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第34話:キミには何も隠せない(その4)(完結)

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「え?!まさかユキちゃん・・・本当に泣いちゃった?!」
すみれも流石に青くなって慌てる。
「ごめんね・・・やりすぎちゃったね」
と彼女はユキヤの背中を優しくさすった。

「うぅっ・・・ぐすっ・・・」
彼は目を赤くして泣きじゃくっている・・・。
どうやら恥ずかしさと情けなさの限界点に達してしまったらしい。
感情の制御が出来なくなってしまっていた。

(どうしよう・・・こんなユキちゃんも凄くかわいい。)
・・・などとこんな時にも拘らず、
ついつい余計なことを考えてしまうすみれ。

「うう・・・俺はもうお前のオモチャとして生きるほかないの?」
自分でもちょっと何を言っているのか分からない。

「ユキちゃん、落ち着いて。私はそんなこと思ってないよ」
とすみれは彼を落ち着かせようとするが・・・
「だって・・・俺、男としてお前を好きなのに・・・
いつもこんな事ばっかりされて・・・」
彼は泣きながら言う。まだちょっと混乱しているようだ。

「うん、そうだよね・・・」すみれは相槌を打つ。
(うーん・・・ユキちゃんがここまで泣くとは思わなかった・・・。)
彼女は心の中でそう思うが、
今は彼を慰めるのが先であると思い直す。
「よしよし・・・大丈夫だよ」
そう言いながらユキヤの頭を撫でる彼女だった。
(うう・・・こんな時に悪いのは承知だけど、
今のユキちゃんやっぱりすごくかわいい・・・)
と、またもすみれの中に余計な考えが湧いてきてしまう。

「うぐっ・・・ひっく・・・」ユキヤは泣くのを
必死に止めようとするが、自分の意志ではどうにもならずに
嗚咽してしまっていた。

これはすみれだけが知っている事だが、ユキヤはアナルを責められると、
無自覚に男らしい部分が抜け落ちてしまう。
その事も今の彼の錯乱に拍車を掛けているようだった。

「うぅ・・・俺もう男やめたいよぅ・・・」とユキヤは泣きながら言う。
「大丈夫だよ、ユキちゃんは凄くかっこいいよ!」
すみれが必死に慰める。
(うーん、でも本当にこれはちょっとやりすぎたかな・・・。)
と今回ばかりは彼女も反省するのであった。

(・・・これはちょっと何とかしてあげなきゃダメかな?)
そう考えたすみれが言い出したのは・・・

「ねぇ、今ユキちゃんが一番されたいことって何?」
この一言だった・・・。

「え?」とユキヤは驚く。
「な、なんでそんなこと聞くの?」「いいから!」
(いきなり何言ってるんだよ・・・こいつ?)
と思いながらも、彼は答える。

「お前に・・・アナルを犯されたい・・・」
と消え入りそうな声で言うのであった。
「え!?そんなことで・・・いいの?!」
今度はすみれが驚く番だ。

「うん・・・だって、俺もう男としてお前に勝てないし・・・」
とユキヤは答える。
(あー、これはちょっと重症かも・・・。)
と思うすみれであるが・・・
「だめ?」「ダメじゃないけど・・・」
すみれは少し間をおいてこう答えた。

「わかった!それで君の気が晴れるなら。」

「え?いいの?」とユキヤが驚く。
「うん、いいよ」と言ってすみれは微笑むのであった。
(なんか・・・やっぱり優しいんだなこいつは)と思いながらも、
彼は素直に甘えることにした・・・。

(どうせなら、ユキちゃんの気が済むまでやってあげよう!)
と、すみれもすみれで妙な決意を新たにしていた。
「ちょっと待ってね」
そう言ってすみれはユキヤの枷を外し、ぺニバンを準備する。

「じゃあ、入れるよ・・・四つん這いになって」とすみれが言うと
ユキヤはコクンとうなずいてその姿勢になる。
ぺニバンを装着し終えたすみれは、
ローションをたっぷりと塗りたくり、
後ろから彼のアナルにあてがい少しずつ挿入していく・・・。

「ん・・・あぁぁ・・・」
とユキヤが声を上げる。
「すみれのが・・・入ってくるぅ・・・」
「ふふ、ユキちゃんのアナル、すっごく締め付けてくるよ」
とすみれが微笑む。
「あ・・・あ・・ふぁ、んっ・・・あぅぅ」
(やばい、なんか変な声出ちゃう!)
と思いながらもユキヤは必死に耐える。

そんな彼に構わずにすみれはペニバンのディルドを
ユキヤの身体の奥へと押し進める・・・。
そして最奥部に到達するとそこで一旦止まった。

「どう?全部入ったよ!」
「そ、そうみたいだね・・・」
とユキヤは答えるが、内心かなり焦っていた。
(やばい・・・こんな時なのに、死ぬほど気持ちいい・・・!!)
彼は今、すみれのぺニバンでアナルを犯されている。

「動かして・・・いい?」
「う・・・うん」
すみれはゆっくりと動かし始める。
最初はゆっくりと、徐々に早くしていく・・・。
(うっ!ヤバい!!)ユキヤは必死に快感に耐えるが・・・
「ねぇ、どんな感じ?」とすみれは意地悪く聞いてくる。

「いい・・・すごくいい・・・」と答えるのが精一杯だった。
「ふふ、可愛いね・・・」と言いながら彼女はさらに激しく動かす。
パンッという音と共に彼のアナルから泡立ったローションが溢れ出る。
そうしてすみれが動くたびに、ユキヤの奥を突き続けた。
「ひゃうっ!あんっ・・・奥に・・・あたるぅぅ・・・」
ユキヤは真っ赤になって悶えた。

「ふふ、ユキちゃんって可愛い声で喘ぐんだね」と彼女は微笑む。
(うぅ・・・恥ずかしい・・・。)
「あぅ・・・だって・・・」
「ほら、もっと聞かせてよ!」
と言いながらすみれは更に激しく動かす。
「あんっ・・・はぅん!・・・ひゃうっ!」
「ふふ、ユキちゃんって本当に可愛いね」と彼女は微笑む。

「あのね、さっき言わなかったけど・・・
ユキちゃんの中、すごく・・・キレイだったよ」
「そ、そんな・・・こと・・・」
彼は恥ずかしそうに答える。
(あ、今キュッとなった)
とすみれは心の中で思う。

「ふふ、ユキちゃんって本当に可愛いね」と彼女は微笑む。
「そ、それやめてよ・・・」と彼は恥ずかしそうに言うが・・・
(やばいな・・・なんかすっごく気持ちいいかも)
と思うのであった・・・。

「ねぇ、今どんな気分?」
そう聞いてきたので素直に答えることにした。
「いい・・・すごくいい・・」と答える彼だった・・・。

「そっか・・・気持ちいいなら良かった」
とすみれは微笑む。

「ねぇ・・・すみれ」「何?」
「顔・・・見たい・・・」
ユキヤは後ろからされながら言う。

「もう、甘えん坊さんだね」

とすみれは微笑む。
「だって・・・お前の顔、みたかったし・・・」とユキヤは言う。
「ふふ、いいよ」と言ってすみれは彼を仰向けに寝かせる。
そして再び彼のアナルにぺニバンをずるりと挿入する・・・。
「あ・・・あぁ・・・」とユキヤは声を上げる。

「ふふ、気持ちいい?」とすみれが聞く。
「・・・うん」と答えるのであった・・・。
(なんか・・・やっぱりすみれは優しいよな)
そう思いながらも、彼は快感に浸る・・・。

「もっと、もっと・・・気持ちよくなろうね」
すみれは彼の上で頑張って腰を振っている。
「うん・・・もっと・・・あぁん!」とユキヤは答える。
(なんか、こいつの攻め方って・・・上手い)と思う彼だった。

「ひぅ・・・ひゃん!あん・・」
とユキヤは喘ぎ声を出す。
(やばいな・・・もうなんか頭が真っ白だ)
「ユキちゃん、気持ちいい?」と聞いてきたので素直に
「う・・ん気持ちいぃ・・・あぁっ!」と答える。

「良かった!」と言いながら彼女は更に激しく動かす・・・。
「あぁぁっ!!すみれぇ・・・おくに・・・あたって・・・」
と声を上げる・・・。
「ふふっ、ユキちゃんのここ、
すごく締め付けてくるよ!もっと突いてあげるね」
と言うと更に強く腰を振りだした・・・。

ペニバンを激しく動かすたびに、ユキヤのアナルがキュッと締まり、
すみれの動きに合わせて収縮する。
「や・・・やめっ!!あぁああ!!」とユキヤが声を上げた。
「ふふ、気持ちいいでしょ?」と聞くが答えは分かっている。

(あぁ・・・俺は彼女に・・・犯されてるのに)
そう思いながら彼は再び快感に身を委ねていく・・・。
「あぁあ!ダメ・・・そんなにされたらまた・・・!」
というユキヤの言葉を無視して 
すみれはさらに腰を振る。そして・・・

「もう・・・イクッ!!イッちゃうっ!!」
と叫びながらユキヤはすみれに抱き付く。
「ユ、ユキちゃん?!」
「すみ・・・れぇ・・・あぁぁぁぁ・・・!」
ユキヤはそのまますみれを抱きしめながら果てた。

「はぁ・・・はぁ・・・」とユキヤは肩で息をする。
「ふふ、ユキちゃん可愛い!」とすみれは微笑む。
(うぅ・・・またこいつに負けた気がする・・・
でも勝てなくてもいい)
と思いながらも、彼はまたすみれを抱きしめるのであった・・・。

「俺・・・さっきあんな事言ったけど、
やっぱり男としてお前を好きでいたい。」
とユキヤはすみれに言う。
「ユキちゃん・・・。」
すみれはユキヤを抱きしめながら頭を撫でる。

「お前にいつもこんな事されて、恥ずかしい目にも合わされて・・・
Hの時に男らしい事何一つしてないけど・・・それでも」
「うん」
「それでも、俺は男としてお前を愛してる。」
「・・・・」
すみれは無言でまた、ユキヤの頭を撫でてあげる。

「俺は、お前の事が好きだ!ずっと一緒にいたい!!」
と言って彼は強く抱きしめる。
(ふふ、なんか告白みたいになってるし・・・)
と思いながらも、彼女は思う・・・。
(うん、私もだよ・・・)と・・・。

***

『・・・だからさ、同窓会とまではいかないけど
定期的に仲間内で集まってまた飲もうよ。』
「ああ、いいけど」

数日後、
ユキヤは件の同窓会の幹事と電話で話していた。

『ところで・・・例のオモチャどうだった?』
「・・・・っ!!」
『彼女さん、喜んでくれた~?』
「・・・・」
『あれ?彼女さん逆に怒らせちゃった?』
「・・・・・」
『あ、ひょっとして調子に乗って攻めすぎて
彼女を泣かせちゃった~?!』
「・・・・黙れ!」
『え?』と幹事が聞き返す。
「うるせぇ!もう切るぞ!!」
幹事のあまりに茶化した様子ににわかに腹が立ち、
ユキヤは電話を切った。

(くそ・・・元はといえばあれのせいで俺はあんな目に・・・!!)
と彼は肩で息をしながら心の中で叫ぶのであった・・・。

調子に乗り過ぎた彼女に責められ過ぎて、泣いてしまい
彼女に慰められたのは自分だ・・・。
「はぁ・・・」とユキヤはため息をつく。

(やっぱり普通に考えると、俺がされてるとは思わないよなぁ・・・)
と彼は心の中で思う。

「あれユキヤ、電話終わったの?」
キッチンで片づけを終えたすみれがリビングにやってくる。

「ああ、うん・・・」
「・・・で、何をそんなに疲れてるの?」
「何でもないよ・・・」
正直話したくもない。

「あの・・・まだ気にしてる?」
先日の事があって二人はちょっとだけ気まずくなっていた・・・。
彼女なりにやり過ぎを反省してるようだった。

「いや、もう気にしてないよ」とユキヤは答える。
(正直、ちょっとトラウマになりかかったけどな・・・)
と思いながらも彼は言うのであった・・・。

あの日以降、夜がご無沙汰なのも、
彼女なりに気を使っているのかもしれない。
「だからさ、俺に気を使わなくてもいいから」

「うん・・・」
「普通に、いつも通りにしてくれ」と彼は言う。
「分かったよ」と彼女は微笑む。
(本当に分かってんのかな・・・)
と彼は思うのであった・・・。

「いつもどおりに・・・?」
とすみれはユキヤに尋ねる。
「ああ、そうしてくれ」
「うん!分かった!」と彼女は微笑む。
(まぁ・・・この笑顔を見るといいかな)と思う彼であった・・・。

「じゃあさこの前の奴、もう一度使ってもいい?!」
と いきなり彼女は言う。
「え?」とユキヤは驚く。
「ほら、あのオモチャで気持ちよくなってたじゃん!」
「いや・・・あれはちょっと」
あんなのはもう御免だ・・・。
(それに・・・気持ちよく・・・なってたかぁ?)
ただただ恥ずかしかった記憶しかない。

「うーん・・・透明でキレイなんだけどなぁ」
残念そうと彼女は言う。
しかしユキヤにしてみれば、正直、あんなものを使いたくない・・・。
「ねぇ、お願い!一回だけでいいから!」
とすみれは両手を合わせてユキヤに懇願する。
(うーん・・・)
彼としては使いたくなかったが、。
でも彼女は引き下がらないだろう・・・。
「・・・分かったよ」と彼は渋々承諾するのであった。
「え!いいの?!」
「・・・ああいう使い方しなければ、な」

「やっぱり・・・アナルの中を覗かれたのが
そんなに嫌だった・・・?」
「当たり前だろ!恥ずかしくて死ぬかと思ったわ!!」
とユキヤは顔を真っ赤にして言う。

「え、ええと・・・ほら内視鏡検査だと思えば!」
「何が悲しゅうて自分の彼女に内視鏡検査されにゃいかんのだ!!」
ユキヤは声を荒らげて言う。

「ええ・・・だって・・・」と彼女は言いかけるが、
「とにかく、絶対にああいう使い方はしないで!!」
とユキヤは強い口調で言った。「う、うん・・・分かった」
と彼女は渋々了承するのであった。

(はぁ・・・まったくこいつはどっかズレてるよな)
ユキヤはさらに大きなため息を吐いた。

こうして、貰ってきた本人の気持ちをよそに、
この透明ディルドは、すみれの大人のオモチャのひとつとして、
道具箱に入れられた。

おわり
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