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第40話:君を気持ちよくさせたい。
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大学の食堂で、ユキヤは一人スマホを眺めていた。
『射精せずに絶頂を迎えること』
普段こういうことはあまり調べないユキヤだが、
自分の身体に起きている変化の事なので、調べずにはいられなかった。
(これかぁ・・・。)
検索して辿り着いたページ。そこには、
男性の快楽について詳しく書かれていた。
『射精を伴わない絶頂を「ドライオーガズム」といいます。
男性器以外の性感帯を刺激することで起こることが多く、
主に前立腺への刺激が一般的に知られています。』
(ふーん、なるほどねぇ~。)
そして『前立腺』の位置について見て見ると、
この前すみれにされたこと思い出してしまう。
(あれって確かに気持ちよかったんだよなぁ。
なんかムズ痒くなって変になる感じだったけど・・・。)
ユキヤは自分が快感を得た時のことを思い返す。
あの時はただただ怖かったのだが、今になってみると
確かに気持ち良かった気がするのだ。
『ドライオーガズムは射精という到達点がないため、
所謂「賢者タイム」というものが発生しません。
しかし裏を返せば事実上何度でも絶頂を味わうことが
出来るという事になります。』
(これがすみれの言ってた『イケないけど気持ちいいがずっと続く』
ってやつかな?)
そう思うとなんだか興味が湧いて来る。
そこでさらに読み進めてみる。
『なお、射精という概念がないという事で女性のオーガズムも
ドライオーガズムのひとつと言っていいでしょう。』
(すみれの言ってた『女の子みたいにイった』って事か。)
射精の有無もだが、ユキヤ個人としての決定的な違いは
フワフワとした余韻が残る事だった。
それは今まで経験したことのない感覚であり、
なんとも言えない心地よさがあったのを思い出す。
(気持ちよかったのは確かなんだけど・・・
なんとなく危険な感じがするんだよな。)
そう考えるユキヤ。しかし好奇心には勝てず、
ついまたスマホを操作してしまう。
さらに下の方にある『体験談』に目を通す。
すると、どうにも信じがたい話がいくつもあった。
『ドライオーガズムを何度も繰り返すうちに
射精なしでも絶頂に達することができるようになりました。』
『もう普通のセックスでは満足できなくなってしまいました。』
などと書かれている。
「まさか俺もこれと同じような事に?」
ユキヤはぞわぞわする。もしそうなら怖いの一言である。
『ちなみに私は最近射精せずにイクのが癖になってしまい、困っています。』
そんな書き込みを見つけてしまい、ユキヤはさらに不安になってしまう。
「俺は大丈夫だよな?普通に射精できるもんな!?」
自分に言い聞かせるようにつぶやくユキヤ。
(と・・・とにかく多用は危険という事は分かった!)
あれだけ色々とされているが、まだ踏みとどまっていたい。
ユキヤはそっとブラウザを閉じるのであった。
****
「でね、蒼ちゃん無事内定貰えたって!」
「ふぅん・・・」
夕飯時、すみれの話をユキヤは気のない返事で返す。
相変わらず週の半分はお互いの家に泊まり一緒に夕飯食べる生活。
もう何か月続いているだろうか。
ちなみにここで話題に上がっている『蒼ちゃん』と
はすみれの幼馴染の男子の事だ。
「あれ?あんまり嬉しくなさそうじゃない?せっかくの嬉しい報告なのに。」
「うーん、まぁちょっと・・・」
「とにかく、これでくるみも安心かな。来年から一緒に住むって言ってたし。」
くるみとはすみれの地元の友人で蒼汰の恋人である。
「あぁ・・・うん。そうだよね。良かったよ。本当に。」
地元の幼馴染や友人の話を嬉しそうにするすみれ。
しかしその姿を見つめるユキヤの心中は複雑だった。
(お前さ、春あたりにその二人が自分に内緒で付き合いだしていたこと
知って、無茶苦茶寂しがってたよな・・・
しかも二人の幸せを素直に喜べない自分嫌がって。)
ユキヤの頭の中には、春の頃のすみれの姿が浮かぶ。
自分の前でだけ本音を吐露した日・・・
あの日のすみれの寂しそうな顔ををユキヤは決して忘れないだろう。
「なにボーっとしてるの?ほら食べよう。」
「えっ?あっ、ごめん。」
(そういやこいつの泣いたところって見たことないな・・・)
すみれの言葉で現実に引き戻されたユキヤは、
目の前に並べられた料理を口に運ぶのだった。
「今日は俺が洗うから置いといていいよ。」
「ありがと。じゃあお言葉に甘えて。」
食事を終え、食器を片づけるユキヤとすみれ。
そしていつものように風呂場へ直行する二人。
「背中流してあげよっか?」
「いらないよ。」
「つれないなぁ。」
冗談を言い合いながら服を脱ぐ。
湯船に二人一緒に入るのも恒例だった。「は~・・・生き返るねぇ。」
「おっさん臭いな。」
「でも気持ちいでしょ?」
「そりゃもちろん。」
「今日もきれいに脱毛してるね。よしよし」「撫でるなって!」
ユキヤの毛はすっかり処理されツルツルになっていた。
おかげで浮気したくてもできない状態だ。
「なんかもう慣れちゃったな。この感触。」
「最初は恥ずかしかったけどな。」
「そういえばなんでこんな事始めたんだっけ?
確か俺の浮気防止とかなんとかで・・・」
「だってあの時は現に浮気していたし」すみれが口を尖らす。
「それは悪かったって・・・反省しているよ。」
「別に責めているわけじゃないよ。
ただ理由を忘れたのかと思ってちょっとムッとしただけ。」
「あーそういう感じね。」
「それにしても・・・」
すみれがまじまじとユキヤの体を見る。
「なんだよ俺の身体に何かある?」
「ううん、そうじゃないんだけど・・・
やっぱりユキヤって筋肉質だよね。」
「そうか?普通だと思うが・・・」
ユキヤは自分の腕を見てみるが、特別鍛えているという訳でもない。
「そんなことないって、たまに運動する程度だし」
「まぁ確かにバイト終わりに軽くランニングしたりはするか・・・」
「そうそう、だからかな。」
「何がだよ。」
「ユキちゃんとHするとき、私より体力あるなーって思って。」
「ばっ!?お前!いきなり何を・・・」
突然のすみれの発言にユキヤは思わず動揺してしまう。
「ふふ、顔真っ赤だよ。」
「うっせぇ!」
ユキヤの顔は赤く染まっていた。
「照れなくてもいいのに。」
「お前が変なこと言うからだろ!」
「じゃあさ、初めてHした時ってどんな感じだった?」
すみれはちょっと意地悪い笑みを浮かべて聞いてくる。
「お前な・・・答えにくい質問を・・・」
「教えてくれたらお礼に私の方からも色々教えるよ。」
「・・・分かったよ。」
ユキヤは観念したように口を開く。
「あれは・・・そうだな。俺もまだ高校生だったし、緊張はしたかな。」
「そうなの?全然そんな風に見えなかったけど・・・」
「そりゃまぁ、こっちも必死だったし・・・」
「そっか・・・ユキヤも男の子だもんね。」
「当たり前だ。」
「じゃあ、今はどうなの?」
「ん?」
「今のユキヤは、私とのHに満足してる?」
すみれは真面目な表情でユキヤを見つめる。その瞳には、
ユキヤへの愛しさが溢れていた。
「ああ、もちろん。すごく気持ちいいよ。」
言いたいことは山ほどあるが、気持ちいいというのは本音だ。
「よかった・・・」
「でもさ・・・」
「?」
「たまにはお前の方を気持ちよくしてやりたい・・・」
ユキヤは少し頬を染めながら言った。
「えっ・・・」
「なんだよ・・・俺だって男なんだぞ。
好きな女を喜ばせたいとか思うのは当然だろうが。」
「ユキヤ・・・」
「な、なんか言えよ。恥ずかしいだろ。」
「ありがとう。すっごく嬉しいよ。」
「そうか。」
「じゃあ今日もお願いしようかな。」
「任せておけ。」
二人はお互いを抱きしめ合いながら、ゆっくりと唇を重ねるのであった。
****
「・・・で、なんで俺また拘束されてるんですか?」
ユキヤは手足の自由を奪われ床の上に座らされていた。
そして彼の前にはすみれの姿があった。
「今日は俺が気持ちよくしてやりたいって・・・」
「うん。でも、私もユキヤの事気持ち良くしたいから。」
「いやいやいやいや、おかしいだろ。」
これではいつもと変わらない。
しかも今回は両手の親指をしっかり固定するタイプの手枷のため、
いつもより腕の自由が利かない。「大丈夫。痛くしないから。」
「そういう問題じゃないんだが・・・」
「それじゃ・・・いいかな」
すみれはベッドに座ると、ユキヤの眼前に足先を差し出す。
「え?」「気持ちよく、してくれるんだよね?」
「・・・・」ユキヤは無言ですみれの足先に接吻する。
「ふふ、可愛いね。ユキちゃん。」
「うるさい。」
ユキヤはそのまますみれの足の指を口に含む。
「あっ、ちょっと、いきなりそんなに舐めないで・・・」
すみれは身をよじらせる。
「お前もいきなりこんなことしてくるじゃないか。」
ユキヤは一旦口を離すと抗議の声を上げる。
「それはそうだけど・・・私はユキヤに喜んでもらいたくて・・・」
「俺も同じだよ。だから・・・」
ユキヤは再びすみれの足を口の中に含んでいく。
「あん、もう、しょうがないなぁ・・・」
「ぷはっ・・・これで良いだろ。」
「ふふふ、」
すみれは嬉しそうだ。
「ハイよくできました。次はね・・・」
すみれはベッドに座ったまま足を開く。
「おい、まさか・・・」
「今度はここ、気持ちよくして?」
すみれは自分の股間をユキヤの顔の前に突き出した。
「うぅ・・・」
ユキヤは一瞬躊躇したが、意を決してすみれのそこに舌を這わせる。
「んっ・・・ユキヤ、舌使うの上手になったねぇ。」
すみれはユキヤの頭を撫でる。
「お前に教え込まれたからな。」
「んふ・・・そんな事ないよぉ。」
ユキヤはさらに深くすみれの秘所へと顔をうずめる。
「・・・・ん、んふ・・・あぁぁん」
すみれは身体をビクビク震わせて喘ぐ。
「あぁ・・・ユキちゃん・・・」
ユキヤはさらにすみれのクリトリスを刺激する。
「あぁっ・・・だめぇ、イっちゃう、イッちゃうのぉ!」
すみれは激しく痙攣するとそのままベッドに仰向けに倒れ込んだ。
「はあ、はあ、はあ・・・」
すみれの呼吸はまだ荒い。
しかしユキヤの舌は止まらなかった・・・。
「あ、ああ、だめぇ!そっちは・・・」
ユキヤは更に、すみれのアナルへと舌を這わせていった。
「ああ、あぁぁん、ああっ!ふぇぇ・・・」
すみれは快感と羞恥で混乱していた。
「どうだ?気持ちいいか?」
「わかんなぃ・・・ああ、でも、変な感じ・・・ああああ!!」
すみれはひときわ大きな声を上げて達してしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
呼吸を整えるすみれを見て、ユキヤは拘束された状態ではあるものの、
ちょっとした征服感のようなものを感じていた。
そして同時に、自分の下半身が熱くなっている事に気付く。
「ねえ、ユキヤ、口でしてあげようか?」
「えっ・・・」
「私だけ気持ちよくしてもらうのは不公平だし、
ユキヤにも気持ちよくなって欲しいの。ダメかな?」
「いや、まあいいけども・・・」
「じゃあ、いただきます♪」
ユキヤはベッドに横にさせられる。
そして今度はすみれがユキヤのモノをに舌を這わせていく・・・。
「はむっ・・・ちゅぱっ・・・れろっ・・・」
「くっ・・・」
ユキヤは思わずうめく。
「気持ちいい?もっと気持ち良くしてあげるからね?」
すみれはそう言うと、さらに強く吸い上げる。
「くぁ・・・」
「ふふ、可愛い。」
「く、くそ・・・」
いつもより強い拘束をされているため、更に身動きできない。
「ユキヤ、気持ちいい?」「う、うぅぅぐっ・・・」
「我慢しちゃって、可愛い・・・。」
すみれは一旦口を離すと、今度は手でユキヤのものを扱き始めた。
「くっ・・・」「ふふ、ユキヤのここ、すごく固くて大きくなってるよ」
「う、うるせえ、いちいち言わなくて良いんだよ」
「ふふ、じゃあ、こっちも可愛がってあげないとね」
すみれは手の動きを止めないまま、再びユキヤのものを口に含む。
「うっ・・・あぁ・・・」
ユキヤは必死に歯を食いしばる。だが、快楽には逆らえない。
「んっ・・・ユキヤのおっきくて固いので、私の口の中いっぱいだよぉ」
すみれの口の中でユキヤのものはどんどん大きくなっていく。
「うっ・・・もう、出るっ!」
「んー!」
ユキヤはすみれの口に精を放つ。
「ふふ、ユキヤったらこんなに出しちゃって。そんなに気持ち良かった?」
「うぅ・・・」
「あれ、まだ元気だねぇ。もう一回する?」
「い、いや、もう十分だから・・・」
「遠慮しなくても良いのよ?」
「い、いや、ほんとに大丈夫だから」
「ふうん、じゃあこっちはどうかな?」
すみれはユキヤの乳首を指でつまんだり引っ張ったりした。
「うぁ・・・や、やめ・・・」
「ふふ、ユキちゃんのここ、コリッコリになってるよ」
「う、うう・・・」
「ねえ、どうして欲しいのか言ってみて?」
「うう・・・」
「ふふ、恥ずかしがらないでも良いよ?
ちゃんと言ってくれたらしてあげるから」
「うう・・・あぁぁ・・・はぁはぁ・・んん」
次第に声が甘く切なくなってくる。
「今まで付き合った女の子の中でユキちゃんが
乳首だけでこんなになるなんて誰も知らないよね・・・」
「うう・・・言うなって・・・」
「ねえ、ユキちゃん?気持ちいいんでしょ?」
「うぁぁぁぁ!」
「ほら、正直に言いなさい。」
「あぁぁぁぁ!気持ちいい!気持ちいいです!
もっと、もっと強く・・・・!!!」
「ふふ、やっと素直になったね。じゃあ、ご褒美をあげなくっちゃね」
すみれは両方の乳首をギュッとつねる。
「あああ!ひぅん・・・んん!」「ふふ、ユキちゃん可愛い♪」
乳首への強い刺激で股間にも次第に熱が集まっていく・・・。
「ほら、こっちも元気になってきてるよ。」
そう言ってすみれは再びユキヤのモノを刺激していく。
「うぁぁ!あぁぁ・・・あぁぁ!ああぁぁぁぁ!!」
ユキヤは絶頂を迎え、白濁液を吐き出す。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「ふふ、ユキちゃん、またイッちゃったね」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「ねえ、ユキちゃん?私も気持ちよくなりたいんだけど?」
「えっ・・・?」
「だって、ユキちゃんだけ気持ちよくなるのは不公平じゃない?」
「いや、でも、俺は今出したばっかりだし・・・」
「何言ってるの。ユキちゃんのここはまだまだ元気いっぱいみたいだけど?」
「いや、それはその・・・」
「ふふ、それにこっちはまだもの物足りないって言ってるよね?」
「いや、そんなことは・・・」
「ふふ、じゃあちょっとさっきのお返ししちゃお」
すみれはいたずらっぽく笑う。
それを見たユキヤの顔から血の気が引く・・・「お返しってまさか・・・」
「うん、そのまさかだよ~」そう言うすみれの指先には、
指用のスキンがはめられている。
「これ、指先がちょっと凸凹してるから、刺激が違うかもね」
「お前・・・そのスキンいくつ買ったんだよ・・・」
「ふふ、そんなこと気にしないの。」
そう言うと、すみれはユキヤの後ろの穴に指を入れる。「くっ・・・」
「ふふ、ユキヤのここ、もう随分柔らかいね」
「ううぅ・・・」
すみれが指を出し入れするだけで全身がしびれそうになる。
「ふふ、じゃあこっちも可愛がってあげないとね」
すみれはもう片方の手でユキヤのものを握ると上下に動かした。
「ひぅっ!・・・り、両方は・・ちょっと・・・」
「ふふ、ユキヤのここ、ビクビクしてて可愛いよ」
「ううっ・・・」
「ふふ、ユキヤのここ、もう限界なんでしょ?我慢しなくて良いんだよ?」
「ううっ・・・あぁぁぁ!」暴力的な快感が襲ってくる。
「さ、どっちでイきたい?」「ううっ・・・そ、そんなの・・・」
「ふふ、言わなくても分かってるよ。ユキヤの体は正直だもんね」
「ううっ・・・あぁぁ!」
「ほら、早く決めなよ」
「どっちでもない・・・すみれと・・・一緒がいい・・・」
快感に支配されそうになる中、ようやく絞り出すように、言葉が出る。
「ユキちゃん・・・」
「だって・・・お前を気持ちよくさせるって・・・約束・・・したし」
「そうか・・・ありがと。じゃあ一緒に気持ちよくなってくれる?」
そういうとすみれはユキヤの上に馬乗りなる。「じゃあ、入れるよ?」
「あ、ああ・・・」
「ふふ、ユキちゃんの、まだ元気いっぱい」
「ううっ・・・」
そして、ゆっくりと腰を沈めていく。
「うぁぁぁ・・・」
「ううっ・・・すみれの中、あったかい・・・」
「ふぅ・・・ユキちゃんの、すごいきついよ・・・」
すみれが顔を紅潮させる。
「ううっ・・・」
「ふふ、ユキちゃんの、全部入ったね」
「ううっ・・・」
「ふふ、じゃあ動くね」
「あぁぁ!すみれ!待って!俺今イッたばっかだから!」
「ふふ、待たない♪」
すみれは激しく動き始める。「うぁぁ!あぁぁ!ああぁぁ!」
「んん、・・・ユキちゃん・・・あぅん・・・」
「ううっ!あぁぁ!ああぁぁ!ダメ・・・そんなに・・・されたら」
「ああ・・・いいよ・・・ユキちゃん・・・」
「ああぁぁ!あぅぅぅ・・・」
すみれの動きがさらに激しくなる。
「んんっ・・・ユキちゃんの、また大きくなった」
「あぁ・・・出るぅ・・・でちゃうぅぅ」
「んんっ・・・ユキちゃんの、気持ちいい・・・」
「ううっ・・・ああっ!!」ドピュッ!!
「あんっ!!」
ユキヤの射精と同時に、すみれの体が痙攣する。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」二人の荒い息遣いが響いた。
「ふふ、またいっぱい出たね」
「なぁ、気持ち・・・よかったか・・・」
「うん、すごく良かったよ。ユキちゃんは?」
「ああ、すげぇ・・・良かった」
「そっか・・・良かったありがとう。」
そう言うとすみれは笑った。
「あとね、さっきの足とおしりでね、お互いの身体で、
お互いの口が触れてないところ、無くなったよ・・・」
「・・・・・。」
そうしてすみれは動けないユキヤをいつまでも離さなかった。
****
しばらく経ったが二人はまだベッドの中だった。
「え?あれって偶然だった?」
「だって・・・前立腺の位置なんてよくわからないもん」
過去に2回ほど射精せずにイけた事は、
たまたまだったという事らしい。
「そりゃそうだけどさ・・・」
「実際今日だって見つけられなかったしね。」
「・・・・。」ユキヤは先ほどの事を思い出して、真っ赤になる。
「だからまだ狙っては出来ないなぁ・・・」
すみれの返答に安堵する反面ちょっぴり残念な気持ちもユキヤの中にあった。
「でもなんでそんなこと聞いてきたの?」
「いやまぁちょっと・・・」ユキヤは言葉を濁す。
「もしかして、興味あるの!?」すみれが身を乗り出す。
「い、いやそういうわけじゃないけどさ」
「・・・だったら私、いろいろ勉強してくるよ!
そしていつでもどこでも自由自在に・・・」
「やめて・・・」
ユキヤはげんなりした顔で答える。
「じゃあどうすればいいのかなぁ?
やっぱり指とかで練習しなきゃだめなのかなぁ?それとも道具を使う?
あ、そうだ、いっそのことユキちゃんを縛って練習してみる?」
聞いちゃいねぇ・・・。
「あ、あのさ、俺もう寝るから。お休み」
藪蛇を後悔しつつ、ユキヤは逃げるようにベッドにもぐりこんだ。
「えー、ユキちゃん、つれないよぉ」
すみれは不満そうに口をとがらせる。
「明日は大学行くんだろもう寝ろって!」
「むぅ・・・分かったよ。じゃあお休み」
(だからこいつは俺をどうしたいんだよう・・・)
すみれの言動に翻弄されっぱなしのユキヤであった。
****
翌朝。
ユキヤは朝のワイドショーの音で目を覚ます。キッチンに行くと、
すみれが朝食の支度をしていた。「あ、おはようユキヤ」
「おう、おはよう」
ユキヤはコーヒーメーカーに豆を入れスイッチを入れる。
「今朝はトーストでいいよね?」
「ああ、頼むわ」
しばらくして、コーヒーが出来上がる。
「はい、ど~ぞ」「ありがとよ」カップを受け取り、一口飲む。
「んっ、うまい」
「ふふ、ありがとう」
テレビのワイドショーは相変わらず興味の持てない話題ばかり流している。
「まったくロクな話題ないな・・・」
「まぁしょうがないよ。世の中そんなもんだよ」
しかしそんな中、学生ながらに会社を立ち上げたという人物の特集が始まる。
「へぇ、こんな若いのに凄いな」
「うん、何か夢があっていいね」
二人は感心しながら見入る。
『では、若き社長、緑山涼香さんのインタビューを始めます。』
「!!!!?」
その名を聞いた瞬間ユキヤの動きが止まる。
テレビ画面には涼香が映っていた。
「へぇ、美人さんだねぇ」
何も知らないすみれはまだ感心していた。「・・・。」
一方ユキヤの顔は青ざめていた。
インタビューは続く。
『―――という事で、弊社は今後ますますの発展を・・・。』
「・・・。」
ユキヤは画面を見つめたまま固まっている。
彼自身に人生最大のトラウマを植え付けた女性が、
テレビに出演している・・・。
それは彼にとっては悪夢以外の何物でもない。
「どうかしたの?ユキヤ」
「えっ?いや別に何でもないよ」
ユキヤは慌てて取り繕う。
「なら良いんだけど・・・」
すみれは怪しげな目でユキヤを見る。
「・・・本当に大丈夫だから」
ユキヤは気まずそうに視線をそらす。
(もう絶対関わることのない人間だ・・・そうなんだ!)
ユキヤは心の奥底からそう思った。
おわり。
『射精せずに絶頂を迎えること』
普段こういうことはあまり調べないユキヤだが、
自分の身体に起きている変化の事なので、調べずにはいられなかった。
(これかぁ・・・。)
検索して辿り着いたページ。そこには、
男性の快楽について詳しく書かれていた。
『射精を伴わない絶頂を「ドライオーガズム」といいます。
男性器以外の性感帯を刺激することで起こることが多く、
主に前立腺への刺激が一般的に知られています。』
(ふーん、なるほどねぇ~。)
そして『前立腺』の位置について見て見ると、
この前すみれにされたこと思い出してしまう。
(あれって確かに気持ちよかったんだよなぁ。
なんかムズ痒くなって変になる感じだったけど・・・。)
ユキヤは自分が快感を得た時のことを思い返す。
あの時はただただ怖かったのだが、今になってみると
確かに気持ち良かった気がするのだ。
『ドライオーガズムは射精という到達点がないため、
所謂「賢者タイム」というものが発生しません。
しかし裏を返せば事実上何度でも絶頂を味わうことが
出来るという事になります。』
(これがすみれの言ってた『イケないけど気持ちいいがずっと続く』
ってやつかな?)
そう思うとなんだか興味が湧いて来る。
そこでさらに読み進めてみる。
『なお、射精という概念がないという事で女性のオーガズムも
ドライオーガズムのひとつと言っていいでしょう。』
(すみれの言ってた『女の子みたいにイった』って事か。)
射精の有無もだが、ユキヤ個人としての決定的な違いは
フワフワとした余韻が残る事だった。
それは今まで経験したことのない感覚であり、
なんとも言えない心地よさがあったのを思い出す。
(気持ちよかったのは確かなんだけど・・・
なんとなく危険な感じがするんだよな。)
そう考えるユキヤ。しかし好奇心には勝てず、
ついまたスマホを操作してしまう。
さらに下の方にある『体験談』に目を通す。
すると、どうにも信じがたい話がいくつもあった。
『ドライオーガズムを何度も繰り返すうちに
射精なしでも絶頂に達することができるようになりました。』
『もう普通のセックスでは満足できなくなってしまいました。』
などと書かれている。
「まさか俺もこれと同じような事に?」
ユキヤはぞわぞわする。もしそうなら怖いの一言である。
『ちなみに私は最近射精せずにイクのが癖になってしまい、困っています。』
そんな書き込みを見つけてしまい、ユキヤはさらに不安になってしまう。
「俺は大丈夫だよな?普通に射精できるもんな!?」
自分に言い聞かせるようにつぶやくユキヤ。
(と・・・とにかく多用は危険という事は分かった!)
あれだけ色々とされているが、まだ踏みとどまっていたい。
ユキヤはそっとブラウザを閉じるのであった。
****
「でね、蒼ちゃん無事内定貰えたって!」
「ふぅん・・・」
夕飯時、すみれの話をユキヤは気のない返事で返す。
相変わらず週の半分はお互いの家に泊まり一緒に夕飯食べる生活。
もう何か月続いているだろうか。
ちなみにここで話題に上がっている『蒼ちゃん』と
はすみれの幼馴染の男子の事だ。
「あれ?あんまり嬉しくなさそうじゃない?せっかくの嬉しい報告なのに。」
「うーん、まぁちょっと・・・」
「とにかく、これでくるみも安心かな。来年から一緒に住むって言ってたし。」
くるみとはすみれの地元の友人で蒼汰の恋人である。
「あぁ・・・うん。そうだよね。良かったよ。本当に。」
地元の幼馴染や友人の話を嬉しそうにするすみれ。
しかしその姿を見つめるユキヤの心中は複雑だった。
(お前さ、春あたりにその二人が自分に内緒で付き合いだしていたこと
知って、無茶苦茶寂しがってたよな・・・
しかも二人の幸せを素直に喜べない自分嫌がって。)
ユキヤの頭の中には、春の頃のすみれの姿が浮かぶ。
自分の前でだけ本音を吐露した日・・・
あの日のすみれの寂しそうな顔ををユキヤは決して忘れないだろう。
「なにボーっとしてるの?ほら食べよう。」
「えっ?あっ、ごめん。」
(そういやこいつの泣いたところって見たことないな・・・)
すみれの言葉で現実に引き戻されたユキヤは、
目の前に並べられた料理を口に運ぶのだった。
「今日は俺が洗うから置いといていいよ。」
「ありがと。じゃあお言葉に甘えて。」
食事を終え、食器を片づけるユキヤとすみれ。
そしていつものように風呂場へ直行する二人。
「背中流してあげよっか?」
「いらないよ。」
「つれないなぁ。」
冗談を言い合いながら服を脱ぐ。
湯船に二人一緒に入るのも恒例だった。「は~・・・生き返るねぇ。」
「おっさん臭いな。」
「でも気持ちいでしょ?」
「そりゃもちろん。」
「今日もきれいに脱毛してるね。よしよし」「撫でるなって!」
ユキヤの毛はすっかり処理されツルツルになっていた。
おかげで浮気したくてもできない状態だ。
「なんかもう慣れちゃったな。この感触。」
「最初は恥ずかしかったけどな。」
「そういえばなんでこんな事始めたんだっけ?
確か俺の浮気防止とかなんとかで・・・」
「だってあの時は現に浮気していたし」すみれが口を尖らす。
「それは悪かったって・・・反省しているよ。」
「別に責めているわけじゃないよ。
ただ理由を忘れたのかと思ってちょっとムッとしただけ。」
「あーそういう感じね。」
「それにしても・・・」
すみれがまじまじとユキヤの体を見る。
「なんだよ俺の身体に何かある?」
「ううん、そうじゃないんだけど・・・
やっぱりユキヤって筋肉質だよね。」
「そうか?普通だと思うが・・・」
ユキヤは自分の腕を見てみるが、特別鍛えているという訳でもない。
「そんなことないって、たまに運動する程度だし」
「まぁ確かにバイト終わりに軽くランニングしたりはするか・・・」
「そうそう、だからかな。」
「何がだよ。」
「ユキちゃんとHするとき、私より体力あるなーって思って。」
「ばっ!?お前!いきなり何を・・・」
突然のすみれの発言にユキヤは思わず動揺してしまう。
「ふふ、顔真っ赤だよ。」
「うっせぇ!」
ユキヤの顔は赤く染まっていた。
「照れなくてもいいのに。」
「お前が変なこと言うからだろ!」
「じゃあさ、初めてHした時ってどんな感じだった?」
すみれはちょっと意地悪い笑みを浮かべて聞いてくる。
「お前な・・・答えにくい質問を・・・」
「教えてくれたらお礼に私の方からも色々教えるよ。」
「・・・分かったよ。」
ユキヤは観念したように口を開く。
「あれは・・・そうだな。俺もまだ高校生だったし、緊張はしたかな。」
「そうなの?全然そんな風に見えなかったけど・・・」
「そりゃまぁ、こっちも必死だったし・・・」
「そっか・・・ユキヤも男の子だもんね。」
「当たり前だ。」
「じゃあ、今はどうなの?」
「ん?」
「今のユキヤは、私とのHに満足してる?」
すみれは真面目な表情でユキヤを見つめる。その瞳には、
ユキヤへの愛しさが溢れていた。
「ああ、もちろん。すごく気持ちいいよ。」
言いたいことは山ほどあるが、気持ちいいというのは本音だ。
「よかった・・・」
「でもさ・・・」
「?」
「たまにはお前の方を気持ちよくしてやりたい・・・」
ユキヤは少し頬を染めながら言った。
「えっ・・・」
「なんだよ・・・俺だって男なんだぞ。
好きな女を喜ばせたいとか思うのは当然だろうが。」
「ユキヤ・・・」
「な、なんか言えよ。恥ずかしいだろ。」
「ありがとう。すっごく嬉しいよ。」
「そうか。」
「じゃあ今日もお願いしようかな。」
「任せておけ。」
二人はお互いを抱きしめ合いながら、ゆっくりと唇を重ねるのであった。
****
「・・・で、なんで俺また拘束されてるんですか?」
ユキヤは手足の自由を奪われ床の上に座らされていた。
そして彼の前にはすみれの姿があった。
「今日は俺が気持ちよくしてやりたいって・・・」
「うん。でも、私もユキヤの事気持ち良くしたいから。」
「いやいやいやいや、おかしいだろ。」
これではいつもと変わらない。
しかも今回は両手の親指をしっかり固定するタイプの手枷のため、
いつもより腕の自由が利かない。「大丈夫。痛くしないから。」
「そういう問題じゃないんだが・・・」
「それじゃ・・・いいかな」
すみれはベッドに座ると、ユキヤの眼前に足先を差し出す。
「え?」「気持ちよく、してくれるんだよね?」
「・・・・」ユキヤは無言ですみれの足先に接吻する。
「ふふ、可愛いね。ユキちゃん。」
「うるさい。」
ユキヤはそのまますみれの足の指を口に含む。
「あっ、ちょっと、いきなりそんなに舐めないで・・・」
すみれは身をよじらせる。
「お前もいきなりこんなことしてくるじゃないか。」
ユキヤは一旦口を離すと抗議の声を上げる。
「それはそうだけど・・・私はユキヤに喜んでもらいたくて・・・」
「俺も同じだよ。だから・・・」
ユキヤは再びすみれの足を口の中に含んでいく。
「あん、もう、しょうがないなぁ・・・」
「ぷはっ・・・これで良いだろ。」
「ふふふ、」
すみれは嬉しそうだ。
「ハイよくできました。次はね・・・」
すみれはベッドに座ったまま足を開く。
「おい、まさか・・・」
「今度はここ、気持ちよくして?」
すみれは自分の股間をユキヤの顔の前に突き出した。
「うぅ・・・」
ユキヤは一瞬躊躇したが、意を決してすみれのそこに舌を這わせる。
「んっ・・・ユキヤ、舌使うの上手になったねぇ。」
すみれはユキヤの頭を撫でる。
「お前に教え込まれたからな。」
「んふ・・・そんな事ないよぉ。」
ユキヤはさらに深くすみれの秘所へと顔をうずめる。
「・・・・ん、んふ・・・あぁぁん」
すみれは身体をビクビク震わせて喘ぐ。
「あぁ・・・ユキちゃん・・・」
ユキヤはさらにすみれのクリトリスを刺激する。
「あぁっ・・・だめぇ、イっちゃう、イッちゃうのぉ!」
すみれは激しく痙攣するとそのままベッドに仰向けに倒れ込んだ。
「はあ、はあ、はあ・・・」
すみれの呼吸はまだ荒い。
しかしユキヤの舌は止まらなかった・・・。
「あ、ああ、だめぇ!そっちは・・・」
ユキヤは更に、すみれのアナルへと舌を這わせていった。
「ああ、あぁぁん、ああっ!ふぇぇ・・・」
すみれは快感と羞恥で混乱していた。
「どうだ?気持ちいいか?」
「わかんなぃ・・・ああ、でも、変な感じ・・・ああああ!!」
すみれはひときわ大きな声を上げて達してしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
呼吸を整えるすみれを見て、ユキヤは拘束された状態ではあるものの、
ちょっとした征服感のようなものを感じていた。
そして同時に、自分の下半身が熱くなっている事に気付く。
「ねえ、ユキヤ、口でしてあげようか?」
「えっ・・・」
「私だけ気持ちよくしてもらうのは不公平だし、
ユキヤにも気持ちよくなって欲しいの。ダメかな?」
「いや、まあいいけども・・・」
「じゃあ、いただきます♪」
ユキヤはベッドに横にさせられる。
そして今度はすみれがユキヤのモノをに舌を這わせていく・・・。
「はむっ・・・ちゅぱっ・・・れろっ・・・」
「くっ・・・」
ユキヤは思わずうめく。
「気持ちいい?もっと気持ち良くしてあげるからね?」
すみれはそう言うと、さらに強く吸い上げる。
「くぁ・・・」
「ふふ、可愛い。」
「く、くそ・・・」
いつもより強い拘束をされているため、更に身動きできない。
「ユキヤ、気持ちいい?」「う、うぅぅぐっ・・・」
「我慢しちゃって、可愛い・・・。」
すみれは一旦口を離すと、今度は手でユキヤのものを扱き始めた。
「くっ・・・」「ふふ、ユキヤのここ、すごく固くて大きくなってるよ」
「う、うるせえ、いちいち言わなくて良いんだよ」
「ふふ、じゃあ、こっちも可愛がってあげないとね」
すみれは手の動きを止めないまま、再びユキヤのものを口に含む。
「うっ・・・あぁ・・・」
ユキヤは必死に歯を食いしばる。だが、快楽には逆らえない。
「んっ・・・ユキヤのおっきくて固いので、私の口の中いっぱいだよぉ」
すみれの口の中でユキヤのものはどんどん大きくなっていく。
「うっ・・・もう、出るっ!」
「んー!」
ユキヤはすみれの口に精を放つ。
「ふふ、ユキヤったらこんなに出しちゃって。そんなに気持ち良かった?」
「うぅ・・・」
「あれ、まだ元気だねぇ。もう一回する?」
「い、いや、もう十分だから・・・」
「遠慮しなくても良いのよ?」
「い、いや、ほんとに大丈夫だから」
「ふうん、じゃあこっちはどうかな?」
すみれはユキヤの乳首を指でつまんだり引っ張ったりした。
「うぁ・・・や、やめ・・・」
「ふふ、ユキちゃんのここ、コリッコリになってるよ」
「う、うう・・・」
「ねえ、どうして欲しいのか言ってみて?」
「うう・・・」
「ふふ、恥ずかしがらないでも良いよ?
ちゃんと言ってくれたらしてあげるから」
「うう・・・あぁぁ・・・はぁはぁ・・んん」
次第に声が甘く切なくなってくる。
「今まで付き合った女の子の中でユキちゃんが
乳首だけでこんなになるなんて誰も知らないよね・・・」
「うう・・・言うなって・・・」
「ねえ、ユキちゃん?気持ちいいんでしょ?」
「うぁぁぁぁ!」
「ほら、正直に言いなさい。」
「あぁぁぁぁ!気持ちいい!気持ちいいです!
もっと、もっと強く・・・・!!!」
「ふふ、やっと素直になったね。じゃあ、ご褒美をあげなくっちゃね」
すみれは両方の乳首をギュッとつねる。
「あああ!ひぅん・・・んん!」「ふふ、ユキちゃん可愛い♪」
乳首への強い刺激で股間にも次第に熱が集まっていく・・・。
「ほら、こっちも元気になってきてるよ。」
そう言ってすみれは再びユキヤのモノを刺激していく。
「うぁぁ!あぁぁ・・・あぁぁ!ああぁぁぁぁ!!」
ユキヤは絶頂を迎え、白濁液を吐き出す。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「ふふ、ユキちゃん、またイッちゃったね」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「ねえ、ユキちゃん?私も気持ちよくなりたいんだけど?」
「えっ・・・?」
「だって、ユキちゃんだけ気持ちよくなるのは不公平じゃない?」
「いや、でも、俺は今出したばっかりだし・・・」
「何言ってるの。ユキちゃんのここはまだまだ元気いっぱいみたいだけど?」
「いや、それはその・・・」
「ふふ、それにこっちはまだもの物足りないって言ってるよね?」
「いや、そんなことは・・・」
「ふふ、じゃあちょっとさっきのお返ししちゃお」
すみれはいたずらっぽく笑う。
それを見たユキヤの顔から血の気が引く・・・「お返しってまさか・・・」
「うん、そのまさかだよ~」そう言うすみれの指先には、
指用のスキンがはめられている。
「これ、指先がちょっと凸凹してるから、刺激が違うかもね」
「お前・・・そのスキンいくつ買ったんだよ・・・」
「ふふ、そんなこと気にしないの。」
そう言うと、すみれはユキヤの後ろの穴に指を入れる。「くっ・・・」
「ふふ、ユキヤのここ、もう随分柔らかいね」
「ううぅ・・・」
すみれが指を出し入れするだけで全身がしびれそうになる。
「ふふ、じゃあこっちも可愛がってあげないとね」
すみれはもう片方の手でユキヤのものを握ると上下に動かした。
「ひぅっ!・・・り、両方は・・ちょっと・・・」
「ふふ、ユキヤのここ、ビクビクしてて可愛いよ」
「ううっ・・・」
「ふふ、ユキヤのここ、もう限界なんでしょ?我慢しなくて良いんだよ?」
「ううっ・・・あぁぁぁ!」暴力的な快感が襲ってくる。
「さ、どっちでイきたい?」「ううっ・・・そ、そんなの・・・」
「ふふ、言わなくても分かってるよ。ユキヤの体は正直だもんね」
「ううっ・・・あぁぁ!」
「ほら、早く決めなよ」
「どっちでもない・・・すみれと・・・一緒がいい・・・」
快感に支配されそうになる中、ようやく絞り出すように、言葉が出る。
「ユキちゃん・・・」
「だって・・・お前を気持ちよくさせるって・・・約束・・・したし」
「そうか・・・ありがと。じゃあ一緒に気持ちよくなってくれる?」
そういうとすみれはユキヤの上に馬乗りなる。「じゃあ、入れるよ?」
「あ、ああ・・・」
「ふふ、ユキちゃんの、まだ元気いっぱい」
「ううっ・・・」
そして、ゆっくりと腰を沈めていく。
「うぁぁぁ・・・」
「ううっ・・・すみれの中、あったかい・・・」
「ふぅ・・・ユキちゃんの、すごいきついよ・・・」
すみれが顔を紅潮させる。
「ううっ・・・」
「ふふ、ユキちゃんの、全部入ったね」
「ううっ・・・」
「ふふ、じゃあ動くね」
「あぁぁ!すみれ!待って!俺今イッたばっかだから!」
「ふふ、待たない♪」
すみれは激しく動き始める。「うぁぁ!あぁぁ!ああぁぁ!」
「んん、・・・ユキちゃん・・・あぅん・・・」
「ううっ!あぁぁ!ああぁぁ!ダメ・・・そんなに・・・されたら」
「ああ・・・いいよ・・・ユキちゃん・・・」
「ああぁぁ!あぅぅぅ・・・」
すみれの動きがさらに激しくなる。
「んんっ・・・ユキちゃんの、また大きくなった」
「あぁ・・・出るぅ・・・でちゃうぅぅ」
「んんっ・・・ユキちゃんの、気持ちいい・・・」
「ううっ・・・ああっ!!」ドピュッ!!
「あんっ!!」
ユキヤの射精と同時に、すみれの体が痙攣する。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」二人の荒い息遣いが響いた。
「ふふ、またいっぱい出たね」
「なぁ、気持ち・・・よかったか・・・」
「うん、すごく良かったよ。ユキちゃんは?」
「ああ、すげぇ・・・良かった」
「そっか・・・良かったありがとう。」
そう言うとすみれは笑った。
「あとね、さっきの足とおしりでね、お互いの身体で、
お互いの口が触れてないところ、無くなったよ・・・」
「・・・・・。」
そうしてすみれは動けないユキヤをいつまでも離さなかった。
****
しばらく経ったが二人はまだベッドの中だった。
「え?あれって偶然だった?」
「だって・・・前立腺の位置なんてよくわからないもん」
過去に2回ほど射精せずにイけた事は、
たまたまだったという事らしい。
「そりゃそうだけどさ・・・」
「実際今日だって見つけられなかったしね。」
「・・・・。」ユキヤは先ほどの事を思い出して、真っ赤になる。
「だからまだ狙っては出来ないなぁ・・・」
すみれの返答に安堵する反面ちょっぴり残念な気持ちもユキヤの中にあった。
「でもなんでそんなこと聞いてきたの?」
「いやまぁちょっと・・・」ユキヤは言葉を濁す。
「もしかして、興味あるの!?」すみれが身を乗り出す。
「い、いやそういうわけじゃないけどさ」
「・・・だったら私、いろいろ勉強してくるよ!
そしていつでもどこでも自由自在に・・・」
「やめて・・・」
ユキヤはげんなりした顔で答える。
「じゃあどうすればいいのかなぁ?
やっぱり指とかで練習しなきゃだめなのかなぁ?それとも道具を使う?
あ、そうだ、いっそのことユキちゃんを縛って練習してみる?」
聞いちゃいねぇ・・・。
「あ、あのさ、俺もう寝るから。お休み」
藪蛇を後悔しつつ、ユキヤは逃げるようにベッドにもぐりこんだ。
「えー、ユキちゃん、つれないよぉ」
すみれは不満そうに口をとがらせる。
「明日は大学行くんだろもう寝ろって!」
「むぅ・・・分かったよ。じゃあお休み」
(だからこいつは俺をどうしたいんだよう・・・)
すみれの言動に翻弄されっぱなしのユキヤであった。
****
翌朝。
ユキヤは朝のワイドショーの音で目を覚ます。キッチンに行くと、
すみれが朝食の支度をしていた。「あ、おはようユキヤ」
「おう、おはよう」
ユキヤはコーヒーメーカーに豆を入れスイッチを入れる。
「今朝はトーストでいいよね?」
「ああ、頼むわ」
しばらくして、コーヒーが出来上がる。
「はい、ど~ぞ」「ありがとよ」カップを受け取り、一口飲む。
「んっ、うまい」
「ふふ、ありがとう」
テレビのワイドショーは相変わらず興味の持てない話題ばかり流している。
「まったくロクな話題ないな・・・」
「まぁしょうがないよ。世の中そんなもんだよ」
しかしそんな中、学生ながらに会社を立ち上げたという人物の特集が始まる。
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ユキヤは気まずそうに視線をそらす。
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ユキヤは心の奥底からそう思った。
おわり。
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