が居たことに驚いたのか、素っ頓狂な声を上げる。
そして私を見つめて、動きが止まる。
「なに?」
私が先に耐えキレなくなり聞くと、ギャルはいつもの調子で笑った。
「いやぁ、メイド姿もこの1時間で馴染んだなって」
「は?」
「ここは女王様メイドは雇ってないから、そんな声は出さないほうが良いよ影ちゃん」
「誰のせいでこうなってると……」
ケラケラ笑うギャルに、私は思わずため息をついた。
するとギャルは、少しトーンを落として言う。
「…………それは、ごめん」
急に謝られて私は困惑する。
「なんで謝るのさ……」
「いや、今になって私ちょっと最低だなって思って」
「今更!?」
ギャルが少しシュンとしてしまって、私もどうして良いか分からなくなる。
長い沈黙。
そしてそれを破ったのは店長だった。
「はいはい、お喋りはそこまで。二人とも、仕事に戻る!」
「あ、はいすみません」
「すみません」
そしてギャルは何も言わずに持ち場へ戻っていた。
……さて、私も最後まで頑張るか。
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