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第7話:ぽんこつ女王様(その3)(完結)
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二人が部屋に帰り着いたのは10時を回った頃だった。
「ほら、ついたぞ。」
「ありゃとうござーます」
すみれは完全に出来上がっていた。足取りがおぼつかない。
「大丈夫か?水飲むか?」
「えーらいだいじょぶれしゅ」
「とりあえずベッドまで歩けるか?」「あい」
すみれはフラつきながら寝室へと向かう。
「あのねユキしゃん・・・今日はちょっとかっこよかったよ」
「ちょっとかよ・・・」
ユキヤも苦笑する。
「ちょっとだけれすけろぉ・・・いつもよりもちょっぴり素敵でした」
すみれはそう言ってニッコリ笑う。
「そりゃどうも・・・」
すみれが褒めてくれたのが嬉しくて、つい頬が緩む。
「だからね、今日はいっぱい可愛がってあげるよぉ」
そう言うとすみれはユキヤに抱き付いて唇を重ねた。
「ん・・・」
ユキヤはすみれを抱き締める。
「ちゅぷ・・・」
舌を絡める濃厚な口づけ。
「ふぁ・・・」
「ユキしゃん・・・くしゃくない・・」
「すみれこそ・・・」
「わたしもユキしゃんじゃなきゃこんなことしないもん・・・
しないんだってば!」
すみれの口調がちょっとヤケクソ気味になっていた。
先ほど黒川に(不可抗力とはいえ)
自分をキスさせてしまった事を気にしているようだった。
酔ってはいるが、ユキヤに対してすまないという気持ちもあるようだ。
「ああ、わかってる・・・気にすんなって」
ユキヤは優しくすみれの頭を撫でる。
「ユキしゃん・・・大好きだよ・・・」
「俺もだ・・・」
「ユキしゃん・・・」
すみれはユキヤにギュッと強くしがみつく。
(まったく・・・俺の女王様は女王と呼ぶにはポンコツ過ぎるよな)
ユキヤは心の中で呟きながらも、そんな彼女が愛おしくて仕方がなかった。
「ユキしゃん・・・好きぃ・・・」
すみれはユキヤの胸に顔をすり寄せる。
「知ってる・・・」
「ユキしゃんの心臓の音・・・聞いてると落ち着くの・・・」
ユキヤはそっと抱きしめる。
「ユキしゃんの匂い・・・安心できるの・・・」
「俺も同じ事思ってた」
「ねぇユキしゃん・・・」
「なんだ?」「もっとキスしていい?」
「別に構わないが」
「やった♪」
すみれはユキヤの首筋にキスをする。
「チュプゥ」と音を立てて吸い付く。
「ユキしゃんの肌すべすべしてるぅ」
首元に何度もキスを繰り返す。
「おい、あんまり吸うな」
「だってぇ~ユキしゃんの白いから目立つんだよ」
「やめろ、恥ずかしい」
「ユキしゃんの可愛い声聞きたいなぁ」
「調子に乗んなよ!嫌なこった」
「ええ?!じゃあ言うこと聞くようにしちゃお」「何をするつもりだ?」
「こうするの」
すみれはユキヤの乳首を指先で摘まむ。
「ひゃうん!?」
ユキヤは思わず声をあげてしまう。
「ユキしゃんのお胸は敏感れすなぁ」すみれがほくそ笑む
「こ、これは・・・お前がそうしたんだろうがぁ・・・」
ユキヤが赤くなりながら言い返してくる。
「そうだね、私がこうしちゃったんだよね」
すみれはそう言って乳首を指先で突っつく。
「くっ・・・」
ユキヤは悔しそうな表情を浮かべる。
「・・・でも気持ちいいんらよねぇ?」
すみれはユキヤの耳元で囁くと再びユキヤの乳首を弄り始める。
「あっ・・・」
ユキヤの口から喘ぎ声が漏れる。
「あれれ、乳首が赤くなってきたよぉ?」
「うるせぇ」
「そういうこといってるとぉ、こうしちゃうよ?」
すみれはそう言うと乳首に吸い付いた。「あうっ!」
ユキヤの身体がビクンとはねる。
「ちゅぱっ♡」
「はぁ・・・はぁ・・・やめ・・・」
ユキヤの息遣いが激しくなる。
「ユキしゃんのおっぱいおいしいなぁ」
すみれは夢中になってユキヤの乳首を舐める。
「もう・・・やめて・・・くれ」
ユキヤが懇願するがすみれは全く聞かない。
「ふふん、こっちもおっきくなってきたよ~」すみれはユキヤの股間を撫でる。
「うぐっ・・・」
「ユキしゃんのおち〇ぽ、びくんってなったよ」
「うるさい・・・」
口ではそう言いつつも身体は正直に反応してしまう・・・。「さてと・・・」
すみれはユキヤのズボンを脱がすとパンツ越しにユキヤのモノを揉み始めた。
「お、おい!」
「ほーら、大きくなってきちゃった」
「お前!本当に酔ってるのか?!」
「ふふふ、どうでしょうねぇ・・・?」「このっ・・・」
「そんな悪い子にはこうしちゃおうかにゃ~」
すみれはユキヤのパンツの中に手を突っ込む。
「んっ・・・」
「ユキしゃんの先っぽ濡れてるぅ」
「や、やめろって・・・んんっ!」
「ほら、こことか好きでしょ?」
すみれはユキヤの亀頭を優しく擦る。
「うう・・・やめ・・・ろ・・・」
自分の先端への思わぬ刺激に声をあげてしまう。
「やめないよぉ」
すみれはユキヤの下着を全て脱がせると、自分の服も全て脱いだ。
そして、ベッドの上で仰向けになっているユキヤの上に覆いかぶさる。
「ふふ、いつもツルツルでかわいいなぁ~」
すみれはユキヤの無毛の下半身を愛おし気に撫でた。
「こ、これはお前がこうしろって・・・いつも」
「れも、気持ちいいんでしょ?」
「まぁ・・・その通りだけど」
ユキヤが顔を赤らめる。
下の毛を始めとした全身の体毛が処理されたことによるスゥスゥした感じに
正直妙な心地よさを感じることも少なくない。「ふふ、素直でいいねぇ」
すみれはユキヤの頬にキスをする。
「そ、それより早く・・・」
「うん、わかってるよ」
すみれはローションを手に取るとユキヤの肛門に塗りたくった。
「え・・・?」「今日はね、こっちでしようと思うんだぁ」
「そ、それは流石にまずいんじゃあ・・・」
「大丈夫だよぉ」
すみれはそう言うと、指を一本入れてきた。
「んっ・・・」
「ユキしゃん、痛いのぉ?」
「いや、ちょっと違和感があるだけだ」
「そうかぁ」
すみれはそう言うと指を二本に増やした。
「んんっ・・・」ユキヤの身体が跳ねる。
「ふふ、ユキちゃん、最近こっちご無沙汰だから欲しくなってない?」
「そんなわけ・・・あるか・・・」「嘘つきだね」
すみれは三本目の指を入れる。
「あうっ・・・」
「ふふ、もうトロけちゃいそうじゃない」
「ち、違う!」
「今日のユキちゃんは男らしかったからね・・・
一番望むことをしてあげたいんだけど?」
「・・・・!」
「でも、やっぱり女の子らしく喘いでるユキちゃんが一番可愛いな」
「・・・」
(すみれは・・・俺が女の子になった方がいいのかな?)
ふといつも思っている疑問が思い出されるが、口にする勇気が出ない。
「ふふ、黙っちゃってどうしたのぉ?」
「うるさい・・・」
「じゃ、どうしてほしいの?」「・・・」
「ほら、言わないとずっとこのままだよ?」
「くっ・・・」
「ふふ、相変わらずユキちゃんは恥ずかしがり屋さんなんだから」
「うるさいよ・・・」
「ほら、どうするのぉ?」
すみれは意地悪っぽく言うと前立腺を刺激した。
「ああぁっ・・・」
「ほら、我慢しないで言ってみようよ」
「ぐっ・・・」
「ふふ、まだ強情張るの?」
「ああ・・・だめ・・・そこは」
すみれはさらに強く刺激する。
「ふぁああっ!!」
自分ではどうやっても抗えない快感がユキヤの全身に襲い掛かった・・・。
「ふふ、やっぱりここは男の子が逆らえない場所だよね~」
「うう・・・」「さてと、次はどうしてあげようかな~♪」
「・・・・・も、もっと・・・奥まで欲しい・・・」
ここでようやく観念したように口を開く。
「ふふ、よく言えたねぇ」
すみれはユキヤの頭を撫でると一気に四本目の指を入れた。
「うわぁ・・手首まで入っちゃいそう・・・」
「ふぁぁ・・・や、やめ・・・」
今の泥酔したすみれならやりかねない・・・ユキヤは戦慄する。
「ふふ、ユキしゃんのここ、すっごくやわらかくなってるよぉ?」
「や、やめて・・・」
「ふふ、やめてほしかったらどうすればいいかわかっているでしょう?」
「・・・すみれ、お願い・・・もう・・・」
ユキヤが耳まで真っ赤にして、ちょっと涙目になり始める。
「何?聞こえなーい」
「すみれ、頼むから・・・」
「仕方がないなぁ」
すみれはユキヤのアナルから手を抜く。
「うう・・・」
「ほら、ユキちゃん、おねだりする時はなんて言えば良いんだっけ?」
「・・・すみれのを後ろの穴に・・・ください・・・」
ユキヤは恥ずかしさともどかしさで、真っ赤になりながらお願いする。
「はい、良くできました」
すみれはユキヤの頭を撫でるとペニバンを用意し始める。
「それでは、今度こそ本当にユキちゃんを女の子にしましょうかねぇ」
すみれはそう言うと、ユキヤの目の前に自分に装着したペニバンを見せる。
先ほど度比べると、酔いも少し冷めている感じだ。
「まずはどうするか・・・分かってるよね?」「あ、ああ・・・」
ユキヤは目の前の黒くそびえるそれに舌を這わせていく・・・。
「そうそう、上手だよ」
ユキヤは必死に舐める。
「はい、ご褒美」
すみれはユキヤの口の中に自分のモノをねじ込む。
「んんっ・・・」
「ほら、頑張って」
ユキヤは懸命に奉仕を続ける。
「ユキちゃん、本当にお〇ん〇んしゃぶるの上手くなったね・・・」
「んん・・・そんなこと・・ない・・・」
もちろん本物ではないので、実際には特に何かを感じるわけではない。
しかしこういった真似事をすることで、いつも二人は自分を興奮させ、
互いに気持ちを高めていく、儀式のようなものであった。
「でも、ユキちゃんも私の事言えないくらい変態さんだもんね」
「な・・・」
「だって、こんなの付けちゃってる私のをしゃぶってるんだよ?」
「でもこれは、はすみれが言うから・・・」
「あら、嫌なら別にやらなくても構わないんだよ?」
「え・・・」
ユキヤは心底残念そうな顔を見せる。「ふふ、冗談よ」
「すみれ、ひどいよ・・・」
「嫌じゃなかったら、ほら、続けて」
「わかったよ・・・」
そういうとユキヤが再びペニバンをくわえ始める。
「ふふ、ユキちゃんは素直で可愛いなぁ。そっちに入れてほしくて
こうやって一生懸命口でご奉仕してるんだから。」
すみれはユキヤの頭を撫でながら言う。
「ち、違う・・・」
「違わないよね?じゃ、そろそろ入れてあげるから力抜いて」
すみれはユキヤの後ろから挿入していく。
「ほら、ユキちゃんが大好きなモノだよ・・・」
「うぅ・・・」
ユキヤは後ろから侵入してくるそれを
ゆっくりとと受け入れていく・・・。
やがてすみれのモノは根元までユキヤの中に入ってしまった。
「ふふ、どう?美味しい?」
「うん・・・」
「ふふ、やっと正直になったわねぇ」
「うう・・・」
「ほら、動くよ」
すみれはゆっくりと腰を動かし始める。「ふぁ・・・」
「ユキしゃんのお尻、キュッと締まってるよぉ」
「い、言わないで・・・」
「ふふ、ユキしゃんのここ、ヒクヒク動いてるよぉ」
「うう・・・」
ユキヤのそこは、すみれに突かれる度に小刻みに反応していく。
「ああぁ・・・んん・・」
「ふふ、ユキちゃんはお尻を犯されるのが好きなんだねぇ」
「・・・うん・・・・はぁん!」「あれれぇ、否定しないんだねぇ」
「・・・だって・・・すみれだから・・・いいんだもの・・・」
すみれとの行為の回数をこなせばこなすほど、
アナルへの快感は強まっていった。
今では想像するだけでもその快感を思い出し、
身体の奥から熱くなってしまうほどになっていた。
「もう、ユキちゃんたら、本当にエッチな子だなぁ」
「ごめんなさい・・・」
「謝る必要なんて無いのに。むしろ、もっと可愛がりたくなっちゃった」
すみれは更に激しく動き出す。
「あ!あぁ・・・あふぅ!そんなっそんなにぃ・・・!
ひぅん!だめ、おかしくなっちゃう!!」
すみれに突かれる度に身体中が痺れるほどの快感が走り回る。
自分でも信じられないぐらい、情けない声で喘いでしまっていた。
「あはは、ユキしゃん、すごい声出てるよ」
「そんなっ、そんなことっ・・・」
「ユキしゃんは、お尻で感じちゃう変態さんですよーって認めちゃおっか」
「あ、あぁ、お、おれは・・・あぁん!お、お尻で感じる変態ですぅ・・・」
気持ちよさのあまり、ユキヤの理性はどこかにすっ飛んでいた・・・。
「よく言えたね、ユキちゃん偉いぞ」
すみれは後ろからのピストン運動をさらに加速させる。
「あああっ!!すごっ、すごぃぃ・・気持ちいいっ・・・」
(あたしは・・・ユキしゃんのその可愛い声を
こんなに聞けるだけで・・・もう)
その様子を見ながらすみれも恍惚とした表情を浮かべていた。
「さ、もっと女の子になっていいよぅ」
すみれはそう言ってユキヤを仰向けにする。「ふぁ・・・」
ユキヤは息も絶え絶えだった。
「ユキちゃん、可愛いよぅ」
すみれは正常位の体勢で、さらに深く挿入していく。
「あ、ああん、す、すみれのが、お、奥まで入ってくるぅ・・・」
自分の中の一番奥を刺激されて、ユキヤは悶え続けていた。
「肌もすっかりピング色になっちゃって・・・
ホントに女の子みたいだよ」
興奮しすぎて血行が良くなったのか、ユキヤの身体は
ほんのりと赤く染まっていた・・・。
「い、言わないで・・・」ユキヤは力なく言い返す。
「それにほら、足だってこんなに女の子みたいなんだし」
すみれは毎日手入れされて、
スネ毛がまったく存在しないユキヤの足を触る。
「や、止めてくれよぉ・・・」
「ふふ、こんなにツルツルで綺麗なのになぁ」
「そ、それも、すみれに言われて剃ってるんじゃないかぁ・・・」
「でも嫌じゃないんでしょ?」「・・・うん」
先述した通り、ユキヤには首から下の体毛が一切ない。
しかしその覆うものがまったくない肌を
すみれの手で優しく触られるのもまた、
心地よくユキヤ気分を高ぶらせていた。
すみれもそんなユキヤの身体を愛おしむように撫で回している。
「ふふ、ユキちゃんの身体、どこもかしこも柔らかいなぁ」
「やっぱり恥ずかしいってば・・・」
「ふふ、今のユキちゃんは全身性感帯だもんねぇ」
「うう・・・」
「ほら、もっと女の子になっちゃお!」
そう言ってすみれはユキヤの奥を突いた。「ああぁん!!」
突然の大きな刺激に思わず声も大きくなってしまう。
「いい声で鳴くわねぇ」
「うう、すみれのせいじゃないかぁ・・・」
「ふふ、ごめんごめん」それでもすみれは腰を振るのをやめない。
その度にユキヤの全身に痺れるような快感が襲い掛かった・・・。
「ああぁん!また・・・また出ちゃうぅ!!」
「ユキちゃん、私もイキそう・・・・」「え!?」
「一緒にイこうか」
「あ、あぁ、イクッ!イッちゃうぅぅ!!」
「あ、出る・・・っ!!」
ユキヤは外に盛大にぶちまけ、二人はそれぞれ同時に果てた。
「はぁ・・・はあ・・・」
「ふう・・・」
二人ともぐったりとベッドに横たわる。
「ユキちゃん、今日も可愛かったよ」
「うう・・・」
ユキヤは顔を真っ赤にしていた。
(やっぱりアナルを責めらえれると女の子ぽくなるのよね・・・)
すみれはユキヤの頭をなでなでしながら思った。
そんなすみれを見て「ねぇ?すみれは俺が女の子なった方がいいの?」
とユキヤが聞いた。
ここしばらくの間、ユキヤの中でずっと引っかかっていたことを
思い切って口に出した。
「ん~、どっちでもいいかな。
私はどっちのユキちゃんのことも大好きだから」
「俺は・・・男のままでいたいな」
ユキヤはちょっと真面目な顔で言った。
「どうして?」
「だって、俺は・・・男としてすみれを好きでいたいもの。」
「ふふ、嬉しいな」
「それに、すみれに後ろの処女を捧げたのも、男としての俺の意志だし」
(女の子モードでもこんなセリフ言うようになったかぁ・・・)
「ユキちゃんったら、可愛いなぁ」
すみれはユキヤに抱き着いて頬ずりをする。
「ちょ、ちょっと、くすぐったいってば」「ふふん、可愛いなぁ」
すみれは上機嫌でユキヤの身体にキスマークを付けていく。
「ちょっ、ちょっと待ってよぉ」
「ユキちゃんが私の物だって証だよ♪」
「もう、仕方ないなぁ」
ユキヤの顔にも笑顔が浮かぶ。
「男の子でいたいなら、今日みたいな女の子っぽく可愛がるのは
これからなしにしちゃう?」
すみれが意地悪っぽい顔で尋ねる。
「や、それは・・・ちょっと」
これだけ色々とされてしまった今となってはそれは無理な相談だった。
「ふふ、わかってるよ。ユキちゃんのそういうところも好き」
すみれは再びユキヤの胸に手を伸ばし、弄ぶ。「あっ、そこは・・・」
アナルを責められた後は、身体中がいつもより敏感になる気がする。
「ああ・・・」
すみれの言う通り、まるで全身が性感帯になってしまった気分だ。
「ふふ、またおっきくなってきたね」
「そ、そんなこと言わなくても・・・」
「ほら、もっと気持ちよくしてあげるから」
そう言ってすみれはユキヤのモノを口に含んだ。
「ああ、ダメだってばぁ・・・」
「それともまた、後ろの方がいい?」
「えっと、その・・・両方」
ユキヤは素直に欲望を打ち明けた。
「うん、いい子。じゃあ、挿れてあげる」そう言ってユキヤを優しく押し倒す。
「え!?ちょ、ちょっと・・・まだ・・・っ!!」
「大丈夫。ちゃんとローション塗るんで滑りがいいから痛くないと思うよ」
「うう・・・」
「はい、力抜いてぇ・・・」
そしてすみれはゆっくりとユキヤの中へ沈めていった。
「ん、ふぅ・・入ったよ」「あぁ・・・」
「動くよ」「う、ん・・・」
「どう?ユキちゃん」
「き、気持ち良いよぉ・・・」
「良かった。私も、ユキちゃんの感じてる声聞いてると凄い興奮する」
(俺・・・本当に壊されないんだよね・・・?)
こうしてユキヤは一晩中すみれに弄ばれるのだった・・・。
****
数日後。
「すみれ、茶木くん、おはよー」大学でひなのがすみれ達に声をかける。
「おはよう、ひなの」すみれは返事をした。
「おう、黄瀬ちゃん。おはよう」ユキヤも挨拶をする。
「ところで、黒川くんの事、何か知ってる?」
「さぁ、別に・・・」すみれは酔っていたために
一連の出来事を覚えていなかった。
辛うじて覚えているのは、
その後のユキヤとの行為のあたりからだった。
「なんかこの前の飲み会以降、お酒やめるって
言い始めたんだって」
「そうなんだ」すみれが驚いたように返す。
(まぁあれだけの事をされたらなぁ・・・)
一人事情を知るユキヤは苦笑いするしかなかった。
「でも、急にどうしてかな?」
「だからさ、あの夜送ってもらったすみれなら
何か知ってるかなって?」
すみれはしばらく腕組みをして考えるが・・・
「ごめん、私にも分からないや。」
「確かに、不思議だよね」
「そうだねぇ」
「あ、ごめん。次の講義あるから、行くね」
「あ、うん。じゃあね」
「じゃあな」
ひなのは去っていった。
「ねえ、ユキヤ。黒川君ってなんでお酒を飲まないように
なったんだろうね?」
「さあな。てか、俺はそいつの事、そこまで詳しくないし」
「ふ~ん」
ユキヤはシラを切ることにした。
(てかすみれに手を出そうとした時点で、
同情する気はまったくないんだけどな)
ユキヤは心の中で舌を出した。
***
一方、黒川はあれ以降、悶々とした日々を送っていた。
(あんな女と普通に付き合えてる茶木先輩は一体何なんだ・・・)
すみれを寝取ってユキヤを絶望させるつもりが、
きっちり返り討ちを喰らったのだから、
あの夜の事は彼のプライドを著しく傷付ける出来事となった。
しかもその日から彼は飲酒を止めている。
理由はただ一つ。すみれのせいである。
あれ以来酒そのものがトラウマになってしまっていた・・・。
(あんな女なんかにこの俺が・・・)
しかし、すみれの事が頭から離れないのも事実であった。
そんな時、黒川は偶然すみれとユキヤを見かけた。
「・・・・・・・・・・・!!!」
特に意識はしてないつもりだったが、
あの時の記憶がよみがえってしまう。
「あ、黒川くん!この間はどうも~」
思わず後ずさりする黒川に何も覚えてないすみれが挨拶する。
「ど、どもっす」黒川はぎこちなく返した。
(くそぉ・・・)黒川は内心毒づいていた。
すみれは黒川に近づいていく。
「そういえば、最近お酒飲んでないみたいだけど、
どうかしたの?身体悪いの?」
「いや、そういう訳じゃないんですけど・・・」
黒木は青くなりながら答える。
(一番の原因に・・・心配されとる・・・)
ユキヤは笑いをこらえるのに必死だった。
「まぁ無理しないでね」すみれは笑顔で答えた。
(いや!お前のせいだし!!)
黒川はツッコミたかったが、言葉が出なかった。
「だ、大丈夫です、それじゃ、また・・・」黒川は顔面蒼白のまま、
足早に去っていった。
「う、うん。バイバーイ」すみれは黒川を見送った。
「ありゃあ、かなりのトラウマになってるな・・・」ユキヤは呟いた。
「何があったんだろうね・・・?」すみれは首を傾げた。
「さあ、俺には分からんわ」ユキヤはすっとぼけてみせる。
「でも、ちょっと可哀想かも」
「いい気味だよ」ユキヤは笑った。
(しかしもし、あの恐怖が一周回って好意になったりしたら・・・)
ユキヤの脳裏にそんな考えがよぎるが
(・・・その時は闇から闇に消えてもらおう・・・)
そう思い直し、この件は忘れることにした。
***
その次の休日。
休みにも関わらず、すみれは朝からどたどたと動き回っていた。
(・・・何やってんだ?朝っぱらから)
ユキヤは寝ぼけまなこでベッドから起き上がる。寝
室のカーテンを開けると陽光が眩しい。
「ああ、もうこんな時間か」ユキヤは背伸びをした。
ユキヤがリビングに行くと、ベランダ付近に並べられてるものを見て、
心臓が止まりそうになる。
「あ、おはよう、朝ご飯キッチンにあるから、レンジで温めて食べてね」
後ろからすみれが声をかける。寝坊した彼のために
朝食は用意しておいてくれたらしい。
「・・・ああ、ありがとう・・・じゃなくてっ!!何だよこれは!!?」
ユキヤはベランダ付近に敷かれたビニールシートの上に
並べられたものを指さして怒鳴る。
そこにあったものは、夜の生活で使っている
大人のオモチャたちだった・・・。
「何って・・・見て分からない?」すみれは悪びれもせず、
逆に質問してきた。
確かに分かる。一目見れば誰だってわかるはずだが、
それをユキヤは聞きたいわけではない。
「なんで今、ここに並べているんだよ!?」
「そりゃー・・・いつも使った後、アルコールで消毒はしてるけど、
たまにはこうして洗ってあげないとなって・・・」
どうやらすみれはこれらを洗って干していたようだった。
「それにこうしてちゃんと手入れしないとカビが生えるっているし・・・」
「・・・だからって今やらんでもええんちゃう?」
ユキヤはやや呆れ顔で言う。
「まぁ、それもそうなんだけど、せっかく天気もいいし、
風通しも良いし、今日あたりにやっておこうかなって思って・・・」
「・・・だからってこんなところに並べんでも」
「ここが一番早く乾くかなって」
すみれは無邪気に言った。
「特にこれとか君の後ろの処女喪失の相手だし・・・」
そう言ってすみれは黒いディルドを手に取る。
「そういうことは言わなくていいから!」
ユキヤは恥ずかしくて真っ赤になる。
「いつもお世話になってる道具たちだからたまにはこうしてあげないとね。」
すみれはニコニコしながら言った。
「いや、それは分かってるんだけどさ・・・」
ユキヤはポリポリと頭を掻いた。
(こいつは・・・やっぱり女王様というにはどこかズレてるよなぁ)
ユキヤはため息をつく。
しかし思い直せばこんな性格だからこそ自分が好きになったし、
この関係も長く続いているのだ。
そして自分はそんな彼女が可愛くて仕方ない・・・。
(俺もかなり、いやもう完全に手遅れかもしれない)
ユキヤは自嘲的に苦笑いを浮かべた。
おわり
「ほら、ついたぞ。」
「ありゃとうござーます」
すみれは完全に出来上がっていた。足取りがおぼつかない。
「大丈夫か?水飲むか?」
「えーらいだいじょぶれしゅ」
「とりあえずベッドまで歩けるか?」「あい」
すみれはフラつきながら寝室へと向かう。
「あのねユキしゃん・・・今日はちょっとかっこよかったよ」
「ちょっとかよ・・・」
ユキヤも苦笑する。
「ちょっとだけれすけろぉ・・・いつもよりもちょっぴり素敵でした」
すみれはそう言ってニッコリ笑う。
「そりゃどうも・・・」
すみれが褒めてくれたのが嬉しくて、つい頬が緩む。
「だからね、今日はいっぱい可愛がってあげるよぉ」
そう言うとすみれはユキヤに抱き付いて唇を重ねた。
「ん・・・」
ユキヤはすみれを抱き締める。
「ちゅぷ・・・」
舌を絡める濃厚な口づけ。
「ふぁ・・・」
「ユキしゃん・・・くしゃくない・・」
「すみれこそ・・・」
「わたしもユキしゃんじゃなきゃこんなことしないもん・・・
しないんだってば!」
すみれの口調がちょっとヤケクソ気味になっていた。
先ほど黒川に(不可抗力とはいえ)
自分をキスさせてしまった事を気にしているようだった。
酔ってはいるが、ユキヤに対してすまないという気持ちもあるようだ。
「ああ、わかってる・・・気にすんなって」
ユキヤは優しくすみれの頭を撫でる。
「ユキしゃん・・・大好きだよ・・・」
「俺もだ・・・」
「ユキしゃん・・・」
すみれはユキヤにギュッと強くしがみつく。
(まったく・・・俺の女王様は女王と呼ぶにはポンコツ過ぎるよな)
ユキヤは心の中で呟きながらも、そんな彼女が愛おしくて仕方がなかった。
「ユキしゃん・・・好きぃ・・・」
すみれはユキヤの胸に顔をすり寄せる。
「知ってる・・・」
「ユキしゃんの心臓の音・・・聞いてると落ち着くの・・・」
ユキヤはそっと抱きしめる。
「ユキしゃんの匂い・・・安心できるの・・・」
「俺も同じ事思ってた」
「ねぇユキしゃん・・・」
「なんだ?」「もっとキスしていい?」
「別に構わないが」
「やった♪」
すみれはユキヤの首筋にキスをする。
「チュプゥ」と音を立てて吸い付く。
「ユキしゃんの肌すべすべしてるぅ」
首元に何度もキスを繰り返す。
「おい、あんまり吸うな」
「だってぇ~ユキしゃんの白いから目立つんだよ」
「やめろ、恥ずかしい」
「ユキしゃんの可愛い声聞きたいなぁ」
「調子に乗んなよ!嫌なこった」
「ええ?!じゃあ言うこと聞くようにしちゃお」「何をするつもりだ?」
「こうするの」
すみれはユキヤの乳首を指先で摘まむ。
「ひゃうん!?」
ユキヤは思わず声をあげてしまう。
「ユキしゃんのお胸は敏感れすなぁ」すみれがほくそ笑む
「こ、これは・・・お前がそうしたんだろうがぁ・・・」
ユキヤが赤くなりながら言い返してくる。
「そうだね、私がこうしちゃったんだよね」
すみれはそう言って乳首を指先で突っつく。
「くっ・・・」
ユキヤは悔しそうな表情を浮かべる。
「・・・でも気持ちいいんらよねぇ?」
すみれはユキヤの耳元で囁くと再びユキヤの乳首を弄り始める。
「あっ・・・」
ユキヤの口から喘ぎ声が漏れる。
「あれれ、乳首が赤くなってきたよぉ?」
「うるせぇ」
「そういうこといってるとぉ、こうしちゃうよ?」
すみれはそう言うと乳首に吸い付いた。「あうっ!」
ユキヤの身体がビクンとはねる。
「ちゅぱっ♡」
「はぁ・・・はぁ・・・やめ・・・」
ユキヤの息遣いが激しくなる。
「ユキしゃんのおっぱいおいしいなぁ」
すみれは夢中になってユキヤの乳首を舐める。
「もう・・・やめて・・・くれ」
ユキヤが懇願するがすみれは全く聞かない。
「ふふん、こっちもおっきくなってきたよ~」すみれはユキヤの股間を撫でる。
「うぐっ・・・」
「ユキしゃんのおち〇ぽ、びくんってなったよ」
「うるさい・・・」
口ではそう言いつつも身体は正直に反応してしまう・・・。「さてと・・・」
すみれはユキヤのズボンを脱がすとパンツ越しにユキヤのモノを揉み始めた。
「お、おい!」
「ほーら、大きくなってきちゃった」
「お前!本当に酔ってるのか?!」
「ふふふ、どうでしょうねぇ・・・?」「このっ・・・」
「そんな悪い子にはこうしちゃおうかにゃ~」
すみれはユキヤのパンツの中に手を突っ込む。
「んっ・・・」
「ユキしゃんの先っぽ濡れてるぅ」
「や、やめろって・・・んんっ!」
「ほら、こことか好きでしょ?」
すみれはユキヤの亀頭を優しく擦る。
「うう・・・やめ・・・ろ・・・」
自分の先端への思わぬ刺激に声をあげてしまう。
「やめないよぉ」
すみれはユキヤの下着を全て脱がせると、自分の服も全て脱いだ。
そして、ベッドの上で仰向けになっているユキヤの上に覆いかぶさる。
「ふふ、いつもツルツルでかわいいなぁ~」
すみれはユキヤの無毛の下半身を愛おし気に撫でた。
「こ、これはお前がこうしろって・・・いつも」
「れも、気持ちいいんでしょ?」
「まぁ・・・その通りだけど」
ユキヤが顔を赤らめる。
下の毛を始めとした全身の体毛が処理されたことによるスゥスゥした感じに
正直妙な心地よさを感じることも少なくない。「ふふ、素直でいいねぇ」
すみれはユキヤの頬にキスをする。
「そ、それより早く・・・」
「うん、わかってるよ」
すみれはローションを手に取るとユキヤの肛門に塗りたくった。
「え・・・?」「今日はね、こっちでしようと思うんだぁ」
「そ、それは流石にまずいんじゃあ・・・」
「大丈夫だよぉ」
すみれはそう言うと、指を一本入れてきた。
「んっ・・・」
「ユキしゃん、痛いのぉ?」
「いや、ちょっと違和感があるだけだ」
「そうかぁ」
すみれはそう言うと指を二本に増やした。
「んんっ・・・」ユキヤの身体が跳ねる。
「ふふ、ユキちゃん、最近こっちご無沙汰だから欲しくなってない?」
「そんなわけ・・・あるか・・・」「嘘つきだね」
すみれは三本目の指を入れる。
「あうっ・・・」
「ふふ、もうトロけちゃいそうじゃない」
「ち、違う!」
「今日のユキちゃんは男らしかったからね・・・
一番望むことをしてあげたいんだけど?」
「・・・・!」
「でも、やっぱり女の子らしく喘いでるユキちゃんが一番可愛いな」
「・・・」
(すみれは・・・俺が女の子になった方がいいのかな?)
ふといつも思っている疑問が思い出されるが、口にする勇気が出ない。
「ふふ、黙っちゃってどうしたのぉ?」
「うるさい・・・」
「じゃ、どうしてほしいの?」「・・・」
「ほら、言わないとずっとこのままだよ?」
「くっ・・・」
「ふふ、相変わらずユキちゃんは恥ずかしがり屋さんなんだから」
「うるさいよ・・・」
「ほら、どうするのぉ?」
すみれは意地悪っぽく言うと前立腺を刺激した。
「ああぁっ・・・」
「ほら、我慢しないで言ってみようよ」
「ぐっ・・・」
「ふふ、まだ強情張るの?」
「ああ・・・だめ・・・そこは」
すみれはさらに強く刺激する。
「ふぁああっ!!」
自分ではどうやっても抗えない快感がユキヤの全身に襲い掛かった・・・。
「ふふ、やっぱりここは男の子が逆らえない場所だよね~」
「うう・・・」「さてと、次はどうしてあげようかな~♪」
「・・・・・も、もっと・・・奥まで欲しい・・・」
ここでようやく観念したように口を開く。
「ふふ、よく言えたねぇ」
すみれはユキヤの頭を撫でると一気に四本目の指を入れた。
「うわぁ・・手首まで入っちゃいそう・・・」
「ふぁぁ・・・や、やめ・・・」
今の泥酔したすみれならやりかねない・・・ユキヤは戦慄する。
「ふふ、ユキしゃんのここ、すっごくやわらかくなってるよぉ?」
「や、やめて・・・」
「ふふ、やめてほしかったらどうすればいいかわかっているでしょう?」
「・・・すみれ、お願い・・・もう・・・」
ユキヤが耳まで真っ赤にして、ちょっと涙目になり始める。
「何?聞こえなーい」
「すみれ、頼むから・・・」
「仕方がないなぁ」
すみれはユキヤのアナルから手を抜く。
「うう・・・」
「ほら、ユキちゃん、おねだりする時はなんて言えば良いんだっけ?」
「・・・すみれのを後ろの穴に・・・ください・・・」
ユキヤは恥ずかしさともどかしさで、真っ赤になりながらお願いする。
「はい、良くできました」
すみれはユキヤの頭を撫でるとペニバンを用意し始める。
「それでは、今度こそ本当にユキちゃんを女の子にしましょうかねぇ」
すみれはそう言うと、ユキヤの目の前に自分に装着したペニバンを見せる。
先ほど度比べると、酔いも少し冷めている感じだ。
「まずはどうするか・・・分かってるよね?」「あ、ああ・・・」
ユキヤは目の前の黒くそびえるそれに舌を這わせていく・・・。
「そうそう、上手だよ」
ユキヤは必死に舐める。
「はい、ご褒美」
すみれはユキヤの口の中に自分のモノをねじ込む。
「んんっ・・・」
「ほら、頑張って」
ユキヤは懸命に奉仕を続ける。
「ユキちゃん、本当にお〇ん〇んしゃぶるの上手くなったね・・・」
「んん・・・そんなこと・・ない・・・」
もちろん本物ではないので、実際には特に何かを感じるわけではない。
しかしこういった真似事をすることで、いつも二人は自分を興奮させ、
互いに気持ちを高めていく、儀式のようなものであった。
「でも、ユキちゃんも私の事言えないくらい変態さんだもんね」
「な・・・」
「だって、こんなの付けちゃってる私のをしゃぶってるんだよ?」
「でもこれは、はすみれが言うから・・・」
「あら、嫌なら別にやらなくても構わないんだよ?」
「え・・・」
ユキヤは心底残念そうな顔を見せる。「ふふ、冗談よ」
「すみれ、ひどいよ・・・」
「嫌じゃなかったら、ほら、続けて」
「わかったよ・・・」
そういうとユキヤが再びペニバンをくわえ始める。
「ふふ、ユキちゃんは素直で可愛いなぁ。そっちに入れてほしくて
こうやって一生懸命口でご奉仕してるんだから。」
すみれはユキヤの頭を撫でながら言う。
「ち、違う・・・」
「違わないよね?じゃ、そろそろ入れてあげるから力抜いて」
すみれはユキヤの後ろから挿入していく。
「ほら、ユキちゃんが大好きなモノだよ・・・」
「うぅ・・・」
ユキヤは後ろから侵入してくるそれを
ゆっくりとと受け入れていく・・・。
やがてすみれのモノは根元までユキヤの中に入ってしまった。
「ふふ、どう?美味しい?」
「うん・・・」
「ふふ、やっと正直になったわねぇ」
「うう・・・」
「ほら、動くよ」
すみれはゆっくりと腰を動かし始める。「ふぁ・・・」
「ユキしゃんのお尻、キュッと締まってるよぉ」
「い、言わないで・・・」
「ふふ、ユキしゃんのここ、ヒクヒク動いてるよぉ」
「うう・・・」
ユキヤのそこは、すみれに突かれる度に小刻みに反応していく。
「ああぁ・・・んん・・」
「ふふ、ユキちゃんはお尻を犯されるのが好きなんだねぇ」
「・・・うん・・・・はぁん!」「あれれぇ、否定しないんだねぇ」
「・・・だって・・・すみれだから・・・いいんだもの・・・」
すみれとの行為の回数をこなせばこなすほど、
アナルへの快感は強まっていった。
今では想像するだけでもその快感を思い出し、
身体の奥から熱くなってしまうほどになっていた。
「もう、ユキちゃんたら、本当にエッチな子だなぁ」
「ごめんなさい・・・」
「謝る必要なんて無いのに。むしろ、もっと可愛がりたくなっちゃった」
すみれは更に激しく動き出す。
「あ!あぁ・・・あふぅ!そんなっそんなにぃ・・・!
ひぅん!だめ、おかしくなっちゃう!!」
すみれに突かれる度に身体中が痺れるほどの快感が走り回る。
自分でも信じられないぐらい、情けない声で喘いでしまっていた。
「あはは、ユキしゃん、すごい声出てるよ」
「そんなっ、そんなことっ・・・」
「ユキしゃんは、お尻で感じちゃう変態さんですよーって認めちゃおっか」
「あ、あぁ、お、おれは・・・あぁん!お、お尻で感じる変態ですぅ・・・」
気持ちよさのあまり、ユキヤの理性はどこかにすっ飛んでいた・・・。
「よく言えたね、ユキちゃん偉いぞ」
すみれは後ろからのピストン運動をさらに加速させる。
「あああっ!!すごっ、すごぃぃ・・気持ちいいっ・・・」
(あたしは・・・ユキしゃんのその可愛い声を
こんなに聞けるだけで・・・もう)
その様子を見ながらすみれも恍惚とした表情を浮かべていた。
「さ、もっと女の子になっていいよぅ」
すみれはそう言ってユキヤを仰向けにする。「ふぁ・・・」
ユキヤは息も絶え絶えだった。
「ユキちゃん、可愛いよぅ」
すみれは正常位の体勢で、さらに深く挿入していく。
「あ、ああん、す、すみれのが、お、奥まで入ってくるぅ・・・」
自分の中の一番奥を刺激されて、ユキヤは悶え続けていた。
「肌もすっかりピング色になっちゃって・・・
ホントに女の子みたいだよ」
興奮しすぎて血行が良くなったのか、ユキヤの身体は
ほんのりと赤く染まっていた・・・。
「い、言わないで・・・」ユキヤは力なく言い返す。
「それにほら、足だってこんなに女の子みたいなんだし」
すみれは毎日手入れされて、
スネ毛がまったく存在しないユキヤの足を触る。
「や、止めてくれよぉ・・・」
「ふふ、こんなにツルツルで綺麗なのになぁ」
「そ、それも、すみれに言われて剃ってるんじゃないかぁ・・・」
「でも嫌じゃないんでしょ?」「・・・うん」
先述した通り、ユキヤには首から下の体毛が一切ない。
しかしその覆うものがまったくない肌を
すみれの手で優しく触られるのもまた、
心地よくユキヤ気分を高ぶらせていた。
すみれもそんなユキヤの身体を愛おしむように撫で回している。
「ふふ、ユキちゃんの身体、どこもかしこも柔らかいなぁ」
「やっぱり恥ずかしいってば・・・」
「ふふ、今のユキちゃんは全身性感帯だもんねぇ」
「うう・・・」
「ほら、もっと女の子になっちゃお!」
そう言ってすみれはユキヤの奥を突いた。「ああぁん!!」
突然の大きな刺激に思わず声も大きくなってしまう。
「いい声で鳴くわねぇ」
「うう、すみれのせいじゃないかぁ・・・」
「ふふ、ごめんごめん」それでもすみれは腰を振るのをやめない。
その度にユキヤの全身に痺れるような快感が襲い掛かった・・・。
「ああぁん!また・・・また出ちゃうぅ!!」
「ユキちゃん、私もイキそう・・・・」「え!?」
「一緒にイこうか」
「あ、あぁ、イクッ!イッちゃうぅぅ!!」
「あ、出る・・・っ!!」
ユキヤは外に盛大にぶちまけ、二人はそれぞれ同時に果てた。
「はぁ・・・はあ・・・」
「ふう・・・」
二人ともぐったりとベッドに横たわる。
「ユキちゃん、今日も可愛かったよ」
「うう・・・」
ユキヤは顔を真っ赤にしていた。
(やっぱりアナルを責めらえれると女の子ぽくなるのよね・・・)
すみれはユキヤの頭をなでなでしながら思った。
そんなすみれを見て「ねぇ?すみれは俺が女の子なった方がいいの?」
とユキヤが聞いた。
ここしばらくの間、ユキヤの中でずっと引っかかっていたことを
思い切って口に出した。
「ん~、どっちでもいいかな。
私はどっちのユキちゃんのことも大好きだから」
「俺は・・・男のままでいたいな」
ユキヤはちょっと真面目な顔で言った。
「どうして?」
「だって、俺は・・・男としてすみれを好きでいたいもの。」
「ふふ、嬉しいな」
「それに、すみれに後ろの処女を捧げたのも、男としての俺の意志だし」
(女の子モードでもこんなセリフ言うようになったかぁ・・・)
「ユキちゃんったら、可愛いなぁ」
すみれはユキヤに抱き着いて頬ずりをする。
「ちょ、ちょっと、くすぐったいってば」「ふふん、可愛いなぁ」
すみれは上機嫌でユキヤの身体にキスマークを付けていく。
「ちょっ、ちょっと待ってよぉ」
「ユキちゃんが私の物だって証だよ♪」
「もう、仕方ないなぁ」
ユキヤの顔にも笑顔が浮かぶ。
「男の子でいたいなら、今日みたいな女の子っぽく可愛がるのは
これからなしにしちゃう?」
すみれが意地悪っぽい顔で尋ねる。
「や、それは・・・ちょっと」
これだけ色々とされてしまった今となってはそれは無理な相談だった。
「ふふ、わかってるよ。ユキちゃんのそういうところも好き」
すみれは再びユキヤの胸に手を伸ばし、弄ぶ。「あっ、そこは・・・」
アナルを責められた後は、身体中がいつもより敏感になる気がする。
「ああ・・・」
すみれの言う通り、まるで全身が性感帯になってしまった気分だ。
「ふふ、またおっきくなってきたね」
「そ、そんなこと言わなくても・・・」
「ほら、もっと気持ちよくしてあげるから」
そう言ってすみれはユキヤのモノを口に含んだ。
「ああ、ダメだってばぁ・・・」
「それともまた、後ろの方がいい?」
「えっと、その・・・両方」
ユキヤは素直に欲望を打ち明けた。
「うん、いい子。じゃあ、挿れてあげる」そう言ってユキヤを優しく押し倒す。
「え!?ちょ、ちょっと・・・まだ・・・っ!!」
「大丈夫。ちゃんとローション塗るんで滑りがいいから痛くないと思うよ」
「うう・・・」
「はい、力抜いてぇ・・・」
そしてすみれはゆっくりとユキヤの中へ沈めていった。
「ん、ふぅ・・入ったよ」「あぁ・・・」
「動くよ」「う、ん・・・」
「どう?ユキちゃん」
「き、気持ち良いよぉ・・・」
「良かった。私も、ユキちゃんの感じてる声聞いてると凄い興奮する」
(俺・・・本当に壊されないんだよね・・・?)
こうしてユキヤは一晩中すみれに弄ばれるのだった・・・。
****
数日後。
「すみれ、茶木くん、おはよー」大学でひなのがすみれ達に声をかける。
「おはよう、ひなの」すみれは返事をした。
「おう、黄瀬ちゃん。おはよう」ユキヤも挨拶をする。
「ところで、黒川くんの事、何か知ってる?」
「さぁ、別に・・・」すみれは酔っていたために
一連の出来事を覚えていなかった。
辛うじて覚えているのは、
その後のユキヤとの行為のあたりからだった。
「なんかこの前の飲み会以降、お酒やめるって
言い始めたんだって」
「そうなんだ」すみれが驚いたように返す。
(まぁあれだけの事をされたらなぁ・・・)
一人事情を知るユキヤは苦笑いするしかなかった。
「でも、急にどうしてかな?」
「だからさ、あの夜送ってもらったすみれなら
何か知ってるかなって?」
すみれはしばらく腕組みをして考えるが・・・
「ごめん、私にも分からないや。」
「確かに、不思議だよね」
「そうだねぇ」
「あ、ごめん。次の講義あるから、行くね」
「あ、うん。じゃあね」
「じゃあな」
ひなのは去っていった。
「ねえ、ユキヤ。黒川君ってなんでお酒を飲まないように
なったんだろうね?」
「さあな。てか、俺はそいつの事、そこまで詳しくないし」
「ふ~ん」
ユキヤはシラを切ることにした。
(てかすみれに手を出そうとした時点で、
同情する気はまったくないんだけどな)
ユキヤは心の中で舌を出した。
***
一方、黒川はあれ以降、悶々とした日々を送っていた。
(あんな女と普通に付き合えてる茶木先輩は一体何なんだ・・・)
すみれを寝取ってユキヤを絶望させるつもりが、
きっちり返り討ちを喰らったのだから、
あの夜の事は彼のプライドを著しく傷付ける出来事となった。
しかもその日から彼は飲酒を止めている。
理由はただ一つ。すみれのせいである。
あれ以来酒そのものがトラウマになってしまっていた・・・。
(あんな女なんかにこの俺が・・・)
しかし、すみれの事が頭から離れないのも事実であった。
そんな時、黒川は偶然すみれとユキヤを見かけた。
「・・・・・・・・・・・!!!」
特に意識はしてないつもりだったが、
あの時の記憶がよみがえってしまう。
「あ、黒川くん!この間はどうも~」
思わず後ずさりする黒川に何も覚えてないすみれが挨拶する。
「ど、どもっす」黒川はぎこちなく返した。
(くそぉ・・・)黒川は内心毒づいていた。
すみれは黒川に近づいていく。
「そういえば、最近お酒飲んでないみたいだけど、
どうかしたの?身体悪いの?」
「いや、そういう訳じゃないんですけど・・・」
黒木は青くなりながら答える。
(一番の原因に・・・心配されとる・・・)
ユキヤは笑いをこらえるのに必死だった。
「まぁ無理しないでね」すみれは笑顔で答えた。
(いや!お前のせいだし!!)
黒川はツッコミたかったが、言葉が出なかった。
「だ、大丈夫です、それじゃ、また・・・」黒川は顔面蒼白のまま、
足早に去っていった。
「う、うん。バイバーイ」すみれは黒川を見送った。
「ありゃあ、かなりのトラウマになってるな・・・」ユキヤは呟いた。
「何があったんだろうね・・・?」すみれは首を傾げた。
「さあ、俺には分からんわ」ユキヤはすっとぼけてみせる。
「でも、ちょっと可哀想かも」
「いい気味だよ」ユキヤは笑った。
(しかしもし、あの恐怖が一周回って好意になったりしたら・・・)
ユキヤの脳裏にそんな考えがよぎるが
(・・・その時は闇から闇に消えてもらおう・・・)
そう思い直し、この件は忘れることにした。
***
その次の休日。
休みにも関わらず、すみれは朝からどたどたと動き回っていた。
(・・・何やってんだ?朝っぱらから)
ユキヤは寝ぼけまなこでベッドから起き上がる。寝
室のカーテンを開けると陽光が眩しい。
「ああ、もうこんな時間か」ユキヤは背伸びをした。
ユキヤがリビングに行くと、ベランダ付近に並べられてるものを見て、
心臓が止まりそうになる。
「あ、おはよう、朝ご飯キッチンにあるから、レンジで温めて食べてね」
後ろからすみれが声をかける。寝坊した彼のために
朝食は用意しておいてくれたらしい。
「・・・ああ、ありがとう・・・じゃなくてっ!!何だよこれは!!?」
ユキヤはベランダ付近に敷かれたビニールシートの上に
並べられたものを指さして怒鳴る。
そこにあったものは、夜の生活で使っている
大人のオモチャたちだった・・・。
「何って・・・見て分からない?」すみれは悪びれもせず、
逆に質問してきた。
確かに分かる。一目見れば誰だってわかるはずだが、
それをユキヤは聞きたいわけではない。
「なんで今、ここに並べているんだよ!?」
「そりゃー・・・いつも使った後、アルコールで消毒はしてるけど、
たまにはこうして洗ってあげないとなって・・・」
どうやらすみれはこれらを洗って干していたようだった。
「それにこうしてちゃんと手入れしないとカビが生えるっているし・・・」
「・・・だからって今やらんでもええんちゃう?」
ユキヤはやや呆れ顔で言う。
「まぁ、それもそうなんだけど、せっかく天気もいいし、
風通しも良いし、今日あたりにやっておこうかなって思って・・・」
「・・・だからってこんなところに並べんでも」
「ここが一番早く乾くかなって」
すみれは無邪気に言った。
「特にこれとか君の後ろの処女喪失の相手だし・・・」
そう言ってすみれは黒いディルドを手に取る。
「そういうことは言わなくていいから!」
ユキヤは恥ずかしくて真っ赤になる。
「いつもお世話になってる道具たちだからたまにはこうしてあげないとね。」
すみれはニコニコしながら言った。
「いや、それは分かってるんだけどさ・・・」
ユキヤはポリポリと頭を掻いた。
(こいつは・・・やっぱり女王様というにはどこかズレてるよなぁ)
ユキヤはため息をつく。
しかし思い直せばこんな性格だからこそ自分が好きになったし、
この関係も長く続いているのだ。
そして自分はそんな彼女が可愛くて仕方ない・・・。
(俺もかなり、いやもう完全に手遅れかもしれない)
ユキヤは自嘲的に苦笑いを浮かべた。
おわり
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